[2631] 禁断のレンジファインダーカメラ

投稿:  著者:  読了時間:22分(本文:約10,700文字)


<「スペクタクル=見せ物」ってのはこうでなくっちゃ!>

■ネタを訪ねて三万歩[51]
 禁断のレンジファインダーカメラ
 海津ヨシノリ

■グラフィック薄氷大魔王[177]
 「La Machine」を見に行った
 吉井 宏

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■ネタを訪ねて三万歩[51]
禁断のレンジファインダーカメラ

海津ヨシノリ
< http://bn.dgcr.com/archives/20090422140300.html >
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●トリプルブッキング

3月25日は、多摩美術大学造形表現学部に駿河台大学、そして東京都立中央・城北職業能力開発センターの卒業式。つまり、トリプルブッキングというわけです。私は分身の術が使えませんので、ここは消去法で対処するしかありません。駿河台大学は半年しか関わっていなかったことと、4年生に顔見知りがほとんどなかったこともあり、欠席させて頂くことにしました。しかし、「〜女優の仲間由紀恵さんから卒業生にメッセージも〜」というサプライズがあったことを後日知って少し後悔、激しく動揺。しかし、事前に知っていてもどうしようもなかったと思います。

あとは、毎年の恒例行事となっている造形表現学部の式典への参加。実は今年の式典で、教授代表となったK教授がバイオリン演奏を行い、式典は大いに盛り上がりました。演目は「ゲオルグ・フィリップ・テレマン 無伴奏ヴァイオリンのための12のファンタジア7番の1楽章と2楽章」。このサプライズは学生達にとって、一生の宝物となったことでしょう。

ちなみに、K教授のバイオリンはプロ級というよりプロそのものです。時々、ミニコンサートを行っているほどの腕前でうっとり。私は毎年行われる様々なセレモニーをICレコーダーで記録しているので、K教授のバイオリン&スピーチを切り出して、CD-Rに焼いて後日プレゼントしました。そして、校内での謝恩会後に造形科の校内卒業制作展を社会学が専門のH教授と鑑賞。

※愛用のICレコーダーVoice-Trek V-40
< http://kaizu-blog.blogspot.com/2008/02/voice-trek-v-40.html >

なお、共通教育(一般教養という大学もあります)の講師である私は、校内で行われる謝恩会出席で解放というわけです。ただし、今年の卒業生は私が就任したときに入学してきた学生なので、多くの学生と昔話(といっても4年前ですが)に花が咲いてしまい、かなり感無量。入学した当時の、どことなくギスギスした感じが取れ、不思議とみんないい顔になっているんですよね。

夕方からは、職業能力開発センターの謝恩会。寄せ書きと花束、そして卒業文集を頂き、一年間の思い出が走馬燈という感じでした。実は職業能力開発センターで私が関わってるパソコングラフィック科の卒業文集は、生徒がデザインしたものをグラフィック印刷科の学生が実際の印刷機で印刷し、最終的に製本まで行う本格的なモノ。まずは卒業おめでとう。そして、これからも宜しく。とにかく、どの学校もこまめにスケジュールの連絡を入れていただけるので、本当に助かります。翌日の軽い二日酔いは私へのご褒美なのかもしれません。

●EPSON R-D1xGとVoigtlander ULTRON 28mm/F2.0を購入

ご褒美と言えば、絶対に手を出すまいと誓っていたレンズ交換式レンジファインダーカメラに、とうとう手を出してしまいました。EPSON R-D1xGです。2004年にリリースされた初代R-D1を少しだけ使ったことがありましたが、あの時は「危ない誘惑」と感じて、すぐに返してしまいました。しかし、結局は使うことになってしまったわけです。赤い糸で結ばれていたのかもしれませんね。

とにかく、3月にCASIO EXILIM EX-S10をゲットしたばかりですが、この薄型で携帯にかさばらないカメラはそれなりに必要不可欠。つまり、R-D1xGの有無に関係なく購入していた機種だからです。それよりも問題は、R-D1xGに走った経緯。それは前回触れた、私の大切なレンジファインダーカメラであるOLYMPUS-AUTOを思い出してしまったことです。

実はフィルムカメラ時代にもLEITZ minolta CLや、Leica M3、そしてLeica MP購入未遂事件を引き起こしていました。しかし、結局は買わずに禁断の世界に入ることはありませんでした。とにかく、今頃になってこの世界に入ったことを私自身が一番驚いています。

まず一般的なカメラと異なり、R-D1シリーズはボディーのみの販売で、EPSONはレンズの販売をしていません。ただし、ボディーはCOSINA Voigtlander BESSAシリーズをベースとして再設計された筐体だそうで、レンズもVoigtlanderシリーズが実質的な純正レンズということになるそうです。

そこで色々と事前調査した結果、最初は広角気味の標準レンズであるVoigtlander ULTRON 28mm/F2.0を購入することにしました。CCDの関係で実際に装着すると1.53倍になってしまいますので、約43mm。OLYMPUS-AUTOの固定レンズが42mm/F2.8でしたから、昔に戻った感じです。

ところで、レンジファインダーカメラの面白さは、中古ショップを徘徊し、祖父の代に製作されたような古い名品レンズや、マニアックで怪しいロシア製レンズなどを探し出すことなどがクローズアップされているようです。まさに宝探し的な楽しみ方といったところでしょうか。デジタル化以前の流れも、大きな違いはありませんでしたから、案外これこそが王道かもしれません。

しかし、最初の一本はR-D1xG本体に敬意を表して、新品を購入することにしました。最初から、寝ても覚めても中古ショップ巡りという奈落の底へ、自主的に入ることもないですからね。

とにかく、レンジファインダーカメラファンにありがちな、古くて高価なレンズの描画力を楽しむことに走るのではなく、スナップ写真撮影そのものを楽しむ方向で、ゆったりと作品を撮りたいと考えています。

なんでスナップ写真かというと、一眼レフ(マニュアルフォーカスのフイルムカメラ版)と比較すると、レンズを通して被写体を見ていないので、暗い場所でもピント合わせが簡単であること。また、構造上ミラーアップがないので、レンズ設計に無理なく小型で高性能なレンズが作りやすく、低速シャッターを切ってもブレにくいといった利点から、スナップ撮影に向いていると言われています。

逆に欠点は、レンジファインダーシステムの構造上、望遠レンズのピント精度が甘くなりやすく、135mmまでが限界と言われています。またレンズの画角に合わせてフレームを変更しなくてはならず、R-D1シリーズで言うと28mm、35mm、50mmといった一般的なレンズ以外は別途ビューファインダーを必要とします。また、接写や複写は構造上不向きといったところです。

R-D1をノーマル環境だけで使うとなると1.53倍の問題があるので、実質43mm、54mm、77mmということになります。もちろん、ビューファインダーでピント調整は目測の広角レンズで楽しまないと持っている意味がありませんので、頑張ってレンズを揃えたいところです。

しかし、この徹底的にアナログ操作にこだわった設計と、金属の感触は何か忘れていたモノを呼び起こしてくれそうな感じがするとともに、末永く使い込めそうな親和性を感じています。やはり赤い糸なんでしょうね〜。

実は二本目のレンズも既に購入済みなのですが、それはまた次回のお楽しみということにしたいと思います。ちなみに、最低でもレンズは三本揃える予定です……って、完全にウイルス感染してますね。まっ、2004年の初代リリースから基本スペックの変更はないので、大騒ぎするほどではないのかもしれませんが、私にとって大事件なのは確かです。

※CASIO EXILIM EX-S10
< http://kaizu-blog.blogspot.com/2009/03/casio-exilim-ex-s10.html >

※OLYMPUS-AUTO
< http://kaizu-blog.blogspot.com/2009/04/blog-post_03.html >

※EPSON R-D1xG+Voigtlander ULTRON 28mm/F2.0
< http://kaizu-blog.blogspot.com/2009/04/r-d1xg.html >

ところで、ウイルス感染という表現ですが、正しくは「ライカレンズに魅了されることを茶化した表現で、「ウイルス感染して全財産を飛ばす」といった具合に使うそうです。そう考えると、私はまだライカレンズには手を出していませんから、感染してはいないのかもしれません。

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今月のお気に入りミュージックと映画
"空も飛べるはず" by スピッツ in 1994
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"少年猿飛佐助" by 河野寿一 in 1958(日本)
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【海津ヨシノリ】グラフィックデザイナー/イラストレーター
yoshinori@kaizu.com
< http://www.kaizu.com/ >
< http://kaizu-blog.blogspot.com/ >
< http://web.mac.com/kaizu/ >

●激しくイイintuos4

タイミングがズレてしまいましたが、intuos4は激しくイイです。ワコムさんには申し訳ない話ですが、私はintuos3のファンクションキー機能をほとんど使ったことがありませんでした。すべてオフにしていました。つまり、ファンクションキーをタブレットに組み込むことに、違和感を覚えていたわけです。しかし、今回のintuos4ではその違和感が消え失せました。もちろん、永遠のテーマであるキーボードとの共存を考えると、まだまだワガママがいくらでも出て来ますが、少なくともintuos3での個人的な問題点はみごとに解決したと感じています。

さすがに少々ほめすぎてしまったかもしれませんが、どんな機械も相性というモノがありますからね。しかし、タブレットの新製品がリリースされる毎に、贅沢な悩みが生まれてしまいます。それは、すべてのタブレットを最新にしたいという欲求です。少なくとも、大学の講義で使うMacBookPro用に一番小さいタイプを買うのは決まりですね。しかし、レンジファインダーカメラというウィルスに感染してしまったので、何を買うにもすぐにレンズの値段と天秤にかけてしまいそうで……。

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■グラフィック薄氷大魔王[177]
「La Machine」を見に行った

吉井 宏
< http://bn.dgcr.com/archives/20090422140200.html >
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木彫の巨大少女、巨大ゾウ、巨大キリンなどが練り歩くショウで知られる、スペクタクルアート劇団「La Machine」。以前、巨大少女の写真を見て、いつか本物を見たいと思ってたんだけど、横浜開港150周年イベント「開港博Y150」のプレイベントとしてフランスから来日! 見てきました。

巨大スペクタクルアート劇団「ラ・マシン」
< http://event.yokohama150.org/event/bayside/detail1.html >
GIGAZINEの記事
< http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20090331_y150/ >

13時すぎには会場付近にたどりついた。14時開演とのことで、案内地図を見ながらスタート地点の埠頭に急ぐ。向かい側の埠頭に巨大クモが二匹見えました。13時半頃から音楽とともに動きはじめ、ときたまプシューッと水煙を吹き出したりする。クレーンにつり下げられたスピーカーから、大音量で音楽が聞こえるんだけど、ふと気がつくと、単にBGMとして音楽を流してるんじゃなくて、クモの脇の何台ものクレーンの先のゴンドラに楽団が乗っていて、生演奏してました。豪華〜。

写真ギャラリー
< http://www.yoshii.com/dgcr/Lamachine-gallery/index.html >

デジカメで動画も撮ったのでYoutubeにアップしました。
< >

地図に載っていたルートと当日のルートがちがったようで、クモが反対側に曲がって行ってしまい一瞬あせりましたが、道路脇に先回りして近くから見れましたよ。でかいでかい。超でっかいです。人がたくさん乗り組んでます。たぶん足の一本一本に担当者がいて、動かしてます。てっぺんにも数人いました。街路樹より高い位置。すぐ脇で見てたら、足が頭上を越えてました。部品が落っこちてこないかヒヤヒヤしてましたよ。

クモは茶色っぽいのと白っぽいのが二匹。強力そうな自走式の重機のアームに取り付けられていて、8本の足はほぼ空中だけで動き、地面には降りてこない。足だけでホントに歩いてればもっとすごいんだろうけど。黒く塗られた機械の金属やパイプがものすごい複雑なのですが、それを覆っている木の部分がノミの痕が残る感じのあたたかい質感で、いいコントラストです。自分でも木彫りのオブジェを作ってみたくなっちゃうくらいいい感じ。

ときどき水を噴霧するんだけど、石けん水らしく、口の周囲が泡だらけでカニっぽい。前日は水ではなく白い粉で、そこら中が真っ白になったらしい。メカの感じがスターウォーズとかエイリアンを連想しちゃって困るんだけど、とても晴れてていい天気だったので、イメージが横滑りしなくてよかった。夜見るとまた印象はちがうんだろうな。

赤レンガ倉庫の横を通ると、巨大さがよくわかる。三階のバルコニーからも見たかったな。下から見た方が迫力あるだろうけど。倉庫の向こう側とこちら側に一匹ずつ分かれて進み、倉庫の反対側の端で鉢合わせし、そこで戦いみたいな演出。ケンカじゃなくてただの挨拶かもしれないけど、ものすごい叫び声みたいな音がし、火薬とかガソリンで火柱がボンボン上がったり。

15時までくらい見てましたが、夜の20時までやるそうで、きりがないので切り上げて帰りました。しかし、「スペクタクル=見せ物」ってのはこうでなくっちゃ! と思いましたよ。終始「すっげ〜! すっげ〜!」ばっかし言ってましたから。いや〜、いいもの見れました。前日の土曜日もすごい人だったそうです。見たかった反面、ホント言うと人混みに行きたくなかったんだけど、うちの奥さんに連れ出されて出かけました。行ってよかったです。

実は勘違いしてて、「プレイベント」だから今回はちょっと見せるだけで、「開港博Y150」が始まったら、本格的にいろんなオブジェが練り歩くイベントをやるもんだと思い込んでました。帰ってきて説明を読んだら、プレイベントの演し物として、La Machineが呼ばれたのでした。街を練り歩くイベントはもうないようですが、会場内での展示と、ちょっと動く姿も見れるという説もあるようです。

【吉井 宏/イラストレーター】 hiroshi@yoshii.com
HP < http://www.yoshii.com >
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/ >

最近、街の人々のマナーの悪さに腹の立つことが多い。出かけると頭に来るので、部屋にいるほうがマシみたいな。でも、今回の横浜のイベントは、あれだけの混雑にもかかわらず、押し合いも割り込みもなく、みんな行儀よく見物していてちょっと感心した。知らない人同士でしゃべったりも。構えられたデジカメやビデオカメラ、ケータイカメラの数がすごかった。いったい何万台のカメラに記録されたんだろう。

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■マガジンガイド&プレゼント
「Web Designing」2009年5月号 毎日コミュニケーションズ刊
< http://book.mycom.co.jp/wd/ >
< http://bn.dgcr.com/archives/20090422140100.html >
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《編集部より》
こんにちは、「Web Designing」編集部の西田です。井原に代わって、今月より、このコーナーを担当することになりました。よろしくお願いします。

突然ですが、私の趣味というのは自転車なんです。このところ暖かくなってきて、すっごく気持ちのいい季節です。というわけで、春のポカポカ陽気の日には、仕事はさておいて自転車に乗りたくなってしまいます(いや、ダメだって)。ともあれ、そうやって自転車に乗っていると、電車では決して通らないところにあるものや、一瞬で通り過ぎてしまう自動車では見過ごしていたことにも気付きます。たとえば、標識。たとえば、看板。「こんな図案の標識ってあったんだ!」とか、「こんな風に看板にされると、すごく気になるよなー」とか。

標識や看板は、通り過ぎて行く人に対して、いかに情報を伝えるか、いかに目に留めてもらえるかが重要なわけです。そしてそれは、Webでも同じことが言えます。今月号の特集2では、「ひと目でわかる、Webサイト」と題して、情報の視覚化を取り上げています。情報を端的に伝えるためには、どのように視覚化すればいいのか。デザインにアクセントを持たせるとともに、伝えるべき情報を端的に示す、そんなアイデアの素を詰め込みました。サイトを豊かにするヒントが見つかるはずです。

●特集1:CSS装飾テクニック集 24選+α
Webサイトでさまざまな表現を実現できるXHTML+CSS。その中でも本特集では、将来も安心して使える王道のテクニックをたくさん集めました。パラパラとページをめくれば、きっとあなたのWebサイトに使えるスタイルが見つかるはずです。

●特集2:ひと目でわかる、Webサイト
文章が延々と続いたり、複雑な数字が所狭しと並んだり。そんなサイトでは、せっかくの情報を目に留めてもらうことすらできません。でも、それらの情報を、わかりやすいグラフィックに置き換えて視覚化することができたとしたら?斬新なアイデアとグラフィックで、視覚化を試みるサイトのアプローチをぜひご覧ください。

さらに今月から、Web制作にまつわる世界的な動向を取り上げる「Standard Coding」、Webサイト構築から情報アーキテクチャを俯瞰する「my first IA」という二つの新連載がはじまりました。また、集中連載の「ActionScriptライブラリではじめるFlash 3D」ではPapervision3Dを取り上げているほか、新しいタイプのオープンソースCMS「Concrete5」や世界最小のWebゲーム「ファビコンゲーム」の紹介など、見どころ盛りだくさんです。定価1,280円で発売中です。

●本誌を毎日コミュニケーションズよりデジクリ読者2名様にプレゼント。
応募フォームをつかってください。締切は4月30日(木)14時。
当選者(都道府県、姓)はサイト上に5月上旬掲載予定です。
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■編集後記(4/22)

いじめを粉砕する九の鉄則 (幻冬舎新書)・谷沢永一「いじめを粉砕する九の鉄則」を読む(幻冬舍新書、2007)。いきなり、「いわゆる、いじめ、について、今のところ、世間一般に言われているような見方がほぼ妥当であるな、と思っておられる方は、決してこの本を手にとらないでいただきたい」と来た。いじめについて、マスコミが伝えている視角はどこか偏向していると思う人(わたしもそうだ)限定の本である。過激にして痛快。こんなシンプルで劇的に効く(であろう)解決法は初めてだ。「評論家というのは判で押したように口あたりのいい名論卓説を言うのだが、解決法はひとつも出てこない。そもそも評論家稼業というのは、今何を言ったら、マスコミが自分を採用してくれるか、計算している商売で、とても『死ね』とは言えないわけである」とぶった切る。筆者は、いじめ自殺者は「人生の落ちこぼれ」だと断じる。この世はすべて自己責任である、親も頼るな、教師も頼るな、自分で自分を処理する以外に方法がないんだ、そういう教育をせよ、それでダメなやつは「仕方がない、死ね」ぐらい言ったらよい。いかにいじめ自殺する奴はつまらない奴かを説くことが、子供に対する真の愛情である。死者を美化するような風潮が、自殺者を増えさせる元凶である。同情するな、罵れ、叩け、世間の注目の的にするな、これがいじめ自殺再発防止の最高の方法である。「良識ある人」なら警戒して絶対言わないような意見に激しく同意する。筆者は若い頃から徹底的にいじめ抜かれて来たが、決して屈することはなかった。小手先で世渡りせず、真っ正面の学問の道で業績をあげてきた。筆者は言う。毅然とせよ、なにかひとつ自信を持て(筆者は膨大な読書量)、いずれも持ち得ずいじめられてとことん悩んでいるなら、相手を殺せ、それしかない。自殺する前にいじめっ子を殺せ、それぐらいの気概がなくてどうする。この人が言うんだから重みがある。子を持つ親必読の本である。というと、「良識ある人」には嫌われるだろうな。(柴田)
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・姉妹誌「写真を楽しむ生活」が今日で1500号!/横浜開港150周年イベントといえば、バレエの先生が神戸と横浜で記念公演されるのであった。「兵庫播磨に生をうけ、13歳にして太平洋で遭難。アメリカと日本の狭間で運命に翻弄され続けた漂流者ジョセフ・ヒコ(浜田彦蔵)。」とチラシには書かれてあったよ。「新聞の父」と呼ばれた人なんだって。長州人や坂本龍馬らとも交流があったとか。/「あいたい兵庫デスティネーションキャンペーン」イベントでもある「ビジュー・ド・ブライン神戸レビュー」にも出られている。カフェでスイーツを食べながらショーを見ませんか、というもの。男性のみの入場不可。/もう一人の先生は、「鬼の末裔」「ROSE DROP」に。こちらは大阪と東京。あと、メンデルスゾーン生誕200周年記念スペシャルコンサート「時の翼に君をのせて」にも出られる。どれに行こうかなぁ。(hammer.mule)
< http://ja.wikipedia.org/w/index.php?oldid=24271178 >  Wikipedia
< http://tosa-toad.cocolog-nifty.com/blog/2005/11/post_8da0.html >
坂本龍馬とジョセフ・ヒコ
< http://www.k-bijou.com/art_stage.htm >
開国150周年記念公演「揺たう潮の咲くらばな」。
< http://www.k-bijou.com/b.bijou-de-bruin.html >
ビジュー・ド・ブライン神戸レビュー
< http://www.hyogodc.jp/ >
あいたい兵庫デスティネーションキャンペーン
< http://www.k2.dion.ne.jp/%7Eh-k-d-c/ >  鬼の末裔
< http://www.taiko-en.com/event/mendelssohn.html >
時の翼に君をのせて