音喰らう脳髄[69]熱狂の果て/モモヨ

投稿:  著者:  読了時間:3分(本文:約1,100文字)


この一週間程、新型インフルエンザ騒動で、大阪、兵庫にお住まいの方はさぞかし大変だったろうなと思う。病気も怖いけれど、何が怖いといって、現実に即していないファンタジーで策定された対策とやらに縛られ、生活が崩壊すること、この方が数段怖い。

これまで幾度かここでの書いているけれど、我が家は父子家庭だ。私と子供二人の父子世帯だ。九年間、子育てを通じて多くの方々と知り合い、いろいろ相談したり支えあって生きてきた。おかげで、いまでは子育てを通じて地域の方々といい関係が築けている。そして、知ったことなのだが、現在、我が地域には相当数の父子家庭・母子家庭がある。

そうした世帯で特に小さな子供を保育園に預けているいるような場合、ある日、突然、大阪、兵庫のような状況が現出すれば、それは困るに決まっている。



親二人がそろっていたって大変なことにかわりはないが、これが片親となればさらに大変だ。死活問題である。保育園や学童、学校が閉鎖されている間は、仕事を休むしかない。そして、仕事を休んだ場合、結果として何らかの損害・弊害をきたすであろうことは目に見えている。

そうした思いもあり、都内での新型インフルエンザ感染確認、というニュースにはひどく敏感になっていた。当初、学校から配布されていた文書では、地域で人から人への感染が確認された場合には学校を閉鎖する、ということだったから。

幸い、私が住んでいる区では、先週のあたま、国が対策方針を変更するだいぶ前に、今回のインフルエンザが弱毒性である点をかんがみて、教育現場対策マニュアルを弱毒性のものに切り替える作業を進めていた。

しかし、大阪や兵庫では、すでに政府の従来の対策どおりに学校閉鎖などが行われてしまっている。そのため、インフルエンザ流行も一時的に沈静化したけれど、ニュースなどでは経済損失がどうしたと繰り返し報道している。

社会的な経済損失などは、私にとって漠然とした数字でしかない。私にとって気になるのは、休みを余儀なくされた結果、収入が半減してしまったり、職を失ったりするシングルファーザーだったりシングルマザーだったりする。

少子化を問題視する一方で、子育てをする人々の窮状に目が向けられていないようでは間抜けなことこのうえないが、そうした間抜けぶりがあちらこちらに見受けられるのが現今の政治状況である。

今回の学校閉鎖、保育園閉鎖の余波が弱者を襲わないよう、国も自治体も対策を講じていただきたい。

Momoyo The LIZARD 管原保雄
< http://www.babylonic.com/ >

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