電子浮世絵版画家の東西見聞録[68]iPhoneは楽しい・サラダとサルテインボッカ
── HAL_ ──

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●iPhoneは楽しい

前回、iPhoneを購入したと書きましたが、ソフトバンクで予約購入した時、店員さんから言われた言葉が「iPhoneを携帯電話として使うと、使いにくく感じるのでご注意下さい」でした。iPhoneは、携帯電話に様々な付加機能があるというより、超小型のコンピュータに電話機能が付いたと捉えた方がいいのでしょうね。携帯電話という名前の通りに、電話機として使うことが中心で、あとは外出時のネット検索でした。携帯電話ヘビーユーザーのような使い方はしていません。たまにはメールも打つのですが、テンキーを使ってあっという間に長文を打つなどは人間業ではありません。ヘビーユーザーには感心するばかりでした。

iPhoneもとりあえず電話できるし、液晶画面は大きくネット接続が楽そうだからいいかな、といった軽い感じで機種変更を考えたのです。変更時いちばん引っかかったのがモバイルSuica機能を手放すことでした。駅にある機械でチャージする必要がなく、電波が来ていれば何時でもどこでも、必要に応じてチャージできるので非常に便利だと感じていたのです。でも、調べてみると自動チャージできるカードがあるらしいことが分かりました。交通機関は完全に必要に応じて使うわけですから、自動チャージできるカードは電話機とは別に持つことになってしまいますが、今まで以上に便利になりそうです。

オートチャージカードは、SuicaとPasmoの選択肢があります。多少の違いはあるようですが、私にとってはどうでもいいような問題でしたので、東急カードからの切り替えでPasmoに確定。ということで、いよいよ本格的にiPhoneを使い始めました。



始めにやらなくてはならないのが、携帯電話電話帳のお引っ越しです。これが、MobileMeを使うことで非常に簡単。私以外の家族の電話帳は、携帯から書き出したCSV形式ファイルを、Macのアドレスブックに読み込ませればそれで完成。あとは、写真もアドレスブックも音楽もスケジュールも、iTunesを使って同期させれば、いつでもどこでも情報を引き出せる、何という簡単さでしょう。

いままでアドレスやスケジュールの管理は、アナログ情報とマシン毎に散らばった情報、そして携帯電話の中にも、と収拾の付かないていたらくで、自分でも訳が分からない状態になっていました。それが、たった一つのデバイスを手に入れたことで、なんだか楽に管理できそうな気がしてきます。とりあえず、スケジュールに関してはまだ手帳が手放せないのですが、まずは電話帳の管理から少しずつはじめています。幾つかの分散ファイルを統合してしまったために、重なり合った情報整理が大変です。

そして、iPhoneで何よりも楽しいのは無料のアプリがたくさんあることです。早速App Storeにアクセスしてみました。楽しそうなものを幾つかダウンしたのですが、iPhoneを使って手に入れたものでも、iTunesで手に入れたものでも、すべてiTunesで同期され情報が点在散在しないのです。これまた便利です。色々漁って、iPone画面3ページ分があっという間にアプリのアイコンで埋まってしまいました。中でもお薦めの楽しいアプリは音楽関係です。ドラムやピアノ、シンセサイザー、サックス、等々と様々なものがあります。もちろん、アップグレードして有料のものにすればさらに楽しめるのでしょうが、ヒマツブシには無料で十分です。

カメラに関してはさほど期待していなかったのですが、ちょっとした工夫でかなり楽しめることが分かりました。撮影した写真はサイズが大きくて、そのままでは私の現在のブログに直接アップできないのですが、iPhoneではMac同様に画面ショットが撮れます。大きな写真でも、全画面表示させスナップショットを撮ると画面サイズw320×h480pixelsで、そのままカメラロールの中に保存されます。あとは、それを開いて確認、Mailで自分のブログに送信すれば完成です。ただし、なぜか写真の前にテキストを入れると、テキストがBlogアップされません。写真の下に入れるのがコツです。
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iPhoneはiPodとしても使えます。私にとってiPodは、外出時には欠かせないアイテムなので、専用のマシンを用意し、音楽ファイル管理とiPodの管理もしていました。iPhoneを手に入れた今回は、すべてのマシンで音楽を共有させ、iPhoneを接続する別のマシンからも転送できるように設定し、いくつか新たにiPhone専用のプレイリストを作り、快適な音楽ライフが始められました。

iPhoneにはマイク付きのイヤフォンが付いていて、ジャックが4ピンなのです。音楽を聴くだけなら、前から気に入っていた3ピンのイヤフォンでも使えるのですが、電話がかかってきた時に気がつかないとまずいと思い、付属イヤフォンを使って外出してみました。このイヤフォンを使うと、電話がかかってくると自動的に音楽は消音し、電話を切ると音楽が流れ始めます。これがとてもスムーズなことにビックリ、さらに相手に届く集音マイクからの音声は、歩きながらでも自然に聞こえているようです。

さらに、音質も良くなっているようですが長くなるので、このお話はまた次回にお届けします。

◇本日のお薦めYouTube Music──Tom Waits(トム・ウェイツ)
本名Thomas Alan Waits

この人の歌を聴き始めてもう20年近くなると思います。「酔いどれ詩人」などと呼ばれている、特徴的なしわがれ声とピアノが、最高なブルースを歌いあげる。この人の歌を聴いていると、何故か心がしめつけられるような気がしてくるのです。そして、それがまた気持ちがいい。私よりほんの少しだけ年上なのですが、若い頃からものすごい人生を重ねてきたような、人生を知り尽くしたような歌い方で、以前はずっと年上なのだと思っていました。映画にもいろいろと出ていますね。その姿はかっこよかった!!

Tom Waits - You're Innocent When You Dream
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Tom Waits - All the World is Green - Letterman - May 8 2002
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●サルティンボッカとサラダとワインと

サルティンボッカはローマ料理の代表で、さっと出来てさっと食べられることから付いた名前だということです。意味は「口の中に飛び込む」だそうです。上質な生ハムと豚・鶏・牛肉などを合わせ、セージをのせたさっぱり系の肉料理です。今回はそれにモツァレラを合わせ、濃厚なお味に仕立ててみました。それに合わせるのはホタテとレンコンのサラダですが、どちらも白ワインやスパークリングワインと共に食したいお味ですね。

◎豚ヒレ肉のサルテインボッカ

豚ヒレ肉を2センチの厚さに切り、サランラップに包んで麺棒などでたたいて薄くのばします。のばした肉に塩胡椒し、生ハムをのせ形を作ります。フライパンにオリーブオイルをひき、セージの葉を入れてカリッとさせて取り出し、そのフライパンに小麦粉をまぶした肉を入れて焼いていきます。焼き上がり直前にモツアレラチーズをのせ、とろりとチーズがとけて来たら焼き上がりです。

盛りつけは、ソースを皿に流して焼き上がった肉をのせ、上には始めにオイルで焼いたセージを飾り付け、グリーンはクレソンを添えて完成です。ソースはトマト水煮缶に、玉ネギ半分とニンニク1かけをすり下ろし、オリーブオイル大さじ2、トマトケチャップ大さじ1を入れて煮詰め塩、胡椒したものです。

◎ホタテとレンコンのサラダ

刺身用ホタテは塩水で軽く洗い、キッチンペーパーで水分を拭いておきます。小鍋にお湯と日本酒小さじ1杯を入れ、沸騰したところにホタテを入れ、さっとくぐらせる感じにボイル、霜降りにします。すぐに取り出して氷の入った冷水に入れ、水分をふきとってから薄く2、3枚にスライスします。レンコンは皮をむき5mm厚さくらいにスライスしたものをオリーブオイルで焼き、塩胡椒します。紫タマネギまたはタマネギとパプリカのスライスを用意します。材料が揃ったらホタテを皿の中央に、周りにレンコンとルッコラを盛りつけます。

ホタテにかけるドレッシングは、塩小さじ半分、砂糖小さじ1、練りワサビ小さじ1、酢大さじ2、薄口醤油小さじ1、オリーブオイル50cc。ワサビはオイルを加えることで辛みが抑えられ、程よい風味がホタテに良く合います。辛みの好きな人はワサビを多めにしても良いでしょう。ホタテの代わりに、新鮮な鶏のささみ肉を使っても美味しくいただけます。

【HAL_】横浜在住アーティスト hal_i@mac.com
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