電子浮世絵版画家の東西見聞録[87]ZAIM CAFE Hodogaya Park、ホタテのオイル漬け
── HAL_ ──

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9月7日(月)保土谷公園の中にZAIM CAFE Hodogaya Parkがオープンし、オープニングレセプションに招待を受けたので行ってきました。ZAIM CAFE はヨコハマ関内の旧財務局ZAIMにあるアメリカンスタイルのカフェで、訪れたことのある人なら誰でもが知っている所です。このZAIMは横浜独自の「シティアート」の発信現場として、様々なアーティストが活躍してきた場所です。その中庭にあたる部分をカフェにしたのがZAIM CAFEです。このカフェの別館として昨年はZAIM CAFE ANNEX がオープンし、Webマガジンボヘミアンでもスタート時にはパーティー会場として使わせて頂きました。

隠れ家的な雰囲気のANEEXはギャラリースペースがあり、今まで様々な作家の展示が行われてきましたが、ZAIM CAFE Hodogaya ParkもANEEX同様にギャラリースペースを儲け、外側に広がるテラスは公園を散歩する犬連れの人達までが入れるようなウッドデッキになっています。公園の中なのでとても良い環境で爽やかな風がながれるスペースですが、交通の便が悪いのでフリーの人がどれくらい入るのか心配になるような……。

・ZAIM CAFE Hodogaya Park



さて、オープニングパーティーは、受付を通とすぐにシャンパンがわたされ、飲み終わるとすぐに新しいグラスが運ばれるという素晴らしいもてなしです。オーナーに聞いたところ「何しろ120本用意してあるんだから、全部飲んでいってくれ」とのこと。何人の人が来るのかはわかりませんが、150人が来場しても、車の人、飲まない人がいるので一人一本の割り当てです。もう浴びるような感じで飲んでしまいました。

料理はZAIMで出されるアメリカンスタイルとは違い、ヨーロピアンスタイルで優しい味付けで、色目もきれい。ムール貝、オクラの中に魚介のムースが入ったもの、テリーヌ等々どれもシャンパンに合い、そして私の舌に合うものばかりでした。しかし、それよりももっと良いシャンパンにあう肴が用意されていました。それは、ライブ演奏です。

ライブは、下北沢のジャニス・ジョプリンと言われた金子マリさんでした。実はマリさんとはANNEXで一度紹介して頂いていました。その時は4〜5人で散々ワインを飲んでいた中の一人だったので、飲みながら「格好いい人だな」と感じていただけで、下北で歌っているという話を聞いても、会話している時の重くハスキーな声で歌ったらどんなに素敵なんだろうと想像しただけで終わっていました。

そして、今回はじめて歌声を聞くことになったのですが、やはり想像どおりでブルージーな歌声。話し声も素敵だけれど、歌声はさらにハートに感じられ嬉しくなり、人の中を分け入りながら歌っている目の前まで出て行きました。すると、いきなり30年以上前の光景がフラッシュバックしてきたのです。

あまりコンサートには出かけない私ですが、その時の光景は良く覚えています。場所は中野サンプラザ、その時のライブは今年5月に他界した忌野清志郎さんをフロントマンとした「RCサクセション」のコンサートでした。そこにゲストとして呼ばれていたのが金子マリさんだったのです。

当時の歌声は思い出せないのですが、RCサクセションと一緒にブルースを歌う彼女の存在はとても大きく、心に残っていました。数か月前、会話している中では思い出さなかったのですが、歌声を聞き思い出すことが出来た瞬間です。本当にそうだったのかと、歌い終わった後に彼女に確認したところ、やはり「清志郎さんとはだいぶやりましたよ」と返事が返ってきました。やはり、あの「金子マリ」さんだった。音楽は本当に素晴らしいと思った瞬間でした。音楽は沢山の人を瞬時に感動させることが出来ます。私の絵にもそのような力が宿って欲しい。

レセプションでは忌野清志郎さんの「彼女の笑顔」を歌っていました。この映像は少しお若いようです。
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◇本日のお薦めYouTube Music──ジム・ホール
(Jim Hall、本名James Stanley Hall、1930年12月4日─)

今回はJAZZギター奏者をご紹介します。本来私はJAZZを好んで聞いているのですが、Rockの情報は耳をふさいでも入ってくるという時代だったということもあり、Rockをご紹介することが多くなっていました。Jazzのギタリストは沢山いるのですが、どちらかというと前面にフューチャーされることは少ないように思います。しかし、Jazz演奏の中にギターは一本入ると音全体が丸くなり、優しく感じられるようになります。その点でJazzギターはロックでの使い方とは真逆の方向を向いています。若いころから淡々と弾く彼の演奏は、手の動きだけを見ていると別の生き物のようで、それは神の手だと言わざる終えません。ジム・ホールは20代で頭角を現し、現代ジャズギターの巨匠として様々なギタリストに影響を与え続けています。

Sonny Rollins and Jim Hall (part 1)
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Sonny Rollins and Jim Hall (part 3)
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Waltz New - Jim Hall
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Jim Hall Trio Feat Enrico Pieranunz@ the Bluenotemilano
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◎ホタテのオイル漬け

鮭・筋子・鱈の子・帆立貝など海の幸を主原料にした製品を作っている、有名な新潟の加島屋があります。この夏、瓶詰めの「さけ茶漬け」や「いくらの醤油漬け」と共に新製品の「ホタテ柱のオイル漬け」をいただきました。これが白ワインとも良く合いとても美味しかったので、同じようなものを自分で工夫して作ってみようと思いました。早速、魚屋に行くと北海道のボイルホタテが安く売られていたので、これを使うことにしました。作ってみると意外に簡単で、味も香りも遜色のないものが出来ましたのでご紹介します。

1)買ってきたホタテはさっと水で洗い、キッチンペイパーで水分を丁寧にふきとります。
2)これに強めの塩をふり、魚焼きグリルまたはオーブンで両面強めにこんがりと焼きます。
3)瓶または保存容器に入れ、冷やすとオリーブオイルだけでは固まりやすいため、オリーブオイルとサラダオイルを6対4の割合で混ぜ、ひたひたになるくらい入れ冷蔵庫にて保存します。これで完成です。

出来たオイル漬けは、トマトと一緒にブラックペッパーをかけてマリネサラダにしました。大葉の千切りを添えて和風テイストにして良し、カリッと焼いたバケットにのせたり、パスタに和えたりと様々な用途に使えます。常備しておくととても便利な一品です。

加島屋
< http://www.kashimaya.jp/
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【HAL_】横浜在住アーティスト hal_i@mac.com
Web < http://homepage.mac.com/HAL_i/
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Web < http://lohasfood.exblog.jp/
>
Web < http://Web.mac.com/hal_i/
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画家として取材を受けます。受けました。このデジクリ発行の前後で日程が組まれていますので、どちらになるかは微妙なのですが、デジタルとは無関係の世界での取材を久しぶりに受けることになりました。デジタル版画家としてずっと活動してきたつぼみが芽吹きそうで、とても嬉しいのです。紙面は2ページで、デジタルツールのお話とともに紹介される予定です。実は媒体は一般の人の目にはあまりふれません。それはVISAプラチナ・ゴールド会員向けの会員誌だからなのです。でも、だからこそ嬉しいので、この場でご報告させて頂きました。会員誌が届いている方は是非お読み下さい。生活特集「知遊派宣言」10ページの中です。会員誌が身近にない方は、時々銀行などでも見かけますのでごらんいただければと思います。10月10日配布だそうです。