[2778] Appleタブレットが発表されると...日本は"鎖国"へ?

投稿:  著者:  読了時間:26分(本文:約12,500文字)


《Appleのタブレットは、電子書籍だけで終わらない》

■KNNエンパワーメントコラム
 Appleタブレットが発表されると...日本は"鎖国"へ?
 神田敏晶

■クリエイター手抜きプロジェクト[229]電子書籍編(2)
 レイアウト作業を自動化せよ
 古籏一浩

■電子浮世絵版画家の東西見聞録[99]
 話題の映画「アバター」を見て/我が家のトマト鍋
 HAL_


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■KNNエンパワーメントコラム
Appleタブレットが発表されると...日本は"鎖国"へ?

神田敏晶
< http://bn.dgcr.com/archives/20100125140300.html >
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KNN神田です。

泣いても笑っても、2010年1月27日(水)朝(米国時間:日本時間では翌28日深夜)には、Apple社から念願のタブレットタイプの新たなコンピュータ(?)が発表されていることだろう。このところ、Appleの新製品の勝手リーク情報は、かなりの確率で当たりはじめているので、これらの情報はかなり精度が高いはずだ。

昨年は、こんな記事を書いたが...
2010年Time,Inc.の提案する雑誌の未来図は、マルチメディア時代のまま
< http://j.mp/4Ue2Zo >(デジクリサイト内)

電子雑誌としてはこれらの機能は不可欠だ!
1.「検索機能」単語検索だけでなく、関連ワード、検索保存、外部リンクなど。
2.「共有embed機能」外部のブログやSNS、Facebook、Twitterなどへの相互リンク。
3.「ネット連携機能」ビジネスモデルにかかわらず、保存やブラウズできなければならない。
4.「通信機能」Wi-Fi 3G ホームネットワークは必須だ。
5.「アフィリエイト機能」書籍の記事を紹介したり、読者が紹介することによる収益構造。

さらに、Kindleを販売するAmazonは、今までのクローズドな体制を、一気にエンドユーザーへのオープン化へと戦略を切り替えて、出版社というビジネスを変容させてしまうビジネスモデルを登場させた。

・Kindle向け出版物の著者印税率を70%に倍増できるオプション
:INTERNET Watch < http://j.mp/5upfEA >

Amazon.comでは、個人作家であっても、Kindle Digital Text Platform(DTP)を使用し、Kindle向け出版物を出版できる仕組みを提供し、最大70%の印税を支払うという(但し、米国に限る)。

なぜ、Amazonがこんな大胆なことに挑むのだろうか? それは、iTunes Storeと同じことをAppleにさせないためだ。iTunesストアには個人でもiPhoneやiPod Touch用のアプリケーションを登録し、販売することができる。これの作者側の取り分が70%で設定されている。

しかし、Appleのタブレットは、電子書籍、そこだけで終わらないだろう。kindleはあくまでも電子ブックリーダーであり、本やPDFを読む端末である。Appleのタブレットは、汎用マシンだ。

Appleのタブレットの要素は、おそらくデスクトップとノートブックとiPhoneの間のポジショニングだ。机の上では、ハイパフォーマンスな処理がデスクトップに求められ、ノートブックでは、移動先であったり、サブとしての保険がメインとなっていた。そして、iPhoneはいつでもどこでもだ。しかし、新聞や雑誌を読むにはかなりのストイックな我慢が必要だ。iPhoneにおけるデスクトップやラップトップ、という位置づけだろう...タブレットは。

タブレットの一番の使い場所は、家庭内だと思う。無線LAN回線のある家庭で、デスクトップの前、テレビの前のソファ、こたつの上、台所。Kindleと同じような場所での使い方ができる。しかし、kindleは読むこと、見ることしかできなかった。

しかし、「タブレット」の本当の機能は読むということだけでなく、自分から発信側に立つことができる機能が重要だろう。もちろん、電子書籍を読むことも可能だが、今度はそれを知人たちと共有できることのほうが重要だろう。

Amazonの焦りが、kindleでの海外販売をも決断させたのではないだろうか?Appleタブレットが誕生したときに、あらゆるリアルタイムウェブのタイムラインをAppleのタブレット上に再現できるからだ。

デスクトップに戻ることなく、タブレット上で、すべてのiPhoneアプリが稼働したらどうなるだろうか? そして、新たにタブレット用のアプリケーションが登場したらどうなるだろうか?

これは今までのiPod Touchの巨大な端末であっても、処理速度と電池の問題さえクリアにされていれば使い道はあることだろう。それは、ダウンロードではなく、アップロードにある。

テレビもYouTubeで参考ビデオを検索しながら視聴し、共有するということもありだし、知人とライブチャットしながらテレビを視聴ということももちろん可能だ。

TimeInc.のような90年代マルチメディア時代の発想のDNAを引きずるアプリは、現在でいうところの、グーテンベルグの印刷術以前である。グーテンベルグの発明の偉大さは印刷術の発明よりも、今まで教会で文字が読めずに耳から聞いていた人たちが、書物が流通しはじめることによって、「文字をデコードする技術」、つまり「読書」というテクノロジーを利用できたことである。これによって書物さえあれば、識字という「文字デコード技術」を学んだものであれば、いつでも、どこでも、誰の手を借りることなく、聖書を学習することができるようになった。

・電子書籍化へ出版社が大同団結:asahi.com(朝日新聞社)
< http://j.mp/62P8OD >

おそらく、今週のアップルの発表で、日本の出版社の護送船団方式は、「日本語での鎖国」によって、21世紀のアップルの黒船による開国を拒絶することができるだろう。しかし、江戸時代に蘭学を勉強し、世界を相手に国際社会、いや次世代の日本を夢見た若者たちの一部は、「日本語での鎖国」が世界的に無意味であることにすでに気付きはじめている。

日本の市場は、「日本語」という言語が最大の参入障壁となり、海外の影響を受けにくいのは当然、しかも日本語の電子書籍が動かないと日本では全く影響を受けない。音楽はiTunesで輸入盤でもありだが、映画は字幕がないと商品とはいえない。いや、そんなこと誰も昔は言えなかった。その間に、シンガポール、フィリピン、インドと、英語を得意とするアジア諸国との間にも英語に対する格差が日々発生していく...。

今から20年後、この人口ピラミッドはもっと変わってくることだろう。
・平成20年10月1日現在推計人口:総務省統計局
< http://j.mp/8hA424 >

働き手がいなくれなれば、当然どこかから労働力を調達しなければならない。中国、南米らの移民がいなければ、サービス産業や労働集約産業はなりたたない。それらの購買力のある外国移民向けの英語、スペイン語、中国語の放送が始まり、少しは英語がしゃべれないと暮らさない世の中になりそうだ。

さらに、60や65で定年なんてありえなくなっていそうだ。60、70代は現役、80歳でようやくリタイアだろう。

おそらく、今回のAppleタブレットの発表は、紙に対する出版だけでなく、日本語という文化にも大きな影響をきっとあたえてくれると思う。

黒船は、日本に突然やってきたと思われているが、米国側から見れば西部開拓スピリッツが大西洋を越えただけである。テクノロジー時代の日本語による鎖国。ボクたちのような大人にとってはいいが、日本の未来を少ない日本人で背負っていく子供たちのために、このあたりで国際化教育を考えるべきではないだろうか。

kindleやタブレットで遊びながら英語と親しんでおいていただきたいのは、大人ではなく、子供たちだと思う。

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■クリエイター手抜きプロジェクト[229]電子書籍編(2)
レイアウト作業を自動化せよ

古籏一浩
< http://bn.dgcr.com/archives/20100125140200.html >
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今回は、電子書籍(出版コードはないけど)を実際に作ってどうだったのかについて書きます。

まず、ライターではない人であれば、出版社/編集部との絡みがないので割と電子出版しやすいでしょう。ライターの場合、最初のハードルは出版社や編集者などとの関係にあります。特定の出版社とだけおつきあいしている場合には、最初からハードルが高くなってしまうかもしれません。

私の場合、幸いにして特定の出版社には依存していないので、この部分のしがらみについては無視することにしました。過去に出版した本を電子化するわけでもなく1から書くわけですから問題なし、ということです。

出版社/編集者以外には、デザイナー絡みというのもあります。イラストや図版などです。これも、今まで書いた書籍のほとんどは自前でIllustratorを使って描いたものがほとんどなので、依存する部分はありません。

次の問題は、DTPソフトを使ってレイアウトする作業です。原稿を書くことや図版を描くのは問題ないのですが、さすがにレイアウト作業は時間がかかります。DTPによるレイアウト作業もQuarkXpressが登場する前(つまりAldus PageMaker)からやっていたので、大変なことは分かってはいます。

いくら原稿を書くのが早くても、レイアウト作業に時間がかかっていてはスムーズな電子出版は望めません。320ページくらいの書籍であれば、本職がやっても(これまでの経験から)一ヶ月くらいの時間が必要です。ちなみに、300ページくらいの技術書籍でスムーズに事が運んだ場合は、以下のようなスケジュールで作業が進みます。

(1)執筆作業(早くて1か月、だいたい3か月〜6か月)
(2)レイアウト作業/前処理も含む(早くて1か月)
(3)校正作業(2週間)
(4)印刷〜配本(1週間〜)

まあ、すんなり行けば最速で3か月で出版されるといった感じです。もちろん、もっと早い場合もありますが、書籍の場合半年遅れや1年遅れというのも結構あります。

今回は(1)から(4)まで全部自分でやらないといけませんから、普通のやり方ではかなり時間がかかってしまいます。執筆作業に関しては仕方ないとしても、その後の工程をスムーズに進めなければいけません。

そこで、この連載でずっとやってきた「処理を自動化」することによりレイアウト作業にかかる時間を短縮させることにしました。現在、主なDTPソフトとしては以下のものがあります(マルチページが扱えるIllustrator CS4でレイアウトする、というのはさすがになしということで)。

Adobe InDesign
< http://www.adobe.com/jp/products/indesign/ >
Adobe FrameMaker
< http://www.adobe.com/jp/products/framemaker/ >
QuarkXpress
< http://japan.quark.com/ >
EDIColor
< http://ps.canon-its.jp/ec/ >

今回はInDesign CS3を使うことにしました。スクリプトで細かく処理できるということと、自分でInDesignの自動化本を書いていて、割とよく知っているからというのが理由です(一番大きな理由はInDesign CS3しか持っていないから......ですが)

・組版時間を半減する! InDesign自動処理実例集
< http://www.amazon.co.jp/gp/product/4774136875 >

自分で買いた本を見つつ、簡単なレイアウトスクリプトから作成していきました。実際にやってみると、自分が書いた本だけではフォローできていない部分も結構あったりして、試行錯誤が必要でした......。

結局、ひとつのスクリプトで全部処理するのではなく、2つのスクリプトに分けることにしました。実際にレイアウトを行うスクリプトは、図版や表組みなど含めて1ページあたり3〜4秒でレイアウトすることができるようになりました。これなら、たくさん原稿を書いても大丈夫そうです(と当初はそう思っていた)。

ということで、続きは次回。

〈発売中〉
Adobe Illustrator CS3 + JavaScript 自動化サンプル集
< http://www.openspc2.org/book/PDF/Adobe_Illustrator_CS3_JavaScript_Book/ >

【古籏一浩】openspc@po.shiojiri.ne.jp
< http://www.openspc2.org/ >

本当はソースコードの書体はメイリオが見やすくてよかったんですが、円記号と半角のバックスラッシュに同じコードが割り当てられていたため、使うことができませんでした。

デジクリの原稿は今年分(一年分)は用意したんですが、今年に入ってから電子書籍/電子出版関連のネタが多くなり、さらに次々と状況が変わるという状況。この原稿も昨年書いたので、少し手直ししないと時代から遅れそうです。

・自費出版の時代
< http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51347634.html >

・Kindle開発キット(News Release)
< http://phx.corporate-ir.net/phoenix.zhtml?c=176060&p=irol-newsArticle >

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■電子浮世絵版画家の東西見聞録[99]
話題の映画「アバター」を見て/我が家のトマト鍋

HAL_
< http://bn.dgcr.com/archives/20100125140100.html >
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お正月休み明けを狙って、話題の映画「アバター」を見てきました。もうご覧になった方も多いと思いますし、見ていなくても内容はご存じの方も多いと思います。「アバター」は、リアルなCG画像と実写とを合成させた、3D眼鏡をかけて見るステレオグラムSF映画で、年末から話題になっています。
< http://movies.foxjapan.com/avatar/ >

劇場は前々から行ってみたかった、川崎にある109シネマズ。桁外れの臨場感が売り物のIMAX3Dデジタルシアターです。話題の3D映像は是非ここで見なければと思い立ちました。行ったのは1月7日、上映30分前だったのですが電光掲示板には満席ギリギリの表示がされ、かなりの混雑でチケット売り場には長い列が出来ていました。1月も7日になれば会社員はほとんど会社に出て、ある程度空いていると思ったのですが、学生さんはまだお休み期間中だったのですね。読みが甘かったようです。
< http://109cinemas.net/imax/ >

実は、この映画自体には元々あまり興味がありませんでした。上映がはじまる前までは、他の映画で「アバター」の予告編を見て、映像は素晴らしそうだけれども技術力ばかり見せつけられる映画なのだろうと、たかを括っていたのです。それも、昨年末に見た3Dディズニー映画「クリスマス・キャロル」にがっかりしたばかりだったからです。

「クリスマス・キャロル」は全編CGで制作され、もちろん登場人物もCGです。3D上映では見なかったのですが、そこに出てくる人物はすべて夢のかけらもないマリオネットでした。こんな映画を見た子供達は、かわいそうにきっと一晩眠れずに過ごしたのではないかと思います。人の心の大切さを描く夢あるストーリーが、見事にクリーチャー映画として表現されていたのです。見終えた後は、とても寂しい思いで家に帰りました。アバターも同様に「CG臭さが満点」のBクラス映画だろうと思い込んでいました。

ここ数年、映画を見る時に眼鏡が必須となっています。乱視が強くなり、遠くが見えにくい上に老眼も入って、近くも見えないという状況です。劇場映画の字幕が全く見えないわけではないのですが、遠くの物がだいぶにじんでいます。字幕を見続けていると、映画全体に集中できなくなってしまいます。じつは「クリスマス・キャロル」の時は眼鏡を忘れていった事もあって、見終えてから強い疲労感があったのです。この映画では、眼鏡を忘れたおかげでCG臭い部分が少し薄まって見え、良かったのかも知れませんが。

「アバター」に話を戻しますが、見始めてすぐに感じたのが、見たことのある風景だという事です。背景に広がる広大なイメージは、「Yes」のジャケットイメージを描いたロジャー・ディーンの世界観そのものでした。帰ってすぐに調べたところ、同じ思いを持った人が多くいるようで、同様の意見がネットに多く書き込まれていました。

監督のジェームズ・キャメロンを調べてみたら、私と2才違いという同世代の人間です。この映画の美術にロジャー・ディーンは絡んではいないようなので、彼が若い頃に擦り込まれた世界が展開されたのかなと思います。下記サイトで二枚の映像ショットと絵を比較できます。
< http://blog.signalnoise.com/2010/01/06/avatar-vs-roger-dean/ >

肝心のストーリーですが、この「アバター」の中ではありきたりのヒューマンドラマが展開されています。愛とアドベンチャーに満ちた、まるで日本の時代劇を見ているようなストーリー展開です。はじめから登場人物の人間像が明確に描かれ、常に想像を裏切られることがありません。そして、話の展開も常に想像の中にあります。まるで水戸黄門が印籠を出すまでの流れを見ているような感じです。この事は、私にとって悪いイメージを見出しているわけではありません。とても分かりやすい、ストレートな描き方が気持ちが良いのです。

「アバター」は、人間がもつ不変のテーマである自然界とのかかわり、人間同士の関わり方について描いています。そんな中にも、私は現代のアメリカ社会の中にある戦争観が見えてきました。1962年制作された「史上最大の作戦」に代表される古いアメリカの戦争映画は、アメリカの正義と強さを誇張するストーリーでした。その正義もベトナム戦争が泥沼化してくると「地獄の黙示録」(1979年)のように、戦争の残忍さを表現するように変わってきます。さらに「フルメタル・ジャケット」(1987年)では戦争の醜さや汚さを表現し、明確な反戦をうたうようになります。

「アバター」は冒険活劇であるように見せていて、現代アメリカが直面している中東戦争を表現しています。「アバター」の世界では惑星パンドラの地下資源を奪おうとする地球人と、パンドラに生きる先住民との攻防です。宗教観と価値観の違う人間達が戦い合う姿は、まさに今、アメリカが地下資源のためにアフガンやイラクで正義と明言して行っていることと同じなのです。その中では、強国アメリカは弱者をいじめている存在にしか写ってきません。本来何が大切で正しいのかは、そこに住む人々の生き方をしっかり学び取らなくては理解し得ないものです。それをそのままキャメロンは描いています。

さて、映像そのものは素晴らしい出来です。絵としては前記したようにロジャー・ディーンですが、その世界観は宮崎駿の「天空の城ラピュタ」と「風の谷のナウシカ」を彷彿とさせます。ラピュタ自体もロジャー・ディーンの世界観の一部を借りているようにも見えるのですが、ナウシカで描かれる有毒の大気を持った虫たちの世界と地上に生きる人々の世界が、「アバター」を見ると蘇ってきます。

3Dの効果で、思いのほか素晴らしいと思ったのは字幕スーパーです。字幕は立体的になり画面に浮き出ています。位置も固定ではなく、奥行き感がある文字列は実体物となり、非常に読みやすくなっています。マイケル・ジャクソン主演「キャプテンEO」で見た3Dでは字幕はなかったので、この部分は分かりませんでした。

通常、映画は字幕版で見ている私ですが、文字はひと文字づつ追って見ながら理解していくものではありません。何となくニュアンスが分かればいいのです。もちろん英語が聞き取れるわけではないのですが、3D字幕は脳による「心理的補完」がなぜか上手く働くのです。

映像的にも「キャプテンEO」時代に比べてかなり明るく、3D映像のおかげで影の部分も鮮明に見えている気がします。EO当時の3Dはかなり映像がにじみ、全体的に暗かったのですが「アバター」は素晴らしくクリアーな映像です。映像的にも「心理的補完」が上手く働き、映画の中に自然に入り込めます。

字幕以外はと言うと、美しく自然すぎた映像世界に3Dを使う事には必然性が感じられませんでした。うっとうしい3D眼鏡をかけてその世界に入り込むまでもなく、異世界の映像美は2Dでも充分「心理的補完」が働き、鑑賞に堪えうる作品だと思うからです。

3Dの映画の料金は2,200円です。私は通常1,000円で見ているので、倍以上の料金を払って見るよりは、その料金で「2本の映画を見たい!」という感覚になってしまったのかもしれません。この事ばかりは「心理的補完」は働きません。立体映像を見た衝撃も、たった15〜6分の「キャプテンEO」には勝てませんでした。3D技術が発達したおかげで、それほど自然だったからかも知れませんが。

※参考
「史上最大の作戦」
< http://ja.wikipedia.org/wiki/史上最大の作戦 >
「地獄の黙示録」
< http://ja.wikipedia.org/wiki/地獄の黙示録 >
「フルメタル・ジャケット」
< http://ja.wikipedia.org/wiki/フルメタル・ジャケット >

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◇本日のお薦めYouTube Music

今回は記事と連動してジョン・アンダーソン(Jon Anderson)率いる「YES」です。

このバンドはジョン・アンダーソンが全てをコントロールし、メンバーはその都度違っています。まあ、当時のプログレッシブバンドは全てそうであると言っても良いのですが。「Yes」の場合は、ジョン・アンダーソンのボーカルの力と世界観を表現するために、曲想にごとに多彩な技術を必要とします。ゆえに長い期間ついていける人間はいなかったのでしょう。長く続いたのはアルバムジャケットを手がけたロジャー・ディーンくらいでしょう。「YES」はリック・ウェイクマンが加わっているFragileが代表作とされ、そのオープニングのRoundaboutは本当に印象的でした。今聞いても古さを感じさせません。

Yesの代表曲であるYes - Roundabout(Studio Version)
スタジオ版
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ライブ版
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アコースティック版
< >
最新版かな2008年度
< >
そしてロジャーディーンの画像版
< >

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◎我が家の「トマト鍋」

前号でちょっと触れた、この冬話題になっている「トマト鍋」にチャレンジしてみました。「鍋料理にトマトを入れるなんて」という思いあったのですが、実際作ってみて「なるほど、ヒットするのも分かるなぁ〜」という思いに変わりました。それなりにトマト鍋は自然に感じられるんですね。とは言っても、外でトマト鍋を食べた事がないので、まったく別物の創作料理になったのかも知れません。

さて、「我が家のトマト鍋」の作り方です。まず、ニンニクスライスと玉葱スライスをオリーブオイルで炒めます。その後、トマト水煮缶を加えつぶしながら煮込み、ブイヨンキューブを入れてスープを作ります。あとは好みの魚介類とキャベツを煮込み、ブラックペッパーと塩で味付けして出来上がりです。意外に簡単なものです。

辛味好きな我が家では、カエンペッパーをいれて少々スパイシーにしました。食べる時には粉チーズをふりかけます。おおよそ具を食べ終わった後に冷やご飯を加えて煮込み、粉チーズをたっぷり加えリゾットににすると、締めとしては最高です。やはりこの味はイタリアンですね。
< http://bn.dgcr.com/archives/2010/01/25/01.jpg >

【HAL_】横浜在住アーティスト hal_i@mac.com
Web < http://homepage.mac.com/HAL_i/ >
Web < http://lohasfood.exblog.jp/ >
Web < http://Web.mac.com/hal_i/ >

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■編集後記(1/25)

金正日(キムジョンイル)は日本人だった・佐藤守「金正日は日本人だった」(講談社、2009)を読む。表紙は小泉首相と金正日の握手している写真。いやはやキャッチーなタイトルとビジュアルからはキワモノ、トンデモ系の臭いがするが、筆者は元自衛隊空将で情報活動に従事していたというので、半ば期待して読んでみたら、極めておもしろかった。多くの情報、資料をもとに分析した結果、ニセ金日成のパルチザン神話の捏造を主導し、金日成の権力固めの基礎作業においてもっとも功績のあった革命家・金策は、大日本帝国陸軍の残留諜者・畑中理であり、金日成の2番目の妻・金正淑が生んだ金正日の実の父親である、という驚愕の推理が導かれたという。金日成が偽物であることはよく知られているが、まさかその息子が血のつながりがないとは。金策の任務は朝鮮半島を反共の砦とすることであった。金日成を動かして朝鮮戦争を仕掛け、アメリカ軍によって半島を占領させることにより、ソ連による赤化を防止しようとする帝国陸軍の戦略だったのではないかという仮説にはわくわくする。小泉電撃訪問の真実や、アメリカが既に北朝鮮に深く食い込んでいるという根拠など、後半はスリリングでおもしろすぎる。しかし、イントロもエンディングもそれぞれ謎の老人が登場し、非常に重大なサジェスチョンを筆者に与えるという構成がちょっと出来過ぎで危ない。金正日は「ラ王」や大福、草餅が大好きで「ラバウル小唄」が得意だという。ちょっと親近感を持ってしまう。本当に日本人かも?(柴田)
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062157667/dgcrcom-22/ >
→アマゾンで見る(レビュー3件)

iPhoneマガジン 2010年 03月号 [雑誌]・iPhoneマガジン。コンビニで買えば、BEAMSコラボのiPhoneスタンドつき。どんなスタンドなんだろうと見に行ったつもりが、創刊号だからと買っちゃったさ。スタンドそのものは、プラスチック製のシンプルなもの。BEAMSのURLが大きく入っている。縦置きはできない&分厚いケースの人は使えない。雑誌の中身は、iPhone版ファイナルファンタジーI・II開発特集、使っている人たち(有名人+街での取材)のおすすめアプリ、ジャンル別・着目別おすすめアプリ、アプリ実験室、iPhoneで動画を見る、などなど。アプリ実験室の「Blowerの風力で消火活動はできるのか」が面白かった。セクシーアプリ特集は、女性セミヌードの男性向きのものばかりで、男性セミヌードはなかった。トレーニングものだったかをiTunesで調べていて、関連アプリ欄に、どう見ても女性向きではない男性セミヌードアプリが並んでいたのを思い出したのだ。/そういやアプリの写真集は、ほとんど女性セミヌード。CMしているんだし、SMAPのものとか出せばいいのにね。若手特撮ヒーローとかさ。アドオンで一年間画像追加しますとか、ビンゴゲームとか、その日しか表示しない画像つきだと解約も防げるかもしれないよね。アプリだし、ちょっとしたゲームやその人の声で起こしてくれる&注意喚起してくれるアラーム機能とか、ニュース配信機能とか。iモードサイトの代わりになるなぁ。/Flash CS5で直接iPhoneアプリ書き出しができるようになるので、アプリの数は急増するはず。(hammer.mule)
< http://www.iphonemag.jp/ >  iPhoneマガジン
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0034C7S7E/dgcrcom-22/ >
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< http://blogs.adobe.com/akamijo/archives/2009/10/flash_professio_1.html >
Web上のSWFコンテンツをiPhoneで表示するものではありません
< http://iconiq.jp/ >  マキアージュCM坊主美女 ICONIQ

ICONIQ(仮)