曜日感覚のないノラネコ[22]秋はやっぱり自転車の季節だったらしい/須貝 弦

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●秋にひとつのピークがあった

「CyclingEX」というWebサイト< http://www.cycling-ex.com/ >では、自転車の2010年モデルについての情報を積極的に取り上げてきた。自転車はイヤーモデルになっていて、毎年秋口にニューモデルが発表される。当然、読者の側もその情報を気にしていて、検索エンジンで「コルナゴ 2010」といったキーワードで検索してくるわけだ。そんな2010年モデルの情報のおかげで「CyclingEX」のアクセス数も伸びてきた。

また、秋という季節は春と並んで自転車にとってはとても良い時期。したがって巷には自転車に関する情報、例えば有名人が自転車でどこかを旅しただとか、サイクリングイベントがあったとか、海外の有名選手が来日するレースがあったとか、とにかく話題に事欠かない。ふつうの人が「自転車通勤とかもいいな」なんて考えるのも、たいていは春と秋である。



その反動からか、12月はさすがにアクセス数が伸び悩んでいる。それでも8月や9月と比較すると、12月のほうがまだ日々のアクセス数は多いので「10〜11月に大きなピークがあった」ということなのだろう。正直なところ、冬場の落ち込みをカバーして有り余るくらいに媒体自体が成長してくれたら言うことなしなのだが、そこまでは至らなかった。

●それでも自転車はやっぱりブーム

冬になってアクセス数が伸び悩んでいるとはいえ、自転車に対する関心の高さは相変わらずだ。実は先日も、とあるイベントの会場で名刺交換をさせていただいたアートディレクターの方(とても有名ですてきな方です)が、私の名刺を見て「この"自転車ブログメディア"って何ですか?」と反応。お話を伺うと、都内での移動に自転車を使いたいのだという。

過去にデジクリでも何度か書いたが、都内の10km程度の移動であれば、自転車とクルマの所要時間はいい勝負だ。とくに相手がタクシーではなく自家用車の場合、単純な移動時間ではクルマに負けても、クルマが駐車場を探しているうちに自転車のほうが目的地に到着してしまっていることもある(もちろん迷惑にならない場所に駐輪しなくてはならないが)。地下鉄やJRともいい勝負だ。電車は決して目的地にまっすぐで行けると限らないし、乗り換え時間や駅からの徒歩が結構な時間ロスとなっている。

自転車のメリットに、いろいろな人が気づきはじめているというわけだ。

今はまだオルタナティブな移動手段といった感もあるが(これだけ自転車が普及していながら、おかしな話ではある)、そこから"当たり前"に昇格する日も、そう遠くないだろうと信じている。

●少人数制のパンク修理講座を企画中

しかし、自転車の魅力が"再発見"され広がりを見せているのと同時に、インフラやソフト面が追いついていないのは明らかだ。そこをなんとかしたいと思うし、なんとかするために活動する中で、小さな経済を回していけたらとも思っている。それが、「CyclingEX」が今後目指していることでもある。

具体的には、今「平日の夜に会社帰りの人が手ぶらで参加できる少人数制のパンク修理講座」を、都内で実施しようと企画中だ。本来であればパンク修理の方法は販売店で教えれば良いことだし、そうでなければユーザーが自分で練習すればいいことだ。しかし、すべての販売店がそのようなサービスを提供できるわけではない。また、メンテナンスのテクニックが載った本やWebサイトは山ほどあるが、「自分でやる」ということに踏み出せない人もいる。しかし、そういう人でも「覚えたい」という欲求があるのであれば、そのための環境を整えて背中を押してあげたいと思う。

そのかわり、申し訳ないがさすがにタダとはいかない。自転車整備士の資格を持つメカニック(現在交渉中)が教える手間、本当に手ぶらで参加していただくための機材の準備、会場の費用といったものがある。また、自転車店が顧客の囲い込みのためにやるものでもない。したがって、ある程度の対価はお支払いいただく。もちろんこれで大もうけしようとは思っていないので、参加費はなるべく安く設定するつもりだ。

場所は、都内各所からのアクセスの良さということで、市ヶ谷か飯田橋を検討中。この企画について考えていることや進捗状況などは、Twitterでつぶやいているので(アカウント名はCyclingEX)、興味のある方はフォローしていただければ。

最後に、これも過去に何度もデジクリに書いてきたような気がするが、お願いというかなんというか。

◆まともな自転車を、まともな店で買おう!

自転車はれっきとした乗り物だ。身体を預けるのだ。スポーツサイクルに限らず、ママチャリだろうが電動アシスト自転車であろうが、まともな品物をまともな店で買いましょう。

【すがい・げん】< http://www.cycling-ex.com/ >

自転車のインプレッション記事というとほとんどがロードバイク、次にMTB、たまに小径およびフォールディングバイクの専門誌に出る程度。クロスバイクのインプレッションって、皆無じゃないけどあまりない。ということで、あるときはショップの手を借り、またあるときは私物を投入し、クロスバイクの紹介記事にチャレンジ中。
< http://www.cycling-ex.com/2009/10/giant-escape-r3.html >
< http://www.cycling-ex.com/escape-r22010/ >