[2817] Something Better Change

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《まだまだこの歌を歌わねばならない》

■音喰らう脳髄[86]
 Something Better Change
 モモヨ

■アナログステージ[32]
 選択肢はひとつだけじゃない
 べちおサマンサ

■ローマでMANGA[27]
 MANGAセミナーの精鋭は4人
 midori

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■音喰らう脳髄[86]
Something Better Change

モモヨ
< https://bn.dgcr.com/archives/20100323140300.html
>
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1970年代まで日本のライブ会場は、すべて着席式のものばかりだった。スタンディング形式のものは皆無であり、クラシックなどの会場ではアンコールを求める際に立ち上がることが許されていたものの、ことロックコンサートにおいては自席ですら立ち上がる、腰を浮かすことすら許されなかったのだ。

......などと書くと、皆さん信じてくださらないかもしれないが、これは紛れもない事実である。私も実際、トイレに行こうとして立ち上がった際に、四方から駆けつけた数人のガードマンに無理やり押さえつけられたことがある。もちろん、トイレへ行きたいことを説明すれば許可されるが、時には暴力をふるわれる客すらあったのだ。これも事実。

当然ながら、当時のライブ現場のあちこちで、立ち上がる客とガードマンの小競り合いが見受けられたわけだ。

The Stranglersが初来日したのは、そんな時代だった。バンドの来日に先立ち空手修行のために来日していたベーシスト、ジャン・ジャック バーネルと邂逅した際に、私はそのことを訊ねられた。

「日本のファンは本当に音楽を楽しんでいるのだろうか?」
という彼の質問に、私は前述の体験を語ったのを憶えている。

......そして、彼らの初公演がおこなわれた後楽園ホール。

ジャンに招かれ私もその客席にいたが、その現場でも席を立とうとした客とガードマンの間での小競り合いがあちこちで見受けられた。

が、そうこうするうちに突如ジャンがベースを置いて客席に跳び下り、ガードマンと客の揉め事に介入した。というより、ガードマンをぼこぼこにしてしまったのだ。これを機に、会場内はアナーキー状態になり、客は椅子を蹴りだしてステージ前に殺到。まさに暴動寸前のパンキッシュな現場と成り果ててしまった。

その混乱状況の中でバンドは、Something Better Changeという代表ナンバーを三回繰り返し演奏して、その日のステージを終えた。

Something Better Change

その同じナンバーを、この4月5日の新宿ロフト、ジャンをヴォーカルに迎えた私達は演奏する。

EU、ヨーロッパ諸国、諸民族の協和を早くから求めたジャンは、その実現の結果に失望していた。統一後、そこに実現したのは、どこもかしこも同じような相貌をした街角でしかなかったから......。

彼が求めたのはポリフォニックな統一感だったといえる。多響的統一感、いうまでもなく音楽における美意識である。音楽内の美的概念とはいえ、私達はそれを認識できるのだ。この点が重要だ。人がそれを認識できる以上、同様の美意識の上に構築された何かが、現実の政治のうえで実現できないはずがない。多響的な統一を否定する世界を私もジャンも嫌忌する。少数派を無理やり暴力で押さえつける者を私達は嫌忌する。

Something Better Change

ジャンはヨーロッパで、私はアジアで、まだまだこの歌を歌わねばならないようだ。まだまだ変わらなくちゃいけないんだ、そうだろ?

Momoyo The LIZARD 管原保雄
< http://www.babylonic.com/
>

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■アナログステージ[32]
選択肢はひとつだけじゃない

べちおサマンサ
< https://bn.dgcr.com/archives/20100323140200.html
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コンニチハ、べちおです。本格的な春が近づいてきました。花見の準備はできましたか? 「本格的な夏」や、「本格的な冬」という言葉はよく耳にするが、「本格的な秋」と「本格的な春」は影が薄い。そのくせ、日本人には大好評な季節である。春が近づいてきたということは、ワタクシの大嫌いな真夏の準備段階。あぁ...いまからイヤになるぅ...。

●効率向上が見えてきた

さてさて、出向から2ヶ月が経過したわけですが、以前綴ったロケーション管理が定着してきて、すべての作業において効率が上がってきたのが分かります。途中、細かいところが抜けがちだったのですが、「ここをきちんとやらないとやっている意味がない」と徹底させたのが功を奏した。

数字的な結果は来月にならないと見えてこないが、先月、今月の発注段階で約30%のコストダウンができている。中小企業といえど、30%のコストダウンはかなり大きい。それだけ過剰在庫もあったということにもなるが......。

間に合わせで作った管理用データベースを、きちんとしたものへ作り直そうと、いろいろ探した結果、オープンソースのCompiereをチョイスしてみた。
・中小企業向けOSS ERP - Compiere
< http://www.compiere-japan.com/
>

Compiere自体を使ったことはないのですが、あれこれ探していて、ERP(Enterprise Resource Planning)の取り纏めなどが容易かなぁ...と。加えて、オープンソースというのが嬉しい。余計なものは省けるし、既存アプリにみられる「使わないお節介」も要らなくなる。また、ロケーション管理などのSCM(Supply Chain Management)も一括して管理できる点に着目。デジクリの読者様には、あまり馴染みがない言葉かもしれませんが、SCMの中でも何種類かに分類されていたりします。

・ユーザが仕様を提出し、それに伴って在庫部品(新規発注もあるけど)から組立てを始めるCTO(Configure to Order)
・ある程度の段階まで作りこんでおき、ユーザからの発注で製品として完成させるBTO((Build to Order)
・受注があってから生産計画などを決め、それから各部品などの手配を行い、揃った時点で製作を始めるMTS(Make to Stock)

大まかに上記のように3分類するのですが、出向先の会社は、受注を受けてからの生産(製造)になるので、MTSに分類される。ニュアンスは多少異なるが、MTSとCTOの中間のようなポジションなのかもしれない。微妙だ。

余談になるけど、いまのパソコンメーカなどは、ほとんどBTOで生産が行われていたりする。DELLが先陣をきって成功したビジネスモデルといったほうが馴染みがあるかもしれません。「完成品在庫を持たなくて済む」というのは、当時では画期的な手法で、仕様変更やニーズが変化しても不良在庫というリスクを背負うことが殆どない。

またMTSのように受注があってから仕込むと、どうしてもリードタイム(納期)が長くなってしまいがちですが、BTOの場合だと、途中まで仕掛けてあるので、リードタイムの短縮に繋がったり。DELLなどのパソコンメーカに限ったことではないが、これがかなり重要で、待つのが嫌いな人には、大変ありがたい仕組みになっていたりする。どうしても今すぐ欲しい! って人はショップで買うけど...。

●「基本」が崩れているとダメ

Compiereのほうに話を戻すまえに、もう少しだけ。今度はウチの会社になってしまいますが、ベンダーさん(とくにいま出向している会社などの制御コントロールを製作しているところ)には、制御回路図や構成図面のほかに、BOM(Bill Of Materials)という部品構成表も渡している。

ベンダーさんは回路図とBOMを参照しながら各部品の手配などを行うわけですが、BOMの管理がうまくできていないと、さまざまな弊害をもたらすことになる。これは、こっち側(ウチの会社)の問題でもあるが、設計者がBOMを適当に作成してしまうと、そのまま間違った構成で製品が出来上がってくる。

ベンダーさんが製作途中で、仕様ミスに気がついて指摘してくれるときは助かるが、分からずにそのまま製作してしまうと、相当な痛手を負う。単純にコントロールが動かない。とあれば原因の特定が容易だが、動作はしているんだけど、なにかおかしい... となると、それはもう大変。動かすために構成されている部品の点数が相当数あるため、コントロールを含め、該当する部品ひとつひとつを辿っていかなければならない。ものすごいタイムロスだ。

機器間を接続しているケーブル類も、汎用のケーブルではなく、仕様に沿ったカスタムオーダー品なので、そっちも疑わなければいけなくなる。お恥ずかしい話、結構あるんですよ...ケーブルの設計ミスが。ワタクシがソフトの部署からハード開発へ移ってから殆どなくなりましたが、完全になくなったわけでもないのが実情。

スタッフが描いた図面や組図、BOMなどをベンダーさんへ提出するまえに、血眼まではいかないが、かなりチェックは入れる。しかし、一日に出図されてくる量が、とにかくハンパじゃない。すべてを隅々まで検図してはいるが、どうしても見落とすこともある。今は出向中ではあるが、ワタクシの検印がないとリリースできないので、夜中に目をショボショボさせてチェックしているのだ。頑張れ、べちおくん。

加えて、以前にも少し触れましたが、ウチの会社はパーツナンバーで管理されているので、一回登録されて正式リリースされると、変更を出す手続きが非常にこの上なく、もう、イヤ! ってくらい面倒。できれば避けたいのだ。部署間が険悪になる要因も、ここにあったりする。責任のなすりつけなんですけどね、アハハ。

●BOMの構成を理解しないと先に進まない

BOMの管理も然ることながら、ベンダーさんは、BOMの構成も理解できないと先に進まない現状がある。というのも、単に部品表一覧としてだけなら難しいことはないのですが、ここからツリー式に子ども、孫と部品が連鎖されることがある。いまいち伝わり難いかもしれないが、仮に「デジクリCTRL」という制御コントロールがあったとしよう。

デジクリCTRLは、A・B・Cと3点の部品で構成されているとして、「A」という部品は、a/b/c/d/eという5点の部品から構成されている部品、「B」は、f/g/hの3点から構成されているが、「f」は、1/2/3/4から構成されている...というように、「デジクリCTRL」だけを見ても、デジクリCTRLを構成されるBOM、その中に使用されている「A」のBOM、「B」のBOMの中に「f」のBOMが連なる......というような、なんとも複雑怪奇なリストになることが多い。

仕様提出する側の管理も当然ながら、受ける側もこれらを把握しないと、製品として完成しないのだ。どうにか改善したい要素ではあるものの、とりあえずは、出荷した後のメンテナンスなどを考慮すると、最善な方法であることには間違いない。けど、受けるベンダーさんは面倒この上ないはず。

検査段階でも、耐久試験はもちろん、メーカ推奨の交換時期(バックアップ用の電池など)をすべて書面化し、故障した場合の症状別に、対応方法と交換部品などをリスト化し、サービスや資材などへ登録しておくのだ。このとき、ある程度のワークフローも作成しておくので、故障などの問い合わせで対応に困ることは少ない。

そこで! 受注から生産、BOM、在庫など管理を容易にするためにCompiereが出てくるわけですが、眠くなってきてしまったので、Compiereの話はまた今度ということでご勘弁ください、すみません。

と、最近感じていることが、いまはウチの会社のやり方で進めているのですが、果たして、ここの会社には合っているのか悩んでいたりします。従業員たちからクレームきたり反感を買っているわけではないのですが、この会社に合う別な方法......、生産管理方式があるのではないかと思いはじめていたり。とりあえずいまは、基礎を作っている段階なので、そこが固まってから、一番最適な方法を見つけられればいいなぁ......。

【べちおサマンサ】pipelinehot@yokohama.email.ne.jp
FAプログラマであり、ナノテク業界の技術開発屋(出向中)
< http://www.ne.jp/asahi/calamel/jaco/
>
< http://twitter.com/bachiosamansa
> ←フォローしても役に立ちません

・と、デジクリとはかけ離れた内容になってしまいましたが、こんな感じで皆さんが使っているパソコンや携帯電話や家電やらの主要部品が開発されていたりします/といっても、ウチがその部品を作っているわけではありませんけど/で、ウチは何をやっているんだ? というと、メーカさんが諸々を開発研究するための装置を開発していたりするのです/おっと、その先は......内緒♪/って別に勿体ぶっているわけではありませんが、聞いても面白くないと思うので....../今回は読み難くいうえに意味不明な話でスミマセン

・記憶に残っている2週間の出来事→忙しくて何も記憶に残ってないです。また休みがなかったです→ムスメが高校推薦で入学。おめでとう!→ムスコが彼女を隠している気がする→つくリゾに嵌り中。面白い。

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■ローマでMANGA[27]
MANGAセミナーの精鋭は4人

midori
< https://bn.dgcr.com/archives/20100323140100.html
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4人とはMANGAセミナーの4人です。いつものように、MANGAセミナーが昨年スタートしたときは30人弱だった。いつものように、時を経て人数は減っていく。好奇心で来ていた学生や、「ホント」の授業の課題製作が間に合わない学生は来なくなる。

6月に進級試験なので、ますます焦ることになる。期待していた「MANGAの授業」と、私の授業内容が違うと感じた学生も来なくなる。たぶん。どんな授業を期待していたのか、この理由で来なくなった人に聞いてみたいけれど、誰がそうなのかわからない。

いつものように、2月になっても来ている学生は常連さんになり、彼らは来るのが楽しみのように見える。学生は片手で数えられる数になり、今年は4人だ。コミックス科在籍が一人、イラスト科在籍が一人、アニメ科在籍が一人、グラフィック科在籍が一人。ここまで在籍コースがバラバラになったケースは初めてだ。

話を聞いてみると、コミックス科以外に在籍する学生もMANGAが好きだと言う。グラフィック科に在籍するのはポーランド出身の女の子で、「絵が描けないから」グラフィックを選んだのだそう。今年のMANGAセミナーを始めた頃、彼女はいちいち「えー! 描けない!」「えー! 誰かに描いてもらう!」と騒いでばかりいたのが、年が明けてからはおとなしく描いている。確かに上手ではないけれど、ヘタウマのような温かい味がある。

上手ではない、と言えば、残る3人もヘタ。一年生だからでもあるけれど、このマンガ学校へ来てから描き始めているから。全員ではないけれど、マンガ好きと言いながら、過去、子供の頃や中高生時代にマンガを描かない。

イタリアの学生は、学校の連絡や宿題などを記入するのにブック型の「日記」を持つのが、小学生の頃からのお決まりになっている。この日記に好きなキャラを描いたり、好きな子の名前を装飾的に書いたりするのが、多くのマンガ好きの「創作活動」だ。日本の中高生のMANGA好きが、せっせとMANGAを描くのと状況がかなり違う。

これはマンガ出版をめぐる状況の違いも大きく影響している。日本のマンガ雑誌は新人賞を設けて、そこからプロを輩出している。そういうのを見ているからMANGA家志望者はせっせとMANGAを描く。あっ、その前に、小学生の頃から、はがきでキャラの顔を描いて投稿したりする。あっ、小学校、中学校を通じて、図画工作の時間にお絵かきもする(少なくともしてた。今はどうなんだろう?)

イタリアにはそういう機会はない。図画工作の授業はないし、マンガ雑誌はない。新人賞などというのもない。マンガ家志望者がマンガ原稿を描くのは、よっぽど行動力があって、自費出版をする子か、マンガ学校へ通う子(すなわち「マンガ学校へ通う」という選択をするのは行動力があるんだ)。

つまり、かなり大きくなってから、初めてマンガ原稿を制作する。中には、今年の4人の精鋭のように、マンガ学校へ来始めてから、絵を描き始めるケースも少なくない。だから、一年生では下手な学生が多い。ここで、MANGAセミナーの難しさが出てくる。

●絵が描けない人のためのネーム?

我がMANGAセミナーでは、理論を解説すると同時に、短編を作ってもらって実践も経験してもらう。ペン入れまでは要求しない。レイアウトが重要なので、鉛筆の「ネーム」(下書き)で十分だよ、と言ってある。

絵がヘタ、というか描き慣れてない、描いた回数が少ない、描いた経験が少ない。つまり、頭の中で欲しい絵のシミュレーションができない。キャラが全部正面向きで口だけ笑っているコマが続く。アルカイックスマイルのスマイルは嬉しいことを表現しているのではなくて、感情があるということの表現なのだ、と聞いたことがあるけど、それなのだ。時々横向きになる。エジプト壁画だ。これは動きを表現してるんだね。

古代芸術の歴史を経ているんだ、遺伝子のなせる技か、と感心してる場合じゃない。ネームを描いてもらって、ここから、さ、あなたが伝えたかったことをもっと的確に伝えるには、このコマを大きくして、このキャラをここへ持ってきて......というサジェスチョンをやりたいのだけど、そこまで行ってない。

つまり、コマの意味やら、空間の意味やらを解説しただけで、ネームを作ってもらうのに無理があるということ。でも、絵の描き方を教える暇はない。下手な絵でも、キャラの感情を作っていける方法を考える必要があるということ。

2月の東京アニメーター学院での授業で、一編5分くらいの短編アニメを立て続けに見せてキャラを理解させ、そのキャラと独自のキャラを入れた4ページの短編を描かせる、という授業があった。プロットは出来ていて、オチだけ各自のオリジナルにする。

シンプルなキャラの形態と、はっきりした性格付けと、シンプルなストーリー。これを提供してあげれば、私が生徒にやってもらいたいことに近づくかも。MANGAを描いたことのない子たちに、いきなりネームをというのが、無理な話なのかも......と、今になって気がつくのであった。

【みどり】midorigo@mac.com

昨今のトンデモ法案から、日本の政治とマスコミに対する「?」が大きくなり、Youtubeを駆使して、マスコミ以外の情報を入手してます。今までいろいろ無知だったことの他に、自虐的歴史観をそのまま鵜呑みにしてたことに気がついて、日本という国に対する敬愛の念、誇りを持つようになりました。そしたら、自分自身にも自信が出てきて、なんだか気持ちよい。誇りを持てる国に生まれ育った私なんだよ、ということで。ナショナリズムとかウヨクとかいうことではなくて、自分のアイデンティティの肯定ということです。両親を敬愛するのと同じこと。今回の政権交代とトンデモ法案は、そういうことに気がつく役に立ってくれました。

イタリア語の単語を覚えられます!と言うメルマガだしてます。
< http://midoroma.hp.infoseek.co.jp/mm/menu.htm
>

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■編集後記(3/23)

・わたしが住む町、埼玉県戸田市の市長選挙の投票が21日に行われ、即日開票された。開票速報は市の情報ポータルサイトで見た。22時の第1回発表(開票率48%)では、4候補が6,000、5,000、1,000、5,000と出た。4選を目指す市長と、民主党・連合埼玉が推薦する候補の差は1,000票。現市長圧勝と予想していたので、これはすごい選挙になったなあと驚いた。ところが、22:30の第2回発表ではすでに最終結果が出ており、現市長が20,619、民主党は第2位だがわずか6,839だった。後から知ったのだが、第1回は各候補の票がまんべんなく確認者のところに回ってくるので、ほぼ同じ票数になるのだという。そのシステムを知らなかったのでよけいな心配をしてしまった。投票率38.58%とは情けない数字だと思うが、公約達成率9割超の実績ある市長なので前回は無投票当選、今回も争点はなかったから現状維持ということで。民主党は告示1か月以上前から宣伝カーを巡回させ、駅立ちでは幟と運動員の多さと大音響で有権者のひんしゅくを買った。数を誇るゴーマンぶりで選挙の品格のなさは際立っていたから、みごとな負けっぷりもさもありなんと思われた。ああ、民主党、おごれる人も久しからず、唯春の夜の夢のごとし。(柴田)

・三連休は仕事三昧であった。三日もお休みがあって良かった。スクリプトではまってしまい、連日朝まで。というか、まだ継続中なのだが。提供されているスクリプトそのまま使えたら簡単なんだけど、お客さんのニーズと少し違うし(お客さんはちょっとしたこととして要望を出されるが、そのちょっとしたことって、とても大変だったりするのだ)、このまま出してもなぁと思うのだ。自分のサイトなら、もうこれでもいいんだけどさ。そういえば、楽しようとDreamweaverで提供されているSpryを初めて実戦で使ってみたが、細かなところに手が届かないものであった。この「届かない」に気づくまでの時間が次回からに生きるのだが、徹夜が続くとつらいものが......。スクリプト以外でも、ほんとそういう迂回時間が多くて、だからこそお客さんとの会話に深みが出るというか、即答できるというか(汗)。クリエイティブ学校でアシスタントしていた時、トラブル関係には強く、生徒さんの質問にも即答できた。実戦中に要因をつぶして行った事例と同じものが多かったからだ。生きるとはいえ、ブラウザやら何やら新しいものが出てきているから、事例は増え続けてもいるのよね......。(hammer.mule)
< http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1003/23/news019.html
>
Google China停止。
< http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100323k0000e040040000c.html
>
ICPOに要請。