[2598] これまで知らなかった東京を見つけました

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<確定申告に行って経営診断までされてしまう>

■買物王子のモノ語り[11]
 これまで知らなかった東京を見つけました
 〜都心の水辺でエコツアー 神田川編〜
 石原 強

■ショート・ストーリーのKUNI[55]
 靴
 やましたくにこ

■展覧会案内
 アーティスト・ファイル2009 ─現代の作家たち
 チェコのキュビズム建築とデザイン 1911-1925展

■気になる情報・記事CLIP


■買物王子のモノ語り[11]
これまで知らなかった東京を見つけました
〜都心の水辺でエコツアー 神田川編〜

石原 強
< https://bn.dgcr.com/archives/20090305140500.html
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(前回から続く)
< https://bn.dgcr.com/archives/20090219140500.html
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我々「東京の川を巡るエコツアー」のボートは、隅田川をさらに上流に向けて進みます。向かって左側に建っている、リバーサイド読売ビルが気になります。遠目には何の変哲もない四角いビルに見えたけれど、近づくと建物の真ん中がトンネル状の吹き抜けになっていました。これは単に見た目の奇抜さを狙って作られているわけではなく、川から風を通してヒートアイランド現象を緩和するためだということです。周辺の街を快適にするためのデザインなのです。

1・吹き抜けのあるリバーサイド読売ビル
< http://www.dgcr.com/kiji/20090305/01 >

隅田川の両岸は、「隅田川テラス」と呼ばれる遊歩道が整備されています。川に親しむためということですが、「新大橋」手前左側の遊歩道には、段ボールハウスやテントがずらっと並んでいる場所があります。堤防の内側なので、川からはよく見えるけど陸からは目につかない路上生活者の街といったところです。ここだけ密集していう訳は、上に走る高速道路。これが屋根になって雨を防げるかららしい。大潮や台風などで水位が上がると、遊歩道は水に浸かってしまうこともあるらしいのですが、大丈夫なのでしょうか。

さらに進んで両国橋をくぐった後、すぐ左側に神田川の河口があります。ここから神田川に入っていくと、最初の橋「柳橋」と「浅草橋」の間には、ずらりと屋形船が係留されていました。昔ながらの舟宿が集まっているエリアです。中でも古びて趣を感じる屋形船がありました。これは、現役で使われている都内唯一にして最古の木造屋形船だそうです。これからの季節には、花火大会や宴会など大活躍するのでしょう。

2・両国橋下から見る神田川河口
< http://www.dgcr.com/kiji/20090305/02 >
3・屋形船の行列
< http://www.dgcr.com/kiji/20090305/03 >
4・木造の屋形船
< http://www.dgcr.com/kiji/20090305/04 >

しばらく行くと「万世橋」に着きました。昭和5年に造られた石とコンクリートでできた橋です。貫禄ある親柱(橋の両側に設置される石柱)を持ち、橋の袂には船着場の跡など、昔の面影を今に伝える堂々とした橋です。右側には秋葉原電気街のビルが立ち並び、左側には有名な「肉の万世」本店がある場所。橋をくぐると左側には、瓦造りのアーチが並ぶ「万世橋駅跡」が見えます。3年前までは、交通博物館として使われていた建物です。再開発で大きく変貌をとげる「アキバ」の近くにも、時が止まった場所がありました。

5・堂々とした万世橋
< http://www.dgcr.com/kiji/20090305/05 >
6・アーチが続く万世橋駅跡
< http://www.dgcr.com/kiji/20090305/06 >

さらに進むと第二の目的地、お茶の水の「聖橋」が見えてきました。昭和2年に造られた、鉄筋コンクリート製の美しいアーチ橋です。神田川を挟んで湯島聖堂とニコライ堂という、ふたつの聖堂を結ぶ橋というのが名前の由来です。遠くから見ると上の直線と下のアーチ曲線に、左右に並ぶ小さなアーチがアクセントになって軽快な印象です。けれど、近づくにつれて大きなアーチが視界いっぱいに広がり、覆い被さってくるように感じます。それは、大きな口をあけたクジラに飲み込まれるみたいな迫力さえあります。陸上からは見えない橋の姿を堪能できて満足です。

7・優美なデザインの聖橋
< http://www.dgcr.com/kiji/20090305/07 >

この周辺は深い谷なので、両岸が切り立っています。その左右の対比もおもしろい。右側は木の枝は整えられていて、街中にある公園のようです。それもそのはず、区の公園課の管理だそうです。ちょうど紅白の梅の花が咲いてキレイでした。それに対して、左側の線路下はまったく手入れされていません。木の枝も雑草も伸び放題でまるで廃墟。JRが管理しているようですが、足元は電車から見えないからこれで十分ということなのでしょうか。

8・神田川両岸の対比
< http://www.dgcr.com/kiji/20090305/08 >
9・梅が咲いていた
< http://www.dgcr.com/kiji/20090305/09 >

「水道橋」の手前右側には、不思議な「入り口」があります。水面まで長く伸びた蔦が、入り口を隠しているので洞窟のようにも見えます。蔦をかき分けて中に入ると、前後に真っ暗な水路が続いています。「お茶の水分水路」といって、洪水を防ぐために作られた川のバイパストンネルです。じっと見ていると、吸い込まれて東京の「体内」に取り込まれてしまいそうな、不思議な怖さを感じました。実際、流れが速いと吸い込まれて、出られなくなってしまうといいます。

10・蔦に隠れる分水路入り口
< http://www.dgcr.com/kiji/20090305/10 >
11・分水路の中
< http://www.dgcr.com/kiji/20090305/11 >

「水道橋」の下では鯉の群れを発見。カラフルな錦鯉もいます。東京の川なんて、汚くて魚も棲めないという印象もあるかもしれません。現在は様々な努力で水質はずいぶん改善したそうです。そのための施設に「EM活性液プラント」があります。これは、EM菌と呼ばれる微生物の力を使って水質浄化を行なう仕組みです。EM菌を培養した「EM活性液」を、毎週10トンも川に流して浄化しているのだそうです。

普段は水も澄んでいて、魚もよく見えるということでした。しかし、実際は濁っていました。訳を聞くと、一週間程前に降った雨のせいなのだという。東京の下水は「合流式下水道」といって、雨と下水を同じ管で流すので、大雨が降ると未処理の下水がそのまま川に流れ込んでしまうのです。この仕組みを改善しない限り、根本的な解決はできないようです。

東京の川を巡るツアーも終了間近、後楽橋の脇に大きな黒い船が泊まっていました。これはゴミ運搬船だそうです。上からは、大きなダクトのようなものが降りています。一般家庭からの不燃ゴミが、この「三崎橋ごみ中継所」に集められて船に積まれ、羽田沖の処分場に運ばれます。一隻でトラック40台分のゴミを運ぶ運搬船が、毎日四往復しているそうです。同じ物をトラックで運ぶよりも、交通渋滞の緩和やCO2排出を減らす効果もあるので経済的。川はそんな使われ方もしているのかと感心しました。

12・三崎橋ごみ中継所
< http://www.dgcr.com/kiji/20090305/12 >

左に曲がると、乗船した新三崎橋防災船着場が見えてきました。ちなみに、防災船着場とは、災害時に川を物資輸送経路として活用できるように東京都が整備している施設です。阪神大震災の時に、道路が思うように使えなくなった教訓が元になったということです。いざという時には、ここから支援物資を上げるそうです。

船着場でボートを降りると、東京の川を巡るツアーも終了。川から東京を見る体験は、たくさんの発見がありました。川の活用についても、水上バスや屋形船のようなレジャーだけでなく、家庭から出るゴミの運搬、災害時の物資運搬、ヒートアイランドの緩和のように、川は街の生活に重要な関わりを持っていることを知りました。

私たちは、知らないうちに川の恩恵にあずかっていたのです。これまでよりも少しだけ東京の川が身近になりました。

NPO法人あそんで学ぶ環境と科学倶楽部
< http://enjoy-eco.or.jp/
>
都心の水辺でエコツアー ブログ
< http://blog.canpan.info/eco-school/
>
神田川に架かる140の橋 聖橋
< http://kandagawa.kingtop.jp/kanda_132.html
>

●神田川編の写真ギャラリー
< http://www.dgcr.com/kiji/20090305/index.html
>

【いしはら・つよし】tsuyoshi@muddler.jp
・ウェブアナ http://www.muddler.jp/


旅の最後は、やっぱり美味しい食事が欠かせません。冷えた体を温めるために「火鍋」を食べました。3種類のスープはそれぞれに美味しい。3人とも夢中で食べたので、たっぷりあった肉と野菜はあっという間に空になりました。
「火鍋厨房 銀座 麒麟」< http://www.ginzatact.co.jp/hinabe/
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■ショート・ストーリーのKUNI[55]


やましたくにこ
< https://bn.dgcr.com/archives/20090305140400.html
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ある日、ゴーダさんはいつもはいている靴に、どうも穴が開いているようだと気づいた。最近、雨の中を歩いていると確実に右足の靴下がぬれてくる。しかも、ぬれ方が少しずつ拡大しつつある。

そこで、その日もいまにも雨が降りそうな空模様だったので早々に散歩をすませて家に帰ると、靴をひっくりかえしてしげしげと眺めた。案の定、何か鋭利なものでも踏んだのか、裂けたような穴がひとつある。

ゴーダさんは靴をしょっちゅう買うひとではない。いったん買うと毎日、そればかりはく。何らかの支障が出るまで。今回は雨が降ると困るという支障が生じたわけだが、雨が降らない日は困らないわけだ。だから、まだはける。でも、新聞の天気予報を見ると翌日もその翌日も雨だ。

困った。ゴーダさんは下駄箱の扉を開け、その前に座り込んだ。中途半端に履き古した靴が何足か並んでいる。そのうちの一足を手に取る。黒の柔らかい合成皮革。かかとは右足は右側、左足は左側がよく減っているが、穴は開いていないようだ。いまの靴の前の前に履いていたやつだ。たぶん。

ゴーダさんは短くて2年、長いとそれ以上ひとつの靴をはき続けるので、そうすると4年以上前にはいてた靴だろう。人によってはもっと早いサイクルで靴をはきつぶすが、ゴーダさんはとてもつつましい歩き方をするので、どうしても靴が長持ちするのだ。

ゴーダさんはおそるおそる足を入れてみた。不思議な感触がもわっと足を包んだ。そのままひとあし、ふたあし、歩いてみる。靴のかかとはすでにゴーダさんの足にあわせたすり減り方をして、横幅はゴーダさんの足の形にあわせて変形している。甲に走る横皺もゴーダさんの日々の習慣がもたらしたものだろう。なのに、どうしてこんなに違和感があるのか。それが4年間なのかと思う。

自分はこんな靴を毎日はいていたのか? 不思議だ。とても不思議だ。でも、その違和感はひとあしごとにみるみるなくなっていくのが、また不思議である。ゴーダさんはどんどん歩き出す。いや、靴がゴーダさんを運んでいるのだ、どこへ?

靴はゴーダさんを玄関からマンションのエレベーターホールへ、エレベーターを7階から下に降り、そこから駅に通じる道へと連れて行く。おい、おいちょっと待ってくれ。ゴーダさんが小声でつぶやいても靴には聞こえないようだ。

気がつけばゴーダさんは地下鉄に乗り、私鉄に乗り換え、7つ目の駅で降りて歩き出している。そのときには靴はすっかりなじんで、何の違和感もない。どうしてこの靴をはかなくなったのかが、不思議に思える。

「あら、やだ! ゴーダさんじゃない! なんで! なんでここにいるのよ!」
目の前の中年女が言う。たった今、ゴミを出しに行って戻ってきたばかりという風情だ。
「ひょっとして…あたしに会いに来たの?」
「そう…かもしれない」
「はずかし〜。すっぴんだし。でも、あたしとあんたの間で、いまさらどうってことないわね。きゃーほんとにひさしぶり。それに、こんな夕方に」
「まあな」
二人はそのまま並んで歩き出す。歩きながら話す。

「元気だった? どうしてたの? あたしのほうは全然。よくも悪くも、全然。もうこんなものかなと思ってるけど」
「おれのほうもだよ」
「ゴーダさんもね、どっちかというと損する人だからね、そうじゃない? ほら、ペンギン見てるとゴーダさんを思い出すの」
「おれを?」
「うん、ほんと、ペンギンなのよ。うまくいえないけど、ああ、ゴーダさんだなーって、いつも思うのよ。ペンギンにもいろいろ種類があって、あたしの好きなのはイワトビペンギンなんだけど、あ、ゴーダさんはそれじゃないね。うん、イワトビじゃないのよ。で、ペンギンって、水の中を泳いでるときはおなかがまんまるなのよね。風船みたい。そうそう、話変わるけど、お風呂にじーっと長いこと入ってると、体中に細かな泡のつぶつぶがいっぱいつくでしょ。びっくり」
「ああ、つくつく」
「自分が子持昆布になったみたいなの」
「ははは」
「それでね、頃合いを見計らって、それをさーっと手で払うの。そしたらしゅわしゅわしゅわ〜って消えていくのがおもしろいの」
「わかるわかる」
「だけど最近、あたし太ったみたいなの」
「え、そうかい? そうはみえないけど」
「ペンギンで思い出したけど、あたし、『さよならペンギン』ていう絵本持ってた」
「ああ、うん」
「変な絵本でね。姪っ子が遊びにきたときにあげちゃったけど、なんであんな絵本持ってたんだろ?」
「それ…おれがプレゼントしたんだよ」
「え、うそ?! ほんと? 傷ついた? ごめん」
「いや…いいさ」
「なんで太ったかというと、夜中にピーナツ食べながら推理小説読むのよ」
「それはよくないな」
「死んだ父はピーナツを高く投げ上げて、それをうまく口に入れてたわ。あたしたちきょうだいはみんな一生懸命まねしたものよ。ぽーん、と投げて、ひゅっ、と受けるの。ぽーん、ひゅっ」
「で、なんでおれがペンギンなんだよ」
「あ、ねえ、そこで占いやってる人がいるよ。みてもらおうよ」
「占い?」
女はもう、道ばたに座って店を出している占い師のところにどんどん歩いていく。

「ねえ、占って。あたしとこの人の未来」
占い師はひげを生やした50代くらいの男で、ゴーダさんと女をじろりと見つめ、おもむろに拡大鏡を取り出す。それを使ってゴーダさんと女の手をじーっと見つめ、それから改めてふたりの顔を交互にまじまじと見る。

「あなたたちお二人はとてもお似合いです。結婚するべきです」
「きゃー、ほんと?」
女はけらけら笑い出す。
「しかし、妙なのは…」
占い師がゴーダさんの顔をじっと見て言う。
「あなたがここにいるようにみえて、実はいないことです」

すっかり暗くなった道を、ゴーダさんは靴に連れられて家に戻る。左足の小指のつけねが少し痛む。脱いだ靴を手にとって、そのあたりをのぞいてみるが、特になにかがあるというわけではない。でも、この靴をはいていたころ、いつも一日の終わりには左の小指の付け根が痛んだことを思い出した。

靴が悪いのか足が悪いのかはわからないが、それではかなくなったのだ。ゴーダさんはふたたび下駄箱の前に座り込んだ。下駄箱にはあと何足か、古びた靴がある。

【やましたくにこ】kue@pop02.odn.ne.jp
みっどないと MIDNIGHT短編小説倶楽部
< http://midtan.net/
>

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■展覧会案内
アーティスト・ファイル2009 ─現代の作家たち
< http://www.nact.jp/exhibition_special/2009/af2009/index.html
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< https://bn.dgcr.com/archives/20090305140300.html
>
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会期:3月4日(水)〜5月6日(水)10:00〜18:00 金20時 火休(5/5は開館)3/28(土)は「六本木アートナイト」開催にともない22時まで開館
会場:国立新美術館 企画展示室2E(東京都港区六本木7-22-2 ハローダイヤル 03-5777-8600)
観覧料:一般1,000円、大学生500円、高校生または18歳未満の方および障害者
手帳を持参の方(付添の方1名を含む)は無料
内容:「アーティスト・ファイル」展は、国立新美術館の学芸スタッフが日頃のフィールドワークの中で注目する作家たちを取り上げ、それぞれを個展形式で紹介する展覧会です。昨年の第1回展に引き続き開催する今回は、国内外で活動する9名に参加を呼びかけました。このたび選ばれた作家たちの年齢は30代前半から50代後半までとかなりの幅があり、また作品の有りようも平面、立体、映像、インスタレーションと様々ですが、いずれも自身の道を真摯に追求し、独自の表現スタイルを獲得するに至っています。彼らの仕事を通じて、今日の美術状況をご覧いただくと共に、現代の作家たちがいかに社会に向き合い、どのようなまなざしを持って制作を続けているか確認いただきたいと思います。(サイトより)
出展:Peter BOGERS、平川滋子、石川直樹、金田実生、宮永愛子、村井進吾、大平實、齋藤芽生、津上みゆき
◇アーティスト・トーク
ペーター・ボーゲルス、平川滋子/3月7日(土)14:00〜16:00
村井進吾、宮永愛子/3月28日(土)20:00〜21:00
津上みゆき×佐野みどり(学習院大学教授)/4月4日(土)14:00〜15:00
石川直樹/4月10日(金)18:00〜19:00
齋藤芽生、金田実生/4月18日(土)14:00〜16:00
◇アーティスト・ワークショップ 村井進吾(彫刻家)
「石から生み出すいろいろなカタチ」/4月5日(日)13:30〜17:00

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■展覧会案内
チェコのキュビズム建築とデザイン 1911-1925展
—ホホル、ゴチャール、ヤナーク
< http://www.inax.co.jp/gallery/exhibition/detail/d_001363.html
>
< http://www.inax.co.jp/gallery/exhibition/user_images/2009_03czech.pdf
>
< https://bn.dgcr.com/archives/20090305140200.html
>
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会期:3月6日(金)〜5月23日(土)10:00〜18:00 日祝休 入場無料
会場:INAXギャラリー1(東京都中央区京橋3-6-18 INAX:GINZA 2F TEL.03-5250-6530)
内容:ピカソ、ブラックが中心となって起こった20世紀初めの美術運動キュビズム。チェコでは世界で唯一、建築に応用され、プラハを中心とした各地に斬新で奇抜なキュビズム建築が誕生しました。その担い手は、当時の近代合理主義に反発を覚えた30歳前後の若き建築家たちでした。今展では誕生からおよそ一世紀の経過を間近にした今、ヨゼフ・ホホル、ヨゼフ・ゴチャール、パヴェル・ヤナークの3名による建築を中心に、チェコのキュビズムデザインを歴史上の希少な遺産として紹介します。(サイトより)

◇講演会「建築探偵、チェコへ行く〜日本にも渡ったキュビズムの源流を訪ねて」
講師:藤森照信(建築家・建築史家・東京大学教授)
日時:3月13日(金)18:30〜20:00
会場:INAX:GINZA 8Fセミナールーム
参加無料、要申込(TEL.03-5250-6530、e-mail:xbn@i2.inax.co.jp)

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■気になる情報・記事CLIP
< https://bn.dgcr.com/archives/20090305140100.html
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●日本の書籍全文が米国Googleブック検索に?朝刊に載った「広告」の意味(ITmedia)
< http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0902/25/news089.html
>
●そろそろiPhoneで本を読みたい頃─タイプ別に見るiPhone用ブックリーダー(マイコミジャーナル)
< http://journal.mycom.co.jp/articles/2009/02/23/iphone_reader/
>
●米アマゾンの電子ブックリーダー「Kindle 2」徹底レビュー(PC online)
< http://pc.nikkeibp.co.jp/article/trend/20090228/1012745/
>

●携帯よりすごい? ハンズフリー通話、GPS、カメラ付き──ヘルメット(ITmedia)
< http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0903/03/news115.html
>
●スキャナーより安い複合機はサブプリンターにうってつけ!(nikkei TRENDY net)
< http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20090302/1024218/
>
●ATOK2009の格安導入術“1日10円”で日本語入力を高速化する(nikkei TRENDY net)
< http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20090303/1024276/
>
●iMac、Mac mini、Mac Pro 怒濤の新製品を全紹介(ASCII.jp)
< http://ascii.jp/elem/000/000/217/217410/
>
●今度の新型Macシリーズは何がスゴイのか(ITmedia)
< http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/0903/04/news021.html
>
●銀座に緊急入荷! 写真で見るiMac&Mac mini(ASCII.jp)
< http://ascii.jp/elem/000/000/217/217440/
>
●新型Macの値下げに見えるAppleの不況戦略(ITmedia)
< http://www.itmedia.co.jp/anchordesk/articles/0903/04/news073.html
>
●Windows 7が“軽い”は本当か? Vistaと起動時間を比較(nikkei TRENDY net)
< http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20090226/1024105/
>

●デジカメ画像を30分で3Dに! CNNも使うMS新技術 ブログやWebページに手軽にも埋め込める「Photosynth」(ASCII.jp)
< http://ascii.jp/elem/000/000/216/216453/
>
●新登場のGPSユニットで写真を地図で管理 防水・防滴ではないのは予想外
だ!(nikkei TRENDY net)
< http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20090226/1024071/
>
●デジカメ写真をたっぷり保存できる、フォトストレージの最新ランキング(asahi.com)
< http://www.asahi.com/digital/bcnnews/BCN200902270005.html
>

●リズムに合わせて自己ベスト更新? ジョグ専用音楽プレーヤーを試してみた(ITmedia)
< http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0902/27/news070.html
>
●携帯ダイエットは挫折知らずか?(ASCII.jp)
< http://ascii.jp/elem/000/000/215/215882/
>
●【インタビュー】ライフネット生命、出口社長が語り尽くす生命保険のカラクリと原価開示のスゴさ 前編(マイコミジャーナル)
< http://journal.mycom.co.jp/articles/2009/03/02/lifenet/
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■編集後記(3/5)

・埼玉県に40年以上も住んでいながら、埼玉県にはなにもない、ダサイタマだとことあるごとに発する芦屋出身の妻であるが、珍しく「埼玉県が日本一だってさー」とうれしそうに言うではないか。関西VS関東の不毛な戦いを何10年も延々と続けているわが家では、地域テーマで笑顔を見せられたって安心できない。注意。警戒。身構えつつ聞けば、テレビ番組で埼玉県が晴天率で8年連続日本一だと報じていたという。これは、掃除と洗濯が大好きな妻としては素直にうれしいことらしい。もちろん、「埼玉県にやっといいところが見つかったねー。でも、おいしいものはなにもない」と一言付け加える。東京に近いことと、気候がいいことだけは評価しているらしい。埼玉県は自然災害が少ない。台風はめったに来ないし、荒れた天候もあまりなく暮らしやすい。でも、埼玉県原住民としてひいきめに見ても、埼玉県はあまり特長がない。他県の人に自慢できるものがないのはたしかだ。ネット上に「埼玉人チェック!」という興味深いページがあり、あちこちに転載されている。90項目ほどあって、それに同意する数が多いほど埼玉人という趣旨だと思う。やってみたら、データが古いし、シャレやひねりがまったくなくて、じつにつまらない。怒りさえ覚える。このセンスのなさは、埼玉県を貶めようとする「不公正な国家権力の行使で、民主主義社会においてあり得ないことだ」と思う。ん?(柴田)

はじめてチャレンジ! インターネットで確定申告 平成21年3月締切用●確定申告に行って来た。国税庁のサイトは去年よりも機能が充実していた。申告書や決算書類を入力し、プリントアウト。気になるところがあったので、相談会で相談。ちょっとわからないところがあって……と税理士さんに話したら、彼は出力されている書類を見て「さすがですね、お仕事ですもんね。ここまでされるなら税理士いらないですね」と言い、サイトの使い心地を聞いてくる。「確か○○もできるようになったんですよね、あ、××も……」とも。せ、先生、たくさんの人が待っているし、個人的にも時間がないのでわからないところだけ教えてくだされば……。「決算書類から申告書には四カ所、こことこことこことここを見るんです、で、ここはあってますね、ここは……。」せ、せんせいっ、だからそのあたりはいいのです。「よく間違えるのが『租税公課』なんですよ。何を入れるかわかりますか?」「収入印紙を入れたんですが……」「そうです。他には消費税や固定資産税も入れられますね。でも所得税は入れられないんです。」「は、はぁ……。」とこの調子で細かくレクチャーしてくださり、交際費の割合が高いことを指摘される(だって仕入ないし、経費節減していて設備投資してないし、SOHOなので通勤ないし)。書類の相談のつもりが、経営診断までされてしまう。と、減価償却で手が止まる。「パソコン使ってますよね?」「はい」「去年の書類を持ってこられてましたよね?」と。いやー、知りませんでした、1円まで消却できるんですね(改正)。先生はグラフを書いて熱弁。結局1時間ほどその先生からレクチャーを受け、「こんなに教えちゃったら税理士いらないね〜」と嫌味なのか本気なのかわからない言葉まで。税理士さん頼めるようになりたいわよ〜。帰り際に「先生、お名刺いただけませんか?」とつい言っちゃったよ。勉強会されたりしているんだって、なるほど。待っていた人には申し訳ないけど、勉強になったわ〜。(hammer.mule)
< http://web.city.tonami.toyama.jp/%7Ewebcms/user/section_detail.php?sec_id=360
>
19年からの減価償却