[2646] 試行錯誤のRAW現像

投稿:  著者:  読了時間:20分(本文:約9,700文字)


<それを他人に強制されるのだったら僕は絶対ヤダ>

■ネタを訪ねて三万歩[52]
 試行錯誤のRAW現像
 海津ヨシノリ

■グラフィック薄氷大魔王[180]
 立ったままデスクワーク
 吉井 宏

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■ネタを訪ねて三万歩[52]
試行錯誤のRAW現像

海津ヨシノリ
< http://bn.dgcr.com/archives/20090527140300.html >
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●夢にまで見た〈カラーの現像〉をしている不思議

写真を撮りまくっていた学生の頃、私は現像も自分で行っていました。その処理方法は常用のネオパン400に対してD76を2倍に薄め、2倍の時間で現像するというやり方。この方法なら定着液を使うタイミングが微妙にズレても、誤差の範囲となるからです。さらに夏場は氷水、冬場はぬるま湯を張ったボールに湯煎するような感じで温度を保っていました。

しかし、これも当然ながらモノクロフィルムの話。カラーフィルムを個人で現像処理している人を私は知りませんでした。私自身も授業で1度やっただけです。とにかくカラーの処理は色々と大変だ、という印象しかありませんでした。

そんなことを思い出しながらRAW現像処理を行っている自分が、なんだか不思議に思えるわけです。「夢にまで見たカラーの現像をしている」と。とは言うものの、まだ試行錯誤の繰り返しです。そんな私の画像データは「大は小を兼ねるが正義〜」ということで、R-D1xGではRAWとJPEGのダブル保存としています。最高画質といってもR-D1シリーズは600万画素ですし、SDHCカードもリーズナブルな価格なので、目いっぱい使っても使い切れません。この設定でおおよそ1GBに100カット保存できるので、わかりやすくて気に入っています。

で、肝心のRAWデータですが、私はまだ愛用すべきRAW現像専用ソフトを限定しておらず、チマチマとPhotoshopのネイティブ環境だけで処理しています。もっともR-D1xG購入直後はPhotoshopが対応しておらず、かなり焦りましたが、現在は対応しています。

なお、Photoshopを所有していない方は、R-D1xGに添付されているEPSON Photolierで対処可能です。無料なのにとてもいいソフトなので、当面はコレがメインになりそうです。ところで私の周りでは、RAW現像処理には最初にJPEG現像に対応した、SILKYPIXシリーズを愛用している方が多いようです。多いを通り越して、問答無用かつ圧倒的に支持されているといった感じです。私も友人から紹介され、フリー版にて試行錯誤中で、かなり気に入っています。

しかし、画像処理で愛用しているDxO FilmPackの姉妹ツールとしてリリースされている、DxO Optics Proも気になっていました。ただし、現在の体験版ではR-D1のRAWデータには対応していないので、JPEG画像での処理となってしまいます。なお、DxO FilmPackとは、様々なフィルムの特性をシミュレーションするツールで、目立った宣伝もしていないのにヨーロッパではかなり売れているそうです。

※DxO FilmPack
< http://www.dxo.com/jp/photo/filmpack >
< http://kaizu-blog.blogspot.com/2008/05/dxo-filmpack.html >

※DxO Optics Pro
< http://www.dxo.com/jp/photo/dxo_optics_pro >

※SILKYPIX
< http://www.isl.co.jp/SILKYPIX/japanese/ >

とにかく現像処理は、JPEGも現像できた方がいいですね。私はあまりにもタイムラグが大きすぎる携帯カメラ(私の所有している機種固有のようです)でのスナップ撮影はあきらめ、常にCASIO EXILIM EX-S10を持ち歩き、意外と面白い写真の撮影に成功しています。カメラの機能から、RAWではなくてJPEG保存オンリーとなっており、RAW現像の利便性に慣れてしまった身としては、JPEGも現像したくなったというわけです。

どちらにしても、相性が合ったカメラに出会うのは大変なことです。なにより、やっと出会ったお気に入りのカメラも、デジタルであれば、その宿命から永遠に使い続けるというわけにもいきません。少なくとも、ライカに代表されるレンジファインダーカメラは、50年以上頑固に使い続けられています。その頑固さはとても格好イイです。それを横目に勝手な理屈で遠吠えをするとしたら、昔から使い続けているフィルムカメラに装置できる、CCDユニットみたいなものが出てくれると嬉しいですね。学生の時に苦労して手に入れたカメラは、これからも末永く使い続けたいので。

などと言っている私は、フィルムカメラを既に5年近く使っていません。処分のタイミングを逃してしまったということでしょうか。そのうち、懐古趣味でフィルムカメラが劇的なブームになることを祈りたいものです。

●学生と校庭で公開デート

末永く〜で思い出したのが、多摩美術大学造形表現学部デザイン科の卒業生数名からのリクエストで、新学期初日に校庭でお茶会をしたこと。もちろん、手作りケーキを持参したのは言うまでもありません。学生からも本当のピクニック以上の差し入れがあったのでビックリ。学生との関係は長くても4年間ですが、教え子としての関係は永遠ですから、こんな関係が末永く続くと楽しいですね。しかし、このゆったりと流れた2時間は本当に至福の時でした。なにより、校庭があれほど安らぐ空間だとは思っていませんでした。いつも何気ない自分の場所も、視点を変えて再考してみることは大切ですね。

そういえば、今年卒業した造形科の学生のうち、顔見知りで飲み友達2名(このような表現しか思いつきませんでした)が大学院に合格しました。つまり、あと数年間は彼らと学内で騒げることになったわけです。造形科の場合は、アトリエということで教室が2〜3名に1部屋という感じで割り当てられているので、遊びに行くことも出来るのがうれしいです。実は、造形科独特のにおいが部屋いっぱいに立ちこめている、あの雰囲気が好きだったりします。そのうちどさくさに紛れて、私も何か描いてみても面白いかもしれないと、ある人にそそのかされています。

※多摩美術大学周辺の写真ネタ
< http://kaizu-blog.blogspot.com/search/label/Tamabi >

また、駿河台大学の方でも、昨年唐突に始まった講義の3回目ぐらいから、毎回校庭での弁当に付き合ってくれた学生たちと、同じように校庭でお茶会をしました。今年も授業は後期からですが、調べ物などで学内のメディアセンターに出かけるためです。大学の図書館やメディアセンターは、独特の空気があり本当に気持ちがいいです。とにかく我々の仕事には何も無駄はない(常識的に考えて)ので、色々なヒントが、何気ないそんな行動の中から生まれてくるように感じています。で、肝心のお茶会は強風のために校庭での開催を断念し、第2講義棟1Fのラウンジで3時間半ほど大騒ぎ。

※駿河台大学周辺の写真ネタ
< http://kaizu-blog.blogspot.com/search/label/Sundai >

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今月のお気に入りミュージックと映画
"い・け・な・いルージュマジック" by 忌野清志郎+坂本龍一 in 1982
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"クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦" by 原恵一 in 2002
(日本)
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■アップルストア銀座のセッション 6月15日19時より
Made on a Macとして画像処理セッション
海津ヨシノリの画像処理テクニック講座Vol. 35
『Photoshopレタッチテクニック/後編』
Photoshopのデジタル・インプラント術として、移植手術をヒントに編み出した画像合成の移植テクニック及びレタッチ調整と、その考え方を独自の視点で整理いたします。
予約無用・参加無料・退席自由ですので、気軽に参加してください。
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【海津ヨシノリ】グラフィックデザイナー/イラストレーター
yoshinori@kaizu.com
< http://www.kaizu.com >
< http://kaizu-blog.blogspot.com >
< http://web.mac.com/kaizu/ >

●Rey.Horiさんの個展

4月20日、銀座で行われていたRey.Horiさんの個展に出かけてきました。Apple Store Ginzaでのセミナー当日が個展の初日でしたので、予告なしに出かけたのですが、忙しいRey.Horiさん本人にも会えて大満足。なにより不思議な空間が、Rey.Horiさんの作品とマッチし、その世界に吸い込まれるような感じでした。ということで、2年越しの飲み会を激しく約束して別れたのでした。と、公開プレッシャー。
※当日の会場内の写真
< http://kaizu-blog.blogspot.com/2009/04/reyhoriwall.html >

●Painter 11が出た

4月21日、Painter 11のプレスリリースに出かけてきました。会場では、おそろしく久しぶりに会った寺田克也さんの生ライブが得した気分でした。で、既に色々なところで話第になっていると思いますが、今度のPainterの目玉はリアルブラシとカラーパレットの無限拡大機能ですね。リアルブラシはパステルや鉛筆など一部のブラシにのみ追加されていますが、タブレットペンを寝かせて描くといったリアルな処理が可能になっています。鉛筆の腹で描くような処理です。こうなってくると、タプレットペン自体のデザインにもこだって欲しいと激しく感じるのでした。完全に鉛筆の形状だったら面白いかもしれませんね。名付けて「リアルタブレットペン」……とか。

●手動大作戦

2003年12月29日から、2006年9月21日まで利用していた旧Blogのデータ1800発言ほどを、無謀にも手動で、現在使っているBlogに転送しています。このテキストが公開されている頃には、無事に完了しているはずです。調べたところ、Movable TypeのデータをBloogerへの一気の転送は、スクリプトを書き換えたりすれば出来るそうですが、完璧ではないとのことで断念しました。本当はやりたくないのだけど、出来れば最初からつながっていた方がいいですからね。それと、現在は自分のBlogにもかかわらず、問題の旧Blogは諸般の事情で修正することも出来ません。これは色々な意味で困ってしまうので、行動に出たというわけです。そのかわり、コメント類は転送できないのでなんとなく中途半端ですが、仕方ないですね。ちなみに、2005年10月2日から2009年01月13日まで続けていたTips Blogも既に転送済みです。

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■グラフィック薄氷大魔王[180]
立ったままデスクワーク

吉井 宏
< http://bn.dgcr.com/archives/20090527140200.html >
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それを他人に強制されるのだったら、僕は絶対ヤダ。そんな会社はただちにヤメる。

柴田さんも後記で書いてましたし、某所でも盛り上がってましたが、「本当に『いす』がなかった、キヤノン電子のオフィス」。同社の酒巻社長が書いた「椅子とパソコンをなくせば会社は伸びる!」(祥伝社)という本。効率アップをギリギリまで追求、実践。
< http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/OPINION/20090518/330168/ >

この本は知らなかったけど、「立ったままデスクワークすると仕事が異常にはかどる」というのは経験上知ってました。細かなフットワークというか、机の上での動作の小回りが効くようになるんです。

イスに座っていると、重心が固定されてしまい、隣のマシンにイスを転がすどころか、手を横に伸ばして資料のページをめくるのさえおっくうになってしまうことがある。中途半端にWebを見てるときなど、片肘ついた左手をキーボードまで持っていくのさえ面倒、マウスをタブレットのペンに持ち替えるのも面倒とか。完全集中状態なら関係ないけど、まだエンジンがちゃんと回ってない段階だと、「あ〜、めんどくせー」の積み重ねが時間ロスに繋がるし気分も悪い(効率を上げロスを少なくすると、遊んだりダラダラする時間を増やせるのである)。

一旦、楽な姿勢で安定してしまうとそれが心地よくなってしまい、姿勢を変えるのを苦痛に感じてしまうのだ。反面、立って仕事すると、姿勢を変えたり重心を動かすのが苦痛でなくなり、いつでもどの方向にも動けるんです。

最初にそれに気がついたのは、十数年前、床にヒザ立ち状態で仕事してたとき。なんか動きやすいのです。仕事にもすぐ集中できる。こりゃいいぞと、ときどきヒザ立ちでやってたんだけど、すぐに腰が痛くなってしまう。机の高さは変えられないので、立ったときに肘がちょうどつくくらいの高さの箱を乗せて、その上にキーボードやタブレットを置いてみた。なかなか具合がいいけど、カッコ悪いし不安定。机の下に木箱を置いて高さを稼ぐのも考えたけど、危険。

僕が考えていたのは、さすがに「立ったまま」ではなく、イスに全体重を乗せないで足に半分以上をかける状態。本当に立ったままだと2時間もしないうちに腰に来てしまうので。具体的には、駅前のバス停などによくある、腰を支えるクッションのついた横棒が理想的。腰掛けない止まり木のような感じ。

ハンズで「作業用スツール」を見つけて購入したこともある。極小サイズの座面の高さを1メートルくらいまで調整できるもの。でも、細いパイプ製なので、片側から体重をかけられず、結局ほとんど座る状態になってしまい、小さな座面でおしりが痛くなるのが難点。

その後は普通にアーロンチェアを使ってます。座り心地はいいですが、前傾姿勢で作業に集中するにはあまり具合よくないです。ヒザ立ち専用みたいな「バランスチェア」もハンズ等で試してみたけど、高さがぜんぜん足りない。

先日見つけて狙ってるのが、MOVEというイス。立つと座るの中間で、動きやすそう。そのうち試してみたい。
MOVE < http://www.momoda.co.jp/stokke/move.html >

繰り返しますが、「立ったまま仕事」を他人に強制されるのは僕はイヤです!
個人の自主的工夫としてだけならアリです。

余談。「立ちっぱなしで仕事など残酷」という意見もあるようですが、世の中の大半の仕事は立ちっぱなしでしょ? と思いました。あと、写真では下駄を履かせたデスクに社員が立ったまま向き合っているけど、これが非常にイケてない。普通のデスクが壁のように迫ってるし、身長が低くて無理な姿勢になってる人もいる。これでは確かに反感を覚えるし、こんなところで働くのはまっぴらだ。立って仕事したり会議するのなら、それに合わせた調度品や配置の工夫が必要でしょうね。

【吉井 宏/イラストレーター】  hiroshi@yoshii.com

小倉トースト。数年前、伊集院光の話で「JR幸田駅の近くの喫茶店で食べた小倉トーストがこの世のものと思えないほどうまかった」というのがあった。半日死ぬほど自転車を漕いだあと食べたという前提なので、大したものじゃないはずなのにうまかった、というネタ話なんだけど。愛知県の幸田町は実家の近く。ぜひその店の小倉トーストを食べてみたいと、帰省したときにその喫茶店を探してみた。それらしい喫茶店はあったのだが、最近廃業した模様でした。残念。

HP < http://www.yoshii.com >
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/ >

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■気になる情報・記事CLIP
< http://bn.dgcr.com/archives/20090527140100.html >
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●キラーウェブを創る(1)キラーウェブでなければ生き残れない──ECサイトを成功に導いた企業の試行錯誤を基に勝ちパターンを探る(ITmedia)
< http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0905/26/news024.html >

●進化するWebページの中身はどうなっている? WWW完全制覇 第4回HTMLからXMLへ! Webを彩るコンテンツを知ろう(ASCII.jp)
< http://ascii.jp/elem/000/000/419/419700/ >

●Ad Plannerは使い方しだいで最強ツールに! 中小代理店の強い味方になるか(ASCII.jp)
< http://ascii.jp/elem/000/000/421/421223/ >

●【ハウツー】JavaでWebブラウザをドライブ! WebDriverを使ってみよう(マイコミジャーナル)
< http://journal.mycom.co.jp/articles/2009/05/26/webdriver/index.html >

●3分LifeHacking:「赤いスポーツカーの画像だけを検索」できますか?“最新”Google検索テクニック(biz.ID)
< http://bizmakoto.jp/bizid/articles/0905/25/news092.html >

●AppleはWindows 7にどう対抗するのか(ITmedia)
< http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0905/26/news007.html >

●地デジカ騒動とYouTubeリミックス動画に思うこと(ASCII.jp)
< http://ascii.jp/elem/000/000/418/418631/ >

●マルチビッツ、デザインビズの総合サイト「Design Viz Garage」を開設(マイコミジャーナル)
< http://journal.mycom.co.jp/news/2009/05/25/064/index.html >

●世界中のクリエイターが敬愛する良質の文具やアイテムたち2 MOLESKINE(モレスキン)、伝統と魅力に裏付けられた"定番"のブランド(マイコミジャーナル)
< http://journal.mycom.co.jp/column/creatorsitems/002/index.html >

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■編集後記(5/27)

思わず使ってしまうおバカな日本語 (祥伝社新書 91)・深澤真紀「思わず使ってしまうおバカな日本語」を読む(祥伝社新書、2007)。おもしろいから一気に読む。30分で読む。文字が大きくて行間があいたスカスカ本。筆者が編集者、コラムニストとして日本語に関わる仕事を長く続けるなかで、趣味として集めたのが「おバカ語」(=なんだかヘンだけど思わず使ってしまうおバカな日本語)である。この本は変な日本語を礼賛するのでもないし、頭ごなしに否定して批判するものでもない。その言葉はなぜ生まれたのか、背景や広まったわけを考察する「日本語の精神分析」とも言える内容。でも、理屈っぽくなくてわかりやすく、とにかくおもしろい分析なのだ。「おバカ語」を、自分大好き語、幼稚丁寧語、実感語、過剰美化語、代理店語、家族大好き語、ポジティブ・エンジョイ語、ありがとう&リスペクト語の7つに分類したのはみごと。その代表例を順に挙げると「私って、コーヒー飲めない人じゃないですか」「じゃがいもを切ってあげてください」「この寿司、マジでヤバイかも!」「女優さんというお仕事」「○○社さんとは、よくお仕事させていただいています」「はい、尊敬する人はお父さんです」「前向きに楽しみたいと思います!」「感動をありがとう」……たしかにバカである。愛すべきおバカではなく、本当のバカである。筆者は「言葉は『趣味』の問題」「正しい日本語などというものは、そもそも存在しない」として、バカ語をかなり擁護する立場に見えるが、わたしはそこまで寛容ではないし、正しい日本語というものはあると信じる。テレビでバカ語が聞こえる度に罵倒する日々。それでも、この本はけっこう「イケてるかも」!?(柴田)
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・読んでいないから詳細はわからないけれど、じゃがいもは切って「あげて」いいの。篤姫でもありましたわね、京風だと「おいもさん」なのですわよ。私たちは彼らの命をいただいているのですわよ。命関係なくても「あめちゃん」なんだけどさ。/続き。エリザベートやフランツ・ヨーゼフ皇帝など主要人物は、少年少女時代から老人までを演じる。昨日書いた、エリザベートに?マークだったのは、ずっと少女のように見えたからかもしれない。難しい役で、見る側の要求ハードルまで上がってしまう。男役10年と言われるのと同様に、女だからって娘役が出来るわけでもないんだなぁと。ベテランか娘役がやった方がいいのにな。でもこれ乗り越えられたら凄い男役さんになるかも〜。とにかくエリザベート如何で、ハプスブルグ家がそこらの家庭の話に見えたり、黄泉の帝王トート閣下がロリコンのストーカーに見えてしまったりするのよ。閣下たるものがエリザベートに固執する意味がわからない。宝塚歌劇版だと、エリザベートとその一家は崩壊という悲劇に見舞われました、エリザベートは最後まで自由を求めて闘って生きました、好きな人に愛されるには死を選択してもらわないといけないという矛盾を抱えつつも思い続ける黄泉の帝王の純愛でした、というもののはず。なのに嫁姑問題に浮気、ダイエットに子育て放棄、別居、親への反抗というキーワードが先に浮かんでしまう……。と、ひどいこと書いているけど、瀬奈じゅんさんのトートは美しくて素敵だし、霧矢大夢さんのフランツの演技の渋さを、もう一回観たい〜なんて思っていたりするよ。フランツ許してやれよエリザベート! フランツが切なかったわ〜。霧矢さんのエリザベートも見たいなぁ。瀬奈さんのショーをもっと見せて欲しいなぁ。(hammer.mule)
< http://ja.wikipedia.org/w/index.php?oldid=26063313 >
エリザベート(ミュージカル)各国版の違いも