電子浮世絵版画家の東西見聞録[60]音楽を語り合うTVチャンネル/HAL_

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●ロックの語り部に力を借りる

私は生きていく上で一番大切な事として「伝えていく事」「伝えてもらう事」「伝えられる事」があると考えています。生活の中での行動すべてに「伝わっていく遺伝子」がある事が大切です。伝える方法は様々ですが、今はネット社会の中で伝える側も伝えられる側も、そのスピードに追いつかず、真の意味で「伝える」ものが何であるのかが見えないまま翻弄されています。伝える側の情報が多く、伝えられる側にも多くの選択肢があるのですが、それを選択する間もなく多くの情報が流れ込み、溺れている状態なのではないでしょうか。

ネットに限らず、社会には有益な情報も有害な情報も数多くあります。垂れ流される情報の中で、自然に闇の部分と光の部分とが分かれ、それらも受け取る側による選択が出来る事が前提で情報は存在しているはずです。人間は生きながらにして情報を自分のものとするか、外に置くのかの選択が出来る能力を持っています。手に入れた情報も、忘れるという素晴らしい能力があるからこそ、人は生きていく事が出来るのです。

まあ、私はその「忘れる」という能力が人一倍強いわけで、面倒な事は全て忘れてしまって後で痛い目を見たりもしていますが……。

そんな私が、昔から整理してみたいと考えていたのが、音楽に関する情報です。それも、1960年代初頭に大きく変わった音楽シーンのひとつ「ロック」というジャンルです。私は今まで、ジャンルを問わず様々な音楽を聴いて来ました。私の音楽シーンの核にあるのはJazzなのですが、ロックは聴く聴かないを問わず自然に流れ入ってくる情報でした。そういう時代環境だったのです。だからこそ今、選択肢として取り上げてみたくなったのです。



私の親友にAliceという人物がいます。30年以上の付き合いをしている酒飲み仲間です。Aliceは、つきあい始めた当時からロック青年でした。Aliceには中学生の弟がいて、兄の影響を大きく受け、既に彼はプロのドラマーとして活躍していました。兄弟はお互いに影響し合い、ロックを共有していました。弟は「しーたか」の名で知られ、日本のロックシーンでは必ず登場するゴールデンカップスのジョン山崎が作ったスクール・バンドのメンバーとして有名で、その後も原田慎二、桑田佳祐、パフィーのアメリカ公演ではバンマスを務めるなど、様々なアーティストと組み音楽業界では超一流のドラマーとして活躍しています。

そんな音楽環境にあったAliceに「ロックの語り部として」力を借り、音楽を語り合うTVチャンネルをBohemian.jpに作ってみました。ボヘミアンのチャンネルは「先鋭的音楽生活」というタイトルです。第一回、二回はイントロダクションとして軽いジャブをかわしていますが、徐々に深い話に入って行きたいと思っています。これは、全く個人的な興味によるチャンネルです。しかし、そういった個人趣味を発表できるのもインターネットの力だと思っています。どんな話の流れになっていくのかは全く予想も出来ませんが、ご期待下さい。

●Dr.Sevenと話す

ELECTRIC ALLNIGHT SHOW 1973.11.3-4 @SAITAMA Univ.ドクターセブンといえば、知る人ぞ知るミュージシャンでもある詩人です。アシッド・セブンと言った方が分かる方が多いと思います。世代的には私と全く重なりますが、彼は尖端を突っ走っていった人間で、私は最後方から眺めていたという大きな差があります。先日、Bohemianでのロバート・ハリス氏とのライブ放送があり、放送後打ち解けた雰囲気で一時間以上、話を聞く事が出来ました。

ロバート・ハリスアワーの放送も密度が濃く、とても面白い内容になりましたが、その後の話がとんでもなく面白いのです。是非ここに書きたいのですが、もし書いてしまったら日本中がひっくり返るような内容なので自主規制します。元の名前から考えると繋がる話題、放送バブル時代の話、その中に登場する著名人がぞろぞろ。そして、おのろけまで含めて楽しい一時間でした。

その会話に行く前のジャブとしての内容は、是非ロバート・ハリスアワーで楽しんで下さい。前半後半に分かれていますが、二人の恋愛論や人生の転機などを聞くと、とても楽しく、若い人達にとっても刺激になる良い番組になったと思います。この日は、初登場番組にもかかわらずStickamのライブ試聴ランキングで5位になっています。
< http://bohemian.jp/ >

●この時期のおすすめうまいもの

1)柚子大根

私に仕事納めはなかったのですが、年末年始はちょっとだけお休みしたいな、と思いつつ年明け、そして松の内もあけてしまいました。でも、この「東西見聞録」を読んで下さった方々にとって、2009年は過去最高の輝きを持った年になられることをお祈りします。さて、冬になるとこの味が恋しくなり、お正月を迎える心の準備が整います。そんな柚子大根の作りかたです。

柚子大根は、薄切りにした大根で柚子の皮を巻いた箸休めです。まずは薄切りにした大根を、しんなりとさせるためザルに広げて天日干しします。

干して柔らかくなった大根に、細切りした柚子の皮を一枚一枚丁寧に巻き込みます。後はお好みの甘酢に漬けるだけ。唐辛子も入れると、ぴりっとした味が引き締まります。干して巻くという、ちょっとした手間を惜しまなければ、暖かなお正月の心が染みわたる味付けになります。

塗りの器に盛って色鮮やかに、口中から鼻に抜ける冬の香り柚子を楽しんで召し上がって下さい。

2)里芋と白舞茸の煮物

二品目は煮物といきましょう。里芋は軽く湯がき、みりん、砂糖、醤油、出し汁を入れ、やわらかくなるまで煮ます。里芋が煮上がった後、出す直前に舞茸を入れ、湯がいた銀杏を散らして出来上がりです。里芋の滑りのあるホクホク感と、白舞茸の香りを醤油がつなぎ止め、単純な里芋の煮物とは違った新しい食感で頂く事ができます。

3)塩キノコのチヂミ

塩キノコは私もはじめて知りました。舞茸もそうですが、今キノコは一年中手に入りますね。でも、やはり季節は秋から冬にかけて。12月では少し遅いのかもしれませんが鍋物にも入れますし、時期という事で。

まず、チヂミのメインである塩キノコを作ります。キノコは、しめじ、しいたけ、エリンギ、えのき茸など500グラムぐらいを沸騰したお湯で10秒ほど湯通しします。湯通ししたキノコはザルにあげて水分を切り、塩小さじ1杯半を振りかけ、あら熱がとれたら保存容器にいれておきます。冷蔵庫で3日間くらいはもつので、他の料理にも使用できます。

チヂミでは材料2人前として、小麦粉50グラムに水大さじ3〜4杯、塩キノコ150グラム、ごま油大さじ2杯を混ぜ合わせておきます。これをごま油を引いたフライパンに入れ、表面がカリッとなるまで焼き上げます。焼き上がったチヂミは、ちょっと辛口のさっぱりした一味酢醤油をつけながら頂きます。

たれは韓国風に、白すりごま小さじ1、酢大さじ半分、醤油大さじ1、一味唐辛子に生の玉ネギをあしらってお召し上がり下さい。爽やかな塩味のキノコの風味が、小麦粉のカリカリ感とモチモチ感に包まれ、さらにチョッピリ効いた一味と玉ネギの辛みが食欲をそそります。

◇ZAIMデジタルワークショップのお知らせ

「ZAIM(ザイム)デジタルワークショップ」は、第一線で活躍するプロのクリエイターを講師に、初級者でデジタルアートのスキルアップを図りたい方から若手のプロまで、様々なニーズに対応した3コースを開講します。デジタルアートやデジタルコンテンツに関し、リーズナブルな受講料で、質の高い授業を展開します。

ワークショップ終了後、2月27日(金)〜3月8日(日)まで開催される「ZAIM FESTA 2009」で作品展示を行います。「パブリックスペースでの作品の展示・上映」といった具体的な最終目標を設定することで、単に学ぶだけではなく、「高い意識をもったものづくり」を体感できるカリキュラムを目指します。

今回は土曜、日曜を丸一日使った短期集中型、普段使っているソフトでも疑問に思う事、使いにくいと思っていた事、様々な疑問や質問に答えながら、一日たっぷり一本のソフトに浸かってみましょう。お昼ご飯も講師と一緒に食べ、楽しんで参加できます。

今回、HAL_はPhotoshop Elementsを担当しますが、Photoshopをお持ちの方はCS2でもCS3でもなんでも構いませんのでお持ち下さい。ソフトやモバイルマシンを持っていない方には無償貸出もありますのでお気軽にどうぞ。

ZAIMについて──文化・芸術による「創造都市」作りに取り組む横浜市では、ZAIM周辺を多くの若いアーティストやクリエイターが集う「創造界隈」と位置づけており、レジデンス創作活動の拠点としても提供しています。
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