アナログステージ[17]現実逃避を正当化する自己解析/べちおサマンサ

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●人の褌で相撲ならぬ、検証をとる。

先月から、プライベートの時間にも余裕ができてきたので、前々からお願いされていた、知人のお店のWEB SITEを作成し始めました。本来なら、お店のオープン前にアップしたかったのですが、ワタクシが出張やら海外からのクレーム(?)でカラダもココロも追い詰められていたので、半年後の今になって、ようやく着手しております。

よそのWEB SITEを作るのは、協力ベンダーさんのところを制作して以来なので、じつに三年ぶりのWEB作成です。その間に、WEB業界もスタイルも、三年前とはまったく違う世界に移り変わっているのは、周知のとおりです。「レイアウトから配色まで、好きに作っても構わないよー」と、WEB SITEの殆どを丸投げしてもらっているで、いろいろと試してみたいことを盛り込んでみようかと。

なかでも、ワタクシの中でいま一番興味がある、Open SSO(下記リンク参照)などのアイデンティティ・サービスを活用してみようかと。個人ショップ(WEB SHOPではない)で、そんな機能といいますか、必要性があるのかといえば、まったく必要ないんです。


実店舗の営業が安定し、WEB SHOPまで手を広げられた場合も考えて、はじめにテンプレートを作りこんでおいても損はないかなぁ…と。というのは建前で、いや、正直に書くと、知人のお店というより、知人を利用して自分で試してみたいだけなのだ。コンテンツ自体のページ数も、トータルで10ページあるかないか程度なので、メインコンテンツとは別に、いろいろと試してみる価値は十分だと、一人でウキウキしてます。

いまはまったく浸透しておりませんが、Open IDとはまた違った用途で活用が望めますし、二年後あたりには一般導入化が進んでることかと、勝手に予想しております。しかし、某社が提案しているOpen SSOの提供料金が、300マンからだそうで。そんなに頂いてしまっていいのだろうか…。

いや、別にワタクシが作るわけでもないし、所詮は他所さまの営業スタイルのことなんで、300マンだろうが3,000エンだろうが、どうでもいいんですけどね。300マンでも「おお、これは安いじゃないか!」と思えば安いのかも知れないし、経済価値観って人(会社)によって違うことも承知なんですけどね、元手(原価)がね、ほら……もにょもにょ。

・java.net
< https://opensso.dev.java.net/ja/ >
・Sun Microsystems - virtualfederation
< http://wikis.sun.com/display/OpenSSO/virtualfederation1_ja >

●さぁ、逃避の準備を整えよう!

ということで、先週の火曜日(23日)、昼ごはんを食べたら急激に仕事をしたくなくなったので、「よく分からないけど、打ち合わせに行ってくる」と言い残して、鎌倉に散歩へ逃げ出しました。行き先はどこでもよかったのですが、車を走らせていたら湘南にいたので、「そうだ、鎌倉でも行ってみよう」と、気の思うがままに。

この日は、「仕事をしていても時間のムダ」と前日から分かっていたので、朝起きて、会社へ行くのもどうしようか迷っていたが、「会社を抜け出して遊びにいく」という背信行為が、これほどまで充実するとは。過去に、仕事中にイヌのオフ会に出掛けたり、個展やグループ展などに脱走したことは何度もあったのですが、観光に出かけたのは初めて。

時期も重なってか、平日にもかかわらず、大仏周辺の道路は観光客で賑わっており、あじさい寺(長谷寺)の紫陽花が見ごろとなっておりました。植物には疎いワタクシでも、なぜか心が落ち着く。仕事を勝手に抜け出しておいて、安らぎを満喫するのは他のスタッフに申し訳ないが、罪悪感はまったく感じていない。それどころか、抜け出して正解だと自己解析。

普段はこんなような感覚に包まれることは皆無なんですが、何かが脳を休ませてくれるのです。あの「空気」はいったいなんだったのだろうか。14時から17時までの、たった三時間の逃避観光でしたが、半日以上の時間が流れていた感覚でした。帰宅してからもホンワカとした「空気」が纏っており、ムスメから「どうしたの? ひとりでポワンとしちゃって」と言われる始末。

そこで、やはり働きすぎというのは、心も体にも悪影響があると、今さらながら、言い訳としてポジティブに考察してみた。誰しも「やりたくないとき」というタイミングはある。そこは社会人として、大人として、その場をぐっと堪えるのが正しいのかもしれないが、精神衛生がよろしくないうえに、そんな状態のときに、良いモノができるわけがない。

嫌がらせかイジメに近いような、短納期を強いられているケースは別として、通常生活で時間に拘束されるというのは、実際に殆どない。社内にも、切羽詰らないと本領が発揮できないタイプが居ますが、再考したりする時間を考えると、あまり余裕があるとも云えません。

ならば、仕事中でも、やる気が起こらない時間が生じてしまったら、ダラダラと作業を続けているのではなく、さっぱりと遊びに出掛けてしまって、心も体もリフレッシュしてから再開したほうが、効率が高まる! と、これまた勝手に自己解析して、鎌倉の余韻に浸りながらの翌日、びっくりすることが。

●正しい逃げ方を身につけよう!

やる気というか、創作意欲(ワタクシの場合は制作意欲ですけど)が、朝からムラムラと湧き上がってきた。お寺参りしたときに、「明日から、しっかりとやる気がでてきますように、海外からクレームが来ませんように、もう対応するのがイヤで仕方ありません、みんな元気で過ごせませすように、イヌの散歩中に一億円拾っても驚きませんので、どうぞ、安心して誘導してください」と、お賽銭箱に500円も入れた効果が表れたのだろうか。

清々しい気持ちで出社して、ラボに入ったとたんに、アシスタントからブツブツと怒られてしまった。そりゃそうだ、昨日の夕方まで、パネルの校正を、設計のほうに提出しなくてはいけなかったんだ、あはは。

その日も、あの「空気」が纏っているような感覚が抜けず、なにをやっても上手くいく。考えることも、すぐに手が反応してくれる。休憩時間に、近くの遊歩道で散歩してリフレッシュするのとは、わけが違う。会社勤めのかたは、仕事中に脱走するのが難しいかも知れませんが、自分に都合の良い言い訳を考えて、ぜひ、逃避してみてください。

といっても、周りに迷惑をかけないように、大人の逃げ方でどうぞ。逃避した夕方、専務が血眼になってワタクシを探していたようで、昼にバッタリ会ったら、ブツブツ言われてしもーたです。もう20円追加して、「専務がボクを探していませんように」ってお参りしておけばよかった。

【べちおサマンサ】pipelinehot@yokohama.email.ne.jp
FAプログラマーであり、ナノテク業界の技術開発屋。
< WEB SITE:http://www.ne.jp/asahi/calamel/jaco/ >
< Posterous:http://bachio.posterous.com/ > ←マメに更新してます。

・昨日一日で、デジクリのTwitterが凄いことになっていて、びっくりしました。というのも、「面白さの感性がちょっと違う」と、始めて三日間くらいでやめたTwitterに復活。いろいろ試しているうちに、Twitterよりも、Twitter絡みのクライアントのほうに触手が動く。とても面白いアイデアがたくさんありました。勉強になります。
・6月16日配信の、武田瑛夢さんのコラムに同感。うちの会社は理系集団なので、なにをやるにしても「過程」を気にしすぎてダメダメ。はじめて触るものなら、自分で好き勝手に、感触がつかめるまで遊べばいいのだ。そこから学べるものは、とても大きいし、いつでも役に立つ引き出しになっているはず。