かさい: まいどー、笠居です。いやー急に暑くなりましたねぇ。先週末は花見に行ったんだけど、昼間はもう夏でしたよ
まきお: どもども、まつむらですー。はっぴばーすでぃ〜、わ〜し〜♪ 今日誕生日でーす\(^O^)/
かさい: おお、まつむらまきお生誕48周年かぁ。地獄の旅の一里塚だなあw
まきお: キミに言われたくナイワイ(笑)キミも先日48周年やったやろ〜
かさい: もう2ヶ月前のことは忘れたなぁ(笑)って、もう50歳が目の前やねんなあ。。。ぜんぜんオトナになった気がせんが
まきお: 正月にも書いたような気がするけど、年男ってのは衝撃が大きいよなー。12年に一度しかまわってこんもんがまわってきた上に、次の年男んときは還暦やでぇ〜
かさい: 還暦… 全く想像できんなあ。オレが結婚する前の年に、オヤジが還暦だったんだよな。。。すげえな、そう考えると
まきお: すげえっすよ、いろいろ(笑)人生のいろんな場面の親やら師匠やらの年齢をたいてい、越してる(笑)
かさい: そういえば、マッドシーデザインも、来年で法人化10周年ですわ
まきお: そんな来年の話(笑)今年はいろいろ周年があるね。ガンダム30周年、Mac25周年、手塚治虫生誕80周年、国産プラモデルが50周年、そしてわし生誕48周年( ̄^ ̄)
かさい: またどれもマニアックな周年だなぁ(^_^; もうちょっとオトナな感じの周年はないのか(^_^;
まきお: (;゜〇゜)
かさい: 48歳の反応じゃないな(笑)
まきお: (°°;))。。・・((;°°)
かさい: もおええから(^_^; しかし手塚治虫は80周年なの? もっといってそうな気がしたが
まきお: どもども、まつむらですー。はっぴばーすでぃ〜、わ〜し〜♪ 今日誕生日でーす\(^O^)/
かさい: おお、まつむらまきお生誕48周年かぁ。地獄の旅の一里塚だなあw
まきお: キミに言われたくナイワイ(笑)キミも先日48周年やったやろ〜
かさい: もう2ヶ月前のことは忘れたなぁ(笑)って、もう50歳が目の前やねんなあ。。。ぜんぜんオトナになった気がせんが
まきお: 正月にも書いたような気がするけど、年男ってのは衝撃が大きいよなー。12年に一度しかまわってこんもんがまわってきた上に、次の年男んときは還暦やでぇ〜
かさい: 還暦… 全く想像できんなあ。オレが結婚する前の年に、オヤジが還暦だったんだよな。。。すげえな、そう考えると
まきお: すげえっすよ、いろいろ(笑)人生のいろんな場面の親やら師匠やらの年齢をたいてい、越してる(笑)
かさい: そういえば、マッドシーデザインも、来年で法人化10周年ですわ
まきお: そんな来年の話(笑)今年はいろいろ周年があるね。ガンダム30周年、Mac25周年、手塚治虫生誕80周年、国産プラモデルが50周年、そしてわし生誕48周年( ̄^ ̄)
かさい: またどれもマニアックな周年だなぁ(^_^; もうちょっとオトナな感じの周年はないのか(^_^;
まきお: (;゜〇゜)
かさい: 48歳の反応じゃないな(笑)
まきお: (°°;))。。・・((;°°)
かさい: もおええから(^_^; しかし手塚治虫は80周年なの? もっといってそうな気がしたが
まきお: 平成元年に還暦で亡くなられたんだよね
かさい: 1928年生まれか。。昭和3年だな。オレのオヤジより1こ上。なるほど80周年だな
まきお: 没後20年? いやー、もうそんなになるのか
かさい: 物心ついたときには、もう手塚作品があったからなあ。といっても、ウチの家はなぜかマンガ買ってくれない家でね
まきお: 当時としては珍しくなかったでしょう。うちも祖母がきびしい人で、マンガは買ってもらえなかったよ
かさい: 夏休みに親戚の家で見るマンガが宝石のようだった。叔母が無類のマンガ好きだったので、その家には沢山あったんだよ>マンガ
まきお: それはうらやましい。ぼくはマンガをちゃんと読めるようになったのは中学以降だなぁ。なのでどっちかってーと、小学生のころはマンガではなく、アニメで親しんだ方
かさい: 小学校の高学年のころには、自分の小遣いで買うぶんにはOKになってたなぁ。アニメもよく見たね。今ほどたくさんはなかったけど、オレらのころは、夜6時とか7時とかは、子供番組をよくやってたもんな。今のアニメってなんで深夜にばっかりやってんのかね?
まきお: あー、あれは、TV局が制作しているのではなく、アニメスタジオ等が制作したものを、放映してもらってるケースが多いみたい。DVD販売のための、放映かな
かさい: はー、持ち込みっすか。昔はゴールデンの主役だったのになあ
まきお: まぁ、サザエさんはまだ主役っすよ(笑)
かさい: アレも長いよなあ。ところで、手塚作品で最初に見たのって何?
まきお: あまり明確にはおぼえてないんだけど、なんだろ…TVだと「リボンの騎士」「W3」「悟空の大冒険」「マグマ大使」あたりをよく見てたなー。「アトム」はぼくらよりもう一世代上だよね
かさい: 「アトム」は、たしかにもうちょっと上の世代だな。リアルタイムだと「ジャングル大帝」かな、オレは
まきお: 手塚さんが「負けた相手」の方のファンだったからなー(^_^;
かさい: というと?
まきお: ウルトラマン(笑)手塚真がウルトラマンばっかり見ていて、こっそり怒ってたらしい。裏で手塚アニメやってるのに(笑)
かさい: わははは。そういうエピソード聞くと、手塚さんって、嫉妬深いというか肝が小さいというか(^_^;
まきお: ものすごくライバル心を燃やす人だったみたいね
かさい: ライバル心はいいんだけど、石森作品をこき下ろしたり、外に向かって発露しちゃう人だったみたいだねえ。マンガのほうは? なにが最初だったか覚えてる?
まきお: 新聞連載の「アトム今昔物語」かなぁ。毎日1ページづつ、サンケイ新聞に連載されていた
かさい: 新聞連載かぁ、、またニッチなところをついてくるなあ(^_^;
まきお: あ、「青いトリトン」の方が先かな
かさい: 「海のトリトン」の原作?
まきお: そそ、トリトン。あ、調べたら、「アトム今昔物語」の方が先やね。「アトム今昔物語:1967年〜69年」「青いトリトン:69年〜71年」
かさい: オレはそれだいぶあとになって読んだな。卵から生まれるんだよね
まきお: 亀が好きだったー(笑)亀(笑)
かさい: デカい亀ね。
まきお: なんかねぇ、手塚SFは怖くてねぇ
かさい: こわいかぁ? 物語の背景は破滅的なものが多かったかもしれないけど、あまり怖いとは思わなかったなぁ
まきお: こわいよぉ。なんか、溶ろけるこわさ。「今昔物語」読んだ?
かさい: 読んでないー
まきお: ある女性が主人公の話なんだけど、この女性が肺で呼吸してないの。身体の側面で呼吸してるの
かさい: えー、きもーい
まきお: でしょー(笑)異星人なんだけど、イナゴかな? 昆虫なのね。で、マユに入って変態したりする。これを小学校1〜2年で読むと、こわいよ(笑)
かさい: たしかにこわいな(^_^; オレ虫嫌いだからその頃読んでたらトラウマになったかも
まきお: おいらトラウマってまんがな。手塚さんの異星人って昆虫っぽかったり、クラゲとか海洋生物っぽかったり、怖かった
かさい: うーん、そうかあ。オレはどっちかっつーと、手塚マンガは哺乳類的なエイリアンの印象が強いんだよね。最初に読んだのが「ゼロマン」で、これは人間型なんだけど、リスみたいなふさふさの尻尾が生えてるの
まきお: リスだよね。あれはかわいい
かさい: かわいそうな話なんだけどね。そのあとが「バンパイヤ」「W3」と続く感じで、ほら、哺乳類っぽい
まきお: ぼく的にはコミックは「W3」が大好きで、当時流行っていたスパイものがベースでね。主人公の兄がたしかスパイ。腕時計からチェーンがビューン♪
かさい: そうそう、星光一ってんだよね、で弟の主人公が星真一。もちろん、星新一さんから拝借したそうだ>なまえ。馬場のぼるさんも先生役で出てくる
まきお: 馬場さんって、まんま、ノッコじゃなかったっけ、あ、思い出した。ネタバレやね、これは(笑)
かさい: ネタバレなんだよ(笑)
まきお: ビッグホイールもよかったし、核爆弾を搭載した円盤に変形するロボもよかった
かさい: ビッグホイール欲しかったね(笑)
まきお: wikiみましたところ、まさに「W3」アニメの裏でウルトラQがはじまって、視聴率が急落したって
かさい: あーそらしゃーないなあ(^_^; オレもウルトラシリーズみてたもん。でもウチのほうでは裏は「W3」じゃなかったはず
まきお: 年表みてると、わたしらが小学生ごろって、手塚さんが一番危機だった時代なんだねぇ。黄金期はもうちょい前で「ブラックジャック」で復活するのが中学時代
かさい: やっぱりアトムの頃かな
まきお: 今昔物語もアトムとしては番外編、完結した後に書かれたもの。なので、ぼく的には手塚体験は「ブラックジャック」の時代がメインやね
かさい: そうなんや。「ブラックジャック」「三ツ目がとおる」とか?
まきお: そうそう。中学時代に朝日ソノラマから、マンガ少年って雑誌が創刊されて、そこで連載がはじまったのが、「火の鳥(望郷編)」。「望郷編」は当時全然面白くなかったんだけど(^_^;) 連載を機に「火の鳥」の大型単行本が発刊されて。それにははまった
かさい: オレも「火の鳥」は、たしかその大型本で見たんだと思う。何を最初に読んだのか覚えてないんだけどね
まきお: 最初は「黎明編」かなー。おもしろかったというか、衝撃だったのは「未来編」「鳳凰編」「復活編」の3本です♪
かさい: サザエさんかよw 「未来編」は、どれだっけ?
まきお: 最終戦争でひとり生き残って、何億年も時代が流れるやつ
かさい: あームーピーの
まきお: そそ、ムーピー♪
かさい: ムーピー欲しいわw
まきお: 欲しいねぇ(笑)「復活編」はロビタ誕生物語。あの肉体改造感というか、人間じゃなくなっていく感は今でもすごいと思う
かさい: ロボットと恋をするってのは他でも見るけど、あれはちょっとすごいね。猿田彦の子孫もしつこく現れるけど、ロビタすげえよ
まきお: 読んでいてイタイよなぁ。あれで主人公が蘇生された直後、まわりの人間が枯れ木のように見えるじゃない?
かさい: 枯れ木だの岩の塊だのだよね
まきお: あれの造形ってすごくない? なんか元ネタがあるのかなぁ
かさい: うん、ジャコメッティの彫刻っぽいんだけど、ネタにしてるかどうかはちょっと判別できんなあ
< http://en.wikipedia.org/wiki/Alberto_Giacometti
>
まきお: ぽいんだけど、なんかもう、人じゃないからねぇ。手塚さんの絵は子供っぽいとか言われることが多いけど、造形的になんかとんでもないものが多いので、今見ると驚かされることが多い
かさい: 自分では、生命体としての整合性を意識して描いてたっぽい。そういうのをほのめかすような作品があったのを覚えてるんだけど、題名を忘れたんだよなぁ
まきお: 「未来編」がそうだけど、なんか、ツブツブがキレイなんだよね〜(笑)サイボウツブツブ(笑)ペイズリー模様っぽいやつ
かさい: んー? どこのシーンの何をさして言ってるのか思い出せないなー
まきお: 宇宙と細胞〜原子までの超スケールを火の鳥に導かれて達観するクライマックスシーン
かさい: ああ、主人公が永遠の命を与えられるときのシーンね。ペイズリー模様は、割とよく出てくるんだよな>手塚作品
まきお: いいですねー。で「鳳凰編」。いやもう、「鳳凰編」読んだらもう、あとなにもいらない。一生マンガは読まなくてもいいと思った(笑)
かさい: そんなに入れ込んだのかぁ?(^_^; ま、いいたいことはアレにほとんど描いてあるんだろうけどなあ
まきお: いやなんていうか、完璧でしょう? あれほど完璧な作品って、そうないと思うよ
かさい: いま読んでも十分面白いからな、ストーリー全部知ってるけど。我王がいいね。猿田彦系列では一番いい
まきお: 語らず、行動するのみ。で、手塚マンガってあれだけ面白いのに、これが映像化すると全然面白くなくなる(^_^;
かさい: だなあ。なんでかね? TVでやってた「アトム」や「ジャングル大帝」「リボンの騎士」あたりはいいんだけど、映画になった「火の鳥」なんて、どれもこれも全然面白くなかった
まきお: 「アトム」や「ジャングル大帝」のような「マンガっぽい」作品はいいんだけど、シリアスなものは、難しいんだろうね〜。今度「MW」が映画化されるそうですが
かさい: 実写で?
まきお: 実写 < http://mw.gyao.jp/
>
かさい: まだよかった、実写で。。
まきお: 手塚原作ではないけど「フィフス・エレメント」って映画、見た?リック・ベッソンの
かさい: みたよー。ブルース・ウィリスとミラ・ジョヴォビッチ♪
まきお: あれって、すごく手塚漫画っぽくなかった?
かさい: ぽいぽい。やっぱそう思う?
まきお: メカも宇宙人も、非人間のヒロインも。見たとき、めっちゃうれしくてねぇ。あれ、主人公が少年になったら、まんま、手塚漫画だよね。ギャグも手塚っぽいし、エロティックな要素も手塚っぽい
かさい: 歌手の造形とかもねw
まきお: あれは意識したのかなぁ。リック・ベッソンファンからは総スカンな映画だったけど、ぼく的には大ヒットでした
かさい: 良かったよ。あ、「MW」って美しい「銭ゲバ」だなぁ、と今思った
まきお: なるほど(^_^; 昔読んだキリで、いまいち憶えていないのだけど
かさい: オレは割と最近(ってももう何年か前だが)読み直したので結構覚えてる
まきお: ところで、手塚さんの女性趣味ってかなり……だよね(^_^;
かさい: え、なに? ロリコンってこと?
まきお: それもだけど、非人間ばっかだし、変態するし、とろけるし。あの絵だからいいようなものの(^_^;
かさい: (笑)そういえば、「鳳凰編」の速魚はテントウムシだったな
まきお: いやもう、はっきり言って、普通の女の人、出てこないしっ(笑)
かさい: わははははは。あー、そうそう女装する悪役が結構出てくるんだよな
まきお: ロックとか
かさい: そうそう、この「MW」の主人公もそうでしょう?「太陽編」の主人公も姉に化けてたよね
まきお: なるほどね〜、逆にどろろやサファイヤのパターンもあるな
かさい: ああ、女の子が男の格好してるパターンね。これもあるね。倒錯した性が好きなのかなあ
まきお: 好きなんだろうなぁ(^_^; もちろん、ドラマ作りの手法ではあるけどでも、好きなんだろうねぇ(^_^;
かさい: だろうねえ(^_^;
まきお: 昨今のオタクアニメも、非人間少女が多いのだけど、全部手塚さんの手のひらの上って気もするね〜。手塚発、宮崎経由かな…
かさい: ま、なんだかんだいっても、今日のアニメ・マンガの礎を築いたお方ですから
まきお: そのおかげで、アニメ業界はいまだに薄給でえらいめにあってますが
かさい: (^_^; それでもやりたいって人がやってんだからしゃーないっちゃしゃーない
まきお: それも最近はなかなか人手不足みたいよ。すぐれた人材が来ないって
かさい: だろうなあ。それはどこもおなじなんだけどねえ。薄給だと特になあ(^_^;
まきお: そういえば、「プルートゥ」が佳境ですね。浦沢さんの
かさい: あ、そうですね。さすがに原作があるから、いかに浦沢さんでも、これはもうすぐ最終話に行きますね
まきお: 案外はやかったね。当初のペースだと10巻以上いくかとおもったけど次で最終巻かな
かさい: 多分次で終わりだろうねー。もしかしたらアトム復活あたりでもうちょっと引っぱるかもしれないけど
まきお: そういえば、今年ハリウッドCGアトムも公開だって〜
かさい: あー、あれねー(^_^; あれじゃあ、アトムじゃなくてコバルトだよな顔長いしー
まきお: (笑)今後見てみたい手塚作品ってある?
かさい: 今後、リメイクされたり映像化されたりってことね。んー(考え中)
まきお: じゃあお先に、キューブリック監督の「火の鳥(復活編)」
かさい: うううううーん(^_^; どんなんを期待してるんやろー
まきお: 絶対見れないですけどね(^_^; 「2001年宇宙の旅」の美術デザイン、手塚さんにオファーしたという話もあるし>キューブリック
かさい: へぇー
まきお: 「AI」はアトムっぽかったしね
かさい: アレはもろでしたね
まきお: あと、大友克洋による「未来編」のリメイクとか
かさい: 大友さんねえ
まきお: じゃあ寺田克也で「悟空の大冒険」とか(笑)
かさい: 寺田さんはもう「大猿王」で西遊記描いてるからなあ(^_^; あ、じゃぁ、まつむらまきお画で「MW」とかw
まきお: えー(^_^; そんなおそれおおい。精進します(^_^;
かさい: やるんかい(^_^;
【笠居 トシヒロ/WEBクリエイター・デザイナー、デジハリ大学院客員教授】
< http://www.mad-c.com/
> < mailto:kasai@mad-c.com >
とある伝手から、ScanSnapの最新型(S1500)をいただきました。わーい(笑)スピードも精度もかなり上がっているということなので、お試ししたら、また報告させて頂きますねー(今はまだ封も開けてない)
< http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/0903/11/news036.html
>
【まつむら まきお/まんが家、イラストレーター・成安造形大学准教授・
TSUTAYA会員】
< http://www.makion.net/
> < mailto:makio@makion.net >
ううう、突然歯茎が腫れて激痛が〜 どもならん〜
かさい: 1928年生まれか。。昭和3年だな。オレのオヤジより1こ上。なるほど80周年だな
まきお: 没後20年? いやー、もうそんなになるのか
かさい: 物心ついたときには、もう手塚作品があったからなあ。といっても、ウチの家はなぜかマンガ買ってくれない家でね
まきお: 当時としては珍しくなかったでしょう。うちも祖母がきびしい人で、マンガは買ってもらえなかったよ
かさい: 夏休みに親戚の家で見るマンガが宝石のようだった。叔母が無類のマンガ好きだったので、その家には沢山あったんだよ>マンガ
まきお: それはうらやましい。ぼくはマンガをちゃんと読めるようになったのは中学以降だなぁ。なのでどっちかってーと、小学生のころはマンガではなく、アニメで親しんだ方
かさい: 小学校の高学年のころには、自分の小遣いで買うぶんにはOKになってたなぁ。アニメもよく見たね。今ほどたくさんはなかったけど、オレらのころは、夜6時とか7時とかは、子供番組をよくやってたもんな。今のアニメってなんで深夜にばっかりやってんのかね?
まきお: あー、あれは、TV局が制作しているのではなく、アニメスタジオ等が制作したものを、放映してもらってるケースが多いみたい。DVD販売のための、放映かな
かさい: はー、持ち込みっすか。昔はゴールデンの主役だったのになあ
まきお: まぁ、サザエさんはまだ主役っすよ(笑)
かさい: アレも長いよなあ。ところで、手塚作品で最初に見たのって何?
まきお: あまり明確にはおぼえてないんだけど、なんだろ…TVだと「リボンの騎士」「W3」「悟空の大冒険」「マグマ大使」あたりをよく見てたなー。「アトム」はぼくらよりもう一世代上だよね
かさい: 「アトム」は、たしかにもうちょっと上の世代だな。リアルタイムだと「ジャングル大帝」かな、オレは
まきお: 手塚さんが「負けた相手」の方のファンだったからなー(^_^;
かさい: というと?
まきお: ウルトラマン(笑)手塚真がウルトラマンばっかり見ていて、こっそり怒ってたらしい。裏で手塚アニメやってるのに(笑)
かさい: わははは。そういうエピソード聞くと、手塚さんって、嫉妬深いというか肝が小さいというか(^_^;
まきお: ものすごくライバル心を燃やす人だったみたいね
かさい: ライバル心はいいんだけど、石森作品をこき下ろしたり、外に向かって発露しちゃう人だったみたいだねえ。マンガのほうは? なにが最初だったか覚えてる?
まきお: 新聞連載の「アトム今昔物語」かなぁ。毎日1ページづつ、サンケイ新聞に連載されていた
かさい: 新聞連載かぁ、、またニッチなところをついてくるなあ(^_^;
まきお: あ、「青いトリトン」の方が先かな
かさい: 「海のトリトン」の原作?
まきお: そそ、トリトン。あ、調べたら、「アトム今昔物語」の方が先やね。「アトム今昔物語:1967年〜69年」「青いトリトン:69年〜71年」
かさい: オレはそれだいぶあとになって読んだな。卵から生まれるんだよね
まきお: 亀が好きだったー(笑)亀(笑)
かさい: デカい亀ね。
まきお: なんかねぇ、手塚SFは怖くてねぇ
かさい: こわいかぁ? 物語の背景は破滅的なものが多かったかもしれないけど、あまり怖いとは思わなかったなぁ
まきお: こわいよぉ。なんか、溶ろけるこわさ。「今昔物語」読んだ?
かさい: 読んでないー
まきお: ある女性が主人公の話なんだけど、この女性が肺で呼吸してないの。身体の側面で呼吸してるの
かさい: えー、きもーい
まきお: でしょー(笑)異星人なんだけど、イナゴかな? 昆虫なのね。で、マユに入って変態したりする。これを小学校1〜2年で読むと、こわいよ(笑)
かさい: たしかにこわいな(^_^; オレ虫嫌いだからその頃読んでたらトラウマになったかも
まきお: おいらトラウマってまんがな。手塚さんの異星人って昆虫っぽかったり、クラゲとか海洋生物っぽかったり、怖かった
かさい: うーん、そうかあ。オレはどっちかっつーと、手塚マンガは哺乳類的なエイリアンの印象が強いんだよね。最初に読んだのが「ゼロマン」で、これは人間型なんだけど、リスみたいなふさふさの尻尾が生えてるの
まきお: リスだよね。あれはかわいい
かさい: かわいそうな話なんだけどね。そのあとが「バンパイヤ」「W3」と続く感じで、ほら、哺乳類っぽい
まきお: ぼく的にはコミックは「W3」が大好きで、当時流行っていたスパイものがベースでね。主人公の兄がたしかスパイ。腕時計からチェーンがビューン♪
かさい: そうそう、星光一ってんだよね、で弟の主人公が星真一。もちろん、星新一さんから拝借したそうだ>なまえ。馬場のぼるさんも先生役で出てくる
まきお: 馬場さんって、まんま、ノッコじゃなかったっけ、あ、思い出した。ネタバレやね、これは(笑)
かさい: ネタバレなんだよ(笑)
まきお: ビッグホイールもよかったし、核爆弾を搭載した円盤に変形するロボもよかった
かさい: ビッグホイール欲しかったね(笑)
まきお: wikiみましたところ、まさに「W3」アニメの裏でウルトラQがはじまって、視聴率が急落したって
かさい: あーそらしゃーないなあ(^_^; オレもウルトラシリーズみてたもん。でもウチのほうでは裏は「W3」じゃなかったはず
まきお: 年表みてると、わたしらが小学生ごろって、手塚さんが一番危機だった時代なんだねぇ。黄金期はもうちょい前で「ブラックジャック」で復活するのが中学時代
かさい: やっぱりアトムの頃かな
まきお: 今昔物語もアトムとしては番外編、完結した後に書かれたもの。なので、ぼく的には手塚体験は「ブラックジャック」の時代がメインやね
かさい: そうなんや。「ブラックジャック」「三ツ目がとおる」とか?
まきお: そうそう。中学時代に朝日ソノラマから、マンガ少年って雑誌が創刊されて、そこで連載がはじまったのが、「火の鳥(望郷編)」。「望郷編」は当時全然面白くなかったんだけど(^_^;) 連載を機に「火の鳥」の大型単行本が発刊されて。それにははまった
かさい: オレも「火の鳥」は、たしかその大型本で見たんだと思う。何を最初に読んだのか覚えてないんだけどね
まきお: 最初は「黎明編」かなー。おもしろかったというか、衝撃だったのは「未来編」「鳳凰編」「復活編」の3本です♪
かさい: サザエさんかよw 「未来編」は、どれだっけ?
まきお: 最終戦争でひとり生き残って、何億年も時代が流れるやつ
かさい: あームーピーの
まきお: そそ、ムーピー♪
かさい: ムーピー欲しいわw
まきお: 欲しいねぇ(笑)「復活編」はロビタ誕生物語。あの肉体改造感というか、人間じゃなくなっていく感は今でもすごいと思う
かさい: ロボットと恋をするってのは他でも見るけど、あれはちょっとすごいね。猿田彦の子孫もしつこく現れるけど、ロビタすげえよ
まきお: 読んでいてイタイよなぁ。あれで主人公が蘇生された直後、まわりの人間が枯れ木のように見えるじゃない?
かさい: 枯れ木だの岩の塊だのだよね
まきお: あれの造形ってすごくない? なんか元ネタがあるのかなぁ
かさい: うん、ジャコメッティの彫刻っぽいんだけど、ネタにしてるかどうかはちょっと判別できんなあ
< http://en.wikipedia.org/wiki/Alberto_Giacometti
>
まきお: ぽいんだけど、なんかもう、人じゃないからねぇ。手塚さんの絵は子供っぽいとか言われることが多いけど、造形的になんかとんでもないものが多いので、今見ると驚かされることが多い
かさい: 自分では、生命体としての整合性を意識して描いてたっぽい。そういうのをほのめかすような作品があったのを覚えてるんだけど、題名を忘れたんだよなぁ
まきお: 「未来編」がそうだけど、なんか、ツブツブがキレイなんだよね〜(笑)サイボウツブツブ(笑)ペイズリー模様っぽいやつ
かさい: んー? どこのシーンの何をさして言ってるのか思い出せないなー
まきお: 宇宙と細胞〜原子までの超スケールを火の鳥に導かれて達観するクライマックスシーン
かさい: ああ、主人公が永遠の命を与えられるときのシーンね。ペイズリー模様は、割とよく出てくるんだよな>手塚作品
まきお: いいですねー。で「鳳凰編」。いやもう、「鳳凰編」読んだらもう、あとなにもいらない。一生マンガは読まなくてもいいと思った(笑)
かさい: そんなに入れ込んだのかぁ?(^_^; ま、いいたいことはアレにほとんど描いてあるんだろうけどなあ
まきお: いやなんていうか、完璧でしょう? あれほど完璧な作品って、そうないと思うよ
かさい: いま読んでも十分面白いからな、ストーリー全部知ってるけど。我王がいいね。猿田彦系列では一番いい
まきお: 語らず、行動するのみ。で、手塚マンガってあれだけ面白いのに、これが映像化すると全然面白くなくなる(^_^;
かさい: だなあ。なんでかね? TVでやってた「アトム」や「ジャングル大帝」「リボンの騎士」あたりはいいんだけど、映画になった「火の鳥」なんて、どれもこれも全然面白くなかった
まきお: 「アトム」や「ジャングル大帝」のような「マンガっぽい」作品はいいんだけど、シリアスなものは、難しいんだろうね〜。今度「MW」が映画化されるそうですが
かさい: 実写で?
まきお: 実写 < http://mw.gyao.jp/
>
かさい: まだよかった、実写で。。
まきお: 手塚原作ではないけど「フィフス・エレメント」って映画、見た?リック・ベッソンの
かさい: みたよー。ブルース・ウィリスとミラ・ジョヴォビッチ♪
まきお: あれって、すごく手塚漫画っぽくなかった?
かさい: ぽいぽい。やっぱそう思う?
まきお: メカも宇宙人も、非人間のヒロインも。見たとき、めっちゃうれしくてねぇ。あれ、主人公が少年になったら、まんま、手塚漫画だよね。ギャグも手塚っぽいし、エロティックな要素も手塚っぽい
かさい: 歌手の造形とかもねw
まきお: あれは意識したのかなぁ。リック・ベッソンファンからは総スカンな映画だったけど、ぼく的には大ヒットでした
かさい: 良かったよ。あ、「MW」って美しい「銭ゲバ」だなぁ、と今思った
まきお: なるほど(^_^; 昔読んだキリで、いまいち憶えていないのだけど
かさい: オレは割と最近(ってももう何年か前だが)読み直したので結構覚えてる
まきお: ところで、手塚さんの女性趣味ってかなり……だよね(^_^;
かさい: え、なに? ロリコンってこと?
まきお: それもだけど、非人間ばっかだし、変態するし、とろけるし。あの絵だからいいようなものの(^_^;
かさい: (笑)そういえば、「鳳凰編」の速魚はテントウムシだったな
まきお: いやもう、はっきり言って、普通の女の人、出てこないしっ(笑)
かさい: わははははは。あー、そうそう女装する悪役が結構出てくるんだよな
まきお: ロックとか
かさい: そうそう、この「MW」の主人公もそうでしょう?「太陽編」の主人公も姉に化けてたよね
まきお: なるほどね〜、逆にどろろやサファイヤのパターンもあるな
かさい: ああ、女の子が男の格好してるパターンね。これもあるね。倒錯した性が好きなのかなあ
まきお: 好きなんだろうなぁ(^_^; もちろん、ドラマ作りの手法ではあるけどでも、好きなんだろうねぇ(^_^;
かさい: だろうねえ(^_^;
まきお: 昨今のオタクアニメも、非人間少女が多いのだけど、全部手塚さんの手のひらの上って気もするね〜。手塚発、宮崎経由かな…
かさい: ま、なんだかんだいっても、今日のアニメ・マンガの礎を築いたお方ですから
まきお: そのおかげで、アニメ業界はいまだに薄給でえらいめにあってますが
かさい: (^_^; それでもやりたいって人がやってんだからしゃーないっちゃしゃーない
まきお: それも最近はなかなか人手不足みたいよ。すぐれた人材が来ないって
かさい: だろうなあ。それはどこもおなじなんだけどねえ。薄給だと特になあ(^_^;
まきお: そういえば、「プルートゥ」が佳境ですね。浦沢さんの
かさい: あ、そうですね。さすがに原作があるから、いかに浦沢さんでも、これはもうすぐ最終話に行きますね
まきお: 案外はやかったね。当初のペースだと10巻以上いくかとおもったけど次で最終巻かな
かさい: 多分次で終わりだろうねー。もしかしたらアトム復活あたりでもうちょっと引っぱるかもしれないけど
まきお: そういえば、今年ハリウッドCGアトムも公開だって〜
かさい: あー、あれねー(^_^; あれじゃあ、アトムじゃなくてコバルトだよな顔長いしー
まきお: (笑)今後見てみたい手塚作品ってある?
かさい: 今後、リメイクされたり映像化されたりってことね。んー(考え中)
まきお: じゃあお先に、キューブリック監督の「火の鳥(復活編)」
かさい: うううううーん(^_^; どんなんを期待してるんやろー
まきお: 絶対見れないですけどね(^_^; 「2001年宇宙の旅」の美術デザイン、手塚さんにオファーしたという話もあるし>キューブリック
かさい: へぇー
まきお: 「AI」はアトムっぽかったしね
かさい: アレはもろでしたね
まきお: あと、大友克洋による「未来編」のリメイクとか
かさい: 大友さんねえ
まきお: じゃあ寺田克也で「悟空の大冒険」とか(笑)
かさい: 寺田さんはもう「大猿王」で西遊記描いてるからなあ(^_^; あ、じゃぁ、まつむらまきお画で「MW」とかw
まきお: えー(^_^; そんなおそれおおい。精進します(^_^;
かさい: やるんかい(^_^;
【笠居 トシヒロ/WEBクリエイター・デザイナー、デジハリ大学院客員教授】
< http://www.mad-c.com/
> < mailto:kasai@mad-c.com >
とある伝手から、ScanSnapの最新型(S1500)をいただきました。わーい(笑)スピードも精度もかなり上がっているということなので、お試ししたら、また報告させて頂きますねー(今はまだ封も開けてない)
< http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/0903/11/news036.html
>
【まつむら まきお/まんが家、イラストレーター・成安造形大学准教授・
TSUTAYA会員】
< http://www.makion.net/
> < mailto:makio@makion.net >
ううう、突然歯茎が腫れて激痛が〜 どもならん〜