グラフィック薄氷大魔王[190]Snow Leopardは素晴らしいのにディスクが不良品/吉井 宏

投稿:  著者:  読了時間:6分(本文:約2,700文字)


Mac OS X 10.6 Snow LeopardSnow Leopardを、Mac Proに上書きでインストールしました。久しぶりにHDDの中身を整理してからとも思ったけど、新OSというより単にアップデートっぽいので、上書きでゴー。3年前に17インチMacBook Proのv10.4(Tiger)にアプリをインストールして以来、ずっと転送と上書きで同じ中身を引き継いでる。これだけグチャグチャにいじってながら何も問題出ていないのは、OSXがいかに強靱かってことでしょう。

クリーンインストールでなく、上書きインストールがデフォルトになったのは良いことだと思います。初心者がまちがってHDDをフォーマットしちゃうことがあるので、上書き優先にしたそうです。確かに安全。それに手順がシンプルで簡単。数10分でインストール完了。

「Snow Leopardに必要なハードドライブ容量は、前バージョンの半分以下。音楽なら1750曲、写真なら数千枚を保存できる、約7GBのスペースを節約」とのことですが、インストール前にくらべて20GB以上空きが増えてるような気がするんだけど、気のせいかな?



最も気に入った新機能、ピクチャー(プレビュー)アイコンを512pxまで大きくできます。Windows Vistaでも大きくできますが、そこだけうらやましかったんです。アイコンだけで画像の内容がちゃんとわかる。Adobe Bridgeの出番が少なくなりそう。短いテキストなんかアイコンのまま読めちゃう。PDFはページをめくれるし、ムービーや音楽は再生できる。

QuickTimeプレーヤーも新しくなった。フチなしでDVD PlayerやiTunesなどと共通の見かけになった。銀色の枠は好きだったんだけど、ないのも悪くない。トリミングが簡単で、簡易映像編集ソフトとしても使いやすくなり、YouTube等にそのままアップできるのもイイ。「Q」の新しいアイコンがDockで見にくいのが残念。

あれ? QTの環境設定とか登録ができなくなってるし、コンテンツガイドも開かない。「Pro版」と区別がなくなったらしい。それは大賛成。QTの便利さ使いやすさだけでも十分にMacのキラーアプリと言えるでしょう。

ExposeがDockから操作できるようになった。Photoshopなどで開いている画像の一覧がきれいに並ぶようになった。DockのStacksはスクロールできるようになって便利に。

地味だけど非常に大きな変更として、ディスプレイのデフォルトガンマが2.2に変更された。僕は昔から2.2なのでぜんぜんOK。っていうか、Appleも意地張ってずっと1.8でがんばってきたわけだけど、Webやムービーやインターフェイスデザイン等、1.8では明らかに白っぽくて変なことが多かった。ここらで転向して正解でしょう。

全体に使いやすさに磨きがかかった印象です。とりあえず大きな不具合には遭遇してません。普段使うアプリもひととおり確認したけどOKのようです。

●インストールディスク不良の件

ファミリーパックで、DVDが不良な場合が多いようです。僕はセーフだったと思ってたのですが、13インチMacBook Proに入れようとしたら、やはり出た!「インストールDVDを読み出せませんでした。ディスクを清掃してからもう一度インストールしてください」。

ああ〜、やっぱファミリーパックDVDの不具合か。一度はインストールできたわけだから、たぶんドライブとの相性などの微妙なものだろう。清掃してみたけどやっぱダメ。ラシーの外付けDVDドライブをからインストールしようと思ったら、Firewire400用なのでFirewire800しかないMacBook Proには接続できない。800と400の変換コネクタがあればいいんだけど。

あ、そうだ! 別のマシンのDVDドライブをネットワーク越しに使う「リモートディスク」でやってみよう。ところが、MacBook Airでは使えていたのにMacBook Proではリモートディスクが表示されない。調べてみたところ、MacBook Air以外ではデフォルトでリモートディスクは使用不可になっているらしい。でも、使えるようにする手が見つかった。

・参考にしたページ
soundscape out「MacBook Air 以外でリモートディスクを使う方法」
< http://d.hatena.ne.jp/tanemori/20090127/HowToEnableDVDorCDSharingOnAnyMac >

ターミナルを起動して、文字列をコピペしてreturnキーを押す。何も起きてないように見えるけど、再起動してみたらちゃんとリモートディスクが表示されて使えるようになっていた。ヤッタ。

普通にOSXインストールをスタート。途中、再起動がかかった後で「ディスクが不完全なので、プリンタドライバがインストールできない」と表示が出たけど、もともとプリンタドライバはインストールしない設定を選んだので、OKしてなんとかクリア。どうやら成功。リモートディスク越しなので1時間くらいかかった。

Snow Leopardの出来は素晴らしいのに、何だろうこの大失態。さすがにここまで派手な事態ならAppleは交換に応じないわけにいかないだろう。もちろん交換希望。すでに交換に応じてるらしいですが、とりあえずインストールできてるのでしばらく待ってから交換してもらうつもり。だって今交換してもらっても、また不良品に当たる可能性高いもん。

※DVDの銀色の面の中心部に小さい字で記載されているロット番号が
上段:MEDIAGATE 2Z693-6990-A RECORDED IN SINGAPORE L1 (B09 000125)
下段:MEDIAGATE 2Z693-6990-A RECORDED IN SINGAPORE L0 (B09 000124)
のものが不具合の出るディスクらしいです。僕のも該当しました。

【吉井 宏/イラストレーター】 hiroshi@yoshii.com
HP < http://www.yoshii.com >
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/ >

先週の「CDやDVDのコーティングがやたら強くなっていて記録層にキズをつけるのも大変」という記事。読者の方から指摘がありました。DVDの記録層は樹脂2枚にサンドイッチされてるので、記録層は表面にはないとのこと。確かにそうですね。カッターでキズをつけて折るとバリバリと二枚に分離しますね。最近処理したのはほとんどDVDだったこともあって、CDと同じ構造と勘違いしてました。CDの記録層はまだ表面にあるので、コーティングが丈夫になったとはいえ、注意するほうが良さそう。