電子浮世絵版画家の東西見聞録[86]リハゴデニールのライブ、秋刀魚の蒲焼き炒め
── HAL_ ──

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先月29日に久しぶりにライブハウスへ行きました。以前行ったのはもう遠い記憶の中のこと、パンクやスカの流行った時代、イギリスで隆盛したパンクとスカを融合したツートンズスカのマッドネス(Madness)を見に行った時が最後だったような気がします。

この時代のマッドネスはファンが少しずつ増えてきたころで、まだホンダのコマーシャルで認知される前でしたので、ライブの箱は歌舞伎町にある小さな所でした。今回のライブは、六本木にあるmorph-tokyoというライブハウス。はじめて行ったのですが、マッドネスライブの箱、半分以下という小さな場所でした。

当日はインディーズバンドboabeeNockのCD発売記念ライブということで、前座としてBalletta Butterfly、REMINGS、Rehagodenny'leの三組のライブがありました。私の目的は三番目のリハゴデニール(Rehagodenny'le)です。実は先日のパーティーで知り合った人の事務所が抱えている音楽グループで、とてもいいから見に来て下さいとのお誘いがあったからなのです。ボヘミアンナイトは様々な人が来るので、時にはこういう特典もあります。

会場は六本木からミッドタウン方向に歩き、すぐ右側にあります。逆方向から行った私は場所を勘違いし、会場先の角を左に溜池方向へ曲がるつもりでした。すっかり、行くべき場所はこの先だと思い込んでいた私が会場の前を素通りしてしまいそうになった時、私は誰かに声をかけられたのです。



その人は、ボヘミアンナイトで会った人だと思い出し挨拶をしたのです。それでも気の急いていた私は、誘ってくれた当人だとは気がつかず、通り過ぎようとしてしまいました。そして再び彼に引き留められたのです。彼はライブハウスの入り口で待っていてくれたのでした。もし、声がかからなかったら完全に通り過ぎ、その先、迷うところでした。

彼に案内され、とりあえず生ビールを手にしてライブ会場内に入ったのは、ライブ開始を15分ほど過ぎていました。会場内はスタンディングスタイルで最大250人入るということですが、せいぜいその半数が入っただけで目一杯に感じてしまうくらいの狭い客席です。ステージ面積は横幅が6〜7mで、その割に奥は広く演奏者はゆったりした感じのスペースで演奏できるようになっています。演奏していたのは女性ボーカルグループBalletta Butterflyでした。
< http://www.morph-tokyo.com/
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会場には後ろから入るような形になり、入った最前列ステージ側には鉄パイプのガードがあります。そこに掴まるようにして、数人のノリノリな若者が頭を前後に振っています。私はすでにひとつ仕事を終えてきたところだったので、ちょっと疲れ気味。なるべく演奏者が見え、壁に身体を預けられるようにと人をかいくぐりながら、キラースポットのように空いていた一番前列の左側に陣取ることが出来ました。なかなかいい場所でした。

Balletta Butterflyはファンキーでノリノリなバンド。私が入るとすぐに演奏が終わってしまったのですが、ステージ上で全員一斉にジャンプする姿が印象的。女性ボーカルのトークがなかなかいけます。メンバーは6人? 視聴サイトがあったのでご紹介。一曲丸ごと聞けます。
< http://www.audioleaf.com/ballettabutterfly/
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次がREMINGS。ステージに登場した時には忌野清志郎風に化粧したボーカルを中心に、左に突っ張りのお兄ちゃん達4人組です。ボーカルの「セシル」と髪の毛を逆立てたギターの「スネーク」が目立ち、いい感じに気持ちが悪いバンドです。彼らをYoutubeで見つけたのですが、ライブは会場内での臨場感が一番ですね。彼らは演奏より観客を引きつけるトークが上手でびっくりしました。全体を通してのパフォーマンスが大切なのですね。その点ではとても勉強になりました。

今は視聴サイトがあったり、Yutubeで紹介されたりと分かりやすくいい時代ですね。私は会場内で、まさにこの映像の左下からあおって撮影するカメラのすぐ後ろに陣取っていました。
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そして、私にとってのメインであるリハゴデニールが登場します。この日の3グループ目になると徐々に会場内は人が増え、ステージ前の鉄パイプガードには横一列にファンが並ぶようになります。リハゴデニールは全員が派手でトリッキーなステージ衣装を着ているのですが、演奏がはじまるとなかなか音がまとまっていていい感じなのです。聞いている内にその衣装も音と相まって「なるほどな」と感心してしまう要素になります。

メンバーはメリハリの効いたギターを演奏する「ケイケイ ドット」、ジャジーなドラム「ニッキパパス」、ユニークなトロンボーン「グリフィー」、ムーディーなサックス「マヒマヒ」、スーパースターと言い切っている男性ボーカルの「トッシー」がまたユニーク。それに女性ボーカルで、パンチの効いた花がある「香椎ゆり」が全体を引き締めています。音楽はもとより、このボーカル2人によるしゃべりのファンサービスが行き届いているのです。そういっ演奏は会場内でしか見られませんが、このグループの雰囲気は公式サイトの写真やビデオを見るとよく分かります。

そして何より気に入ったのが、私の目の前でリズミカルに気持ちよく身体をくねらせながらベースを弾き、時々ボケの入る「イズミ」ちゃん。弾きながらの笑顔が最高に格好いいのです。帰ってきてからサイトを見て驚いたのがリハゴデニールはイズミがリーダだったということ。さすが私の目に狂いはない……というわけでもないか。で、このライブでは右の後ろにもう一人女性キーボード奏者がいました。彼女は臨時メンバーなのかな?

グループの特性はまとまって安定した音の構成、そしてユニークで個性的な衣装。さらに、リラックスさせる雰囲気作り。ユーモラスな歌詞と軽妙なリズム。駄目なところはイズミちゃんの出番が少ない。あ、でも彼女は脇にいて光るものがあるのかも。

一番左側の娘がお気に入りのイズミちゃん。


ライブでは聞けなかったのですが。探している内に見つかったこの[RICE]がとっても気に入ったのでぜひご覧下さい。他の作品もとてもいい感じなのです。バンドの演奏に合わせてライブペイントをやってみたいな。
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公式サイトにある「替え玉」も秀逸
< http://www.manomana.com/music/rehago/
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そんな、ノリノリになったライブを最後にして、メインのboabeeNockも見ずに会場を後にしようとしたのですが、この時には会場内は溢れんばかりの人。とりあえず招待して下さった方を見つけ挨拶し、マネージャーにも紹介して頂き、階段に座る人達の脇をすり抜けるように、帰途につきました。

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◇本日のお薦めYouTube Music──ムーディー・ブルース
(The Moody Blues)英1964〜

プログレッシブ・ロックバンドとしてムーブメントを支えたイギリスのバンド。童夢/Every Good Boy Deserves Favour(1969年)が最高傑作と言われ、ファンにもっとも親しまれている。私はこの中の The Story In Your Eyes を聞いた時になんと幻想的な曲なのだろうと驚き、ロックバンドとしては美しいバンド名の不思議さにも魅了された。しかし、調べてみてバンド名以外はメンバーの中で知っている名前が全然ないことに気がついた。この頃ヒットしたグループの曲は、今聴いても古さを感じさせないのはなぜだろう。YouTube紹介の最後に新しいものも紹介したが、これは音が洗練されすぎて面白味がない。好みはあるでしょうが。

"Procession"/"The Story In Your Eyes"
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Tuesday Afternoon Live 1968 Jazz Blitzen
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Nights in White satin´67
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Tuesday Afternoon (1970)
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The Moody Blues - Your Wildest Dreams
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◎秋刀魚の蒲焼き炒め

秋刀魚の美味しい時期になりました。今年の秋刀魚は早いころから価格も安定してきていますね。さて、今年は土用にウナギを食べなかったので、この時期に脂の乗った秋刀魚を蒲焼きにして、さらに野菜と炒めてしまおうという魂胆です。表面をカリッとさせ中をふんわりという火の入れ加減で、ビール、日本酒、赤ワインなどで、もちろんご飯でもとても美味しく頂けますよ。

1)秋刀魚は4尾を三枚におろし、4等分に切り、下処理として日本酒大さじ1とショウガ汁少々をかけて5分ほど置いておきます。
2)下処理した秋刀魚の水分を軽くふき、片栗粉と小麦粉各大さじ1をまぜ、秋刀魚にまぶしてサラダオイルを熱したフライパンで両面こんがり焼きます。
3)日本酒大さじ3、醤油大さじ3、砂糖大さじ2、みりん大さじ2を、弱火にしたフライパンにまわしかけ、秋刀魚に照が出てきたたらショウガのしぼり汁を加えます。
4)前もってサラダオイルで軽く焼いたピーマン、または獅子唐を加えてさっと混ぜて出来上がりです。お好みで粉山椒を振り召し上がれ。

【HAL_】横浜在住アーティスト hal_i@mac.com
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