[2822] 池袋三昧な日

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《実はその列が「店員さん待ちの列」だったのだ》

■気になるデザイン[40]
 紙じゃない紙幣もおもしろい!
 津田淳子

■装飾山イバラ道[53]
 池袋三昧な日
 武田瑛夢

■おかだの光画部トーク[32]
 ISO感度って何だ?
 おかだよういち



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■気になるデザイン[40]
紙じゃない紙幣もおもしろい!

津田淳子
< https://bn.dgcr.com/archives/20100330140300.html
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「紙」というと、本をつくっている仕事柄、ついつい本文用紙とかファンシーペーパーとかを思い浮かべがちですが、実はそれよりも遥かに大量の紙が生活の中で使われていますよね。以前書いたティッシュペーパーもしかり、今手元にあるスターバックスのコーヒーカップもそうだし、そこに巻かれているダンボール(片側だけうねうねしたシングルダンボール)のスリーブも。

それ以外にも、例えば机。「机は紙でできてないでしょう」と思われるかもしれませんが、合板などのコストパフォーマンスのいい机は、木目を紙に印刷してそれを樹脂などで板に貼り合わせていたり。また溶接するときに目や顔を保護するマスク。これも熱にも強い、すごい分厚い紙が使われているものもあります。

そして、(たぶん)みんな大好きで身近にある紙といえば「お札」ですよね。『デザインのひきだし9』では、そのお札100枚毎に束ねる「札帯」用紙をご紹介しましたが(非常に強度がある和紙風の紙で、一般人である我々も平判で購入可能!)、お札自体を調べてみるといろいろ面白いことにつきあたります。

日本のお札は現在4種類。どれも楮(こうぞ)や三椏(みつまた)、マニラ麻などを原料にしてつくられた和紙で、そこに「黒すかし」が透き込まれている。黒すかしとは、一般的に透かしとは逆に、透かし部分を厚くすく、つまり光にかざしてみたときにそこが黒く(濃く)見える透かしのことで、「すき入紙製造取締法」という法律によって、政府の許可なく、すきこんだ紙をつくってはいけない、ということになっている、特殊な透かしなのだ。

なるほどねぇ、と思って、ちょっと世界のお札を眺めてみると(私、印刷/紙好きが高じて、世界の紙幣を集めているもので・笑)、実は「紙」でできていない紙幣というのが、かなりの国で発行されている。

例えば、オーストラリアやシンガポール、クエート、パプア・ニューギニア、ニュージーランド、ベトナム、ルーマニア、台湾のニュー台湾ドル、中国のミレニアム記念100人民元などのお札が手元にある方はぜひ見てみてほしい。これらの紙幣、紙じゃないものでできている。

では何でできているのかというと、「ポリマー」という合成樹脂でできてます。20年くらい前にオーストラリアで開発されて、今ではかなりの国で使われている。基本的には透明のポリマーに白を刷っているので不透明ですが(その上に各種印刷がなされている)、特殊ホログラムが施されたポリマー部分は白が刷られてないので、向こう側が透けて見えてホログラムになっている。

この「ポリマー紙幣」(別名プラスチック紙幣)、紙のお札に比べて偽造されにくく、耐用年数も長いので、採用国が増えているそう。一枚あたりの製造コストは、紙にくらべて高いものの、耐用年数が長いので、結果的には安くなるっていうこともその理由のひとつだ。

これは正式に理由としていわれているものではないが、海外ではお札をそのままポケットに入れてしまう人が多いが、ポリマー紙幣の採用が早かった国は、亜熱帯、熱帯地域が多く、そこでは特に、紙のお札は人の汗などを吸ってやわらかくなっていて、それをポケットにグシャッと入れると、破れたり壊れたりしやすくなるから、ポリマー紙幣への切り替えが早かった、という説もあるみたい。確かに、日本人はお札をお財布に入れてることが多いものなぁ。

と、紙からなぜか紙じゃない紙幣に話がとんでしまいましたが、紙や印刷、加工を調べていくと、どんどん知らないことを知ることができて、ホントおもしろい!

【つだ・じゅんこ】tsuda@graphicsha.co.jp
平日毎日、更新中! デザインのひきだし・制作日記
< http://dhikidashi.exblog.jp/
>

札帯用紙についても掲載している『デザインのひきだし9』はただいま好評発売中! 特集は「紙の魅力をもっと知る」「できぬなら 自分でやろう 印刷・加工」の2本。特集や記事と連動した実物サンプル42枚を綴じ込んでます!
他にも『グッズづくりのイエローページ』、表紙が全部シール(!)になった『デザインのひきだし8』全国書店で好評発売中です!
< http://www.graphicsha.co.jp/
>

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■装飾山イバラ道[53]
池袋三昧な日

武田瑛夢
< https://bn.dgcr.com/archives/20100330140200.html
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テレビ好きでお風呂のテレビも飽きずに見ている私だけれど、さほど機械や家電が好きというわけでもない。でも、小さい時から家の中で電気製品を選ぶ役目になったり、電話工事みたいなことをしてきた。うちは母子家庭だったので家の中の大人は母しかおらず、私たち姉妹はいろいろなことが自分でできるように育てられたのだ。

ところが母ときたら、時計の電池も自分で替えられないタイプの人だ。腕時計の電池交換は一般的に時計屋さんに頼むのはあたり前だけれど、普通の目覚まし時計なのに時計屋さんにまるごと持って行って、電池を替えてもらっていたのを覚えている。それはダメでしょうと気づいた時には、私はもう大人だったけれど。母が電気オンチ的な自分を自覚していたからこそ、子供に自分で処理する能力が身に付けば良いと思っていたのかも。

ということで、電気製品について教えられた覚えもないし、自ら興味があったわけでもない。ただ必要であったことは確かで、誰かがやらねばという状況が自然とできるようにさせたと思う。

私のだんなさんも押し入れの中が自作PCの墓場みたいな人なので、彼の実家にいた当初から、家の中で家電部門や配線部門を任せられがちだ。今回はお義母さんの実家のテレビを購入するのを頼まれて、池袋のヤマダ電機に行って来た。昨今の家電ブームでバラエティ番組にもよく登場する。特に池袋は今は秋葉原よりも熱い激戦区らしい。東口の「LABI1 日本総本店 池袋店」に行ってみて、そのテレビ販売の本気ぶりにはびっくりした。

・ヤマダ電機
< http://www.yamada-denki.jp/
>

●たぶん日本一テレビが売れている現場

まず1階の入り口を入ってテレビ売り場のフロアを探そうとすると、もう1階のフロア全てがテレビ売り場というストレートさ。32インチの液晶テレビを頼まれていたので探そうとすると「32」と大きく書かれた看板が目に入るし、そもそも売り場中央のほとんどが32インチのテレビだった。まだ店に入ってちょっとしか時間が経っていないのに、探しているものが目の前にあるのだ。

というのも、32インチはとても売れているサイズらしい。行ったのが休日だったせいかものすごい人だかりで、店員さんに質問する隙がない。他店のように、今話している人が終わったらすぐにその店員さんを捕まえようかと狙っていたけれど、ここはそんなに甘いものではなかった。

店の中央付近に、謎のすごく長い人の列がある。何かの特売かしらと思ったが、実はその列が「店員さん待ちの列」だったのだ。買う気がある人が、具体的に店員さんに相談するには、まずはその列に並んで権利を得ねばならないらしかった。さっさとテレビを注文したら「ナムコ・ナンジャタウン」にでも行って遊ぼうと思っていたのに、このままでは丸一日潰れてしまいそう。

特に看板で誘導もしていないこの列が、そういう列だということをなぜ皆知っているのかとっても不思議だった。皆決めるまで何回も来ているのか、ネットで情報を調べてるのかな。他の作業途中の店員さんに、アンテナ工事費は別に見積もるということだけを聞いてその場を後にした。予定をガガッと変更して、とりあえずナムコ・ナンジャタウンで遊んでテレビの件は後で考えよう。

●ナムコ・ナンジャタウンで暇つぶし

ナムコ・ナンジャタウンは手軽さが気に入って何度か訪れている。いろんな餃子が食べられる「池袋餃子スタジアム」や「アイスクリームシティ」があって、遊園地的なアトラクションも入っている。ビルの中にあるので天候を気にせず気楽に行けるところがいいし、アトラクションに興味がなくても大人300円の入園料で入場できる。

・ナムコ・ナンジャタウン
< http://www.namja.jp/
>

いろいろ食べたけれど、餃子だったら「安亭」のベーシックなタイプが一番おいしいと思った。小さくて皮も薄い餃子なのに、私が餃子に求めているものがバッチリ入っている感じ。アイスクリームは未だに、これ! というものに出会っていないけれど、お土産で買って来た沖縄のブルーシールの紅芋アイスがなめらかでおいしかった。でも、ブルーシールならすぐそばに池袋サンシャインシティ店があるので、アイスクリームシティの入園料を払わなくても買えるんだけれど......。

・ブルーシール
< http://www.blueseal.co.jp/
>

アイスクリームシティでは、全国のカップのアイスクリームが買える「カップアイス博物館」があって、コンビニのような冷凍ショーケースにずらりと並んでいて壮観。懐かしいふるさとのアイスを買うチャンスかも。九州の天文館むじゃきの白くまとか、地方発送してもらうには送料が気になるものも、手持ちでお土産にできる。

お土産用のアイスのクーラーバッグは、2時間の袋か8時間のボックスかで選ぶことができ、今回はカップアイス5コだったので2時間の袋タイプに入れてもらった。池袋の駅まで帰る道すがら、だんなさんがもう一度ヤマダ電機によって様子を見たいと言う。確かに、閉店まぎわの電機屋さんにお得チャンスがあるのは知っていたので、ちょっと寄ることにする。

●休日でも買いやすい時間帯

店に入ると昼間見た混雑は消えてすっきりとしていた。しかも黄色い貼り紙で「本日価格!」というのが新たに貼られている。この貼り紙は昼間にはなかったし、だいたい1万円位づつ安いみたい。休日の終わりの遅い時間に安くなるというのは、私たちが自分のテレビを買った時にも感じていたことだ。

中央にあった「店員さん待ちの列」には3人位しか並んでいなかったので、今度は並ぶことにする。でも、私はだんなさんの背中のリュックに入れた、保冷袋入りアイスが融けないかが心配だった。「長引くようなら先にアイスを持って帰るから」と、自分にとっての優先順位を告げて一緒に並ぶ。

サイズや予算などの条件を話すと、おすすめのテレビへと案内される。特価の札を見つけた件を話すと、あっちは処分品だけれど、今話したこの現行品もポイントを考えるとそれ以下の価格にできると言う。

結局、ソニーの32インチの10万円位のテレビが、エコポイントやカードポイントを引くと4万円台になる計算。そうなるとうちの10インチの防水お風呂テレビとあまり変わらない値段かも。売れ筋サイズは流通量がハンパじゃなく多いから、値引率の旨味もたっぷりということか。

●販売システムの効率化

買う機種と工事関連の用件の書類を作ってもらった後は、お会計レジへと引き継がれる。店員さんとはそこでお礼を言ってさよならだ。他店だと会計まで担当者が同じことが多いけれど、商品知識のある店員がすぐに次のお客につくシステムは効率的だと思った。こういった流れ作業の方式でないと、昼間見た大量のお客さんは捌けないということだろう。今日一日だけで、いったい何台のテレビを売ったのだろうか。

今回は頼まれていたテレビだったので、なんとか決められてホっとした。アイスも融けずに持ち帰れた。ナンジャタウンに行く前に寄った駅前の「タカセ」という、昭和レトロな雰囲気のパン屋さんのこしあんパンもおいしかった。いろんな店がぎっしり詰まった池袋の町は、たまに行くと新鮮だ。

テレビは3月中に買うのが良いという噂が、情報番組の煽りだったのか本当だったのかはこれからになってみないとわからないけれど、春の嵐のようにテレビが売れた週末だったのは確かだ。

【武田瑛夢/たけだえいむ】 eimu@eimu.com
装飾アートの総本山WEBサイト"デコラティブマウンテン"
< http://www.eimu.com/
>

「パラノーマル・アクティビティ」が見たかったので、だんなさんにまだ公開してる映画館を調べるように言ったのに、「ほぼ終わったみたい」とのこと。でも、池袋を歩いてたらしっかり看板があって「まだやってるじゃん!」。さては怖いから見たくないな。辛いものと怖いものは、私しか好きじゃないので困る。

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■おかだの光画部トーク[32]
ISO感度って何だ?

おかだよういち
< https://bn.dgcr.com/archives/20100330140100.html
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被写体の明るさである「露出値」を決定するには、絞りを調節する「F値」とシャッターを調節する「シャッタースピード」を組み合わせで表現することを前回説明しました。F値もシャッタースピードも、バラバラに勝手に決められるわけではなく、F値を希望の数値に決めれば、それに対応したシャッタースピードになりますし、逆にシャッタースピードを決めれば、それに対応したF値になります。

室内や夜など暗い場所での撮影は、絞りを開けて(F値をF1.4などできるだけ小さな数字に設定して)シャッターも長い時間開けて、光をたくさん取り込んでやる必要があります。

しかし、設定上、絞りを開けるとピントが一点にしか合わなくなり、長時間シャッターを開けると手ぶれや被写体ブレの問題が出てきます。暗い場所では、ストロボを使ったり三脚を使ったりしないとピンぼけしたりブレたりしてしまうのですが、場所やシチュエーションによっては、それらが使えないこともあります。

では、ストロボや三脚が使えない場所ではどうするか。センサーを少ない光でも感知するように敏感にします。別の言い方をすると、少ない光をセンサーで増幅します。これがISO感度です。

ISO感度とは写真フィルムの感度を表す指標で、1987年に国際標準化機構によって策定されました。それまでは、米国標準規格(ASA)で決められたASAスピードという表示でしたから、古いフィルムカメラや古いフィルムのパッケージには、ASA100とかASA400と表記されていました。

ISO100を基準に200→400→800→1600と倍々で光に敏感になります。これも絞りやシャッターと同様、一段ずつの変化で光が半分→また半分→そのまた半分というように、ISO感度の数字が倍々で大きくなるにつれ、半分の光で撮れるようになります。

例えば、ISO100で、
絞りF8・シャッタースピード125で設定出来る場合、
ISO200に設定を変えると、
絞りF8・シャッタースピード250。または
絞りF11・シャッタースピード125。
ISO400に設定を変えると、
絞りF8・シャッタースピード500。または
絞りF16・シャッタースピード125
で撮影できます。
つまり、ISO感度を一段分上げると、絞りを一段分絞る(あるいはシャッターを一段分速く)することができます。

フィルムを使っていた頃と比較して、デジカメを使うようになって最もメリットを感じることのひとつが、いつでも自由にISO感度を変化できることだと思います。

フィルムでも、無駄を気にしなければ一枚毎でも交換すればいいですが、あまり現実的ではありません。普通は24枚や36枚の1ロール毎にフィルムを交換するわけですから、晴れた屋外と暗い室内を出たり入ったりして取る場合は困ります。ブライダルの撮影などは、感度の違うフィルムを入れたカメラを何台も用意したりしました。

デジタルになった今は、その場その場でショット毎にISO感度の設定を変えられるので、枚数に縛られることなく、明るい場所から暗い場所まで自由に移動して撮影できます。

最近ではセンサーもどんどん開発が進み、ニコン D3sなどはISO 102400相当という、とてつもなく高感度なものも出てきました。
< http://bit.ly/dBYbM6
>

ここまでくると、ほんのかすかな光でも捉えることが出来るので、フィルムでは撮ることができなかった世界を写すことができます。

フィルムの時代は、絞りとシャッターの2つを変化させて露出を決めていましたが、デジタルになってからは、このISO感度というもうひとつの要素も加えて柔軟に設定を決められるようになっています。

例えば、PENTAXのデジタル一眼レフには、絞り優先(Av)・シャッター優先(Tv)と従来のモードに加えて感度優先(Sv)モードと、シャッター&絞り優先(TAv)モードと、デジカメならではの見馴れない設定モードが搭載されています。
< http://flic.kr/p/7zXHP8
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感度優先(Sv)モードは、感度を随時自由に調節して、絞りとシャッターが自動で追従するモード。シャッター&絞り優先(TAv)モードは、使用したい絞りとシャッタースピードに合わせて、ISO感度が自動で設定されるモード。

最近のコンパクトデジカメでも、ISO感度をオートで設定しておくと、カメラが明るさに応じて自動で感度を決めてくれたりします。

暗いところでも撮影できて便利なISO感度の設定ですが、高感度にすることで問題も出てきます。ノイズが出て画質が悪くなってしまうのです。これはフィルムもセンサーも同じように、高感度になるほどノイズが目立って画像がざらついて汚く見えてきます。

フィルムでは、光を感じる粒子が小さい程きめ細かくきれいな画質になります。この粒子が大きくなる程、少ない光量で反応しますが、粒子が大きいので画面もその分荒くなります。

デジカメのセンサーも少ない光を電気的に増幅させるので、高感度になればなるほど、ノイズが目立ってきます。デジカメ本体にはこのノイズをなくすための高感度ノイズリダクションなどの設定が付いていたり、Lightroomなどのソフトにもノイズ軽減の設定項目が付いています。
< http://www.adobe.com/jp/joc/pslr/pslr3_beta2/
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しかし、それらの機能でノイズを軽減させ多少目立たなくさせることは出来ても、完全になくしてまるでISO100で撮ったかのようには、残念ながらできません。なので、やみくもに高感度に設定すれば良いわけではなく、可能な限り低い設定にしておいた方がいい画質になります。

いま日進月歩でセンサーの開発が進んでいますので、高感度でもノイズが少なくきれいに撮れるカメラが、これからどんどん出てくるはずです。

【おかだよういち/WEB&DTP デザイナー+フォトグラファー】
< http://s-style-arts.info/
> < mailto:okada@s-style-arts.com >
< twitter:http://twitter.com/okada41
>

桜もちらほら開花しているみたいですが、昨日はまさかの雪。しかも吹雪いてました。この時期にこの寒さどうなっちゃってるんでしょうか。

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■編集後記(3/30)

・中学校の級友グループの「桜を見る会」に参加した。かつては母校の桜を愛でてから宴会という段取りだったが、いつのまにかいきなり居酒屋集合になった。先日は20人ほどが集まったが、見覚えない人もいて、いまさらながら自己紹介を行うことにした。見覚えのない人は、小学校卒業後に引っ越したので、同じ中学には通っていないからだった。いい機会だから、わたしはさいきん考えていることを話した。わたしの葬式は、親族のみで質素に行うことに決めました。みなさんには後ほど一通のハガキが届くだけになります。それから、みなさんのお葬式にも不義理をさせていただくことがあるかと思います。そんなわけで、今ここでまとめてご挨拶しておきます。いろいろお世話になりました。ありがとうございました。さようなら。みなさんのご冥福を祈ります。受けた。同意の拍手が鳴った。共同で生前葬をやろうかという声も上がったが、うかつに返事するとお前が企画しろといわれそうなので黙っていた。やっぱり、歳をとったらエンディングノートみたいなものを作っておいたほうがいい。大病を得たとき、治る見込みのない治療は不要、延命措置はやめてとハッキリ言っておかないと、家族がよけいなことをするかもしれない。遺産なんかないから、そこはまったく書く必要もない。というのがちょっと残念ではある。/なんと32Vのフルスペックハイビジョンが発表された。東芝REGZA 32RX1、いいなあ、これ。ますます楽しくなったテレビ選び。ligaturaさん、お知らせありがとうございます。(柴田 http://twitter.com/shibatag3)


・いま図書館で借りているのが「村上さんちの加圧1分! 加圧鍋レシピ」。Fissler 圧力鍋 ロイヤル 4.5L例に出てくるのはフィスラー社のものだが、アサヒ軽金属のもの(活力鍋)でも応用がきく。というか加圧時間は結構「てきとー」でも、大抵のものはどうにかなる。足りなければ後から熱を加えたらいいんだし、長いと柔らかくなりすぎるだけ。毎日のことなので、あんまり気にしないことにしている。圧力鍋を手に入れる前、本当に使うんだろうか、お金を捨てることにならないだろうか、他のお鍋をいくつか買ったほうがいいのではないだろうかと悩んだ。百貨店の実演販売を友人と見に行き、一時間ぐらいいて、いろいろ質問してみたりもした。おもりが振れる、ってどういう状態? 安全機能ってどんなの? 重い? 掃除の仕方は? などなど。それらは杞憂になり、ほとんど毎日登板。炊飯に使い、煮込みに使い、炒め物に使い(普通のステンレス鍋としての使い方で)。炊飯とシチューを同時にする時は、シチューのお野菜を加圧した後、別のお鍋にうつしてから炊飯、とかになるので、もうひとつ買うべきか、その間ほかのことしておけばいいじゃない、その場で洗えばいいだけなんだからモノを増やすのはどうなのよ、などと悩んだり。あら、レシピ本のことを書こうとしたら脱線しちゃったよ。(hammer.mule)
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569774024/dgcrcom-22/
>
ジャンバラヤ風チキンライスを作ってみた
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000DIJ1E/dgcrcom-22/
>
フィスラー社のもの
< http://www.asahikei.co.jp/products/zk/zk30.php
>
ゼロ活力なべ、というのが正式名称だったのね
< http://www.asahikei.co.jp/movie/
>
炊飯動画あり