[2798] システムの新陳代謝

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《カメラ女子に媚びを売ってみました(笑)》

■音喰らう脳髄[84]
 世界は動いている
 モモヨ

■デジアナ逆十字固め...[102]
 「ゼンラボ」始めます
 上原ゼンジ

■アナログステージ[30]
 システムの新陳代謝・後編
 べちおサマンサ



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■音喰らう脳髄[84]
世界は動いている

モモヨ
< https://bn.dgcr.com/archives/20100223140300.html
>
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四年ごとにいつも思うのだが、オリンピックというのは不思議である。始まる前は妙な静けさで待っているくせに、いざ開会式を迎えてからというものはテレビも新聞も異様な加熱ぶりで毎日大騒ぎだ。今回の冬季五輪も例にもれず、開始後は新聞もテレビも五輪の話題でもちきり......なんて客観的に書きはじてみたが、この私自身、実をいうと、手があいたりすると、つい中継を見てしまったりする。

中でも、妙なはまり方をしてしまうのがカーリングで、観始めると時間の流れを忘れてしまいそうになる。

似た感じで妙なはまり方をするものに囲碁がある。タイトル戦中継などを見始めるとつい癖になって続けて観てしまうわけだが、思えばカーリングと囲碁は似たところがある。囲碁には、序盤の布石、中盤、終盤のヨセというように、局面に応じたまったく異なる考え方、戦い方がある。カーリングにも布石があり、中盤の戦いがあり、最後のヨセに似たスキップ(四人目)の攻防がある。

試合を、囲碁の場合は対局と呼ぶが、その間に流れる時間感覚も似ている。囲碁の場合、タイトル戦など二日間にわたって行われるが、それでもまったりと眺めてしまう。カーリングも同じで、観戦しているうちに三時間近く経過していたりする。

思えば、オリンピック自体に時間の流れ方を変える力があるのかもしれない。開会式からすでに一週間。知らない間に大会も後半に入っている。考えてみれば、この一週間の間に、長崎県知事選挙で自民・公明系の中村氏が当選していたり、オーストラリア外相が調査捕鯨の問題で日本を国際司法裁判所に提訴するなんて言い出したりしている。某国の国会は「政治とカネ」の問題を繰り返すばかりだが、世界は動いているということだろう。

現実の外へと私達を連れ出し、カタルシスへと誘うのがオリンピック本来の面目であることは理解できる。しかし、今はその魅力に呆けていられる時代ではない、ということかもしれない。

Momoyo The LIZARD 管原保雄
< http://www.babylonic.com/
>

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■デジアナ逆十字固め...[102]
「ゼンラボ」始めます

上原ゼンジ
< https://bn.dgcr.com/archives/20100223140200.html
>
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●一番ウケたのは透明球レンズ

hanaさんとデイズフォト通信企画のシリーズ撮影会「眼であるく」のゲストに呼ばれ、15名の参加者とともに、善福寺川緑地で撮影をしてきた。この撮影会はまだ始まったばかりで、hanaさん案内のもと、ゲスト写真家とともに、お散歩しながら撮影を行うのだが、第一回目のゲストが小林紀晴さん、第二回目が私、そして第三回目が大和田良さん、と続いてゆき、同じ場所をそれぞれの写真家がどのように切り取って行くのかを、一緒に体験していくというのが一つのコンセプトとなっている。

私の場合は自分がどう撮るのか、ということよりも、参加者になるべく満足して欲しい、という気持ちが強かったので、参加者が使うための透明球レンズなどを工作して撮影会に臨んだ。

15人分の工作をするのはさすがにしんどいので、3つのパターンをチェンジしながら試してみるというスタイルにした。3つのパターンというのは、透明球レンズと、歪みガラス、そして意図的な手ぶれ写真だ。

透明球レンズは6つ工作したのだが、今回新たに開発したのは、以下のような工作法。

1)透明プラ板に電動ドリルで穴を開け、リーマで穴を広げる。この方法だといろんな大きさの透明球に対応できる。

2)プラ板の穴のところに強力な接着剤をつけて、透明アクリル球を接着。さらに紙管に接着。

3)最後に可愛いマスキングテープを巻いて完成。このテープは別に必要ではないんだけど、カメラ女子に媚びを売ってみました(笑)

一番ウケたのは透明球レンズだった。私が撮っている写真を見て「なんか面白そうだな」とは思っても、自分で工作するとなると、ちょっと面倒だ。しかし、実際に撮影をしてみると「もっと撮ってみたい」と思わせる体験だったようだ。デジタルカメラを使ってはいるけど、やっていることはアナログなので、そんなプリミティブな体験が新鮮なんじゃないだろうか。

◇完成品はコチラ
< http://zenji.jugem.jp/?eid=23
>

歪みガラスというのは、ガラス容器のフタや皿など通して撮影し、世の中を歪ませてしまう手法。今回用意したのは、フタや皿は新宿ミロードの雑貨店「ナチュラルキッチン」で購入した。消費税込みで105円だけど、けっこう楽しめる。一眼レフの場合は、手作りの琉球ガラスの皿なんかが面白い。

意図的な手ぶれというのは、シャッタースピードを遅くして、わざとブレさせて撮影する方法。撮影会の当日はすごく天気が良くて、シャッタースピードを遅くしようとすると露出オーバーになってしまい、参加者の手応えはいまいちだった模様。

そんな中、私は一人でNDフィルタを使って光量を落としながら撮影をしていました。皆さんゴメンナサイ(笑)。NDフィルタを使わなくても、車の遮光フィルムやカラーセロファンなんかを使っても光量を落とすことは可能。たとえば、赤セロファンと青セロファンを重ねたらどうなるか? なんていうことを試してみても面白いと思う。

手ぶれに関してはあまり面白さを伝えられなかったんだけど、実は本人としてはあらためて可能性を感じた。最近は輪ゴムで一眼レフを吊り下げてビヨンビヨンさせていたけれど、これだと適確なフレーミングができない(当たり前だ)。そこで、もうちょっと手元でカメラを震わせるような装置を開発できないものかと思いついた。

細いゴムで蜘蛛の巣のようなものを作って、そこにカメラを取り付けるとか、弾力性のある薄いラバー生地にカメラをくっつけるといったようなイメージだ。そんなゴム製のネットや生地はないものかとネット検索していた時に、ふと思いついたのがコンドームだ。コンドームの先っちょをカットして、そこからレンズを出してみたらどうだろうか? 薄くて弾力性があって。うん、イケル、イケル。

なんてえことを思いついたけど、これはカメラ女子から総スカンを食いそうだから止めておくことにしよう(何カメラ女子を意識してんだよ>オレ)

●ワークショップ「上原ゼンジ写真実験室」開講!

4月から、1年間12回のワークショップ「上原ゼンジ写真実験室」(通称ゼンラボ)を開講します。トイレンズや透明球レンズの工作をしたり、撮影会をしたりしながら、自分なりの写真が撮れるようになることを目的とします。そして最終的には写真集を作る(お金をかけないで)というところまでやりたい。

詳細はホームページをご覧ください。少人数限定なので、今すぐお申し込みください!
< http://www.zenji.info/workshop/announce.html
>

●電子書籍の話も続きます

前回原稿を書いた「電子書籍で印税生活?」に関してですが、電子書籍化してみようと思っていたのは、「デジカメでトイカメ!! キッチュレンズ工房」という本でした。残念ながら絶版になってしまったため、電子書籍として復活できないだろうか、と思ったわけです。

元々はデジクリで連載したコンテンツだし、「問題ないですよね」という意味で、版元の方に勝手に電子書籍化しても構わないかお伺いを立ててみたところ、「ちょっと待ったー」がかかりました。何か契約上の問題でもあるんだろうか?なんていうことを考えながら、版権を管理されている方と打ち合わせをしたんだけど、それは「うちから電子書籍として出版しないか」というお話だった。

すでにレイアウトも始めていたし、ちょっと迷ったんだけど、今回はこの申し入れを受けることにした。まあ、どちらで出すにしても、そんなにたくさん売れるとも思えない。ただ、欲しいという人が現れた時に、著者としては、簡単に読めるような手段を用意しておきたかったのだ。

打ち合わせが進むうちに、iPhoneアプリにしたらどうか、とか、いろいろと面白そうなアイディアも出てきた。これはこれで面白そうな展開になってきたので、またレポートさせて頂きます。そして、絶版になったコンテンツを持っている著者は、きちんと整理して、電子書籍としての復活の道を探ってみてはどうだろうか、と思った次第だ。

◇「その向こうに」
デイズフォト通信のWEBギャラリーに、歪みガラスや輪ゴムカメラで撮影したモノクロ写真「その向こうに」をアップ。「こんな風に写るんだ!」というのを見てみてください。
< http://www.daysphotopress.com/
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◇hanaさんの写真展「目であるく─端境─」開催中!
< http://hana-photography.com/
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【うえはらぜんじ】zenstudio@maminka.com
◇上原ゼンジのWEBサイト
< http://www.zenji.info/
>
◇Twitter
< http://twitter.com/Zenji_Uehara
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■アナログステージ[30]
システムの新陳代謝・後編

べちおサマンサ
< https://bn.dgcr.com/archives/20100223140100.html
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技術提携しているベンダーさんの会社への出向も、早一か月が過ぎました。前回はロケーション管理について書きましたが、今回は見積りです。会社の未来を左右するといっても過言ではない見積り。適正な単価構成を見極められないと、首を絞めていくのは自分のとこです。

いま出向中の会社さんとは、十数年のお付き合いになりますが、たまーに、試作の見積りをとると、「???」という金額がありました。ワタクシは資材の人間ではないので、通常発注(リリース品)をするわけでもなく、また仕入れコストを気にするような立場ではありませんが、設計が終わった段階で、制御コントロールの試作を依頼することがたまにありました。

金額を気にする立場ではない......と書きましたが、仮にも会社としての発注になるので、当然、与えられている予算ってものがあります。まぁ、あまり文字を大にして書けないのですが、この予算というのも、実はあってないようなもので、100万とか200万オーバーで飛び出なければ、通ってしまうという現実もあったり......もにょもにょ。

「???」と気になっていたのは、いつも安いのです。こちらとしても、なんだかんだと言いながらも、予算確保をしなければいけないので、構成される部品などをネットなどで調べて、大よその金額を算出します。試作段階では、シルクスクリーンなどの印刷や、表示ラベルなど、製品としてリリースするところまでは考えませんが、設計段階でほぼ仕様として固まっているときは、これらのイニシャルコストも配慮して計算に入れます。

製品の板金図面(といっても、制御系は19インチラックが殆どですけど)と、制御回路図を提出して、見積りを依頼します。で。ここからが「???」の本質になるのですが、こちらでおおよその金額を計算した数字から、いつも大幅に安いのです。部品などの仕入れ単価が違うということもあるでしょうか、どう考えても、その値段で大丈夫なの? と、こちらが心配するくらい安い。

安いからといって、手抜きした製品を作ってくるということはなく、ほぼ完璧に近い状態で納品されてきます。数年前に、「あのぉ、いつも不思議なんですけど、あの値段で(会社)やっていけるんですか?」とマジマジと訊いたことがあった。笑い飛ばすかのように「大丈夫、大丈夫!」といっていたが、実は、信用していなかった。

●いくらなんでも5%というのは「ナシ」です

その信用できないでいた部分が、今回の出向で明らかになったのです。今までの見積り内容を何点か見させていただいたとき、会社としての見積りではなく、その場の「どんぶり勘定」だったのです。確かに、部品ひとつひとつの単価計算はされていたのですが、まず、パーツマージンが5%しか乗せていないところに着目。

通常なら最低でも10%はマージンとして乗せないと、おかしい。作業工数として、時間単価も計上されてはいたが、その工数も適正とはとても言い難い。5%のパーツマージンと、あってないような時間工数を足しただけの金額を、見積りとしてこちらに提示していたのだ。

これが正式リリース品として、一回の発注でロット100台や150台を注文するなら、パーツマージンの5%という数字は「アリ」かもしれないが、1台の試作で5%という数字は、間違いなしに「ナシ」。しかも。会社経費(いわゆる諸経費)がどこにも記載されていない。粗利益が一切ない。

「結構、苦しいんですよ...」と言っていたが、そりゃ苦しいわ! 工場の家賃、や光熱費、時間工数を含んでいるとはいえ、人件費も出ていない。うちの会社と出向中の会社は、月に1,500万から2,000万の取引きをしているが、うちの会社は支払い額が300万を超えると、120日の手形になる。と、その辺の話は置いといて、会社を運営(利益を上げる)していく上でのお金が、まったくないのである。

前回も書いたとおり、ワタクシは経営のコンサルで来ているわけではなく、技術指導できている。経営のセンスはまったくなく、知識もゼロなうえに、金にはとことん無頓着だ。ワタクシと一緒に酒を飲んだことがあるかたはご存知だと思うが、本当に金にだらしない。持っていれば持っているだけ遣うのは当たり前で、酔っ払ってお金落とすなんで毎回のこと。そんなワタクシが偉そうに言うのもなんだが、これはどう考えてもマズい。

とりあえず、ロケーション管理の話とは別に、「これは絶対にマズい。安いのはウチとしては大変ありがたい話だし、助かるけども、商売として、それとこれとはまったく別」と社長さんに問いかけた。

いろいろ話をしていくと、アイミツ(相見積り)とられて、他業者に流れてしまうのが怖い......とそればかりを気にしていたのだ。確かに、ひとつの品物にたいして、3社見積りを取らなければいけないという、ウチの会社のルールはあるが、価格ではなく、技術的にここの会社へ出さないと「製品が出来上がらない」という暗黙の承諾がある。これはウチの会社全体が分かっていることだ。

ほかの業者さんへ発注かけるにも、内容があまりにも特殊すぎて、やってもらえる会社が少ないということもあるが、技術的な内容を把握してもらっている、ここの会社へ出すのが、こちらとしても、いちばんの安心なのだ。

資材からの見積り(リリース品としてのロット発注)は別として、そのことを社長さんへ伝えると「では、少し儲けさせてもらっても大丈夫なんですかね?」と、とても不安げでありながらも、内心は喜んでいる様子。「もちろんです。それは会社にはきちんと伝えますし、社長のところも、会社を運営していくうえでは、当然のことなので遠慮はいらないです。っても、いきなり10万が50万とかになると困りますけど、アハハ」と談笑。

●北京オリンピックもそうだけど、RoHSも打撃

技術畑の人間だから......ということもないだろうが、細かいお金の計算が面倒のようで、ここ数年の、材料費の高騰も気にはしていたが、製品価格としては、そのまま据置きでやってきたらしい。5年前は1,000円だった部品は、3年前に1,300円になり、2年前に1,500円になっている勢いで、跳ね上がっている。

北京オリンピックが開催される1年前になると、毎日のように材料の価格が変動し、高級寿司屋で部品を購入しているような感じになる。正直、あの頃は、線材1巻購入するにしても、「いま幾ら?」と値段訊きながら買っていました。そのくらい毎日値段が変動していたのです。

材料の高騰もそうだが、RoHSという指令が出回ってから、主要メーカは対応に追われ、いままで汎用で使えた材料(物質など)が使用できなくなり、代わりの材料を導入するも、コストは倍増になる......という「革命」に近い騒動がおこった。いまではRoHS対応も標準化され、落ち着いた観はあるが、思うに、ここの会社、5〜6年前の単価構成で、いままでよく持ち堪えていたと感心。

・RoHS(wikipedia)
< http://ja.wikipedia.org/wiki/RoHS
>

・日経エレクトロニクス:RoHS指令
< http://techon.nikkeibp.co.jp/article/WORD/20060303/114036/
>

●一番初めにできることは「安心」を提示すること

話を少し戻しまして、売上げがあるということは、それに伴って支払いもあるわけで、その支払い全部が、ウチと同じように120日の手形で払っているかというと、そうではありません。なかには「現金(小切手)での取引きしかやっていません」という会社も当然あるわけで、そこへの支払いは当たり前ですが、現金支払いになります。

会社にもよりますが、だいたいは締め後、40日から45日での支払いをされているケースが多いですが、ここで先払いをするかたちになります。会社の体力が微妙ですと、120日も現金になるのを待っていられない事情とかもあります。となると、銀行で割って(割引き)もらったりして現金に換えますが、その割引きの枠などもありますし、当然のことながら、割引料が取られます。

120日寝かせておくのが一番いいことは確かですが、収支のバランスが崩れてしまった月などは、やはり頼ってしまうことがある。そんなケースに備えて、諸経費の算出は、正確で明確な基準をつくっておかないと、本当に困ったりする。この辺りはいろいろなご意見があるはずですが、ワタクシは、きちんと見積りの中に含んで問題ないものだと思っております。

「仕事はあるけど、資金がない」というのも困りますし、黒字倒産されても、こちらとしてもばバツが悪い。なので、しっかりと、きれいな見積りを提示することが、会社にも、働いている人たちもに、そしてお客さんにも安心感を与えられる、いちばん初めの仕事なのです。

【べちおサマンサ】pipelinehot@yokohama.email.ne.jp
FAプログラマであり、ナノテク業界の技術開発屋(出向中)
< http://www.ne.jp/asahi/calamel/jaco/
>
< http://twitter.com/bachiosamansa
> ←まともなこと書いてません

新製品の開発が一件終了。で、製品評価と測定のために、ひっさびさにラボ(オイラの会社の居場所)へ来ました/もう、やっぱり落ち着く。オイラが居たままの空気を保存してくれてました、ありがとう/ということで、あまりにも単価が安すぎるので、ウチの会社には内緒で、いま流れている製品をオイラが「適正価格」へ再見積りしてみた。資材は文句いってくるかな......と思いきや、なーんにも反応なし。すんなりOK出て、社長さん、大喜び!/この調子で、良いモノをたくさん作って、いっぱい儲けましょうね/って、オイラが儲かるわけじゃないんですけどね、アハハ/文中に、「よくお金を落とす」と書きましたが、本当。数年前に、カード全部・保険証・免許証・現金(よく憶えてないけど、5万か6万くらい入っていたはず)が入った財布を落としてから、財布を持つのをやめた/その前にも出張先に忘れてきたり、大阪で飲みつぶれて財布をなくしたり(出てきたけど)、財布というものと縁がないのだ/それ以来、お金はそのままポケットイン/そうだ、大阪でなくしたときは、帰りの新幹線チケットも一緒に落としてしまって、朝起きて、ホテルで途方に暮れたっけ、アハハハハハ。

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■編集後記(2/23)

・今度は「選択的夫婦別姓制度の導入」だと来た。民主党は、マニフェストに掲げたことさえ満足に実現できないのに、またもやマニフェストに載せていない政策(しかもとんでもない内容)を実現すると言う。1983年に選択的別姓を導入したスウェーデンで何が起きたか。雑誌「明日への選択」によれば、離婚率は50%(対婚姻件数比)を超え、平均的な婚姻年数はわずか10年。事実婚を含めた同棲カップルが非常に多いのが特徴だという。20歳から24歳のカップルに限れば、同棲が61%を占め、既に結婚は多数派ではなくなっている。毎年生まれる新生児の約半数が非嫡出子、その非嫡出子の95%は同棲カップルから生まれている。その結果、家族形態は当然複雑なものになる。都市部を例にとると、多い順に母子家族、再婚同士の夫婦とそれぞれの連れ子で構成される混合家族、普通の家族、父子家族だという。日本人からすると想像を超えた家族形態ではないか。この事実を推進派はほとんど触れないが、日本をそのような国にしようというのか。加えて、非嫡出子への遺産の法定相続分を嫡出子と同一にするという。なんという非常識。よほど日本の伝統的で穏健な結婚観や家族観を憎む勢力の思考であろう。日本という国を、修復不能なかたちに変えてしまう危険な法律を、国会議員の多数決で成立させていいわけがない。(柴田)

・カーリング、同意であります。仕事にならないので食事時に見ることにしている。/iPhoneアプリ♪ ゼンジさんのiPhoneアプリが出るのではと、Twitterでゼンジさんに送信したことがあるのだ/引っ越しで遠くなってしまったレッスンスタジオ。片道5分から40分に。年末年始を挟み、予定が多くてなかなか再開できなかったのだが、今月から再開。初日は体中ばきばき。夜のうちに足の付け根やお尻が痛くなり、翌日は太腿や背中、お腹が筋肉痛。外出していたのだが、だんだんと痛みが増し、階段の上り下りが困難に。四日間引きずったでござる。翌週は翌日まで、翌々週は当日のみ。人間の体って凄いわ。引っ越しやら生活の変化やらで、ヘビーになったつもりでいたが、実はなまっていたのね。毎日やったらかなり変わるんだけどなぁ。バレエは楽をしようと思えばいくらでも楽にはできる。おりる時は頭の上からひっぱられているように、上にのびる時は足を地面に突き刺すように。おりる時に全部がおりてしまうと(座ってしまうと)、休憩できちゃうし、次に上に行く時に、一度下がったものを持ち上げる力が必要となる。よいしょっという感じ。だからおりる時は全体重が下に行ってはいけない。のびる時に体を上にと思うと、肩や胸、顎があがってしまう。ゆったり優雅に見えるバーレッスンだが、たとえば空気椅子をしているようなハードさがある。男性にも良いと思うんだけどなぁ。タイツなんてすぐに慣れると思うし誰も気にかけてくれない(他人のことまで気にしてあげられない。自分のことで精一杯)って。(hammer.mule)