[2596] コミックスエージェンシー・ネコノアシの初仕事

投稿:  著者:  読了時間:22分(本文:約10,500文字)


<彼の存在が私にそう告げるのである>

■音喰らう脳髄[64]
 いまさらながら憲法第九条のこと
 モモヨ

■ローマでMANGA[17]
 コミックスエージェンシー・ネコノアシの初仕事
 midori

■アナログステージ[10]
 博士と助手 2ラボ目「その声の真意を解く感知型受話器」
 べちおサマンサ

■展覧会案内
 DRAFT展 ブランディングとアートディレクター
 第11回亀倉雄策賞受賞記念 植原亮輔展
 香本正樹展「間でゆれる」


■音喰らう脳髄[64]
いまさらながら憲法第九条のこと

モモヨ
< http://bn.dgcr.com/archives/20090303140600.html >
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戦後から今に至るまで、自衛隊のありようについてあれこれと論議が交わされ続けてきたのは皆さんご承知の通りだが、ここ最近の総理大臣の言動を見ていて、私は、あらためて、憲法第九条のありがたさを思い知った気がしている。

ご承知のように、現今の総理は解散・総選挙前提に9月にその職について以来、すみやかな経済対策の実施こそ急務として、その職に執着、例のナンタラ給付金というアイデアと総理の椅子にしがみついて他を困らせ、ことあるごとに総理の権限を振り回している。

こんな男に、自衛隊の指揮権を与え、自衛隊を第九条から解放したらどうなるか、そんな風に考えると暗澹たる思いにかられる。例えばタイ。かの国は、警察と軍隊が国民と権力者(政府)の側にわかれて対峙しているではないか。ああいう感じを対岸の火事と眺めていた私たちだが、現在の総理とそれをとりまく状況をかんがみれば、アジアの混乱とわが国の現状は実は紙一重であるように思えてくるからだ。

「法律に規定されている」とか「それは総理の権限である」などということを声高に叫ぶくせに、生存権が危機に瀕している国民を目前にしてもその権利は黙殺する。こんな総理大臣は、かつていなかった。

どうやら、わが国の政治は、多分に人間の品性、常識というものに頼って運営されていたようである。いや、現総理の言動、感性が、それほどまでに想定外だったということなのかもしれないが、いずれにしても今の総理は私たちに多くのことを教えてくれた。国民の信任を得ず、間接的に選ばれた総理に多くの権力を与えていいものかどうか、そこのところは大問題だ。現状では、ある日突然、新世紀のヒットラーもどきの登場すら予感させるところがある。こうした点をこの機会に点検し、変えていかなければならない。

憲法第九条の改正など、まともなシステムの元でなければ、手をつけるべきではない。彼の存在が私にそう告げるのである。

Momoyo The LIZARD 管原保雄
< http://www.babylonic.com/ >

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■ローマでMANGA[17]
コミックスエージェンシー・ネコノアシの初仕事

midori
< http://bn.dgcr.com/archives/20090303140500.html >
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●「MANGAの描き方」全60巻の監修と記事執筆

2007年の10月に、私とマンガ学校の教務課長ジョルジャが作ったエージェンシー・ネコノアシは、名刺とカタログだけが具体的な活動……という状態が長く続いていた。

仕事が降ってわいたのは、エージェンシー開設約一年後の2008年8月のことだった。かつて、MANGAの翻訳の仕事をくれていた編集者、MANGA記者が久しぶりに電話をしてきて、百科事典分冊刊行の出版社デ・アゴスティーニの「MANGAの描き方」の監修を一緒にしないか、と言うのだった。

それは、日本で刊行になったものをスペインのデ・アゴ社が翻訳出版することになったが、その話が流れイタリアで独自に再構成して出版するというものだった。

イタリアの若手を採用して絵を描いてもらい、私はその監修と記事を書くこと。シリーズは60巻の予定で、週刊発売だから、締切りも毎週。一年ちょっときついけどどう? という話だった。考えさせてほしい、というと、「一週間以内に返事をしなくちゃいけないんだ。でないと企画そのものが流れる」

で、受けたわけだ。それしかないでしょ?

60巻分の講義と読み物のテーマを決めることから始まり、絵描きの推薦もした。「ローマでMANGA 15」で体験留学をした学生のディアナと「日本の新人賞へ応募!」工房に参加したエミリアを推薦して、採用してもらった。私が推薦した絵描きだけでなく、この話を持ってきた編集者が連れてきた絵描きの下書きもチェックする。

学校でのMANGA講義も五年目を迎えているし、アラはよく見えるからあれこれサジェスチョンと、その理由を説明できる。若いイタリア人の漫画描きに、MANGA的な見方で理由を説明できるのが嬉しい。その中のマッシモは、講談社の国際新人漫画賞第二回で最終選考まで残った人だった。
< http://e-morning.jp/mimc/result2/japan.html >
作品「HERMES」

●サイトもオープン、1月24日に第一号が発売になった

デ・アゴ社から送ってくるのは先になるので、キオスクで三冊買う。一冊は私のため、もう一冊は実家の母に。やっと母に私の仕事の形になったものを送れる。もう一冊は誰にという予定はないけど買った。第一号はいつも安い。今回も1.9ユーロ。220円くらいのもの。おまけをくるんだ合成樹脂のパッケージごと、記念に取っておくかもしれない。

第一号発売に先駆けて、1月20日にサイトもオープンになった。デ・アゴ社では、こうした講義系のものに関してはサイトをオープンして購買者との関係を密にし、さらにはそれによって宣伝をかねるという方法をとっている。コミックスエージェンシー・ネコノアシとして、サイトの監修の仕事も仰せつかった。SNS形式のサイトに登録したメンバーがアップする「MANGA」と、原作の中から数点を選んで、毎週コメントを書く……というのが主な役割だ。

発売から一週間、サイトへの登録者は4000人を超え、二週間めには10,000人を超えた。三巻目が出た今現在の登録者は16,477人。デ・アゴ本社でも、特異のケースとして注目しているそうだ。

MANGAを読むだけではなく、描いてみたい人が、本社を驚かせるくらいいるわけだ。実際は、漫画家になりたい! というよりは、好きなMANGAやアニメのキャラを描きたいというファン志向のメンバーがほとんどで、メンバー同士でほめ合い、どのキャラが好きか、なんていうフォーラムを作って楽しんでいる。

サイトの編集部は、そうした要望に応えるべきだ、言ってきた。というのも、ネコノアシはイタリアでよくあるような、売らんかなのための表面的な受け答えではなく、本当に漫画家になりたい人のための、真のサジェスチョンになることを書こうと決めて、絵のコメントは、キャラの似顔ではなく、コマ割りした原稿のみに留めていたからだった。

経済行為をする企業としてのデ・アゴ社の姿勢もわかるし、ということで、原稿のコメントとお絵描きのコメントの二本立てにすることにした。サイトは二年の予定で、この二年の間に少しでも多くの人に、MANGA言語をちょっとでもかじってもらいたいと思う。

ざっと見たところ、メンバーの一割くらいは本気でMANGAを描きたいと思い、それなりに努力している人が見受けられる。そうした人を知るということだけでも意義があるというものだ。

このメンバー達は、イタリア人が描いたMANGAでもお金を出して買おうとするだろうか? イタリア人が描いたどんなMANGAなら買いたいと思うのだろうか?日本MANGAの二番煎じだろうか?

【みどり】midorigo@mac.com

そういうわけで、毎週本誌とサイトの締め切りに追われるという生活になりました。高校生の息子の成績問題、反抗期などもあって、いやぁ、充実した日々です。それでも、なるべく零時には寝るようにしています。動悸を伴って午前4時や5時に目が覚めて、眠いのに眠れない……ということが続き、ネットで症状から調べてみて「自律神経失調症」ではないかと疑ったのでした。交感神経と副交感神経の働きがおかしくなるという。で、零時に就寝を心がけたら、すっぱりと症状が消えたんです(今、午前2時ですが)。

べちおサマンサさんが、テニス肘について書いてらっしゃいました。実は私も12月からそれだったんです。大水の後、庭を掃除して以来で、「テニス肘」で検索したら「庭のそうじ」も原因の中に入ってました。2月17日の後書きでサポーターとあったので、スポーツ用の肘サポーターを購入して使ってみたら、みごと痛みが半減! ありがとうございました。

イタリア語の単語を覚えられます! というメルマガ出してます。
< http://midoroma.hp.infoseek.co.jp/mm/menu.htm >

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■アナログステージ[10]
博士と助手 2ラボ目「その声の真意を解く感知型受話器」

べちおサマンサ
< http://bn.dgcr.com/archives/20090303140400.html >
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【前回のあらすじ】
自称・国内最先端の研究所に勤める、まつばら博士と助手の小松カヲリ。実用性とは程遠い製品開発に力を注ぐ。前回開発した「コップの形状をした機能最高峰の携帯電話」は、企画提案するも、携帯性が悪いと一蹴されてしまった。
< http://bn.dgcr.com/archives/20081202140200.html >

「もしもし? あー、わしじゃ。ワシワシ、わしじゃよ、わし。わしが分からんのかね? そうじゃ、そうじゃ、分家の徳次郎の息子だ、久しぶりじゃのぉ。それが、押入れを整理していたら、裏庭に埋蔵金が埋めてある巻物を見つけてじゃな、いま3mくらいまで掘っているのじゃが、あと7mを掘り起こす資金がないのじゃよ。そこで、あと300万くらい用立てて頂きたいのじゃが……。もちろん、発見したときは折半じゃ。どうじゃ? いい話じゃろ?」

《いまどき埋蔵金って…。旬がずれているのか、再燃するのか…。》

「???。 はかせ? なにをやってるんですか?」
「聞けば分かるじゃろ、オレオレ詐欺の練習じゃ。」
「オレオレ詐欺? 博士、いまはオレオレ詐欺ではなく、振り込め詐欺っていうんですよ、知らないんですか? それに、いまどき埋蔵金なんて…、誰も引っかかりませんよ。」
「ゴホン…。知っとるよ、えーと、振り込む詐欺じゃろ? まぁまぁ、オレオレ詐欺でもいいじゃないか。」
「振り込め詐欺ですってば。本当は知らなかったんですね。でも、なんでそんなことを練習しているんですか? ついに見切られて、開発費を出して貰えなくなってしまったとか。」
「違うのじゃよ、カヲリくん。お金を騙し取るオレオレ詐欺の練習ではなく、オレオレ詐欺を回避する製品のモニターをしているのじゃよ。」
「またなにか作ったんですか?」
「これ。」
「なんですか、これ?」
「これを受話器に嵌めて相手の話しを聞いていると、声の微妙なトーンを感知し、相手が嘘を喋っていると、警告音を発してくれるのじゃよ。」
「声紋分析ってやつですか?」
「そうじゃ。パソコンや携帯端末から本人認証に使うシステムを、少し応用したものなんじゃけど、ハード的にやろうとすると、なかなか上手くいかないのじゃよ、トホホーん。」
「くだらないモノの開発力は凄いのに、実用的なものになるとダメなんですね。でも、声って結局は周波数なんだから簡単そうですけど。」
「いや、パソコンを経由させたりすれば簡単なんじゃ。パソコンを利用するお年寄りは年々増えてきているけど、まだまだ比率は少ない。煩わしい操作を必要とせず、単純明快に必要な機能だけを組込み、電話の受話器に簡単に脱着できないと意味がないのじゃよ。トホホーん。」
「あのー、トホホーん。ってなんですか?」
「下げテンションの心境をヤング風に言ってみるテスト。」

《めずらしく実用的なアイテムを考えているようですが、果たして…》

「単純に声の声帯(周波数)を拾って、A/D変換したものを信号として出力し、『嘘をついている』部分を判断するだけなのに、難しいんですね。」
「分析結果として、フォルマント(※声の周波数が集まっている帯域)をグラフ(波形)で表示させたりすることは簡単なんじゃけど、どうしても分析結果を出すまでが、大掛かりになってしまうのじゃ。」
「そうですよね、これも受話器に取り付けているというより、受話器を取り付けているような大きさですもんね。小型化が難しい?」
「声紋鑑定などは、ソナグラフ(サウンドスペクトログラフ)という装置を使用して分析を行うのだが、それを親指サイズにするのは、現在じゃ無理に近い。肝心の振動子や部品に、そこまで小さいものがない。」
「ほうほう。よく分かりませんけど、そーなんですか。」
「なにも犯罪捜査などに使うような、あそこまで大掛かりな機能は要らないのじゃが、環境によって聞き間違いなどが生じやすい聴力より、ソナグラフのように、視覚的に目視確認できるほうが、確かということもある。」
「また読者さんが読み飛ばしそうな話になってきましたね、博士。」
「自動車の装備や性能を、そのままラジコンカーサイズで作ったり、iPodを大豆サイズで作るようなもんじゃ。」
「なるほどー。それこそ実用性から離れてしまっているのですね。」
「でもねカヲリくん、一番ネックなのが、嘘をついているのか、いないかの判別が微妙なんだよ……。」
「ぜんぜんダメじゃないですか。」
「嘘をつくことに慣れてしまっていたり、本人に嘘をついている自覚がなかったりすると、声の揺れが少なく、正確な判別が難しい。実際に、オレオレ詐欺をやっている連中は、詐欺行為ではなくビジネスだと思っているようだしのぉ。それに連鎖した名義売りなど、世も末じゃ。」
「詐欺行為がビジネス感覚って…。ちょっと信じ難いですよね。しかし、前回の実用性がない携帯電話といい、電話機の開発が好きですね、博士。」
「日本人だから。」
「まったく根拠がないですね。」

《だんたん雲行きが怪しくなってきた博士の話。そんな簡単にウソを見分ける製品なんて、できるのでしょうか》

「そういえば、携帯電話の発着信で光るストラップとかあったじゃないですか、あの方法で簡単に判別できないんですかね?」
「あー、あったのぉ…。既に過去のダークアイテムとして君臨しているが、あれは、携帯電話のアンテナから発している電波を使用して、LEDを光らせているだけじゃ。テレビに近づけてもピカピカ光るしの。」
「え? そうなんですか?そんなに簡単なものなんですか? でも、なんで携帯電話だけピカピカ光るんですか?」
「なにを言っておるんじゃ、カヲリくん。携帯電話のマイクロ波(電磁波)を使っているだけじゃよ。携帯電話の帯域が800〜1.5GHzだから、それに近い帯域に反応するように作ってあるだけじゃ。」
「そうなんですか、知らなかったです、ショボーン。で、結局、振り込め詐欺を回避する製品はできそうなんですか?」
「わからん。」
「えええええーっ! えええ? 今までの話はなんだったんですか?」
「プロローグ。」
「ええええーっ!なんですか、ぜんぜん無駄じゃないですか!」
「慌てるでない、受話器に取り付けるものを作るのが難しいだけで、サイズの問題さえクリアすれば活用法はたくさんある。殆どデジタル化した携帯電話や家庭の電話機に、この機能を組み込めば、完全とまではいかないが、ある程度の判断材料になる有意義な機能じゃ。」
「メーカが採用してくれるといいですね。」
「骨伝導方式も取り込めば、耳の不自由な方にも認識しやすくなるのぉ。」
「実際に骨伝導を採用した電話機も、数年前から発売されてはいますが、普及しているかといえば、あまり普及していませんよね。周りがうるさい環境では、すごく便利なはずですよね。」
「あらかじめ、オレオレ詐欺などでよく使われる語句を内部ROMに記憶させておき、相手の喋っている内容を文字列に変換し、登録してある語句と一致する部分が多いと警告音を出したり、警察へ直接転送できるようにしても面白いかもしれん。実際に声紋認証を採用しているシステムも、登録者の音声を解析したものをパスワード代わりにしているだけじゃ。暗証番号と違って、いつかは解読できそうな、4桁や8桁の英数字を入力したりしなくても、『ひらけゴマ』など、好きな単語で登録すれば、セキュリティ面も格段に向上するしの。」
「あ、それは実用性ありそうですね。というよりも、あってもおかしくない機能ですよね。まさにデジタルの恩恵ってやつですね。」
「ひらけゴマ。なんでツッコんでくれないのじゃ。淋しいじゃろ。」
「いや、ちょっと面倒なんで。すみません。」
「家庭用のデジタルコードレス電話は、帯域が2GHz以上だから、光るストラップも、ピカピカ光らんよ。残念じゃのぉ。」
「いや、それはどうでもいいです。」

【べちおサマンサ】 pipelinehot@yokohama.email.ne.jp
FAプログラマーであり、ナノテク業界の開発設計屋。
< WEB SITE:http://www.ne.jp/asahi/calamel/jaco/ >

・実は今回のお話、遊びで途中まで実験的に作っていたものなんですが、結果は…。主要部品が大きすぎて、コンパクトに作ることが無理だと判明。構想までは良かったのですが、惜しいなぁ。
・創作人形作家、中川多理さんの個展を観に、GrowHairさんと二人で横濱浪漫館を訪廊。民家をギャラリースペースとして開放している、横濱浪漫館のアットホームな雰囲気に、人形たちも、とてもリラックスしているように見えました。中川さんの人形を初めて目の前にし、驚くのはその基本デッサン力。とくに指先の表現に驚愕の連続。絵画やイラスト、造形物とはまた違った愉しみがあります。
< http://home.t04.itscom.net/romankan/ > 横濱浪漫館

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■展覧会案内
DRAFT展 ブランディングとアートディレクター
< http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/ >
< http://bn.dgcr.com/archives/20090303140300.html >
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会期:3月6日(金)〜3月30日(月)11:00〜19:00 土18時 日祝休
会場:銀座グラフィックギャラリー(東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル1F TEL.03-3571-5206)
内容:クリエイティブディレクター宮田識が代表を務める「DRAFT」。2002年5月に開催した「DRAFT展」から7年。今回は「ブランディングとアートディレクター」をテーマに、DRAFTが今まで手がけてきたモスバーガー、ラコステ、キリン、ブライトリング、パナソニック電工、ワコール、花王など、企業との商品開発からかかわるブランディングや、立ち上げから13年経ったD-BROSにスポットを当てる。

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■展覧会案内
第11回亀倉雄策賞受賞記念 植原亮輔展
< http://rcc.recruit.co.jp/g8/exhibition/g8_ex_current/g8_ex_current.html >
< http://bn.dgcr.com/archives/20090303140200.html >
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会期:3月2日(月)〜3月27日(金)11:00〜19:00 日祝休
会場:クリエイションギャラリーG8(東京都中央区銀座8-4-17 リクルートGINZA8ビル 1F TEL.03-3575-6918)
内容:1997年に急逝したグラフィックデザイナー亀倉雄策の生前の業績をたたえ、グラフィックデザイン界の発展に寄与することを目的として、1999年、亀倉雄策賞が設立された。第11回となる今回は、植原亮輔「ファッションブランド『THEATRE PRODUCTS』のグラフィックツール」に決定した。新たな試みを続ける同ファッションブランドをインパクトあるグラフィックで表現し、グラフィックデザインが社会の中で機能することの重要さを印象づけたとして評価を受け、今回の受賞となった。

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■展覧会案内
第30回グラフィックアート『ひとつぼ展』グランプリ受賞者個展
香本正樹展「間でゆれる」
< http://rcc.recruit.co.jp/gg/exhibition/gg_gpx_gr_200903/gg_gpx_gr_200903.html >
< http://bn.dgcr.com/archives/20090303140100.html >
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会期:3月9日(月)〜3月26日(木)12:00〜19:00 日祝休
会場:ガーディアン・ガーデン(東京都中央区銀座7-3-5 リクルートGINZA7ビル B1F TEL.03-5568-8818)
内容:香本正樹は、昨年4月に開催された第30回グラフィックアート『ひとつぼ展』(公募展)において、グランプリを受賞し、一年の制作期間を経て今回の個展開催にいたった。鉤針とレース糸を使用して作品制作を行なうその手法は、古くからあるレース編みの技法を取り入れつつも、斬新にアレンジを加えたものなど様々。グラフィカルな配色と独創的な形態は、既存の「編み物」のイメージを払拭し、新しい「表現」にまで昇華させている。

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■編集後記(3/3)

・先週、講談社の「週刊世界百不思議」が創刊された。パートワーク(分冊百科)創刊号特別価格版購入マニアにして、元オカルトマニアのわたしだ。わずか190円だから中身を確かめるまでもない。即、買いである。わくわくして持ち帰りじっくり読んでみたら、残念ながらまったくの期待はずれであった。この企画にふくまれるテーマは、怪奇現象、超能力、神秘、伝承、心霊、超古代、未確認生物、歴史の謎、不思議の旅などである。かつて、この分野の雑誌や書籍をずいぶん読み漁ったものだが、徐々に熱はさめて、最近はほとんど手にとらなくなっている。それでも、世界百不思議というタイトルには惹かれた。はじめ、不思議1から不思議100まで並べる構成かなと思ったが、それはそうとう難しい編集作業であることはわかる。百とはたくさんのという意味だろう。創刊号では、隠されたUFO事件、スフィンクスの地下迷宮、妖精写真、宮本武蔵の妖怪退治と姫路城七不思議、葦嶽山ピラミッド、それに人物伝と世界紀行の連載という構成で、大雑把にいえば7つの不思議が掲載されている。全50巻というから、このペースだと350不思議になるのか。それぞれの記事は文章量も少なく、じつにあっさり書かれたもので、とうてい新しい発見や新解釈があるとは思えない。ドル紙幣が9.11を予言していたという都市伝説を体験できる、ドル紙幣の見本が付録。おもしろいのはこれだけだ。キャッチフレーズをもじって言えば「この本は『謎』も『怪奇』も不足です」。(柴田)
< http://shop.kodansha.jp/bc/fushigi/ > 週刊世界百不思議

・続き。出演者はほぼ予想通り。世の中の流れから呼ばれる人を考えていたのだ。見てみたかった出演者ばかりで喜ぶ。2時間の収録って短いなぁと思っていたが、笑いを入れながらも真面目な話をしているわけで、セミナーを受けているような状態に。普段のように録画を止めて休憩入れたり、早送りしたり、他の用事をしよう、などとできないわけで。頭がぱんぱん、2時間で十分であった。「その話はいいから、次の話題に行こう」と言う出演者がいるのだが、スタッフの差し出す紙の指示に従っているだけなのだと知った。白熱してきたら口を挟めない。司会進行が切るタイミングをはかっていたら、出演者側からぶった切ってくれてるのであった。しかし、面白い(重要と思われる)話題になると、出演者側・司会進行ともに指示は無視。司会進行は「わかった、わかった」と、何度も紙を出すスタッフに手で合図しながら、質問したり煽ったり。毎回こんなんなんだろうなぁ。話の流れは、中川大臣泥酔(さらっと流す)、舛添厚労相が次期首相候補の噂(他のテレビではまだ出てなかった)、宗教法人・特殊法人の税金(宗教法人には要件さえ揃えばなれるし売却ができる、漢検の話題なども)、租税特別措置法(本を並べてみると、特例が税法とほぼ同じ厚み。牛にある特例は鶏や豚にはない)、節約の話(使える人が使わないとお金はまわらない)などなど。詳しくは書けない。節約の話でクールダウンし、スタッフが「OKです」と書かれた紙を持ってきて、オチが出、番組が終わる。時計を見ると17時。プロやわ〜。(hammer.mule)