アナログステージ[19]ないなら作るのがクリエイター
── べちおサマンサ ──

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●MacBookがウギーウギーと鳴きます。

皆様コンニチハ、火曜日の14時です。三時のおやつは、バームクーヘンが一番好きです。先週から出張ばかりで、ゆっくりと腰を落ち着かせることができないのが、なんとも。ということで、出張軟禁され続けており、世間の動向がまったく分からなかったりしてます。

Parallels 4.0を導入してから、MacBookの唸りが日々強まるばかり。OS Xで使用しているときは大人しいファンやHDも、XPを起動させると、ここぞとばかりの唸りと悲鳴を上げはじめ、ちょいと気の毒。Win機では、あれやこれやと、ついつい高温になりがちな使い方なので、筐体のカバーはすべて取り外しているのはもちろん、大型のファンなどを横に置いて冷却させていたりするので、とにかくうるさい。

始めてMacBookを使ったとき、こんなに静かなパソコンってあるんだ… と感心した。ファンなんて付いているの? ってくらい静かだったので、カラカラカラとフル回転しているファンノイズを聞いていると、やっぱり不安になる。いまだにMacというものに対して、繊細なイメージが付きまとっているので、Win機と同じような乱暴な扱いができない。

日に日に、ファンノイズが大きくなるので、もしかしたらファン自体が壊れかけているのかな? なんて思いもしたが、前述のようにOS Xで使う分には大人しいので、やはり、Para+XPのコラボレーションが原因だ。そこで、サンワサプライのノート用クーラーパッドを購入してみた。
< http://www.sanwa.co.jp/product/syohin.asp?code=TK-CLNUA4W
>

おお、放熱効果が結構あるようで、ウギーウギーと唸っていたファンが落ち着いてきた。しかし、会社で使っている分にはいいが、出張先にまでクーラーパッドを携帯するわけには行かないので、なにか別の冷却方法を考えねば! と考えてみた。



●アルミケース自体をクーラーパッドに

仕事もせずに、あれこれ考えているうちに、新幹線や出張先でのパソコンの扱い方を思い出してみた。すると、ワタクシの場合、新幹線で移動しているときは、膝の上にアルミケースを乗せ、その上にパソコンを置いて作業をしている。出張先でも、ノートパソコンをテーブルなどに置いて作業することはせずに、アルミケースの上に置いて作業していることが多いことに気がついた。
・こんな感じ < http://bit.ly/o74lk
>

普段持ち歩いているアルミケースにファンを取り付けて、「ケース自体をクーラーパッドにしてしまえばいいじゃないか」と考え、さっそく生贄にする古いアルミケースを用意。USBの電圧が普通に5Vなんで、ファンの選択肢はとにかく広い。しかし、デスクトップ型に比べたら、ノートパソコンのパワーサプライなんて、たいした容量が無いので、消費電流が少しでも低いものを選ぶ必要がある。
・生贄になったアルミケースと同タイプ
 < サンワサプライ:http://bit.ly/mbmTr
>

あまり無理な負荷をかけてしまうと、マザーボードや関連している部品が焼損したりするのも困るので、チョイスしたファンは、Sunonいうメーカの「KDE0506PTS3(V) .GN」。本当は120×120mmの大きさがベストなんですが、DC5Vだと大きなサイズがないので、60×60×25mmサイズのファンを2個取付けで妥協。トータルで2.4W程度なんで、電源の容量も問題なし。
・チョイスしたファン < RS:http://bit.ly/BlFTa
>

知り合いの板金屋さんで、穴あけをして貰おうとアルミケースを分解するも、そのままφ60の穴をポッコリ開けて、ファンを取り付けるとファンの羽が剥き出しになる。ファンガードを付けるという手もあるが、表面に段差ができるのも嫌なので、長穴のスリッド(風穴)を細かく入れてもらうことにした。ちなみに、まだ板金屋さんへいっているので、画像はない。

板金屋さんへ加工してもらうのに、CADで図面を描いていると、USBケーブルをどこから引き出すかで手が止まった。どうせならスマートに作りたい。まぁ、動作電圧も5Vなんで、最悪は乾電池を4本直列に繋げれば動くので問題はないが、電池切れの心配もないので、どうせならUSB接続で動かしたい。(乾電池4本を直列に繋ぐと6Vになるけど、たいした問題はないです。供給電圧が定格電圧より低いと動作が鈍くなったり遅くなったりしますが、制御機器や部品などは、公差範囲があるので数V高くても、基本的には問題なし)

USBケーブルを、ケースからビロローンと出しておくのは、あまりにもセンスがなさ過ぎる。ケース側面に、巻き取りタイプのUSB中継ケーブルを埋め込む案も考えたが、非常に格好悪いうえに、加工するのも面倒なはず。基本的にタダで加工してもらうので、面倒な要求は気が進まない。

といういうことで、USBのBポートを基板に取り付けて、ケース上部(取手の近く)に埋め込むことにした。単純に、ノートパソコンのUSBポートから、汎用のUSB中継ケーブルを用いて、ケース上部のUSBポートに差し込んで、ファンを動かすだけ。
・チョイスしたUSBポート < OMRON:http://bit.ly/jdgIU
>
・USB用変換基板 < サンハヤト:http://bit.ly/K5JC7
>

ついでなので、乾電池でも動かせるように、埋め込み型の電池ボックスも実装することに。USBポートの横にスイッチ付けて、ON/OFFできるようにしてみるのです。スイッチもオルタネイトの押しボタンスイッチにしようとしたが、気がつかないうちに押してしまう可能性もあるので、普通にガイド付きの丸型ロッカースイッチを選択。LED表示付きなので、抵抗1本入れて光らせちゃう。だんだん多機能なアルミケースになってきたぞ。
・チョイスした電池ボックス < タカチ:http://bit.ly/z4ax2
>
・チョイスしたスイッチ < RS:http://bit.ly/XxARj
>

電池ボックス用の角穴と、スイッチの取付け穴を図面に反映しているときに、重大なことに気がついた。ファンを付けるのはいいが、排気ではなく、吸気にするので、アルミケースの内に熱が籠ってしまうではないか。それはそれで、あまりよろしくない。

排気用の小さいファンを、ケース側面に付けるか考えたが、とりあえずは、排気用のスリッドを側面に何か所か開けることで凌いでみることに。実際に使ってみて、ケース内部温度が30℃以上になり、熱が逃げないようなら、あとからファンを付けるように細工をしておく。次回のデジクリ当番までには出来上がっているはずなので、改めてご紹介します。

◇グループ展のお知らせ

球体関節人形作家の中川多理さん他、代官山アートラッシュにてグループ展が始まります。新作があるかな、ワクワク。人形ファンじゃないかたでも、中川さんの人形は必見です。ワタクシのお小遣いが、月200万くらいあれば、中川さんのお人形を独り占めしたいです。

アートラッシュ企画展Vol.109『モノクローム展』
会期:8月5日(水)〜8月17日(月)11:30〜20:00(月曜日17:00まで)
火曜日休館 入場無料
・アートラッシュ < http://www.artsrush.jp/
>
・中川多理さん < Kostnice:http://kostnice.blog105.fc2.com/
>

【べちおサマンサ】pipelinehot@yokohama.email.ne.jp
FAプログラマーであり、ナノテク業界の技術開発屋。
< http://www.ne.jp/asahi/calamel/jaco/
>
< http://bachio.posterous.com/
> ←マメに更新してます。

・前回の原稿を柴田編集長へ送った直後に出張に行く羽目に。「19日ころには次回の原稿送ります」と伝えたのはいいが、ネットに繋がる環境が殆どなく、FOMAの電波も微妙。途方に暮れる。/久しぶりにバンド仲間の「ナマハゲくん」と宅飲み。彼と飲むのは、本当にリラックスできて愉しめる。言いたいことを言い合えるのが一番。/ご家庭バンドがすでに解散状態に。というもの、ムスコがムスメの器用っぷりに嫉妬の連続で、すっかり、やる気なし男。