Otaku ワールドへようこそ![90]ネットでは意外と近かった:ハレンチなコケットショウ/GrowHair

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結局のところ、私の行動を導いたのは誰だったのだろう? まあ、古くから、善光寺参りだって牛にひかれて行くこともあるというから、似たようなもんかもしれないけど。変なソフトウェアに導かれて鶯谷参り? 奇妙ないきさつで、アングラっぽい怪しげなイベントに行ってきた。結果としては、昭和のかほりただようエネルギッシュでコケティッシュなショウを堪能できて大満足だったので、悪い運ではなかったようだけど。

●探り出された人物相関に知らない人が

SPYSEE(スパイシー)について、べちおさんから教えてもらったとき、すでにGrowHairは載せられていた。このサイトは、ウェブ上で公開されている情報を自動的に収集・分析して、人と人とのつながりを探り出し、各人物についてつながりのある人物のリストや相関図を表示してくれるという、たいへんいい「お世話」を焼いてくれるサイトである。
< http://spysee.jp/ >

GrowHairはプロフィールまで晒されている。デジクリ2000号に書いたときのものだ。あのとき、匿名という安全地帯に立ってえらそーにものを言う自分が許せないような気がして本名を公表しちゃってるのだが、それがこんなところに転載されているとは。しかも、年齢、身長、体重、スリーサイズまで。さらには、勤め先やその悪口まで。ヤヴァイって。
< http://spysee.jp/GrowHair >

さて、私とつながりのある人物のリストを見ると、上位のほうはだいたいデジクリ関係者と人形作家だ。妥当なところである。ところが下位のほうになってくると、面識がないどころか、聞き覚えもない名前がちらほらと。ためしにつついてみると、お笑い芸人だったり、レースクイーンだったり、安土桃山時代の大名だったり、新約聖書の登場人物だったり。

名前に聞き覚えがないということは、私がどこかにその名前を書いたはずもなく。かといって、石田三成公やバラバがGrowHairに言及したという史実があったとは考えづらいし。いったいどこでどんなつながりが生じているのか、まったくもって謎である。

それゆけ!ハレンチ!スットンキョ!そんな中に「デリシャスウィートス」の名前がある。検索をかけて出てきた情報を総合すると、「コケテッシュでシュールなショウを演じる一座。4人の男性のサイケデリックでエネルギッシュな生演奏をバックに、ファンシーな衣装に身を包んだ艶かしい6人の女たちが唄と踊りと寸劇を繰り広げる。日本のハレンチステーヂ! 人間の刹那的バカンス! いかれポンチ! 若者の衝撃運動! 1998年より、都内・地方のライヴハウスを中心に、幅広く活動」という一座のようである。面白そうじゃないか!

今まで知らなかったのが惜しいくらいである。もっとも、このブッ飛んだ気配ただようコケットショウ一座が、まじめでなんの奇も衒いもない私と、いったいどういうふうにつながっていると判定されたのか、相変わらず謎ではあるのだが。



●つながりが見えてきた

それが2月6日(金)のこと。デリシャスウィートスのウェブサイトを見ると、翌日、鶯谷で開かれるオールナイトイベントに出演予定とある。「まきますか、まきませんか」と言われたら一も二もなくまいちゃう性格の私、節分には豆をまかなかったし、恵方巻きも巻かなかったけど、「こういう種まきの機会は逃しちゃいかんぜよ」との天の声には、ほいほいしたがう。

しかし、「ドレスコードあり」という記述がちょっとひっかかる。私のようなふつうの人がふつうの格好で行ったら、入れてもらえないんじゃなかろうか。ずっと前、新宿の厚生年金会館の近くのライブハウスでクラブ系のイベントがオールナイトであって、それに行ったとき、ちょっと面白い目にあったのを思い出した。新宿駅から歩いて行ったのだが、前のほうをたいへん奇抜な格好をしたカップルが歩いている。

色とりどりの布の端切れを大量に植えつけた、明らかに手作りとみえる衣装をまとい、南国の鳥のようになっている。遠目にもたいへん目立つ。真夜中近い時間のことで、靖国通りを進むにつれてだんだんと人通りがまばらになっていくのだが、それでもどこで方向をたがえることもなく、結局、彼らが歩みと止めたところで追いついてみれば、そこが私の目的地でもあった。

開場前で、道に人がたむろしていたが、私のようなふつうの格好の人のほうが少数派だった。逆転負けを喫したような気分。ドレスコードはなく、入るのに支障はなかったけど。そんなことがあったので、少なくとも入れてもらえることだけは確認しておこうと思った。

mixiにデリシャスウィートスのコミュを見つけ、管理人であり、一座のスタッフである「ヴーちゃん」さんにメッセージを送って、イベントのことを聞いてみる。すぐに返事が来て、当日行けば4,000円で入れる、とのこと。撮影もOKとのこと。よしっ、なら行ってみるべ。

さらに、フライヤー持参で500円割引との情報を教えていただく。フライヤーはヴァニラ画廊と、高円寺にある古着屋「ちょこれーとちわわ」に置いてあるという。あっ。つながりが見えてきた。

ちょこちわわは、去年、由良瓏砂さんに教えてもらったお店だ。瓏砂さんは手作りの小物などをよく置いてもらっているようで、この日はプードルをかたどった置物を持ち込んでいた。私は10月にヴァニラ画廊で展示を予定していて、DMを置かせてもらった。さらに、お店のウェブサイトでも紹介していただいた。
< http://yaplog.jp/choco-chiwawa/archive/267 >
< http://yaplog.jp/choco-chiwawa/archive/268 >

そのつながりであったか。土曜のイベントでは、ヴァニラ画廊とちょこちわわが出展することになっている。ヴァニラ画廊で展示をするということは、こういう方面とつながりができてくるということなのか。なんだか、ひじょうに、うれしい。SPISEEからつながりがあるぞと言われた後で、つながりを作りに行くという展開は、多少奇妙な感じがしなくもないけど。

●モダンでピチピチでモーレツだった

そのイベントは「デパートメントH 2099」。鶯谷にあるイベントスペース「東京キネマ倶楽部」で、2月7日(土)の24時からオールナイトで開かれた。私は、その日、昼には海で人形の撮影があったが、夜はこのイベントへ。ダブルヘッダーだ。いったん帰るのも面倒になり、池袋のパセラで2時間ほどヒトカラして、鶯谷へ。そんな私は46歳、青春真っ只中。

大きな会場。人がいっぱい。何百人いるのだろう。「グランドキャバレーのような造り」と形容した人がいるけど、私は行ったことがないので、ピンとこない。5階から7階までが吹き抜けで、5階にステージがあり、キャットウォークがT字に突き出ている。ステージ前には踊れるスペースが。このあたり、いわゆる「クラブ」に近いかも。

その後方には、衣装や小物などのお店のブースが20店舗ほど並んでいる。上の階にも客席があり、ステージを見下ろせる席があって、通路を隔てた奥はテーブル席になっている。その上の階は、スタッフ専用で、照明などの機材が置かれている。

来場者の中には、前衛的な格好の人もけっこういる。セクシーなランジェリー姿の男性とか。生まれたままの姿に毛が生えた程度の人も。あ、いちおう全くの天然の姿ではなくて、コテカ(インドネシアの少数民族の男性が盛装として装着する角みたいなキャップ)を装着してたり、ボディーペイントしてあったりして、隠してはあるんだけど。前衛的なのにマエをあんまりマモっていないとは、これいかに?

こういうクラブ系のオールナイトイベントとアキバ系のオタクとは、まったく接点がないのかと思いきや、下の階の奥のほうにはガンプラの一角が設けられている。周辺の進行にはほとんど関心がない様子で、ひたすら制作に没頭している人たちがいる。それと、別の一角には着ぐるみの人たちがいて、ローゼンメイデンの翠星石や薔薇水晶や雪華綺晶もいたりする。いわゆる「ドーラー」あるいは「着ぐる民」である。いまや、どこへ行ってもオタクに遭遇するのかも。総理大臣から自宅警備員まで、広く分布している時代だからなぁ。

デリシャスウィートス以外にもいくつかの出演グループがいて、最初はドラァグクイーンのショウ。ド派手な衣装に身を包んだドラァグクイーン10人が次々とステージに登場し、妖艶な色気を振りまく。そして、彼ら(彼女ら?)による節分の豆まき。小さく包装された豆がステージから投げられる。節分はもう過ぎているので、チョコレートの包みも混ぜてあるという。

一年前、秋葉原の雲雀亭で女装した男のメイドさんからチョコをもらったのを思い出した。後でmixiの日記を読んで回っていると、雲雀亭で見た男のメイドさんの一人が、この会場に来ていた模様。これ、何? 逃れられない運命? しかし、ゆっくりと弧を描いて降ってきたパッケージをキャッチすると、チョコではなく、豆だった。ふぅ、そこまで深い縁ではなかったということらしい。

ほかのパフォーマンスの中には、エロいのやグロいのも。個人的な嗜好の偏りかもしれないけど、私はエロいのはまあそんなに苦手ではないのだけど、グロいのはちょっとかんべんしてほしい。見てるだけで血圧が下がる感じ。萎える。つーか、その場にへたり込んでしまったよ。ゲロは吐かなかったけど。吐きそうだった。体を傷つける芸とか、汚い芸とか、ちとつらい。えーっと、アングラワールドへようこそ?

……前置きが長くなったが、午前2:30の予定をだいぶん押して、いよいよデリシャスウィートスの登場。うわっ。明るいっ! 元気っ! 高度成長期の活力あふれるモーレツな国、ニッポンって感じの、レトロな元気感覚? ピチピチしたカワイコちゃんたちが、きびきびした早いモーションで踊る踊る跳ねる跳ねる。たいへん躍動的。歌も上手くて、さわやかのびやか、耳に心地よい。

ハレンチと謳っているけれど、ちっともエロくはない。健康的なお色気ムンムンって感じ。白いデカパンをみんなで一斉に脱いで、頭の上で振り回して見せたりするんだけど、下にはちゃんとピンクのデカパンを穿いてるし。この辺も昭和のかほりただよう演出なんだろうなぁ。昭和前半に書かれたエッセイなどを読むと「レビュー」というものがよく出てきて、これまた私にはぜんぜんピンとこないのだが、こんな雰囲気のショウだったのかも。

バックの生演奏の人たちは、黒の紋付の羽織といった和装系の衣装で、洋楽器との取り合わせはシュールだけど、やや地味な感じ。実際、メンバー紹介であいさつするときぐらいしか、しゃしゃり出てきたりしない。演奏も控えめなんだけど、めちゃめちゃ完成度高くて、きれいな音。決して大音響でガンガン攻めてきたりはしないのだけど、リズムが軽快で、ノリノリにさせてくれるのだ。

いやぁ、すばらしい! 楽しかった! 元気のシャワーをたっぷり浴びた感じ。さわやかな後味! 景気が「ていまい」しているこの時期、この一座にはもっともっといろんなところにゲリラ的に出没していただいて、日本中に蔓延するどよよんとした情けない空気を一掃してくれたらいいのに、なんて思っちゃうのであった。

私が撮った写真はこちら:
< http://www.geocities.jp/layerphotos/Uguisudani090207/ >

デリシャスウィートスがメインで出演する東京でのイベントは、4月にある。
タイトル:デリシャ●カーニバル とびだせ!人間 第19回
日時:4月5日(日)
   第1公演 開場13:00/開演13:30/終演15:00
   第2公演 開場17:00/開演17:30/終演19:00
会場:井荻會館(築80年の木造の温かな一軒家)
   東京都杉並区西荻北4-35-9(JR西荻窪駅北口から徒歩10分)
入場料:2,000円
・デリシャスウィートスのウェブサイト
< http://www.derisya.com/ >

【GrowHair】GrowHair@yahoo.co.jp
カメコ。土曜の昼間は湘南方面の海岸で人形の撮影だった。こんな時期に海に行くのは変人ぐらいだろうから、人のいない海辺でのびのび撮れるだろうと期待して行ったのだが……。水仙があたり一面にみごとに咲き誇り、見に来た人たちでけっこうにぎわっていた。ガクっ。水仙に埋もれるように座らせた人形が、季節感の現れたいい感じに撮れていて、いちおう収穫あったけど。3か月前のロケハンは、ロケハンになっていなかったと思い知らされる。

photo
Girls Sazanami Beat! Vol.1
オムニバス
インディーズ・メーカー 2008-05-21

THE PORTUGAL JAPAN THE MILKEES~ミルキィズがやってきた。にゃぁにゃぁにゃぁ~ LOVER SOUL chocomates ダイヤル“S”をまわせ!

曲名リスト
  1. 長ぐつテロリスト
  2. Candy Bouquet
  3. sun of a gun
  4. BREAKAWAY
  5. let’s go! ME & bye bye☆cats!
  6. Ca Plane Pour Moi
  7. Surfin’ Hootenanny
  8. サイケなロック
  9. レッツ・ゴー!シェイク
  10. 真っ赤なゼリー
  11. 恋の運転免許証
  12. すごい人気です
  13. YEAH YEAH
  14. I WANNA GO HOME
  15. シェケナ!
  16. ベラ・チャオ
  17. Fed up
  18. alright
  19. I Wanna Weekend Driver
  20. シェーナ・シェーナ
  21. 恋せよ乙女地球と回れ

by G-Tools , 2009/02/13