Otaku ワールドへようこそ![89]大阪赤っ恥放浪記/GrowHair

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前回は文章が長すぎて、一部のメルマガ配信サイトで文字数制限にひっかかっちゃったらしい。一番最後のコメントをすっぽり削除した配信になっちゃったようで。すいません。あれほど長くはならないようにします。

月曜の後記で濱村さんが書いてたとおり、1月24日(土)に大阪で新年会があり、デジクリ関係者とお友達が12人ほど集まりました。翌日は関東から行った3人で観光。大阪ってええとこやなぁ、としみじみ思えて楽しかったんですが、しこたま飲んで、ちと羽目はずしたかも。



●リアルでの交流少ないデジクリの面々

12:13東京発の「のぞみ183号」で新大阪へ。空いてる時期の空いてる時間帯の臨時列車ではあるのだけど、それにしてもこんなに空いてるのぞみは初めてみた。自由席の1号車ががらがら。成人の日の3連休にカラオケ屋が満杯で、みんな景気よさそうに遊んでるじゃんって思ったんだけど、その分、新幹線が空いてたのか? つまり近場で済ませてる、と。うーん。

新横浜で、べちおさんとお友達のラララ王子さんが乗ってくる。ラララさんは、べちおさんがかつてスタッフをしていたお店の常連客で、バンドを組んだりもしてたそうで。べちおさんがギター、ラララさんがボーカル。暮れにカラオケ行って、すごいパワフルなノリを見せてもらっている。1号車に私が乗ってるのを確認し、ガラガラに空いてることにくやしがりつつ、指定席をとってある16号車へ。

ラララさんは初めての大阪。それと、メイド喫茶にも行ったことがないというので、まずは日本橋へ。難波から歩いて "e-maid" へ。2年くらい前に「帰宅」して以来、気に入っていたお店。健在でうれしい。上品で落ち着いた茶系の内装がいいし、ロングのメイド服がきれいだし、メイドさんがみんなかわいい。私は図々しくガン見してたけど、初めて行く人は伏し目がちになってしまうらしい。

夕方、梅田に集合。居酒屋へ。永吉克之さん、やましたくにこさん、べちおサマンサさん、濱村デスクとそれぞれのお友達、総勢12人。なべをつつく。出てくる食いもんがすごい量。みんな美味い。さすが大阪、食うことにかけちゃ、どこ行っても満足できる。デジクリの関係者同士って、実際に会うことは多くない。永吉さんとお会いするのは、'05年暮れの東京での迎撃飲み会以来二度目だし、濱村さんとも'07年7月のイベントのとき以来二度目だ。くうさん(やましたさん)とは、'07年8月に永吉さんの行きつけの店で、永吉さん抜きに永吉さんの酒を勝手に飲んで以来だ。

べちおさんの座った端の周辺には喫煙者がまとめられ、わいわい大騒ぎしてすごいノリで盛り上がる。一方、永吉さん、私、くうさんの側の端は、じっくり話をする落ち着いた雰囲気。だったかな? CADソフトや3Dツールの話などが出て、わーみんなクリエイタだーと尊敬。デジクリに書いてて言うのもアレだけど、私はただの技術系のサラリーマンなもんだから、その手のツールはフォトショップもまともに使いこなせてなくて、話についていけてなかったり……。

もっともクリエイター向けツールって種類が多くて、業界人同士でも得手不得手があって、なかなか話が伝わらないことも多いみたい。ツールの多さやトレンドの浮沈に振り回されて、あっちこっちに中途半端に手を出さざるを得なくて辟易ってのは、私はプログラミング言語で実感してるけど。昔はC言語さえ知ってれば一生食っていけそうな気がしてたけど、その後、C++だのVisual CだのVisual BasicだのJavaだの出てくるし、シェルスクリプトや文字処理にはB-シェル、C-シェル、Tcl/Tk、Perl、sed、awkなどがあるし、SQLのようなデータベース操作言語もあるし、Mathematicaのような数学計算ソフト特有のプログラミング言語があったりもするし、いろんなソフトのマクロ用言語もあるし……。混沌のIT?

くうさんのお友達で、デザイナーのKさんとは'07年8月にお会いして以来だったけど、mixiでつながっていた。旅慣れた方で、いいロケ地をいろいろ教えていただいている。和歌山のコスプレ・イベントに行ったついでに淡島神社で奉納された人形を撮ってきたが、これもKさんに教えていただいている。今回も和歌山方面のいいとこをいろいろ教えていただいた。……ってな感じの、落ち着いた会話が多かった、かな?

カタンドール・レトロスペクティヴ―天野可淡人形作品集 (Pan-Exotica)遠い席の方々とほとんどお話しできなかったのは、飲み放題の酒をがんがん飲みまくって、すっかり腰を落ち着けてしまった私がバカだった。初めてお会いしたK2さんとは、実は住んでる世界(=趣味のジャンル)が思いっきりカブってることを、帰ってからmixiで知る。天野可淡のコミュに入ってたりするし、めちゃめちゃ波長合いそうだったじゃん。しまったー。今回来られなかった人もけっこういたし、遠からずまたできたらなー。

二次会はデジクリ関係者とラララさんで。裏話など聞いたり。私の書く下ネタってけっこう編集部を悩ませてたんだー、どうもすいません。でもまぁ、ちょっとずつちょっとずつボーダーラインを押していきたいかな、なんて。あと、私が書き始める以前のデジクリの変遷とか、筆者同士のつながりのこととか。東京でも集まりたいねーなんて話とか。武+山根の山根康弘さん宅が、本人の知らないところでまた狙われてたりして……。

終電に乗るべくものすごい勢いで散っていくみんなを見送り、残った関東組3人は、道頓堀の「金龍」でラーメン。すでにすごい量食って腹はぱんぱんだったし、酔いっぷりはラーメンどころじゃないだろ、って危なっかしさだったんだけど、勢いってやつですね。ちゃんとラーメン、食えました。美味かったー。って、べちおさんは十三(じゅうそう)に戻ってから、さらにうどん食ってるし。後で聞くと美味かったっていうから、ちょっとくやしい。

●思い出し うめきこぼれる 旅の恥

「続きはラブホテルでしとくんなはれ」。店のおっちゃんにたしなめられたようなおぼろげな記憶がある。店は角地にあって、通りと隔てるのはカウンター席の後ろに垂れ下がるビニールシートだけ、横はがら空きで、ホルモン焼きを実演する鉄板とオープンなテーブル席が設けられてるという造り。しかも、我々はテーブル席に移って飲んでたような……。しかも、通りって、通天閣の南側の串かつ屋の立ち並ぶ飲み屋街で、かなり人の往来があったような……。昼ごろから約7時間、ぶっ通しで飲んで、ずいぶん無軌道な盛り上がり方をしたらしい。うぎゃっ。

朝10時過ぎ、十三(じゅうそう)の「ビジネスホテルOK」をチェックアウトし、べちおさんとラララさんと3人で、阪急電車と地下鉄を乗り継ぎ、難波へ。地下鉄を2回乗り換えるのは面倒と、恵比須町まで歩く。日本橋を通り抜ける途中で「ボークス」のショールームに立ち寄り、5階の「天使のすみか」でスーパードルフィーたちにごあいさつ。べちおさんも人形の声を聞く才能があり、2体のドルフィーに話しかけられたそう。「お迎え」するのも時間の問題かな。「お迎えセレモニー」(まるで教会の結婚式なのだ)するなら呼んでおくれ。

べちおさんの道案内で通天閣へ。私は日本橋にはよく来るのに、通天閣は初めて。日本橋と通天閣って、目と鼻の先じゃん。知らなかった。けど、高速道路ひとつ隔てて、がらっと文化が変わる感じ。東京で言えば秋葉原と浅草かな。「日立プラズマテレビ」と大書された、ロボットみたいにどことなくユーモラスな姿の塔の下をくぐり、その先にある串かつとどて焼きの「鶴亀屋」に入る。

お天道さん高いけど、飲む。串かつは、砂ずり(砂肝)、ささみしそ巻き、白ネギ、じゃがいも、などなど、いろんな種類のを頼みまくり、話に聞いてた「二度漬け禁止」のソースに一度だけじゃぶっと漬けていただく。美味いっ。まわりは地元か近県からかは分からないけど、関西の言葉を話すカップルや家族連れが多くいて、たいていはビールを飲んでくつろいでいる。ゆったりとした時間の流れに、こっちの体もだんだん調和してくる。

2時間ほどいて店を出たあと、さあどうしようかとそぞろ歩き。3分も行かないうちに、ホルモン焼きの店「ヒカル」がある。ここ、来るとき気になってたんだ。通りに面して大きな鉄板が据えられ、ホルモンがすごい山盛りで焼かれている。ちょっと寄って行こうや。

カウンター席に座り、さっそくいただく。やわらかい! 美味い! ふつうの肉だとずっと焼いてたら固くなりそうなもんだけど、内臓だとそうならないのか。不思議。隣りに座った人が、右からも左からも気安く話しかけてくる。ここにいると、人と人との垣根が低く感じられる。それにみんな話し上手、どんどん楽しくなってくる。前日に道頓堀の「金龍ラーメン」に行ったことを言えば「薩摩っ子」もなかなかいいと教えてくれたり。食いもんが美味くて、たらふく食っても値段が安くて、人が楽しい。大阪、最高や! すっかり居心地がよくなり、根が生える。

我々の左側、カウンターの角の向こう側には、20代とみえる丸顔の女性と40代ぐらいのやさしそうなおじさんのカップル。その女性が、我々3人に「ミュージシャンやろ?」と聞いてくる。ラララさんを指して「ボーカル」、私を指して「ギター」、べちおさんを指して「ベース」、「間違いないわぁ」。まぁそんなもんだと言うと「せやろ? 分かります。シィッブいわぁ!」。その後も100回ぐらい「シィッブいわぁ!」を連発。

奈良からで、月に3回ほどこの店に来るという。1年ぐらい前に会ったという別のカップルとも再会し、互いに意気投合して、テーブル席へ集まる。「歌うてやぁ。な? な?」のリクエストに、ラララさんとべちおさんのスイッチが入ってしまう。ホントに歌い出したよ。まわりは大喜び。通りと隔てるものは何もなく、通行人がみんな見て笑っていく。けど、本人たちぜんぜん気にしてないし……。実際バンドやってただけのことはあって、いい芸人っぷりだ。

私は、ご存知の通り極度にシャイな性格なので、輪に入っていけず、カウンタ席に残って眺める。中野の行きつけのメイドバーでも、他のお客さんの前で歌う勇気すらなく、最初の半年はROMってたほどなのだ。それが、なぜかあっという間に引きずり込まれていた。連れの男性がカラオケ好きで「なごり雪」をよく歌うってんで、それの大合唱とか。あと、ビートルズとかカーペンターズとか。見知らぬ通行人たちのあきれ顔が……快感! すっかりバカトリオ。

「シィッブいわぁ!」の声もトーンが高くなっていき……。連れの男性がトイレへと立った隙に、むちゃくちゃな盛り上がりに……。いやぁ、どんな盛り上がりかって、むにゃむにゃむにゃ……。んで、目に余るとみた店のおっちゃんから、冒頭のようなお言葉を頂戴する。すいませんすいませんすいません。悪ノリが過ぎました。

7時過ぎまでいて、店を後にする。路面が大海原のようにうねってまともに歩けないけど、東京まで帰らねば。教えてもらったはずのほうに歩くも動物園前駅はなく、動物園の気配すらなく、新今宮駅に出たのでJR大阪環状線に乗る。「あれー、これって新大阪行かないの?」と気がついたら、前に座ってたおっちゃんがぶっと吹き出す。で、大阪で乗り換えと教えてくれた。こういうことって東京じゃ、あんまりない気がする。

そのおっちゃんもやっぱ飲んでる。ウィスキーの小さいボトル持ち歩いてる。隣りに座った幼稚園ぐらいの女の子にも「かわいいねぇ」とか話しかけてる。その隣りで母親は、笑って見てる。これまた東京じゃ、なかなかないぞ。黙って子供の手を引いて立ち去っていくんじゃないかな、東京だったら。

見知らぬ人同士、めったに言葉を交わさないから、みんなお互いにどんな人だか分からなくて、心のどこかに公共の場所への怯えがあるのかも。話せばいい人多いのに、そこへ行くまでの壁が高いっちゅうか。大阪の気取らない人情、ええなぁ。ラララさんも、「大阪を好きになった」と。うむうむ、めっちゃ楽しい遠征だった。

【GrowHair】GrowHair@yahoo.co.jp

今回の大阪行きで自分に課したのは、インナーをすべて女性用で固めること。私の場合、いわゆるセクシー系のランジェリーにはピクリとも反応しない。ティーン向けのキュート系なんかが大好きで、西友ストアなどで安く売ってるような、コットン素材のシンプルで庶民的でイノセントな感覚のがいい。特にパンティーにはこだわりがあって、コットン100%で形はスタンダード、裾にはシンプルなフリルがついてて、前には小さなリボンがついてて、それも断面が丸い紐のじゃだめで、ちゃんと扁平なリボンじゃなくちゃいや。大阪は寒いというので、行きはピンクのブルマ、帰りはピンクのハローキティーの毛糸のパンツ。私の勝負パンツなのだ。今回初めて試してみたのは、ニーソ。これが実にあったかくて、たいへんよろしい。けど、歩いているとすぐにひざの下まで下がっちゃう。人が見てないときにジーンズの上からつまんで引き上げる。どれも入手にはちょっと苦労してる。スーパーなどでレジに持ってく勇気はないし、通販だと単価が安すぎて扱ってなかったりするし。悩み多き乙女……が中に住んでるおじさんなのだ。秋葉原の秋月電子の上の「コスメイトプラス」に行くことが多い。どなたかどこかで買ってきてくれるとうれしいかな。