電子浮世絵版画家の東西見聞録[94]横浜赤レンガ倉庫国際映像祭softCREAM、甘く美味しい冬野菜/HAL_

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来週月曜日が祝日で休みになるので、今回は「CREAMヨコハマ国際映像祭2009」フリンジ企画「横浜赤レンガ倉庫国際映像祭softCREAM」のお話をしておきたいと思います。横浜市開港150周年のベイサイドエリアおよびヒルサイドエリアのイベントは9月一杯で終了しましたが、まだまだ関連企画として様々なイベントが組まれています。その中の一つに「ヨコハマ国際映像祭soft CREAM─Creativity for soft Art and soft Media.」があります。これは後述。

●宣伝から来場者動員まですべて自前「YCCジャックwith CREAM」

さて、ご存じの通り開港祭のメイン企画は想定していた動員は得られず、その連動イベントも予算が削られるという事態に対応すべく動いています。そんな中の一つに「YCCジャックwith CREAM」があります。ヨコハマを舞台にした映像系アートプロジェクトを、11月の各週末に開催するというイベントです。これはコンペ形式で作品が募集され、私の参加するZietzも軽い気持ちでコンペに応募してみました。
< http://www.yaf.or.jp/ycc/project/2009/10/project3.php >
< http://zietz.hal-i.com/ >

Zietzは電子楽器テルミンと詩の朗読、電子絵画という三つのパートによるジャムセッションです。元々はヨコハマから出発し、昨年は銀座アップルストアでの定期的な公演があり人気を呼んできました。とはいえ、プロダクションが付いているわけでもなく、営業的には素人集団で集客力もあるわけでもありません。コンペに通り、最高の場所でライブができるということは、多くの観客に参加してもらえるのだとばかり考えていたのです。

さて間を飛ばしますが、コンペに通ったとの一報をもらい、早速打ち合わせという段になりました。想像していた以上に良い場所で、ここで多くの方に来ていただければ今までで最高のライブができると喜びました。打ち合わせには、以前ヨコハマZAIMでライブを行った時に担当されていた方が運良くYCCに転任されていて、Zietzに必要な機材などについては即理解して下さり、あっという間に打ち合わせは終了となりました。
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しかし、この企画は広告宣伝についても本体CREAMからは外れていて、無予算なのです。ホールは無償、持っている機材も無償で使えるのですが、他はまったく何もしてくれない。ということは、宣伝から来場者動員まで、すべて自分でやらなくてはなりません。それには、「え!」と、耳を疑ってしまいました。コンペに通ったとはどういうことなのでしょう。なんだか、無償で使える場所だけの抽選に当たってしまった、という程度のことなのでしょうか。Webからのリンクも、トップページからどこをどう辿って良いのやら訳が分からないと言う状態なのです。

しかし、ライブをやると決まったからには自前で何とかしなければなりません。結果的にはDMやチラシを作り、地元の人達に声をかけて、どうやら想定されていた人数を上回り、椅子が足りないという状態にまで持って行きました。前日は違うグループによるイベントがあったのですが、聞いてはならないくらい少人数しか入らなかったので、今回もそんなものだろうと鷹を括っていた担当者をビックリさせることができました。そして、何よりは来場して下さった方々が終了後も感激感動して、なかなか席を立たない状態で終われたことです。本当に、ご参加下さった皆様には感謝しています。


●メディアアートをソフトで身近な存在として見せる「softCREAM」

それが「YCCジャックwith CREAM」でのZietzライブの実態ですが、それ同様に国際映像祭のフリンジ企画として、赤レンガ倉庫で行われるsoftCREAMに参画することになっている私です。というか、実行委員長として動くことになっているのです。こちらのイベントは、見て、触って、体感する! 新世界を創るメディアアート・フェスティバル! として企画者の立場にもあります。まさにZietzを受付けた、YCCの担当者と同じ立場です。コンペ形式で作家を集めるわけではなく、作品自体を見て選択し、イベントにかけていかなくてはなりません。

CREAMの場合は、かなり尖った存在の海外アーティストを招いたり、シンポジウムを開いたりと長い期間を埋めていきますが、私たちは短期決戦で3日間を有効に利用していきます。展示だけではなく3階にあるホールでのイベントも仕掛けていきます。そして、チラシも多数制作し100カ所以上に配布し、来場者の動員も企画側として行います。イベントは来場者の動員があって初めて成立するもの、それが当たり前です。どこかの市の職員のように殿様商売ではできないのです。

さて、softCREAMはCreativity for soft Art and soft Media.と標題にあるように、メディアアートをソフトで身近な存在として見せて行くことが目的です。メディアアートというと、なんだか難しそうなイメージがつきまとってしまうのですが、そんなことはまったくない「見て、体感し、楽しめる。そんなヒップな横浜赤レンガ倉庫・国際映像祭」として打ち立てています。softCREAMのメディアアートは笑いあり、驚きあり、考えさせられるという楽しさがなければいけないのです。

それを分かりやすく構成したものが、3日間・3つのプログラムを組んだ3階ホールイベントです。

▼27日(金)「クリエーターズナイト」

これはWebマガジン「ボヘミアン」が主催する異業種交流会です。隔月、六本木クラブナイトとして行ってきた交流会を、赤レンガ倉庫内に展開します。クリエイターと放送業界人、出版業界人が交流するイベントで、自己アピールのために巨大スクリーンに作品を投影しながら宣伝できる枠を設けます。販売物のある人には販売テーブルも用意し、自己アピールとリンクさせます。それより何より、食べながら飲みながら、人と人がつながる楽しい歓談のひとときが得られるでしょう。意欲的な自己アピールは大歓迎です。

▼28日(土)「ギャングスターナイト」

こちらは映像と音と詩のリミックスインスタレーションです。J-waveでお馴染みロバート・ハリスが中心になり、三代目魚武濱田成夫(詩人、芸術家)、室矢憲治(ロック評論家)、ドクターセブン(ロックンローラー)、タケシ・トラバート(ビート・ジャーナリスト)、よっしー(6弦詩人)など、そうそうたるメンバーをゲストに招き、ポエトリーリーディングそしてトークイベントなどをおこないます。もちろん、こちらもビールを片手に楽しもうという企画です。

▼29日(日)「世界のCMフェスティバル・プレ講座」

これはもう地上波でご存じの方も多いはず、世界中のCMを集めて放映するというフランスから出発した企画です。プレ講座として前半に、ジャンクリスチャン・ブーヴィエ氏がCMに短い解説を入れながら講師をつとめます。CMは最新映像の塊です。時代時代の世相を表現する、メディアアートの最前線作品集だと言ってもいいでしょう。後半は時間内にCMを流すだけ流し、楽しんでしまおうというおまけ付き講座です。こちらもワンドリンクが付いているので、リラックスムードの中での講座になります。

そして、この企画の本体であるジョイントワークスが以前から若手育成にと手がけているワークショップも開催されます。今回は私の本領とする「デジタル絵画教室」と「Flashアニメーション」の2本立て講座です。絵画教室はデジタルでできるペイントアートの世界、そして手描き風のアニメーション制作まで。Flashアニメーションでは、Flashの基本からちょっとしたテクニックまで。どちらの講座も作り方だけではなく、発想方法までをお話しますから楽しめる講座になります。老若男女、年齢には関係なく"若い心と発想を持った人達"に参加していただければと思います。

もちろん、体感できるメディアアートは1階2階の展示スペースに目白押しです。デジタルピンポンは、卓球しながら新感覚映像体験ができます。そして、風に吹かれて揺らめく映像体験。じっと水のしたたりを眺めていると体感できる作品。あなた自身が自然に曼荼羅絵として参加できる作品。微生物の動きひとつひとつに音が付いて、アンサンブルのように聞こえてくる作品。学生によるPCゲーム作品等々、一日では体感しきれない様々な作品が展示されます。

是非、11月27日(金)28日(土)29日(日)は、横浜赤レンガ倉庫softCREAMでお過ごし下さい。
< http://www.jointworks.net/softcream/ >

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◇本日のお薦めYouTube Music ジャコ・パストリアス
(Jaco Pastorius、1951年12月1日─1987年9月21日)

ジャズとフュージョンのエレクトリックベース・プレーヤー及び作編曲家。なんと言っても、Weather Reportのベーシストとしての実力は優れたものだった。どちらかというとベースという楽器は、裏に回ってリズムを正確に刻み続けるという印象が強かった。そんなベースが表舞台に立つようになったのは、ベーシストとしての彼の大きな貢献だと言える。

当時、彼がどのようにしてベースを弾いているのかレコードを聴いている限りでは何も分からなかった。いまやYouTubeの中でそのテクニックを見ることができると思ったものの、その神業のような指の動きはいくら目を凝らして見ても分からなかった。そんなベース奏法を、子供がまねをして弾いている姿までYouTubeで見て、あっけにとられた私だった。指使いはThird Stone from the Sunの後半以降を見て頂きたい。

Jaco Pastorius "Portrait Of Tracy"
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Jaco Pastorius - Jam in E
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Weather Report - Third Stone from the Sun
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Weather Report - Black Market
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Weather Report - Birdland
< >
Jaco Pastorius - A Portrait Of Tracy
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◎甘く美味しい冬野菜

寒い冬に入ると野菜のおいしさが凝縮されてきて、それだけでも美味しく頂けます。今回、一つ目の素材白菜は、冬の鍋には欠かせない定番野菜ですが、鍋に入れるだけではもったいない。白菜そのものを、そのままの形で調理してみましょう。ふたつめは大根料理。こちらも冬の野菜の代表格、なににしても美味しいですね。今回は、和風でありながらベーコンを使い、濃厚な味に仕立ててみました。

03.jpg1)白菜の焼き物

白菜を縦割りにしてオリーブオイルをひいたフライパンを使い、弱火でじっくり焼きます。これで余分な水分が抜け甘さがぐんと引き出されます。シンプルに塩とブラックペッパーの味付けだけ。これがまた美味しいのです。お天気の良い日には白菜はザルにのせ、半日ベランダなどで日差しをあてれば、さらに甘さが増します。

04.jpg2)大根の煮物

大根は一口大の乱切りか輪切りにします。米のとぎ汁または米大さじ1を加え下茹でした後、水できれいに洗っておきます。サラダオイルをひいた鍋にショウガの千切りを入れ、香りが出て来たらベーコンを加え、余分な水分を切った大根を入れて炒めます。そこに出汁1カップくらいを入れ、日本酒大さじ3、みりん大さじ3、醤油大さじ3、砂糖大さじ1で煮込みます。

今回の緑野菜は、軽く茹でたグリーンアスパラを加えてみました。好みによりブラックペッパーや七味を振っても良いかと思います。ショウガ風味の大根の煮物は、寒い時期には体を温めてくれますよ。

【HAL_】横浜在住アーティスト hal_i@mac.com
Web < http://homepage.mac.com/HAL_i/ >
Web < http://lohasfood.exblog.jp/ >
Web < http://Web.mac.com/hal_i/ >