子だくさんIT社長のFileMaker日記[17]地方のFileMakerユーザよ団結せよ/茂田カツノリ

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Twitter/Ustreamに代表されるソーシャルメディアの革命がいままさに起きている、という書き出しは前回と同じわけだが、その縁で鹿児島県指宿市でFileMaker講習を開催させていただいた。

Twitter上で、たまたまFileMaker関連のお話でコンタクトができ、指宿とお聞きしたのでぜひ行きたいですとお伝えしたところ、その方が本当に人数を集めてくださったのだ。

指宿市は人口44,185人である。大都市、それも東京以外では、なかなかFileMakerの講習会が実現できない中では、快挙と言っても過言ではないだろう。

東京は世田谷出身で都外にあんまり出たことない僕は、人生初の鹿児島県上陸であった。といっても、梅雨時で観光では一番のオフシーズンなせいか、飛行機のツアー料金は26,000円だった。建前上団体旅行のチケットなので某ユースホステルがセットになっていて、でもそこは使わないという形ね。

宿は、指宿といえばTwitterユーザでは知らぬものはいない有名人、若女将うらりんさんのおられる指宿コーラルビーチホテル。僕がTwitterに「指宿行く」と書いたら、周囲から「当然そこ利用するんでしょ、それ以外の選択肢なんて考えられないよね」と、なんとなく包囲されていたのだ。



いやしかし、羽田→鹿児島→指宿と移動し宿に着いたら、そこのフロントに知ってる人がいるっていうのも、Twitterならではというか独特な感じだ。すでにある程度の自己紹介や周辺人脈、そして近況が伝わってる状態なので、決して初対面じゃないのだから。

・指宿市のサイト
< http://www.city.ibusuki.lg.jp/ >
・指宿コーラルビーチホテル
< http://www.coralbeach.jp/ >

●地方が住みやすくなっていると思うのだが

指宿市は鹿児島から電車でさらに1時間強で、そのJR指宿枕崎線は二両編成のディーゼル車で1時間に1本程度というところ。

とはいえ、飛行機プラス2時間弱の移動で行けるのだから、ある意味どうってことはない。来年に九州新幹線が全面開通すれば博多〜鹿児島中央間1時間20分、新大阪〜鹿児島中央間約4時間だから、西日本方面の方にとってはより近くなる。

そして、これはおそらくこの10年程の間で起きたことだが、全国どこに行っても大型スーパーやホームセンター、24時間営業のコンビニやTSUTAYAがある。

僕の暮らす渋谷にはスーパーはなく、駅地下で食材買えなくはないが品揃えもイマイチなこと考えると、指宿のほうが便利である。いまや日本の地方都市は住居も物価も安く、世界的に見ても住み易さ度は高いのではないだろうか。

さらにネットの進化が、地方在住者の助けになる。ちょっと専門性の高い本が欲しけりゃAmazonで買えばいいし、Twitterで人脈も作れ、専門性の高いイベントもUstreamでみられるのだから、仕事さえ確保すればきっと住みやすいに違いないと想像するのだが、実感はどうなのだろうか。ぜひ教えてほしい。

●地方こそ使おうFileMaker

失われた20年と言われつつ、しっかり国家基盤が整備できてきた日本。ただ、仕事面ではいまだうまく回せてなくて、これから超高齢化社会に向かうにあたって暗雲が立ちこめているのも事実。

そこを超えるには、ITのさらなる活用が大事だ。ITはすでに活用されていると思われている節もあるが、実際には自宅でインターネットみている人の率は驚く程少ないし、Twitterという素晴らしいツールがありながら活用している人の割合はまだまだ低い。

仕事においても、取り扱うすべてのデータがデジタル化しているにもかかわらず、そのデジタルデータの加工が手動に近いような状況がある。Excelのシートに担当者ごとに入力して共有フォルダに上げて、なんてことをやってるとしたら実にもったいない。

ExcelにもFileMakerにもそれぞれ良い点があるが、少なくとも複数の人がかかわる業務においての情報共有は、FileMakerのほうが格段に優れる。同じファイルを複数の人が同時に閲覧し加工できるのだから。さらに、定型的な集計や帳票作成などにおいてもはるかに有利。

FileMakerは「データベース」とくくられると、データを保管するだけのように思われてしまうが、実際の活用例をみると、これは完全に、カスタムメイドのアプリケーションソフトを作るためのツールである。少なくとも僕自身は、そのつもりでお客さんのソリューションを作っている。

FileMakerに限らず、こうしたジャンルのツールをRAD(Rapid ApplicationDevelopment)と呼ぶが、ある程度パソコンが普及しきった現在において、この領域はものすごく重要だと僕は考える。

特に、いままで基幹システムを入れていなかった中小規模企業、さらにそうした企業の多い地方でこそ、FileMakerの活用をより深めてほしいと強く思う。

●これはきっと全国的組織が必要なんだ

しかし、こうしたことへ意識が向いてない経営者だったりすると現場は大変。結局のところFileMakerに比べて共有機能ががっくりと落ちるMS Accessになっちゃったりで、効率化・一元化が進まなかったりする。

さらに、FileMakerを使っている人にもなかなか構築のお作法が伝わらなかったり、FileMakerのプロを自称する人ですら基本的なお作法情報を持っていないという実情もある。

だからこそ、僕としてはFileMakerでカスタムソリューションを組むという仕事が、もっともっと全国に広まってほしいと思っていて、できればそれの総元締的な立場に自分がなりたい、と思っている。

とはいえ、自身で資金調達して会社を大きくするというのは、現実問題とても難しく、壁に当たっていたりする。

だから、応援してくれる人、僕と組んで動いてくれる人を募集している。FileMakerの開発を本職にしたい人や、自社の業務を効率化したい人はもちろん、そうした会社を運営するにあたって僕の考えに同調し補佐してくれる人が、全国展開に向けて絶対に必要なのだ。

僕の役割はそれなりに大きいのだと、勝手ながら思っているので、少しでも面白いと思った人はぜひ連絡してほしい。どこでも会いにゆきます。

●もみのこゆきとさんの"現物"と会えた

そして薩摩藩といえば、デジクリ著者の中でも特に謎の多い、もみのこゆきとさんがご在住。ということでTwitterでご連絡しお会いすることができた。

いったいどんな方だろうと思っていたら、小さな赤いコルベットを飛ばして現れた、ラスベリー色のベレー帽をかぶった小粋な方であった(ウソです。念のため)。

「ストレス溜まり放題で耳から鼻血を吹きそうな毎日」(本人談)というのに、日曜の昼下がりという貴重な時間を使って会いに来てもらったのだ。ありがとうございました。

ということで、講習自体も宿泊先確保も、もみのこゆきとさんに会えたのも、Twitterのおかげ。この半年くらい、Twitterでだいぶ人生変わった。やってない人はもったいないよ。

【しげた・かつのり】FileMaker公認トレーナー/FileMaker11認定デベロッパー。システム開発およびコンサルティングが主な仕事だが、企画やIT系ライターもやってるので、最近は「ITジャーナリスト」の肩書きも加えることにしている。株式会社レクレアル代表取締役。45歳になりました。

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