ネタを訪ねて三万歩[56]戦国オタク岡山城と岡山後楽園に赴く/海津ヨシノリ

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●抽選会の悲劇

7月下旬、参加者200余名ほどの某パーティー会場で行われた抽選会での悲劇…なんて書くと、なんだか暗い話になってしまいますが、要するに私はクジ運が恐ろしく悪いということを激しく再認識させられたという話です。

このパーティーの参加者は、入り口で自分のネームプレートを受け取り、それに挟んであるネームカードを抽選箱に入れて会場に入ります。後は抽選を待つだけ。手順としては、パーティーの終わり近くに抽選担当者が景品を紹介。続けて抽選箱からネームカードを引き出し、当選者に景品を手渡すだけというシンプルでわかりやすいな流れでした。

用意された景品は、かなり豪華なものから面白いウケ狙いの物まで千差万別。しかもウケ狙いでも外れはなしのナイスな景品ばかり。とにかく、景品紹介のスライドを見ているだけでも楽しくなるほどでした。プレゼンテーションは大切ですからね。で、その数は100点ほど。つまり2人に1人は景品をゲットできるはずなのですが、私は見事に外れてしまいました。いつものことです。とにかく、私はビンゴゲームなどでも昔からクジ運は最悪でした。だから宝くじ類を買ったことがありません。

でも、クジ運が悪いので当たるはずなどあり得ないと思っていても、結局は最後まで抽選会に集中している私がいました。あり得ない「もしかしたら」を信じて。ただし、クジ運の悪さはクジ引きで役職を決めるといった場合にも外れるので、この運気は案外ラッキーなのかもしれません。物事は一方向から考えるのではなく、逆方向から考えてみることも大切ですから。でも景品欲しかった〜。もっとも、当たらなかった分だけ、月末の岡山セミナーが楽しい思い出になりました。

●念願の岡山城と岡山後楽園を見る

富士ゼロックス岡山さんから声が掛かり、7月30日に岡山でセミナーを行ってきました。ただし、翌日は早朝から東京での案件があるために日帰りというハードな行程でしたが、新幹線で片道3時間半なのでそれほどの強行軍ではありませんでした。問題なのは、貧乏性である私の性格の方です。岡山と言えば岡山城と岡山後楽園。戦国オタクの私としては、このチャンスを見逃すことなど出来ません。当然それらの見学を死守するために、東京を7時に出発しました。つまり5時に起床。

いい歳して、こんな時は小学校の遠足当日と同じように目覚まし一発で目が覚めるのが笑えます。あとは退屈な新幹線での3時間半。半年ぶりの新幹線だったので、のぞみの窓側にはコンセンスがあることをすっかり忘れていた私は、暇つぶし用のDVDを持参することはしませんでした。購入したのにまだ見ていないDVDが、かなり溜まっていたので、少しばかり時間を無駄にした感じです。旅慣れてしていないことの証しですね。

そして、岡山駅から町並みを楽しむために、徒歩で岡山城と岡山後楽園に向かいました。地図で見る距離の徒歩30分は、私にとっては普通の距離。路面電車に乗るという楽しみ方もあったのですが、やはり町並みを楽しむ方を優先しました。ちなみに、私にとって徒歩1時間までは何の躊躇もなく徒歩圏内です。



岡山城は、いまさら私がここで改めて語る必要などないほど有名ですが、別名を烏城といい、白鷺城(姫路城)と対で語られることが多いですね。とにかく、この岡山城は、宇喜多家〜小早川家〜池田家と、名だたる武将が本拠とした熱い戦国の城。特に関ヶ原の戦いで宇喜多秀家は改易となり八丈島へ流刑、入れ替わりに入城した小早川秀秋は関ヶ原の裏切り者と誹られましたが、裏切り行為の真相は今も謎が多く、うかつな判断は出来ないというのが私の歴史観。とにかく関ヶ原の2年後に急死した秀秋は、結果的に歴史を動かした重要人物であったことだけは確かです。

その後、池田輝政(姫路城主)の次男・忠継が岡山城を引き継ぎ、幕末まで続きました。ちなみに池田輝政は、小牧・長久手の戦いで豊臣秀吉側として討ち死にした池田恒興の次男。池田恒興は、言わずとしれた織田信長に小姓から仕えた重臣の一人。熱いです。そんな彼らの居城であった岡山城が目の前にあるのです。

もちろん、当時の痕跡は一部分にしか残っていませんが、408年前にこの同じ場所で彼らが歴史に翻弄されていたと思うと、本当に感無量です。しかも当日は恐ろしく天気が良くて、撮影した写真はどれも絵葉書のようにきれいな上がりでした。

また、国の特別名勝に指定されている岡山後楽園は、江戸時代初期に岡山藩主・池田綱政により14年の歳月をかけ1700年に完成した、元禄文化を代表する庭園です。とにかく大きいです。東京文京区にある小石川後楽園が箱庭に感じるほどです。ただし、実際にデータを照合してみると約2倍でした。視界を遮る物がないので、余計に広く感じたのかもしれません。とても癒される空間です。

しかし、夜景鑑賞のためにサーチライトなどがかなりの数設置されており、どこを撮影してもそれらが写り込んでしまうのが少々残念でした。まっ、レタッチすれば問題ないのですが、なんだか写真を素の作品として使うときのレタッチに対して、最近少しばかり違和感を感じ始めていたりするので複雑です。

そして、セミナー終了後の打ち上げには10分しか参加出来ずに、指定時間の新幹線で帰宅。倉敷なども近いので、今度は観光でゆっくりと岡山を堪能してみたくなりました。

ところで、特に気にしていなかったのですが、セミナーに関してある方から指摘されて気がついたことがあります。それは、西高東低という現実。実はこの15年あまりのセミナー経験を調べて見ると、クローズなものも含めて千葉より東でのセミナー経験が皆無なことに気がつきました。たまたま私だけのサンプルなので説得力はありませんが、少しばかり不思議な感じがしています。

※特別名勝とは、我が国にとって芸術上あるいは鑑賞上の価値が高い名勝地の中で、特に重要であると判断したものを文化庁指定により保護しているところ。岡山後楽園ばかりでなく小石川後楽園も指定されています。

●Photoshopキラー「Pixelmator」

ピクセルメーター不思議といえば、海外の友人とヨタ話メールのやりとりの中で、熱く語っていたPixelmatorという不思議なソフトを知りました。一言でいうと、Pixelmatorは完全にPhotoshopそのものなのです。
< http://www.act2.com/products/pixelmator.html >

価格的にはPhotoshop Elementsよりも安く、内容的にはPhotoshopと互角です。なによりPhotoshop CS4本体が259MBの巨漢なのに対して、Pixelmator本体はたったの76MB。インターフェースはCS2ぐらいまでのPhotoshopと同等なので、すごく使いやすいです。

重要な互換性についても、作成したデータをPhotoshop形式で書き出すことができます。逆にPhotoshopのネイティブファイルを直接開くこともできます。当然、レイヤー関係を保ったまま。ただし、レイヤースタイル設定だけはクリアされてしまいますが、これは大きな問題ではないでしょう。とにかく、このPixelmatorで画像処理を学べば、Photoshopを使うことができるようになる点が衝撃的です。それほど違和感なく使うことができます。おそらく、すでにPhotoshopを使っている人にとっては、マニュアルレスで使うことができるはずです。

また、一番うれしいのは各種フィルタ処理のほとんどが軽く、作業がライブで画面確認できること。例えば、ハーフトーン処理などはPixelmatorを使ってしまうと、Photoshopには戻れません。ショートカットもPhotoshopライクで、混乱はほとんどありません。更にカラーマネージメントにも対応しており、これで本当に8,000円台?(ダウンロード版なら6,000円台)と懐疑的になるほど。

もちろん、PhotoshopにできてPixelmatorにできないこともあります。例えば、CMYK処理。でもCMYKにコンバートする作業は激減しており、マイナスイメージには繋がりません。ある意味、いたれりつくせり過ぎて色々なモードを抱え込んでしまったPhotoshop Elementsと比べると、すっきり分りやすいインターフェースと直感的な処理は衝撃的です。

更にPhotoshopと比べれば、この価格でここまでできるのかという驚きだけが残ります。なにせ、レイヤーマスクの設定もできるのですから。このレイヤーマスクが使えるだけで、その機能がないPhotoshop Elementsは完敗ですね。

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【海津ヨシノリ】グラフィックデザイナー/イラストレーター

yoshinori@kaizu.com
< http://www.kaizu.com/ >
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< http://web.me.com/kaizu/ >

○南ウイングで出迎え

今月上旬、友人がスウェーデンからロンドン経由で成田に到着するという一報を受け、南ウイングまで出迎えに行きました。ただし、我々が彼女と会うのは初めてのため、"Hej"(英語で言うところのHello)に続けて彼女の名前を書いたカードを持ち、緊張の数10分を体験しました。旅客機は到着から入管手続きまでに30分から1時間ぐらいかかり、出口は二股になっているので、おおよそ1時間ほど神経を集中させていましたした。しかし、結局はニアミスだったようで彼女の方が我々を呼び出してくれ、無事に会うことができました。ちなみに、呼び出しアナウンスで名前を呼ばれたのは生まれて初めての経験でした。

ただし、彼女は1時間半後には国内線で札幌に向かわなくてはならないため、本当に短い間だけの会話となりました。彼女の来日の目的が家族の住んでいる北海道への旅行だからです。私自身が北海道に行ったことがないのでちょっと羨ましかったりしました。とにかく、英語が苦手(日本語も苦手)の私でも、スウェーデン人の英語は聞き取りやすいので大助かり。彼女は私のブログも見てくれているようなので、本当は英語で書いた方がいいのかもしれませんが、そうすると更新は今の半分になってしまうので……。

ちなみに、彼女と会った2日前に、現在シンガポールに住んでいる12年来の友人から、仕事で新宿に来るとメールを受けていたので酒盛りをしました。彼は米国人です。最後に会ったときは別の会社に所属していたので少し変な感じでしたが、彼自身は何も変わっていないので直ぐに昔話に華を咲かせてしまいました。実は、今月は他にも成田空港や品川のリムジンバス乗り場に何度も出かけたりするなど、久しぶりにインターナショナルを体感してきました。