[2591] アートなレンズ

投稿:  著者:  読了時間:21分(本文:約10,100文字)


<ショトウ(=書店投資)係数がヤバイことに>

■気になるデザイン[21]
 適材適所の印刷加工をして欲しいのだ
 津田淳子

■装飾山イバラ道[30]
 素性の知れない料理
 武田瑛夢

■おかだの光画部トーク[9]
 初心者向けデジカメ入門:1 カメラを選ぶ《その8》
 アートなレンズ
 おかだよういち

■気になる情報・記事CLIP

■お詫びと訂正


■気になるデザイン[21]
適材適所の印刷加工をして欲しいのだ

津田淳子
< http://bn.dgcr.com/archives/20090224140400.html >
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私は仕事柄ということもありますが、もともと本を読むのが好きなこともあって、よく書店に行きます。会社が九段下にあり、本の街・神保町まで徒歩で数分ということも重なって、一時期減っていたエンゲル係数に例えるなら、ショトウ(=書店投資)係数がヤバイことになっています。うぅ。

内容が気になるのはもちろんのこと、ブックデザインも気になっていろいろ見ることが多いのですが、ここ5~6年、いやもう少し長いかしら、書籍カバーに「UVニスの厚盛り」とか「UVデコ」とか「スポットUV」とかさまざまな名前で呼ばれている、透明のインキがちょっと厚く盛られた加工が非常に多用されてきました。

これはスクリーン印刷で、紫外線(UV)を照射することで硬化するインキを、厚盛りして印刷したもので、一般的に良く使われるオフセット印刷だけの印刷物に比べ、ちょっと目につくし、手触り感も変わるし、おもしろい。

見た目がおもしろい、キャッチーだ、目立つ、といった理由で使われ始めたと思うのですが、多用されるようになると、その分、単価も多少は下がったり、出版社もその加工をするルートが確立されたりと、さまざまな要因も加わって、これだけ多く使われたんだなぁ、などと考えたりしています。

平面なオフセット印刷に比べて、ちょっと立体感が出て、質感もツルッとしているので、効果的に使われていると、確かに目を惹く。書店以外でも記憶に残っているのが、もう6年くらい前、DIC(日本最大手のインキ会社)の駅貼りポスターで、紙ものデザイナーなら定番のDICカラーチップが原寸大でオフセット印刷され、その上にこの加工がなされていたものがありました。

カラーチップの部分に艶感が出て、ちょっと立体になっている。まるで実物がくっついているかのように見えて、思わず立ち止まってしまった。普通はあまりポスターを見て立ち止まるということはなかったので、(カラーチップを知っている人にしか効果はないかもしれないけど)「これは巧いなぁ」と思ったものでした。

でも、「どうしてココに使われているんだろう」と首を傾げたくなるような使い方がされている本も数多くあって、なんだかなぁと思うこともしばしば。他の人も使っているから自分もやってみたい、ということなんでしょうか。出版社から、この加工なら使って良いと言われたからなんでしょうか。いずれにしても、その加工が必要なきちんとした理由があって使って欲しいなぁ、と常々思うのです。

私は『デザインのひきだし』という、デザイン・印刷・紙・加工に関する本を定期的に作っているのですが、そこでさまざまな印刷や加工を取材するうちに、上記DICのポスターと同じように「ほぉー!」と、特殊な印刷や加工を巧く使っている印刷物に出会って感動することがあります。

例えば、『デザインのひきだし4』でご紹介した「医学の『型抜き絵本』」。これは前回のコラムで触れた「ブッシュ抜き」という、鋳物の刃型を使って型抜きしたもの。人体のしくみやそれぞれの臓器・器官の病気の進行段階や治療方法を、わかりやすくビジュアルに説明した絵本で、歯や心臓、腎臓、耳、目、脳など、合計28種類も出版されています。

型抜き絵本『歯』(株式会社アプライ)
< http://www.jintai100.com/products/TP027.html >

『デザインのひきだし4』
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4766118693/ >

普通なら、虫歯のことなんて読みたくもないですが(歯医者、こわいんです)、歯の形に型抜きされていると、なんだかそれが気になって書店で手に取り、ついつい読んでしまいました。

発売している会社に聞いたところ、これは主に病院の待合室などに置いて患者さんに読んでもらったり、お医者さんがこれを使って患者さんに病気を説明したりするためのものらしいのですが、型抜きしてキャッチーな形になっていることで、患者さんが手に取ってくれたりと好評だそう。

最後に型抜きをすることで(いや、内容やビジュアルづくりと相まってというのが前提ですが)、これだけ手に取ってみようという動機付けができる、というのは、加工のいい使い方だなぁ、と思いました。

他にもご紹介したい、特殊印刷/加工をうまく使ったものはたくさんあるのですが、それを書くと長くなり過ぎるので、今日はここまで。次回は湖の深度や山の高さなどを、特殊印刷を使ってうまく表現した、かわいいステーショナリーをご紹介しますので、お楽しみに。

【つだ・じゅんこ】tsuda@graphicsha.co.jp

前号の最後「貯金と預金の違い」、答えは銀行や信用金庫は「預金」、郵便局や農協、漁協は「貯金」と言っている。大元は違いの意味があったようですが、今は同じ意味で使われていますね。

箔押しのことを完全網羅した『デザインのひきだし6』発売中! 「箔押しのA to Z」「板紙の魅力」の2大特集はどちらも必見です。他に最近作った本は『ハニカムペーパー・クラフト』『標準 印刷見本帳1 蛍光色×CMYK×マット/グロスニス編』『デザイン事務所の封筒・名刺・ビジネス文具コレクション』『しかけのあるブックデザイン』など。
< http://www.graphicsha.co.jp/ >

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■装飾山イバラ道[30]
素性の知れない料理

武田瑛夢
< http://bn.dgcr.com/archives/20090224140300.html >
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ネットを見ていると、最近は画期的な調理器具がいろいろあってわくわくする。石焼芋器や焼き鳥マシンやジューサーなど。そんな新しい調理器を物色していると、うちの旦那さんは「料理の種類ごとに道具が必要なの?」と疑問に思うようだ。

確かに食べ物の数だけ道具があったらキリがない。でも、たこ焼き器でないとたこ焼きは焼けないだろうし、石がごろごろ入った石焼芋器で焼く石焼芋はおいしそう。その料理に最適な道具があれば、きっと作れるものの幅も広がる(ような気がする)。

うちではたまに家事から解放してくれる日もあって外食もするし、買ってきたもので済ませることもある。そんな「外食」の意味合いは結婚する前とはだいぶ変わったと実感している。旦那さんにとっては外食はつまらないし、出掛ける準備もあってめんどうだしお金もかかること。私にとっては気分転換だし、楽しいし、ラクチン。そして何より「人が作ったもの」を食べるという刺激があることなのだ。

旦那さんが料理をしない人なので、食べ物の味はほとんど私が管理していることになる。そうすると結局、自分で食べる前にだいたいの味の想像がついている。自分の料理なら味見だってしてしまっている。その食材をどこで買って、あとどれくらい残っていて、早く食べきらないといけないものかなども。皿の上に乗っているものの素性を知りすぎているのだ。

例えば、大きな塊で買いすぎたベーコンは、私の中では食べても食べてもなくならない「エンドレスベーコン」として認識されてしまう。シチューに入れたり、チャーハンに入れたり、うまく使って味としては、大成功。でもシチューをすくってベーコンをみつけても、入っていて当然のものが入っているわけだから普通に口に運ぶのみ。

それが外のレストランの料理だと、スプーンですくうごとにどこから来たのか知らない食材との出会いがある。なんだろうと考えられること自体が楽しい。それが外国のものでも安いものでも、インスタントのものでも、素性を知らないというありがたさのようなものがあるのだ。なんだか食の安全とは間逆のことを言っているようだけれど、人はたまには、どこの誰が何をどのように作ったのか知らないものを食べる機会が欲しいのではないかと思う。

もちろん「店を選ぶ」ことはしているので、全くわからない訳ではないけれど、後は任せて出てくるものをそのまま楽しみたい。思えば母親の料理を食べている時には、そういうことが当たり前にあった。なんで煮物にから揚げが入っているのか、時には文句を言ったりしていた。

家庭の料理というのは、レシピと比べて足りなかったり、分け入ってくる材料というのがある。買いすぎていたり、傷みそうだったり、最後のひとかけだったりする食材の事情ごと料理に入ってしまうのだ。それが家庭料理の良さでもあり可能性でもあるけれど。

そんな食生活をリフレッシュするのは、新しく買う新入りの野菜やお肉。食べたことのない変わった野菜や加工品を使うと、想像がつかないので自分で作った料理でも新鮮な気持ちで食べることができる。昨年から2週間に1回ほどの割合で利用していているのが、オイシックスの食材の宅配サービスだ。

・安心食材宅配のOisix(おいしっくす)
< http://www.oisix.com >

近所のスーパーの野菜やお肉のラインナップにも飽きてしまった人や、スーパーが開いている時間に買い物に行けない人にも使われているらしい。値段は生鮮品はお高めだけれど、珍しい卵や乳製品を取り入れることができるのでマンネリ化していた食卓が華やぐ。使ったことのない調味料などでも、ユーザーの評価コメントが読めるので試し易いし。

おすすめは、「デンマークヨーグルト」。トクホのマークを取得しているヨーグルトで、飲むタイプもあるけれど、食べるタイプがコクがあっておいしくて大好き。

Oisixでは、買いたい野菜やお肉のボタンをクリックしながらカートに入れて、予算に合わせて買っていく。冷凍物はクールの送料がかかるので、割引になるようにまとめて買ったり。夜中にノートパソコンを広げて「ベーグル買う?」などと家族と相談できるのもいい。自分で食べたいと言ったものは、責任を持って食べてもらえる。

調べてみると、他にも自分の地域へ届けてくれるスーパーは多くなっているし、送料なども安くなってきている。自分で食材を買う時は、産地をチェックしている。外食では素性が知れないのもアリだと思うのに、自分で料理するものはどこから来たものかを把握するのは矛盾だろうか。たぶん、自分で作るものは量も多く使うし、長い期間食べるのでなるべく安全でありたいからだと思う。

新しい調理器や珍しい食材でつけられる「変化」は、生活にはなくてはならないものだ。変化に失敗はつきものだけれど、何度か使ううちにおいしく食べられるようになった食材は、リピートして我が家の定番料理になっていく。まだ、食材がまずいのか料理がヘタなのか判明する前に季節が終わってしまう野菜もあるけれど、気長にトライだ。

【武田瑛夢/たけだえいむ】 eimu@eimu.com
装飾アートの総本山WEBサイト"デコラティブマウンテン"
< http://www.eimu.com/ >

今年のバレンタインの自分チョコは新宿高島屋でやっていたバレンタイン特設売り場でみつけたゴンチャロフの「アニマル・ショコラ」にした。かわいすぎる外観でまだひとつも食べていない。私は特に白くまがツボである。
・アニマル・ショコラ
< http://www.eimu.com/dgcol/choco.jpg >

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■おかだの光画部トーク[9]
初心者向けデジカメ入門:1 カメラを選ぶ《その8》
アートなレンズ

おかだよういち
< http://bn.dgcr.com/archives/20090224140200.html >
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前回は、単焦点レンズのオススメを紹介しました。今回は、とてもアーティスティックで味のある写真が撮れる、おもしろい特徴のあるレンズを挙げてみます。

レンズの紹介と言いながら、最初に紹介するのはレンズではなく、カメラキャップです。しかし、ただの蓋ではありません。ピンホール写真が撮れるカメラキャップです。

ピンホールとは針の穴の意味で、レンズの代わりに、直径0.2~0.5mm程度の穴を使います。この針穴を通った光は、センサー面で像を描きます。何故そうなるかの理屈は、文章だけでは難しく長くなるのでここでは省きますが、写真の原点なので興味があれば、"ピンホール写真"で検索すれば作例も含め色々な文献が出てきますので調べてみてください。Flickrなどの写真共有サイトでも"Pinhole"で検索すれば作例も多く出てきますので参考になります。
< http://www.flickr.com/groups/95279410@N00/ >

さて、ピンホールの特徴は以下の3つです。
・鮮明ではない柔らかく優しい画像になる。
・近くから遠くまで均一に写る。
・センサーに届く光量が少なくシャッターを開ける時間が長い。

これらの特徴から、ピンホールで撮影した写真は、なんとなく夢で見るような幻想的な印象を受けます。古くから楽しまれてきているピンホール写真ですが、デジカメになってからは現像やプリントをして確認する手間が要らない事で、とても身近になり誰でも楽しめるようになりました。

ピンホール写真にハマると、この穴を自作して自分なりのお気に入りピンホールを追求するようになるのですが、いきなり自作するのも大変なので、購入する事ができます。レンズやフィルターなどカメラ周辺機器メーカーの"Kenko"から出ているものや、
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0017T4UWM/ >
ピンホールカメラキャップ専門のネットショップ"ピンホール写真本舗"など。
< http://ph-style92.ocnk.net/ >

値段も手頃で、普段使うレンズとは全く違う、のんびりとした贅沢な時間を楽しめるアイテムじゃないかと思います。

次に紹介するのは、"Lensbaby"。サイトに「写真の世界にクリエイティブなスパークを巻き起こす不思議なレンズ」とコピーが書かれている通り、とてもアートで楽しい写真が撮れるおもしろいレンズです。

レンズベビーオリジナル、レンズベビー2.0、レンズベビー3Gと進化しながら何種類か出ていますが、原理はどれも同じ。ピントリングが付いていない代わりに、全体が蛇腹になっいます。その蛇腹を指でぐねぐねと伸ばしたり縮めたり傾けたりして、フォーカスが合う位置を自在に操作します。すると、通常ではありえないようなピントの合い方になって肉眼では見た事もないようなおもしろい写真が写ります。

さらに、ハート型や☆型、某ネズミ型など自分で好きな形の絞り穴を作ってはめ込む事で、点光源がその穴の形になるのでイマジネーションを膨らませてファンタジーな光のアートを写す事もできます。
< http://s-style-arts.info/index.php?ID=307 >

Flickrでも、世界中の多くの人がこのおもしろいレンズを楽しんでいるようです。
< http://www.flickr.com/search/?q=lensbabies >
ふつうのレンズでは絶対に撮れないし、同じような効果を後からPhotoshopで加工しようとするとかなり時間もかかるので、ひとつこんなオモチャを持っておくとバリエーションが広がって楽しいかもしれません。
< http://lensbaby.jp/ >
< http://www.lensbabies.jp/feature.html >

最近、レンズベビーコンポーザーという、蛇腹ではなくボールベアリングで光軸を変える新しいタイプのものもリリースされているようなので、今度試してみたいと思います。
< http://www.kenko-tokina.co.jp/news/2008923news.html >
< http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_ss_gw?url=search-alias%3Daps&field-keywords=LENSBABY+COMPOSER >

前回までのレンズと違って、トイカメラ風に"ちゃんと撮れない感"を楽しむ事もできるのもレンズ交換が可能な一眼レフならでは。どんな風に写るか分らない、一期一会的な偶然性を撮影するのも、デジカメだったら躊躇なく気軽にいくらでもシャッターを切れますので、いい作品と出会う確率も高くなります。そんな感じのゆるい写真も素敵ですよ。

※カメラの機種によっては、露出計が動かなかったりシャッターが切れなかったりと、機能しないものもあるかもしれないので、ご購入の際は所有しているカメラで使えるかどうかご確認の上検討してください。

【おかだよういち/WEBクリエイター・デザイナー+フォトグラファー】
< http://s-style-arts.info/ > < mailto:okada@s-style-arts.com >
あっという間に2月も終わりますね。3月に発表が噂の、新しいMacのデスクトップラインナップが気になる今日この頃。

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■気になる情報・記事CLIP

< http://bn.dgcr.com/archives/20090224140100.html >
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●「エプソンフォトグランプリ2008」審査結果発表
< http://www.epson.jp/osirase/2009/090223.htm >
受賞作品展:3月6日(金)~3月19日(木)エプサイト

●日本写真学会、実践カラーマネジメント教室'09 3月6日(金)小森コーポレーション 大阪デモセンターで開催
< http://www.spstj.org/event/nissya_e_syosai_24.html >

●エプソン「NEW PHOTO FORUM」名古屋3月14日(土)東京3月21日(土)・22日(日)
< http://www.epson.jp/ec/event/photoforum5th/ >

●もう怖くない! デジタル一眼レフ撮像素子のクリーニング
(nikkei TRENDY net)
< http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/special/20090220/1023916/ >

●【90日】私がアップルのサポートにネガティブな印象を持っている理由(1)(中村昭典の、気ままな数値解析)
 < http://blogs.itmedia.co.jp/akinori/2009/02/90-1-1af6.html >

●データ移行はつなぐだけ──上海問屋がドライバレスのUSBケーブル(ITmedia)
< http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0902/20/news116.html >

●オンライン地図サービスを使って「自分も他人も道案内」する(ITmedia)
< http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0902/23/news105.html >

●法改正でパワーが2倍に!?電動アシスト自転車の"新基準対応モデル"を徹底チェック(nikkei TRENDY net)
< http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20090218/1023854/ >

●格安自転車を使うことで失われる3つの感覚(PC online)
< http://pc.nikkeibp.co.jp/article/column/20090212/1012166/ >

●アイコンデザインにおける10の間違い(CREAMU)
< http://blog.creamu.com/mt/2009/02/10_5.html >

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■お詫びと訂正

前号の「クリエイター手抜きプロジェクト[195]Illustrator CS3編 メールを送信する」記事内で、編集中の変換ミスがありました。環境の違いによる文字化け防止のために「~(チルダ)」を「%7E」に自動置換していますが、スクリプト内のホームディレクトリを示すチルダまで置き換えてしまっています。(このメールで<正>部分の文字化け、または全角チルダになっている場合は半角チルダにしてください。)

<誤>
%7E/sendmail.jsxがメール送信プログラムの保存先のファイルパスになります。
<正>
~/sendmail.jsxがメール送信プログラムの保存先のファイルパスになります。

<誤>
var fs = new File("%7E/sendmail.jsx");
<正>
var fs = new File("~/sendmail.jsx");

となります。
お詫びし訂正いたします。

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■編集後記(2/24)

ちょいな人々・わが家の犬は満11歳2か月、柴雑のオス、名前はハニー(号)、みかけはまだまだ若いが人間年齢で60歳超、歳をとってますますわがままになってきた。わけもなく吠える。いや、わけはあるのだろうが、こっちにはわからない。何かを訴えるようだがわからない。こっちの言うことは多少はわかっているようだが、言うことはきかない。「なんなんだよ~」と時には大きな声が出てしまうくらい、理解不能のバカ犬だ。きちんとコミュニケーションできれば、もっと扱いやすいのになと思う。荻原浩「ちょいな人々」(文藝春秋、2008)に「犬猫語完全翻訳機」という短編がある。犬、猫と対話するための機械「ワンニャンボイス」が開発された。めんどうな仕組みは省略するとして、ようするにこれをペットに装着すると、ペットの声が聞こえるのである。その企業のお偉方を集めた会議室で、企画開発部の代表の発表が行われた。じつに説得力満点のプレゼンテーション、まさに世界を席巻する画期的商品として成功まちがいなし、すばらしい発明だと読者(わたし)も思った。が、その後につづくお客様の声5例を読むと、うわ、これはたまらん。犬や猫の考えていることなど知らないほうがよかったと、飼い主ならきっと思う。そしてまた、この装置(ボディスーツ)の真のユーザーである犬や猫の肉声を聞くことが可能になったため、皮肉にもその問題点が明白になり......。という、トンデモ商品開発失敗談。犬や猫の100%自分本位の考えと、飼い主の一方的な思いの強烈なギャップが笑える。トンデモ商品では「正直メール」というのも。キーを使わず語りかけるだけでメールが打てる「フィンガレスホン」、声の微妙なトーンまで感知して最良の語彙を選択し、文脈の変換を行えるAI機能を有する。これも説得力満点の商品企画だったが、実際の使い勝手ときたら...。ほかにもあるあるシチュエーションのお笑い展開、全7編。楽しめました。(柴田)
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163275509/dgcrcom-22/ >
アマゾンで「ちょいな人々」を見る

・またプレゼントが当たってしまい......。いつだったか仕事の参考にと、Flashでのエンタメ性の高いゲームやクイズを調べていて、ついでに応募してみたうちのひとつ。あまり自分向きの賞品ではないので、人にあげることになりそう。調べていたのは二、三日だけなので、もう当選のお知らせが来ることはあるまい。懸賞って結構当たるものなのね。これからもたまに応募してみようかな(オイ)。図書券や食品、お花がいいな~。(hammer.mule)