音喰らう脳髄[64]もう一度やってみる/モモヨ

投稿:  著者:  読了時間:3分(本文:約1,200文字)


前回、ここで御知らせしたように、2月5日、新宿ロフトで、BOXセットリリースを記念してのギグ(ライブ)があったが、おかげさまで、つつがなく完了。

人口密度の高い場所でも音楽を楽しんでくれた来客のみんな。計画の段階から力をつくしてくれたスタッフの面々とライブハウスのスタッフ。81/2、ダークサイドミラーズなど共演バンドのメンバー。そして今回の特別な日に私と同じステージに立ってくれた4人。そうした全てが有効に機能した結果、実現した素晴らしい夜になった。

なんて書くと、殺伐としたイメージを与えてしまうかもしれない。関わった人々それぞれのハートあればこその一晩だった。生涯においても希有な時間を過ごせた、そう思う。

ブック・オブ・チェンジズ コンプリート・ワークス・オブ・リザード(DVD付)



ベースを担当したワカは、25年程、ベースから、いや音楽から離れていたが、さすが、かつて某音楽雑誌のベーシストランキングで1位になった男である。数か月間、彼なりにトレーニングを積んだ結果、彼にしかプレイできない、破壊的ベースプレイには、往年のキレが戻っていた。

こんなことをばらすのは彼の意にそぐうはずもないが、毎日、1時間のランニングと2時間の練習である。それを仕事の合間、プライベートな時間にこなすわけで、文字で書けば簡単だが、実行するにはとてつもないエネルギーが必要なのは誰でもわかるだろう。

彼のベースプレイを皆さんに見てもらうだけでも意義ある一夜だったが、それをサポートするキースのドラムがよかった。キースは、長い間ARBのドラマーをつとめた男である。いまや俳優として知られる石橋凌のバックでドラムを叩いてきた。私とは30年来の悪友である。いつか一緒に演奏しようと約束していた間柄とはいえ、彼のドラムがこんなにワカのベースにあうとは思ってもいなかった。

リズムセクションが上手く機能すれば、バンドは当然うまくいくにきまっている。選曲は、どちらかというと、私の初心確認という意味もあり、ストレートなロック、パンクな味わいのものが多かったが、アレンジは以前と違う。今しかできないものに変えていた。それが素直に演奏できたことには、我ながら驚いた。もう一度、やってみよう。そんな気になる夜だった。

そして先週。友人や関係者から、ねぎらいの電話がよせられ、感想を綴ったメールも受け取った。その多くが、当夜のメンバーによる新作が聴きたい、そう言ってくれた。そうした結果をうけて、土曜日にキースと電話で話したが、彼も同じことを言っていた。

「もう一度、やってみようよ」
私たちは、そう言って電話を終えた。

Momoyo The LIZARD 管原保雄
< http://www.babylonic.com/ >

photo
ブック・オブ・チェンジズ コンプリート・ワークス・オブ・リザード(DVD付)
LIZARD
Independent Label Council Japan(IND/DAS)(M) 2009-01-30

ストリート・キングダム―東京ロッカーズと80’sインディーズ・シーン Zone Tripper/Friction 1978-2008(CD付) Chu’s Garden(DVD付) Berlin: Live at St. Ann's Warehouse ロックンロール・ウォーリアーズ Live’80 [DVD]

by G-Tools , 2009/02/17