デジクリトーク 腐女子の生き方/Ryuko

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血液型ブームを反映して、「A型の取扱説明書」という血液型別の本が書店の目立つところに並んでいます。バリエーションも色々と出ていますが、中でも「腐女子の取扱説明書」という本をご存じでしょうか?
< http://www.kotobukiya.co.jp/item/page/book_fujotorisetu/index.shtml >

これにはいわゆる「オタク女子(腐女子=“ふじょし”と読みます)」の生態を描写してあり、血液型の本と同じようにチェック項目形式で書いてあります。ですから、この本を読んでチェック項目がたくさんあるほど、「腐女子」ということになります。

そんな本も出ているのか、と思われる皆さま、ブログが原作の「腐女子彼女」という映画も5月に公開されますよ。主演は「ジャンクSPORTS」の新MC大東俊介、「仮面ライダー電王」の主人公良太郎の姉、松本若菜です。
< http://fujoshi.gyao.jp/ >

このように、最近テレビや一般紙でも取り上げられることが少し増えた腐女子ですが、やはりまだあまり知られていません(はず)。誤解もあるようです。一般用語的には「オタクの中でもボーイズラブ(BL)と呼ばれる、男性同士の恋愛を扱った小説や漫画を好む女性」となっており、一般認知型オタクとひとくくりにされるのには違和感を覚えます。

あまり表には出ない腐女子ですが、陰では日本経済を動かしてるんじゃないかとすら思います。コミケ参加者の7割がこの腐女子なのではないでしょうか。特殊な例ではなく、あなたのまわりにもこっそりいると思いますよ、実は。一般にはあまり知られていない(はず)な腐女子の日常行動を少しだけ、言える範囲で書いていきたいと思います。



●腐女子の日常日常

・気になる物(この場合、対象となるマンガ、アニメ、映画、小説など)のチェックと入手は欠かさない。
・それと同じぐらいに、一目で腐女子とわからないよう、女子としての外見のチェックとお手入れを欠かさない。
・部屋は本(同人誌とマンガ)でいっぱい。
・職場や彼氏、旦那にすら趣味を隠し通す人も少なくない。
・一般人にバレないように、行動や言動には人一倍気を使っている。
・オタクなグッズは身に付けていないくせに、携帯の色を好きなキャラクターに合わせて替えてみたり。
・本にはブックカバーをかけている。
・普段は一般女子という名の「きぐるみ」を着込んでいる。
……結構バレてる?

●腐女子の行きつけの店

・特別なCDや本などが欲しい時はアニメイトなどを利用するが、フィギュアなどはあまり買わない。
・お店の袋でなく、エコバックに入れ、中身がわからないようにして持ち運ぶ。
・行きつけの本屋がある。そして本屋のどのコーナーに目当ての本があるかすぐわかる。
……甘い物も好き。

●腐女子の発想

・執事はもうドラマ(「メイちゃんの執事」「執事喫茶にお帰りなさいませ」)にも、アニメ(「黒執事」)もなったし、これからは擬人化(何を見ても男性キャラクターに例えること)だ。
・実際の執事カフェには興味がない。だって二次元と三次元は別だから。
・脳内はとてもじゃないが人に言えるようなものじゃない。しかし、同人誌には堂々と書く。
・あまりに「狙った」感のある作品は好きになれない。
・「腐女子スイッチ」というものが脳内に存在する。普段から妄想して過ごしているわけではないが、ふとした拍子にその「スイッチ」が入る。
……やっぱり何事も「愛」よね。

主な生態は以上です。オタク女子って表面だけだと、わからない世界だと思います。すごくディープで奥が深い世界です。私も未だにそんな考え方があったのか! と思わされることがしばしば。

例えば擬人化。まさかビルだとか、文具品がオリジナルキャラになり、恋愛するなんて発想ないですよね。思い入れのある鉛筆や定規を見ていて、ふとスイッチが入る。尖っていたり、まっすぐだったり、身を削ったり。その特性が性格になり、彼らは命を吹き込まれ動き出します。……やっぱり何事も「愛」よね。しかし、「狙った」感のある映像や舞台を観ると、腐女子の世界の微妙な差異を理解してもらえていない気がします。「狙った」「愛のない」ものは腐女子には受け入れてもらえません。

海外でオタク文化が人気だったりしますが「オタク=コスプレ」と思う方が多く、「同人誌」や「パロディ」というのは理解されにくいようです。海外が形など表面だけ真似しようしても、擬人化に代表するような、また別の発想や展開方法を持つ人が出てくるはずで、日本人の発想の豊かさにはまだ追いつけないでしょう。

内容がちょっと「腐女子の取扱説明書」とかぶってしまいましたが、それにしても書けないことの方が多いので、ここまで書くのにとても苦労しました。これはあくまで私とその周辺の腐女子チームに限られた日常です。ほかのチームはまた違う戦略のもとで活動してますので、ご了承下さい。

この世界にいなかったら、腐女子的楽しみを知らずに過ごしていたかも。と思うと、今が人生楽しくて仕方がありません。他人にはおススメしませんけど。

【Ryuko】ryuko.sann@gmail.com
年に二回のコミケは世間にも知られてますが、GWも大きいイベント(SUPER COMIC CITY 18)があります。2日間計で22,000スペース。春先の腐女子はこれに向けての準備の最中でしょうか。欲しい物は春物の服より新刊かな。
< http://www.akaboo.jp/event/0534super18.html >