[2589] 偏見や差別意識はいつか消えると思いたい

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<HDDが次々とご臨終>

■映画と夜と音楽と…[409]
 偏見や差別意識はいつか消えると思いたい
 十河 進

■ところのほんとのところ[12]
 ハードディスクパニック!
 所 幸則

■セミナー案内
 CSS Nite in FUKUI 2009


■映画と夜と音楽と…[409]
偏見や差別意識はいつか消えると思いたい

十河 進
< https://bn.dgcr.com/archives/20090220140200.html
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●映画化された「青空のルーレット」のクライマックスシーン

もう4年前の春のことになるが、251回のときに「窓拭きたちが見た夢」という文章を書いている。その中で「青空のルーレット」という辻内智貴さんの小説を紹介した。そのときに僕はこんなことを書いている。

……この小説の登場人物たちがすこぶる爽やかなのは、彼らが「夢を見ること」を言い訳にしていないからだ。(中略)萩原さんが奥田に騙されて窮地に陥る。出口なし…絶望、そう思われた時、青空の中にそびえ立つビルの屋上から数十本のロープが垂らされる。この描写を読んだ時、不覚にも僕はハラハラと落涙した。このシーンを見せるためだけにでも、映画化してほしいと強く願う。

その後、2年ほどして、その小説が映画化されたことを知った。しかし、上映館が少なかったらしく、いつの間にか公開が終わっていた。それに何となく、小説を読んでイメージしている映像と実際に映像化されたものの間には大きな隔たりがあることはわかっているので、その映画化作品を見ることにはそれほど執着はしなかった。

その「青空のルーレット」(2007年)が、先日、WOWOWで放映された。僕は録画をして見たのだが、かなり脚色されていて、原作のビルの窓拭き業務についての詳細な描写などは省かれていた。さらに、聾唖者のヒロイン(貫地谷しほり)を登場させ、彼女のエピソードにもかなり時間が割かれていた。

最初に貫地谷しほりの沈鬱なトーンの独白があり、原作を読んでいる人間にも新たな謎を感じさせるので、物語への興味は湧き起こるし意外性もある。しかし、物語の大筋は変更されておらず、最後のクライマックスには、僕が見たかった「青空の中にそびえ立つビルの屋上から数十本のロープが垂らされる」シーンがあった。

ところが、である。やはり僕がイメージした映像ではなかった。作業準備のための小部屋の窓から見上げると、道を挟んだ向かいにあるガラスの壁面の高層ビルの屋上からいっせいに窓拭きのためのロープが垂らされる。それは、真っ青な空を背景にくっきりと描かれなければならないし、ロープは一斉に垂らされなければならない。

僕は、黒澤明の「七人の侍」(1954年)で仰角でとらえられた山の嶺に一斉に野武士の軍団が現れるように、高層ビルの屋上に一斉に窓拭きたちが現れてほしかったのである。そして、一斉にロープを垂らしてほしかった。もっと専門的なことを言えば、カットを割ってはいけなかったのだ。それは、引きのワンカットでなければならなかった。

青空を背景にして映えるのは、真っ白な作業着と白のヘルメットである。ロープは映像的効果を考えて赤にしたい。ビルのガラスの壁面には、青空と白い雲が映り込んでいてほしい。しかし、映画化作品では、そのシーンの後にゲスト出演のような仲村トオルが、だめ押しのように「いい若者たちですね」なんて言うセリフがあった。

●「青空のルーレット」の主人公は「パッチギ」でもギターを弾いた

「青空のルーレット」の主人公は塩谷瞬が演じていた。塩谷瞬が演じた主人公はミュージシャンをめざし、仲間とバンドを組んでいる。生ギターを弾くシーンもあるし、歌うシーンも多い。加えて、清掃会社の気の弱い営業マン役で高岡蒼佑が出演していたので、僕は「パッチギ」(2004年)を思い出した。

高岡蒼佑は「パッチギ」で沢尻エリカ(「別に…」事件のずっと以前の出演です)の兄を演じて、主人公役の塩谷瞬より目立っていたから人気が出るだろうと思っていたら、その後、あまり目にしなくなった。ところが、先日、宮崎あおいの夫の不倫騒ぎがあり、高岡は宮崎あおいの結婚相手だと初めて知った。

「パッチギ」の高岡蒼佑(現・蒼甫)は、朝鮮高校の番長アンソン役をやっている。彼は祖国へ帰り、サッカーの選手になってワールドカップに出ることを夢見る高校3年生である。やたらにケンカっ早く、特技はパッチギ(頭突き)。彼は朝鮮高校の仲間を率いて日本人高校生たちとケンカを繰り返すのだが、そのケンカのシーンがやたらに多い映画である。

アンソンは、酒と煙草はやり放題。高校生なのに、ボウリング場の女性従業員を妊娠させる。さらに、赤電話を何台も集めて硬貨を抜き取り、草原でまとめて焼いてしまうようなワルであるが、どことなく純情さを感じさせる役だ。彼がケンカを繰り返すのは、抑圧された何かを発散させているように見える。だから、この映画で最も印象的な役だった。

映画は、オックスのステージシーンから始まる。ファンの女の子たちが失神し、救急車がやってくる。オックスは、ファンが失神するので有名なグループサウンズのバンドだった。時代設定は1968年。主人公コースケは、どうやったら女の子にモテるかしか考えていない京都の高校2年生だ。当時、僕も四国の高校2年生だったから、時代の雰囲気はよくわかる。

日本人高校生がチョゴリを着たキョンジャ(沢尻エリカ)にからんだため、日本人高校生たちと朝鮮高校の生徒たちとのケンカが始まる。それに巻き込まれたコースケは、翌日、教師に「ケンカの代わりにサッカー」と言われ、朝鮮高校にサッカーの親善試合を申し込みにいかされる。そこで、コースケはブラスバンドの練習をしていたキョンジャにひと目ぼれしてしまうのだ。

そのとき、ブラスバンドが練習しているのが「イムジン河」という曲だ。その曲がこの映画全編を通してのテーマ曲となる。なぜなら、その歌は南北の統一を願う朝鮮民族の歌だからだ。当時、僕はフォーククルセダーズの歌で聴いたが、なぜか「イムジン河」は発売も放送も禁止になった。現在、「イムジン河」の曲想はフォーククルセダーズの「悲しくてやりきれない」に受け継がれている。

「パッチギ」の中でもフォーククルセダーズのレコードがかけられる。その歌の由来を音楽好きの坂崎青年(オダギリ・ジョー)からコースケは聞かされる。同時に在日朝鮮人の悲しい歴史を聞かされ、コースケは初めて日本と朝鮮の歴史を意識する。高校の教師が毛沢東語録を引用したり、ベトナム戦争のニュースが流れたり、あの時代の政治的状況も描かれる。

それでも、コースケの目的は女の子だ。音楽をやればキョンジャに認められると思い、フォークバンドを結成し「イムジン河」を練習する。意を決してキョンジャに電話をし、祖国へ帰るというアンソンの送別会に呼ばれる。そこで、コースケはギターを弾きながらキョンジャのフルートの伴奏で「イムジン河」を歌い、キョンジャたち在日朝鮮人の若者たちに受け入れられる。キョンジャは、康介を朝鮮語読みで呼ぶようになる。

●被差別民族であることの怒りを暴力に託してのし上がる

「パッチギ」は、1968年当時の京都の在日朝鮮人社会が中心に描かれる映画だ。制作されたのは2005年だから、北朝鮮の実態も明らかになった後だし、「冬のソナタ」でにわかに巻き起こった韓流ブームも経験した後である。韓国映画や韓国ドラマは数え切れないほど公開されていた。だからこそ60年代末の在日朝鮮人たちの姿を、改めて描くことができたのだろう。

日本映画で最初に在日朝鮮人が描かれた、と僕が記憶しているのは「キューポラのある街」(1962年)だ。主人公ジュンの小学生の弟の遊び仲間は在日朝鮮人の子供で、彼は北朝鮮の帰国事業に応じて北朝鮮へ帰っていく。彼らの祖国は地上の楽園だと言われていた。1968年頃だって同じだ。北朝鮮は貧しい者の国であり、理想郷だった。だから、1970年4月、よど号をハイジャックした赤軍派のメンバーたちは北朝鮮へいくことを望んだ。

もう一本、僕が在日の問題を考えるキッカケになった映画が「日本暴力列島 京阪神殺しの軍団」(1975年)である。その映画は、関西最大の暴力団の中でも最も戦闘的で武闘派と言われたある組をモデルにした実録作品であることをウリにしたものだった。そこに登場するヤクザたちは、被差別民族であることを自らのバネにしてのし上がっていくのである。

彼らが在日韓国人あるいは在日朝鮮人であることは明確には描かれないが、彼らの食生活や冠婚葬祭における儀式によってそれは示される。戦後の日本を舞台に在日一世あるいは二世の彼らは長く差別されてきた歴史をくつがえすように、暴力を唯一の手段にしてヤクザ社会で力を付けていく。

主役は実録路線の嚆矢となった「仁義なき戦い」(1973年)の三部「代理戦争」から登場して人気を博した小林旭だった。彼のモデルは、間違いなく山口組最強の武闘派であった柳川組の組長である。柳川次郎という日本名を持ち、梶原一騎なども交流があったという闇社会の伝説の人物だ。梶原一騎の弟である真樹日佐夫が「実録 柳川組」という本を出している。

「日本暴力列島 京阪神殺しの軍団」で描かれた彼らの思いは、当時、大学生だった僕に在日の歴史を認識させたものだった。何10万人という人間が徴用と称して朝鮮半島から強制的に日本に連れてこられた。日本姓を付けられ、強制労働に従事させられた。彼らの思いや無念さは、現在の我々には想像できないだろう。

「パッチギ」の中でもそんなシーンがある。コースケと仲のよかった朝鮮高校の生徒の一人が死に、その葬式の場面だ。貧しいあばら屋の玄関が狭く棺が入らない。アンソンが泣きながら、その戸口を壊す。それを見て母親が号泣する。ひとり日本人であるコースケは戸惑いながらも、彼らと共に葬儀の列に加わる。

しかし、在日一世の長老が「ここから出ていけ」と怒鳴る。彼には日本人が同じ場所にいることが耐えられないのだ。同じ民族の若者の葬儀の場に…。彼の口から、戦前に強制的に日本に連れてこられ、牛馬のように重労働に従事させられた積年の恨みが迸るように溢れ出す。止まらない。故国でもない場所で、今も差別され貧しい生活を強いられていることが口惜しいのだ。

しかし、コースケとキョンジャの世代は、親たちの世代の怨念や差別意識を超えて愛し合うことができるはずだ。コースケにとってキョンジャは、ただ可愛い女性である。国籍も何も関係ない。また、アンソンは祖国へは帰らず父親になり、日本で生きていくことになる。「パッチギ」は、そんな新しい希望を示して終わる。

「パッチギ」の時代から40年が過ぎた。現在、多くのアジア圏の映画が公開され、音楽もボーダーレスになっている。韓国や台湾出身のアイドルグループに少女たちは大騒ぎし、韓国スターたちにおばさんたちが群がる。僕らの世代にはまだ残っていた偏見や差別意識も次世代にはないのかもしれない。そんな風にして、謂われのない偏見や差別意識がなくなればいいと思う。長い時間がかかるのかもしれないけれど…。

【そごう・すすむ】sogo@mbf.nifty.com
相変わらずアルコールが抜ける日がない。もっとも量は減っている。自宅にまっすぐ帰れば、大きなコップに一杯ほど焼酎をロックで飲みながら食事を済ませ、自室で本を読んだり映画を見たりしながらシングルモルトをストレートグラスで一〜二杯。いつの間にか眠ってしまう。健全(?)です。

●305回までのコラムをまとめた二巻本「映画がなければ生きていけない1999-2002」「映画がなければ生きていけない2003-2006」が第25回日本冒険小説協会特別賞「最優秀映画コラム賞」を受賞しました。
< http://www.bookdom.net/suiyosha/1400yomim/1429ei1999.html
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受賞風景
< http://homepage1.nifty.com/buff/2007zen.htm
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< http://buff.cocolog-nifty.com/buff/2007/04/post_3567.html
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■ところのほんとのところ[12]
ハードディスクパニック!

所 幸則
< https://bn.dgcr.com/archives/20090220140200.html
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ところは、随分前から普通の人よりはずっと多くのハードディスクを使ってきた。ここ数年は、FireWire400でHDDは150GBを4台、250GBを4台、FireWire800時代になって、250GBを2台、300GBを2台、500GBを2台、1TBを2台なんて感じ、だが、この1年、次々とFireWire800の青い目のHDDが壊れていく。

うーん。なんかほとんどが買ってから1年と1か月〜5か月でハード的にクラッシュしていく。初期化してもう一度使えるとかじゃないのでR。は〜、一時期は白くて丸目のHDDで全部そろえたり、最近は青い目で8台並べたりしてたのだが。3か月続けて1台づつご臨終になられては、ところは涙目でR。しょっちゅう葬式気分だ。

あー、青い目で8台元気に並んでた雄姿が忘れられない、、だが、、もう3台続けた後、2か月後に1TBが2台亡くなった時には、もう涙は枯れ果て、怒りに変わったのでR。ところは二度とこのメーカーのは買わないデスよ!

もう、覚悟を決めて10万円もするRAIDのケースと中身あわせて20万のeSATAのHDD、RAID 5を組んだのでR。早いし、HDDが壊れてもデータは大丈夫だし(1台ずつならね)HDDが熱くならないのだ!

昨今の、安くて大きい容量ありゃいいだろう的なのはもうおさらば〜と、そうしてところは心の平安を手に入れたのでR。それは2008年1月のこと、、、そして2009年の2月、悲劇はおきたのだ。

新しいMacBook Proを発注、結構カスタマイズするので、ネットのアップルストアーに。

2.53GHz Intel Core 2 Duo
4GB メモリ
320GB ハードディスク1
NVIDIA GeForce 9400M+9600M GT(512MBメモリ)
バックライトキーボード (j)

これをこうカスタマイズッ!
2.8GHz Intel Core 2 Duo
4GB メモリ
128GBソリッドステートドライブ
※耐久性にすぐれたソリッドステートドライブ(SSD)
バックライトキーボード(US)これじゃないとところは嫌!
Apple Mini DisplayPort-Dual-Link DVIアダプタ

※Mini DisplayPort-Dual-Link DVIアダプタがあれば、30インチApple Cinema HD Display に接続できます。解像度2560×1600ピクセルの究極のワイドスクリーンをキャンバスにして、創造性を広げよう。

と、カスタマイズして注文したんだけど。出荷は3営業日だそうだが、配送予定日が2週間後だって。。しょぼーん、、となってたところだったけれど、なーんと5日後には届いた(笑)

マジ早いね、ソリッドステートドライブは。ここに作業中のデータおいてやると、びっくりするほど早い。150MBや200MBのフォトショップファイルが1秒以内で開くんだから。

と喜んでいたのだけれど、3時間の間に5回〈再起動してください〉というメッセージとともにフリーズする。。アップルに持っていったけれどもよくわからなかったので、工場出荷時に戻してもらって様子を見てると、調子がいい。う〜ん、、大丈夫かな?

ところが、家の環境だとやっぱりだめだ、、、ためしに、eSATAのHDを古い方のMacBook Proに繋いだ環境だとおかしくならない?

eSATAのカードメーカーに電話してみる。衝撃の事実が、、OSが10.5.6だと不具合がでるという事例による苦情が殺到してるらしい。。。

がーん。そうだったのか。だけどしばらくして10.5.7がでれば多分、たぶんだけど、大丈夫になるんじゃないかというお話、、うーむ。

気を取り直して、本当は嫌だけど、しばらくデータの管理は古い方のMacBook Proでやることにしようと思っていたら。なんと! しばらくすると、、古い方でもeSATAのHDDが認識しなくなったのでR。

しばらく頭が真っ白になってしまった。今回は本当に油断した。この1年、新しいシリーズ「渋谷1sec」をはじめとして、自分自身をリセットするワンセコンドシリーズに没頭していたところであるが、ここにしかデータがないのでR。ところ自身大枚をはたいて買ったRAIDシステムだっただけに、しかもちょうど1年。安いHDDとちがって、まだ1年だしという気持ちが、ところのこころに油断を生んでたんだな。。

しかもミラーリングだし、、今回の事件でわかったのだけど、RAIDが効果を発揮するのはハードウェアの不具合であり、論理的不具合には関係ないのだ。そして今回の不具合の理由は、新しく買ったMacBook ProのOSと相性が悪いeSATAのカードであった。

RAIDケースのメーカーに持ち込んで、見てもらったら。書き込みエラーが頻発した履歴が読み取れたそうだ。ちょうど再起動しまくってた回数と合致する。結局、メーカーの人が昔から僕の事を一方的に知っていてくれていたということもあり、このデータがなければ、ヨーロッパの雑誌の特集の話も、個展の話もパーだということを訴えると親身になってくれた。

いろいろ調べたり、開発の人たちが見た感触とか教えてくれて、「電源入れてアクセスが落ち着くまでの時間が、短いので経験上救い出せる確率が高いですね」。この言葉を聞いて少し生きた心地がしたところでした。

そして、2日。なんとかなりました!(泣)早速もう1台ミラーリングのできるRAID HDDを買って2か所にデータをおいてますが。これからは、本当に気に入ったものは全部、大型カメラの8×10で複写しとこうかな?

ふうー、前回の「マニエル君がやってきた」その後の経過とか、彼やぼくの友人たちも巻き込んでのやりとりもおもしろかったのでそっちを書きたかったのですが、それは次回のお楽しみということで。そうそう、本日発売の「日本カメラ」3月号に僕の新作が載っていますので是非見てくださいね。インタビューと方法&解説付きです。

【ところ・ゆきのり】写真家
CHIAROSCUARO所幸則
< http://tokoroyukinori.seesaa.net/
>
所幸則公式サイト
< http://tokoroyukinori.com/
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■セミナー案内
ウェブの明日を見せてくれるのは誰だ
CSS Nite in FUKUI 2009
< http://cssnite.fisc.jp/vol2/event
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< https://bn.dgcr.com/archives/20090220140100.html
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<主催者情報>
ウェブ業界の各方面で活躍するクリエーター総勢12名が集結。2日間で大小あわせて13のセミナー&交流イベントを行います。対象は、ウェブデザイナー、ディレクターのみならず、プログラマー、ネットショップ運営者、一般企業・公共機関のウェブ担当者など、ウェブ制作に関心のあるすべての皆様の参加をお待ちしています。
また、前回に引き続きまして、学生の方の参加を無料とさせていただきました。未来の業界を担う学生の方のご参加も、心よりお待ちしております。

日時:3月14日(土)13:30〜20:00
セミナー13:30〜18:30 交流会18:50〜20:00
前夜祭:13日(金)18:15〜21:00 AOSSA(福井市手寄1丁目4)
会場:福井県産業情報センター(福井県坂井市丸岡町熊堂3-7-1-16)
定員:150名(申込先着順・完全事前登録制)
参加費:3,000円(当日払い)
※セミナー・交流会(ドリンク・軽食付)参加費を含む
※学生は無料です(学生証の提示が必要となります)
主催・問い合わせ:(財)ふくい産業支援センター(佐藤、大木)
TEL.0776-67-7411 E-mail ugf@fisc.jp
その他:14日(土)は、JR福井駅前と会場を結ぶ専用バスを運行(料金は往復500円と割安。乗車定員45名/先着順)

◎テーマと出演者
・オープニング 鷹野雅弘(株式会社スイッチ/CSS Nite主宰)
・CSS3+jQueryで行こう! 益子貴寛(株式会社サイバーガーデン)
・海外Webデザイントレンド春便り2009 原一浩(Design Wedge/株式会社エフエックスビイ/空飛ぶ株式会社)
・賢く、効率の良いWeb制作環境へ Adobe CS4 Web Premiumで出来ること西村真里子氏(アドビシステムズ株式会社)
・Movable Type 再構築パフォーマンスの最適化 上ノ郷谷太一(シックス・アパート株式会社)
・フロントエンドからのUIデザインアプローチと実践論 阿部淳也(株式会社ワンパク 1PAC.INC.)

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■編集後記(2/20)

こんな漢字を名前に使ってはいけない・「こんな漢字を名前に使ってはいけない」(2008、河出書房新社)をナナメ読み。著者は「文字がどういう意味をもって人間の運勢に影響を与えていくのか、それを検証していくと、不思議なほどはっきり因果関係が浮かび上がってくるのです。常識とか科学では説明がつきません。そこに、甲骨文字(象形文字)をルーツとする文字の怖さがあります。」という。要するに、運勢に吉凶をもたらす文字がある、という話。この本では、吉凶作用をもつ要注意文字を300選び、とくに53文字について、その文字の象徴する意味と霊力の暗示について解説している。ホンマかいなと思わないでもない、かなり強引な解釈もありそうだ(数万人を鑑定したデータから導いたというが、数万人って?)。それにしても、不吉な暗示が強い使ってはいけない漢字とか、縁起がよさそうでじつは凶作用のある漢字など言われると、その漢字を持つ人は傷つくだろう。血液型人格判断のような、科学的根拠ゼロのお遊びにくらべて、なんとなく納得させられそうで罪が深い。でも、凶ばかりでなく吉の漢字も出て来るし(名前に使いたい幸運をもたらす漢字9つなど)、凶文字を持つ人のための対応策も示しているから、脅かしっぱなしでもない。なるほどと思った(笑えた)例。晋=めざましく成長するも不慮の災いで一気に転落、太=才能が身を助け大きく伸びるが事故や病気には要注意、昭=「召」は酒をあらわし酒と人間の上下関係に注意。文字フリークの私にはおもしろかったが、姓名判断に影響されやすい人は触れない方がいい本かもしれない。さて、筆者の名前の漢字の吉凶はいかに? と思って見ると、ず、ずるい、「なかやまうんすい」だった。中山雲水で検索すると、……やっぱり敬遠したほうがいいですわ。(柴田)
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4309270344/dgcrcom-22/
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アマゾンで見る

・以前に書いたことのあるカトラリーの話。母親が嫁入りの際に持ってきたもので、洋食器初のグッドデザイン賞をとっていた。ロングセラーになっていて、いまだに発売されている(ロングライフデザイン賞も受賞)。食器棚の引出しにあるそれらは、いつの間にか数が減ってしまい、他のデザインのものが幅を利かせているのだが、重さや曲線など、私はこのシリーズが一番使い易いと思っている。ひとつだけ残っているイチゴスプーンは、ゼリーを食べたりする時に滑らず、うちの甥らのお気に入りで、取り合いをするようになった。以前後記を書く時に調べて、単品での注文ができることを知っていたので、アイスクリームスプーンや鋸刃のついたナイフとともに注文。このふたつも使い易くていいのよ〜。いや、他にも好きなのはあるんだけど。届いたものを見て違和感。古いものと見比べると、どれもひとまわり大きい。形はまったく同じなんだけど。イチゴで1cm、ナイフなんて2cmは長さが違う(残っていたのはデザートナイフだったのか? いやいや)。平均身長が伸びたのに合わせて大きくなったのかなぁ。(hammer.mule)
< http://www.ai-metal.com/?locate=lucky_cutlery/deluxe/deluxe_item
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LUCKYWOODのデラックスシリーズ
< https://bn.dgcr.com/archives/20080131140000.html
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イタリアンレストランで使われていた