電子浮世絵版画家の東西見聞録[78]増川朋花展、野菜たっぷり卵焼き
── HAL_ ──

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増川朋花展「しろい時間軸ある風景」に行ってきました。私は数年前から個展が開催されるたびに足を運び、彼女の作品を見続けて来ました。彼女は従来からある日本画の技術を使いながら、新しい表現を試みようと創意工夫し作品を作り上げています。

作品自体は、いつも同じ火口湖を描くだけのシリーズなのです。出展するサイズは毎回、横幅3メートル近いパネルに和紙を貼り、顔料を丹念に重ねて色面を作りあげていきます。小柄で優しい雰囲気を持った作者が、雄大で重量感のあるパワフルな作品を作りあげるのは、きっと他人には見えない心の中に、芯の強さというものを持ち合わせているのでしょう。

彼女の作品をはじめて見た時には、立体感を押し殺したかのように平面的に日本画の顔料の領域を作り上げ、色彩面として広がりを表すという面白さを感じました。しかし、今回の作品はその色彩面に大きな空間が表現され、絵を見る人の目線を作家の目線と合わせるような、自然のダイナミクスとして表現されていました。


キャンバス面に常にあるのが、煌めく白さを持った山肌です。その白さは日本画独特の手触り感と匂いを感じさせます。そして、中央にはエメラルドグリーンの領域が白い山肌を映し出しています。エメラルドグリーンの水と呼応するように、白い山肌の中には様々な鉱物を感じさせる色彩が息づいています。山頂に登り、火口湖を見下ろす場所に立った時の、澄み渡った空気と冷たいけれどもやわらかに吹く風が、画家の心の絵筆を動かすのでしょう。

ギャラリーの一部には、彼女のラフに着彩されたスケッチが展示され、向かい側壁面に小作品が並んでいます。その相対する姿がとても良いのです。つい、このスケッチからこの絵が、この絵はこのスケッチからと見比べてしまいます。また、彼女の作品展示はとても練り上げられ、作品と同じように作品と作品の間のスペースを大切にとって、小気味よいスタイルを持っています。大きなギャラリースペースの中にある真っ白な壁を生かした、とても素敵な作品空間となっています。

ご自分のホームページも持っておらず、アナログの世界で生きている彼女の個展はいつになるのか分かりませんが、もしギャラリー情報などで「増川朋花」という名前を見かけたら、是非入ってみて下さい。彼女の心の気持ち良い火口湖の空気を共有し呼吸することが出来ます。


< http://homepage2.nifty.com/tokiart/090601.html
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トキ・スペース 6月1日〜6月7日 増川朋花展「しろい時間軸ある風景」

◇本日のお薦めYouTube Music──ヴァニラ・ファッジ(Vanilla Fudge)米国

1966年デビューしたヴァニラ・ファッジは、大ヒットした「キープ・ミー・ハンギング・オン」により、音楽のあり方を大きく変える要因となったのは言うまでもありません。それまでの音楽は、ラジオ放送に合わせ3分前後の長さがあたり前だったのですが、この曲によりその壁は崩壊し、自由な曲想で自由な演奏時間を作りあげ、次世代のコンセプトアルバムを作りあげる上での礎となっていきました。このグループはエキサイティングな演奏を行っただけ、分裂も早く1969年に一度解散。しかし、その後も再結成を繰り返し、現在でも活動しています。

Vanilla Fudge Live 2006
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Vanilla Fudge - You Keep Me Hanging On
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キープ・ミー・ハンギング・オン バニラ・ファッジ
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Vanilla Fudge - Shotgun
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●野菜たっぷり卵焼き

巷では、メタボリックシンドロームが生活習慣病の危険因子として大きく取り上げられ始め、何年になるでしょう。私は全く関係ない体型ですが、実は中性脂肪が異常に高いのです。昔、健康診断を受けた際、その数値にビックリした先生からは「遺伝的なものもあるので」と慰めのような言葉をかけられたことがあります。まあ、何処かに爆弾があるのでしょうが、それ以来病院へは行っていません。なんで、皆さん、病院へ行きたがるのか不思議でなりません。

実は先月、私の義母が93才で他界しました。彼女の食は、量は多くとらないものの、肉やチーズを使った料理が好きで、何でも美味しく食べる人でした。そして何年もの間、病院へは行っていなかったのです。そのおかげで、自分の望み通り、子供達に囲まれて畳の上でその時を迎えることが出来ました。これが、病院で薬漬けになっていたとしたら……。

自分の健康は自分で保つしかありません。特に食に注意をはらい、毎日の軽い運動を心がけていれば、大きな病気にはならずに生きていけるのだと信じています。

さて、生活習慣病にならないためには、バランスの良い食生活を送るのが一番です。外食の多い人はどうしても野菜不足になりがち、そんな方に是非お薦めの一品「野菜たっぷり卵焼き」をご紹介します。

材料:卵3個、キャベツ大きめの葉3枚、ピーマン4個、ピザチーズ80グラム、牛乳大さじ2、塩・胡椒適宜、サラダオイル大さじ1

作り方:割りほぐした卵に牛乳を加え、千切りにしたキャベツ、ピーマン、塩・胡椒をして混ぜ合わせます。熱したフライパンにサラダオイルを引き、最初は中火にしたまま生地を流し入れます。その後弱火にしチーズをのせ、蓋を閉じてじっくりと焼きあげます。チーズが溶けて、卵の裏がこんがり焼けたら出来上がりです。生野菜を使った焼き方なので、半生野菜のしゃきしゃきとした歯触りが美味しくいただけます。お好みでケチャップ、辛いのがお好みの方はタバスコ、またはお醤油などをかけても良いでしょう。パンでもご飯のおかずにもOKです。サンドイッチにしてもお弁当にいれても、美味しくいただけると思います。

《報告》Macで楽しいタブレットデッサン:Painter ワークショップ 第2回

初回、思いもよらず多くの方々に来て頂いたのに気をよくして、今回はプリントを増刷し第2回目に臨みました。ところが、週中ということもあったのか客足が伸びず、前回とは違って空席が目立った状態でした。でも、参加いただいた方々の多くは、しっかりメモをとりながら聞いて下さっていました。本当に感謝いたします。

次回は、いよいよ本格的にデッサンを行うという実践に入っていきます。コンピュータで絵を描くということに、ご興味のある方は是非ご参加下さい。今回はAppleからの急なお声掛けでしたので、次回開催は広報がしっかり出来る時期を見計らって行いたいと思っています。詳細が確定しましたらブログに掲載いたしますので、チェックして下さい。よろしくお願いいたします。

《報告》ボヘミアンナイト

場内を100名以上の参加者が埋め尽くし、兵庫県や福島県など遠方からわざわざいらっしゃった方々も交え、大盛況のボヘミアンナイトとして第一回目は終了致しました。生放送なしの前半は、会場を盛り上げるために私Artist HAL_とBayFM出演のアナウンサー沢野有希さんがMCとしてマイクを持ち、今までの作家達を交えながらのトークを行いました。

後半は、J-Waveでお馴染みのロバートハリス氏とタレント弓月ひろみさんが新人作家を交えた、WevTV生放送によるトークを繰り広げ、会場内も大盛り上がりの2時間半でした。ご参加下さった皆様方には本当に感謝致します。次回は8月7日(金)を予定しております。詳しくは http://Bohemian.jp/
を注視して下さい。

【HAL_】横浜在住アーティスト hal_i@mac.com
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