アナログステージ[15]イヌでもできる!「快適な作業空間を作る リターンズ」/べちおサマンサ

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先々週からの続きです。前回の文頭にも記載いたしましたが、環境、使用範囲、目的によって、インストールから、インストール後の細かい設定などが変わってきますので、前回の話と合わせて、参考程度にお読みいただければ。

実際にParallelsにインストールしているゲストOSは、Windows XP PRO版をはじめ、Linux系のOSなども使用しておりますが、コラム中では、使用頻度がとても高い、XP PRO版を参照しながら書いております。なんで前回のタイトルが「part・1」になっていたのに、part・2ではなく、リターンズなんだって? おとなの都合です。
< http://bn.dgcr.com/archives/20090512140200.html >



●仮想空間に憑依されていたデスクトップ

いままでは、Parallels(Ver2.2)とXPの間に[fo1 on '.psf']という、ゲストOSとOS Xの間を共有できるネットワークドライブがあったのですが、画像の居場所を辿っていくうちに、既存の共有ネットワークドライブとは別の、新しい共有ネットワークドライブができていることに気がつきました。アップグレード後に表示されているXPのデスクトップは、この新しいネットワークドライブ中のものだったのです。

分かりにくいかもしれませんので、デスクトップの場所をパスで書くと、アップグレード前は、XPでは通常の『C:\Documents and Settings\○○○○○\Desktop』(○は任意の名前)になっていたのですが、アップグレード後は、『\\.psf\Home\Desktop』に書き換わっておりました。

パスが分かったことと、バックアップがきちんとされていたことが確認できたので、とりえずは胸を撫で下ろして一安心。Parallels 3.0を導入しないで(発売されていることすら知らなかった)、いきなり4.0へアップグレードしたせいなのか、4.0の操作性を含めて、馴染むのに時間がかかりそうだ。

作業途中だった画像処理を終え、とりあえずは一時保存しようと、元にいた場所(C:)ではなく、共有デスクトップ(\\.psf)のほうへ保存をする。アプリケーションを終了させ、共有デスクトップを見ると、保存したはずのファイルがいない。「あれ?間違ってあっち(C:)のほうへ保存しちゃった?」と、あっち(C:)のデスクトップを確認してみると…いない。どこにもいない。

狐につつまれたようだが、ここでも「ジョブスさまジョブズさま」とお祈りしながら作業をしないとダメなんだろうか。それとも、「MacにWinなんか入れて使うんじゃない、たわけ者めが」と、ゲイツの生霊が怒っているのだろうか。「ゲイツさまゲイツさま、どうもすいません、こんな便利なものを使わないわけにはいきません、お赦しください、先ほど保存したファイルはどこですか」と呟き、再度、Fireworksを立ち上げ、ファイルの保存先を確認すると、共有デスクトップに、ちゃんとファイルが保存されている。なんじゃこりゃ。

落ち着いて…というよりも、ここでも『いま表示されているのは、Parallelsが作り出している仮想空間』ということが抜けてしまっており、その認識を顕在意識に埋め込まないと、びっくりさせられっぱなしになりそうです。上記を踏まえ、保存したのに表示されないファイルなどは、デスクトップを更新してあげると、素直にピョコリンと表示されます。

(ワタクシの場合、フルスクリーンで使用することが多く、実際に上記作業も、フルスクリーンで作業を行っていたので、気がつかなかっただけです。coherenceやwindowで使用している場合などは、デスクトップを更新しなくても、普通に表示されてます)

作業後のファイル保存先が、つねに指定した場所に格納する場合ならいいが、進行中のファイルなど、デスクトップに一時保存をする癖があるワタクシは、何も考えずにデスクトップに保存したはいいが、『どっちのデスクトップに保存されているのか』を後々確認するのが面倒になりそうだったので、レジストリエディタを開き、デスクトップのレジストリの値を『C:\Documents and Settings\○○○○○\Desktop』のほうに書き換える。

とのとき、My DocumentsやMy Pictureなどの、Windowsではお馴染みの格納フォルダも、\\.psfルートに書き換わっていることを発見。まぁ、ほとんど使うことのないフォルダなので、ここは華麗にスルーするも、後述に出てくる、バカ無知丸出しのことをしていたことに、このときはまったく気がついておりませんでした。

少しずつ弄りながら、都度、気になったところを再設定していき、自分なりに使いやすいParallels 4.0にしていくと……

●Parallels2.2からの問題点は解消されたのか

自分なりにカスタマイズして、MacとWinの利便性を高めるために、まずは、基本構成から見直そうと、Parallelsの環境設定を再度チェック。キーボードの互換と快適性は、間違いなく断トツ重視なので、Parallels 2.2から愛用している、『Applek fallelsor Parallels』。トリニティーワークス社のWebサイトを確認すると、バージョンアップと設定の注意事項が掲載されていた。FAQで詳細を確認し、掲載されている内容に沿って、再設定をする。

・トリニティーワークス < http://www.trinityworks.co.jp/ >
(キーボード互換は、フリーウェア含めていろいろ試した結果、トリニティーワークスの『Applek fallelsor Parallels』が、すべてにおいて満足)

他事項もチェックし、次に構成を確認する。
Alt+Ctrl→[仮想マシン]→[構成]
オプションから順にチェックしていくと、[機能]という項目の中に、[共有プロファイル]という項目が目につく。クリックして開いてみると…… 『Mac OS XユーザーフォルダをWindowsユーザーフォルダに割り当てる』と書いてある下に、チェックボックスと共に、あれほど困っていたMac-Winの、共有するかしないかの設定箇所があった。

デスクトップはもちろん、レジストリエディタで『\\.psf』になっていた主要項目が、ここで簡単に設定できるではないか。なんてこった。見て理解した瞬間に、己の無知というか、よく調べもしないで大騒ぎしていた自分が恥ずかしくなり、意味もなくMacBookをパタンと閉じる。「ゲイツさま、八つ当たりして、どうもスイマセン。」と謝りながら設定の続きを始める。

最大の落とし穴でもあった、USBの開放とサードパーティ製品の動作。とりあえずは、最低限必要とされるものを再インストールしてみる。「これで動いてくれれば儲けもの、うっしし。」と見えなかった敵が見えはじめたことに、勝手にご機嫌になって作業を進めていくと……

動いたもの3割、動かないもの6割、中途半端なもの1割。動いたはいいが、表示されているレイアウト通りにプリントアウトできないものや、専用ハードウェアでは動かないが、Mac-Win共通のハードウェアだと動いてくれるものなど、またもや歯の間にホウレン草が挟まったような気分を味わう。

いちばん問題だった、PCIの拡張ボードへのプログラム転送や、フィールドネットワークのシステム構成の設定ができなかった。そうか、やっぱりそこはダメなんだ……がっくり。頭の中で分かっているのだが、どうしても諦めがつかず、製造販売元の会社へ電話で質問してみた。

対応してくれた男性が、「はぁぁ?! なに言ってるんですか? なにをやりたいんですか? 仮想ネットワーク上で? ハァ? ハァ?」と。すごい困っていた。困った問い合わせだとは重々承知だが、そんなにハァハァ言わなくていいのに。結果、「素晴らしく無理です。諦めて、普通に使ってください」と言われてしもーた。がっくり。

でもよかった、調子にのって、「4.0の時代がきたぞー!」なんてふれ回る前に分かって。また肩身の狭い、窮屈な思いをしないで済んだし、会社にも「お金ないって言ってるのに、なんでそーやって無駄遣いをするの、この、イカ墨バター野郎!」と、なじられずに済んだ。

ということで、2週にわたってしまいましたが、専用ハードウェアなどを使おうとしなければ、便利かつ、マシンコストを抑える手段として、重宝するのではないでしょうか。とくにWEBに携わっているかたには、瞬時にWin-Macのブラウズが確認できますし、作業効率が向上するのではないでしょうか。

使っていくうちに便利な使い方などを見つけたら、ここでご報告いたします。C-NET Japanで、細かく書かれた記事が寄稿掲載されておりますので、お時間あればご参照ください。

・CNET Japan ブログネットワーク - "Parallels" Category
< http://japan.cnet.com/blog/0055/category/25000939/ >

●「直感」を読み取る、新感覚のアプリケーション

つい先日、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)から、2008年度上期の「スーパークリエータ」が発表されました。その中で、触手が動いたといいますか、ありそうでなかった、「手書き作図インタフェース」というものがありました。さっそくシッポを振りながらリンク先を辿っていくと…

【タッチパネルやタブレットPCなど直観的な入力を可能とするデバイスが普及しているが、それにも拘わらず、作図アプリケーションにおいては、未だにボタン操作やメニュー操作を強いられるのが実情である。本提案は、様々な作図アプリケーションで利用できる手書き図形入力インタフェースの実現を目指している。既に試作版も公開されており、研究室の研究成果である手書き図形認識技術をコア技術に据えた、透明度の高いシステム構成となっており、PMの掲げた採択基準によく合致している。開発計画も具体的かつ明瞭であることから、この開発は着実に進行するものと判断し、採択とした。】

・引用元─2008年度上期未踏IT人材発掘・育成事業 採択案件概要(IPA)
< http://www.ipa.go.jp/jinzai/mitou/2008/2008_1/hontai/gaiyou/5.html >

もう、単刀直入に、そのままズバリ! なものです。ワタクシはイラストレータではないので、これに近いアプリケーションを熟知していないのですが、イラストのみならず、多方面に用途が広いと感じます。実際に試してみる環境が整ってないので、正確な情報としてお伝えができないのですが、発信元のWEBサイトを覗いてみると、プロモーションムービーが用意されていたので、さっそく拝見。

「あぁぁ…この機能、CADでも欲しい…。同時に開発してくれないかなぁ」と思いつつ、いつか対応するようなときがくれば、嬉しいなぁ。液晶タブレットだけといわず、FA(Factory Automation)関連のフラットパネルディスプレイとかにも対応させてもらえると、ジャンルは無制限になるんではなかろうか。開発ついででいいので、ぜひ。

下記、WEBサイトで、無料ダウンロードから使い方まで、詳しく紹介してますので、覗いてみてください。
・SKIT
< http://sagaweb.csse.muroran-it.ac.jp/skit/index.html >

【べちおサマンサ】pipelinehot@yokohama.email.ne.jp
FAプログラマーであり、ナノテク業界の開発設計屋。
< WEB SITE:http://www.ne.jp/asahi/calamel/jaco/ >
< Posterous:http://bachio.posterous.com/ >

話題が前後してしまいますが、5月3日に、FLASHアニメーションや、お絵描き屋さん&文字書き屋さんでお馴染みの、まつばらあつしさんの初舞台を観に、娘と紀伊國屋ホールへ。もう、勝手にドキドキしながらの幕開けでしたが、昭和に忘れ物をしてきた大人には、とても心に沁みる舞台でした。台本がなく、『口立て』によって作品を作っていくストーリーは、嵌ると危険。見事に嵌ってしまった。
・うわの空 藤志郎一座 < http://www.uwanosora.com/ >