?×?× CrossOver Talk[3]行動、思考する事に自分なりの「意味づけ」をして、自分なりの答えを出す──30年間のTVゲーム人生の歴史を振り返って/杏珠

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デジクリ読者の皆さん、こんにちは。studio H.M代表のディレクター/デザイナーの杏珠(あんじゅ)です。じつは先月、私の誕生日だったんですが、近々、高校からの友人に誕生日会をしてもらえることになり、すでに誕生日プレゼントが決まっていまして(笑)、NINTENDO DSの「ドラゴンクエストIX」です。ドラクエと聞いて懐かしいなぁ...と思ったと同時に、TVゲームに関して思う事もありました。今回のテーマは「普段から行動、思考する事に自分なりの意味づけをして、自分なりの答えを出す」です。

皆さんに質問です。「TVゲーム」に対して、どのようなイメージを持っていますか? 私と同世代の30代後半の方だとファミコン世代の方になるかと思いますが、懐かしいと思われる方も多いのではないでしょうか? 親から「ファミコン(ゲーム)ばかりやってないで、さっさと勉強しなさい」とか怒られませんでしたか?(笑) 親御さんにはあまり良いイメージを持たれていないという方もいるかと思いますが、そんな中、私なりのTVゲームについての事をお話させていただきます。



私のゲーム歴は小学校からなので、かれこれ30年近くゲームをやっている事になります。いわゆるゲームセンターのゲームから家庭用ゲーム機、パソコンゲームと、大抵のゲーム機は手にとって遊んだことがあります(ゲームを題材に、いわゆる同人誌のイラストを描いていた事もありました)。ゲームのジャンルは多岐にわたり、色々なゲームをしてきました。ゲーム好きが高じて、部屋には1本3万円もするゲームソフトから、よく昔の喫茶店にあったゲームの筐体(テーブル型のゲーム機)までありました。対戦格闘ゲームで徹夜したこともあったり...(あの頃は若かった...)。昔ほどではありませんが、時間を見つけては、今でもちょこちょこゲームを楽しんでいます。最近はPSPのモンスターハンター2ndGをプレイしています。

今では昔と違ってゲーム機の技術革新もすごく、ゲームプレイ中のグラフィックもかなりリアルな表現が出来る事から、プレーヤーの年齢制限があるゲームなども出てきました。そのようなゲームが出始めた頃から「TVゲームが子供の教育やしつけに悪い」といった流れが出てきたように思います。そういった一方で「脳トレ」に代表されるゲームが、いわゆるライトユーザー(普段ゲームをしない人たち)に受け入れられ、浸透してきていて、昔に比べてゲームに対する考え方、遊び方も多種多様になり、私としては広い意味でゲームに対する「意味づけ」が変わって来たのだと感じます。

今までの私のゲームとの関わり合いと、現在までのゲーム業界の流れを踏まえて、一点すごく感じることがあります。それは「良い点」「悪い点」のどちらか一方の意見に偏りすぎているということです。特定のゲームに対して「ゲーム内容がすばらしい」というレビューのコメントしか取り上げない、ゲーム批評の記事を読んだことがありました。それとは逆に、特定のゲームの、さらにはそのゲーム内容の一部だけを取り上げて、TVゲーム全体がまるで「悪者」扱いをするような発言に思える意見が出ていたこともあります。

そこで皆さんに考えてもらいたいのが「自分が気になる事に対して、何がいいのか? 何が悪いのか? を周りの目や意見だけで判断せず、自分はどう思うのか?」という視点です。TVゲームの中でも、実に様々なジャンルや内容のゲームが存在しています。たとえば動物育成ゲームとホラーアクションゲーム、恋愛育成シミュレーションゲームとロールプレイングゲーム。同じTVゲームでもジャンルや内容、どういった視点でゲームをするかで受け取り方が全く変わって来る事も少なくありません。

ちなみに私が考えるTVゲームの良い面は...
1)普段の生活ではなかなか味わえないリアルな疑似体感できたり、現実世界ではあり得ないストーリーの中で自由に遊ぶことができる。
2)何度かゲームをプレイすることで、始めはクリアできなかった事も出来るようになるといった、成長体験ができる。
3)反射神経を鍛えたり、まったく考えた事のないフレームワークを自分で考え、実行してみる事がゲームの中で手軽にできる。
4)インターネットなどのネットワークを使って、離れた相手とも気軽にコミュニケーションを取りながらゲームができる。
などがあると思います。

逆に悪い面は...
1)ゲーム自体が熱中度が高いものもあり、時間を忘れて没頭して、他にやることに対して影響を及ぼす。(時間の管理不足)
2)長時間モニタやスクリーンを見る事による、視力低下の恐れ。
3)ゲーム中の表現の中で、倫理・道徳的にしてはならないこと、やって欲しくないことが表現されていて、教育やしつけに影響を及ぼす。
といったところでしょうか?

これを読んで「うんうん、分かる!」という方もいれば「何言ってるんだか...」と思う方もいると思うんです。TVゲームが好きなのになぜわざわざ悪い面も出すの? と思われるかもしれませんが、良い面と悪い面の両方を見てもらってからでも「やっぱりTVゲームっておもしろそうだな、やってみようかな?」と思ってもらえる可能性は高いかと思います。それほど自分の中ではTVゲームってステキな事だと思えるので、こうやって両面の考えを出すことができるんですね。

自分がとてもいいものと思ったものであっても、相手にとってはイヤなものということはもちろんあると思います。ですが、自分で経験したことのないことを、自分以外の第三者の意見だけで判断するという事はとてももったいないことですし、自分がいいと思っているものを大事にしている人に対して失礼だと思うんですね。大事なのは、普段何気なく聞いている事、見ているものに必ず自分なりの「意味づけ」をして、それをどう生かし、考え、行動するかという事です。

たかが「TVゲーム」で、これだけ深く考えるの? と思われる方もいるかと思いますが、これだけ「意味づけ」をして考え抜くからこそ、普段何気なく見ているもの、感じているものが「ただの出来事」から「すばらしい経験」となって、自分をより成長させてくれます。それはまるでドラクエのようなRPGみたいに経験値を貯めて、レベルアップするように...です(笑)

今回のテーマを、私なりに考え経験した事例に「単純作業のルーティンワークを、いつも使うアプリケーション上でアクションやスクリプト、ユーティリティを使って効率化してみる」ということがあります。

以前はいつも締切の時間ギリギリまで非効率的な仕事の方法をしていまして、時間がないから焦って凡ミスをしたり、デザインのクオリティを上げるための時間の確保(デザインのブラッシュアップ作業や紙面構成の思考する時間)ができないと感じていました。さらにアプリケーションやユーティリティの便利な機能、自動化できるところに対して「ラクして仕事をするのって、なんかズルしているみたいで...」とか「(やる前から)それをやるのって、難しいんでしょ?」「お金がかかるんでしょ?」といった、やったことのない事に「チャレンジしない」意味づけをして行動しない自分がいました。

「スクリプトが分からなければ、アクションでもできる事はないか?」「スクリプトとかアクションとか分からん! であれば、たとえばこのユーティリティソフトを使ってみたらいい結果が出そうじゃない?」と、自分が望んでいる結果に対して、機能を使いこなすスキルが足りないのであれば、他の方法や第三者の力を借りても自分が望む結果や方法に一歩でも近づくことが大事だと思うんですね。そういった「必ず他にできる方法がある」という意味づけができれば、ワクワク、ドキドキしながら楽しんで仕事ができると思うんです。

DTPで使うアプリケーションの中でお手軽でオススメなのが、自分が実際にやってみた行動を自動化・データ化できる「アクション」の機能です。IllustratorやPhotoshopでも標準で搭載されています。「もらった写真データを、Photoshopのアクションを使ってCMYK形式、psd形式、解像度350dpiにして特定のフォルダに別保存する」とか「Illustratorで作成したデータを、アクションをつかってガイドを削除、使っていないアピアランスやシンボル、ブラシを削除、さらに文字をアウトライン化して特定のフォルダに別保存」なんて事もできちゃいます。今できる範囲内で、できる事を(意味づけしながら)やれば、また違った世界が見えてきますよ。

今、目の前にあるモノや行動にぜひ「意味づけ」をしてみてください。そしてその意味づけした事を考えながら、行動してみてください。おもしろいほどワクワクしてきますから。どんなことにも自分なりの「意味づけ」すること...お試しあれ!

【あんじゅ】ask@happy-montblanc.com

東京都出身。デザイン事務所「studio H.M」代表。愛車のSKYWAVE250にPSPのマップラスナビをつけて、いろんな所に出没しております。大手コンビニエンスストアと某家電量販店でAV機器(カーナビ、衛星放送機器、テレコ)の販売経験を持つ、妙な経歴の持ち主のディレクター/デザイナー。
『みんなが幸せになることはないか?』をモットーに、日々自分が気になることを追求し、仕事にとどまらず多方面で物事を追求し、答えを求めている天国思考な人物です。
機械モノ(PCとかガジェットとか)やゲーム、料理(食べ物)が大好きなので、そういった関係であれば、仕事でなくともいつでもコンタクトいただければ嬉しい限りです。
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