[2886]FileMakerによる情報共有の構造と意義

投稿:  著者:  読了時間:23分(本文:約11,000文字)


《本当の意味での情報共有がこれ》

■子だくさんIT社長のFileMaker日記[20]
 FileMakerによる情報共有の構造と意義
 茂田カツノリ

■クリエイター手抜きプロジェクト[246]Adobe Illustrator CS3/CS4/CS5編
 選択した画像をオリジナルのサイズに戻す
 古籏一浩

■日々これ徒然なり[05]
 今週の一枚〜佐野元春「VISITORS」
 えむ

■展覧会・イベント案内
 「アニとーく」アニメーション上映&アーティストトークイベント
 いしかわこうじ「こどもとえほん」展

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■子だくさんIT社長のFileMaker日記[20]
FileMakerによる情報共有の構造と意義

茂田カツノリ
< http://bn.dgcr.com/archives/20100712140500.html >
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システム開発だのITだのという話では、よく「社内の情報共有がどうの」という話が出て、もしかしたら聞き飽きている人もいるかもしれない。

しかし、これはとっても重要なこと。情報を共有することそれ自体はもちろん重要だが、それ以上に共有のしかたが大事なのだ。ということで、今回はこの点について、ちょっと詳しく解説しておこう。

●FileMakerの共有はファイル共有とは全然違う

パソコンをLANでつないで情報共有という話をすると、ああそれはもうとっくにやってるよ、LANに接続するハードディスクつないで、みんなで使うExcelファイルを置いて、とか思う人もいるかもしれない。

しかし、ファイルを共有してみんなでアップロードダウンロードして、というのは、実は情報共有とは呼べない面がある。少なくとも、FileMakerで実現するものは、これとはまったく異なるものだ。

FileMakerのデータベース共有機能は、OSが持つファイル共有機能とはまったくの別物。FileMaker独自のプロトコル(約束事)により、ひとつのデータベースを大勢で同時に閲覧や更新できるというものだ。

閲覧については、皆が同時に同じデータをみることができ、検索などの結果は各自それぞれ別途に扱える。データの更新については、同じレコードを誰かが更新している場合はそこは変更できないという、いわゆる「排他処理」が実現する。

「同じレコード」という言葉が出てきたが、これは1件のデータといった意味。たとえば10万人の名簿があったとして、そのうちのある1人の人をAさんが修正し始めたら、そこでその人についてはロックがかかり、Aさんが修正を確定させるまではほかの人は修正ができない、という意味。ロックがかかっていても、閲覧はできる。

こうした形でのデータベース共有は実は結構高度な処理なのだが、FileMakerでは何ら特別な意識の必要なく、こうした機能を実現させることができる。

共有できるユーザ数は38,000円のFileMaker Proで9、128,000円のFileMakerServerなら250、380,000円出してFileMaker Server Advancedを買えば理論値的には無制限に共有ができる(無制限といっても実用的には数百くらいだ)。

この場合、サーバとなるパソコンにFileMakerデータベースの実体を置いてこれを開き、ほかのパソコン上でFileMakerを起動してサーバにあるデータベースを見にゆく、という形となる。つまり、使う側のパソコンにはデータベースファイルの実体は置かれないのだ。

こうしたFileMaker独自の共有方法については、誤解をしている人も多いので十分気をつけてほしい。

特に、OSが持つファイル共有機能を使って公開したドライブにFileMakerデータベースを置いて、これをリモートで開いて利用すると、データベースファイルはほぼ確実に壊れる。このような使い方をしてはダメとマニュアルにも明記してあり警告も表示されるが、何かの思い込みがあるのか、こうした使い方をしている事例は多数見たことがある。

ExcelやWordと違い、FileMakerのようなデータベースソフトは、ファイルが常時開いている形となるので、リモートで開く形は特にダメなのだ。繰り返しいうが、ファイルが破損してしまう。

●同時に使えることの業務上のメリット

単一のデータベースファイルを複数のユーザで同時に開け、情報を閲覧し、データの入力や更新ができるということは、実際の業務においてとても役立つ。

こうした形ではなく、たとえばExcelで誰かが入力し終わったら次の人にメールし、などという運用を行うのは、ちゃんとした情報共有とは呼べない。しかし実際、ExcelやWordのファイルを人から人へ受け渡すことで業務を成立させている企業は驚くほど多い。

Excelは素晴らしく高機能で柔軟性に富んだ表計算ソフトだが、データベースソフトではない。だから、レコードのロックや排他制御といった機能は持っていないのは当然で、基本は一人で使うものなのだ。

業務全体の流れを、その業務に関わる人すべてがそれぞれの権限範囲内でみることができ、誰かがデータを更新したらそれが瞬時に全員に伝わるというのが、本当の意味での情報共有だ。

こうした情報共有ができるソフトは、実はあまり多くない。

ExcelやAccessでもある程度の共有はできるが、とても制限が多い上にユーザ数も限られる。実用的な情報共有を実現するには、それに対応したデータベースソフトの利用が必須になる。それができるのがFileMakerであり、MySQLであり、MS-SQLであり、Oracleなのだ。

FileMakerの便利さのポイントは、業務に合致したアプリが作れることや、大量の情報が扱えることなど多数あるが、中でもこの「ちゃんとした排他制御のついた情報共有が実現する」という点はかなり重要である。

まずはこうしたデータベース的な共有の動作を理解するところから、業務改善について考えてみてほしい。新しい世界が広がるから。

【しげた・かつのり】 FileMaker公認トレーナー/FileMaker11認定デベロッパー。できれば他社の社外取締役や技術アドバイザーのような地位をもらって、よりビジネス面の視野を広げたいと思っている45歳4児の父。相変わらず大量の依頼を抱えて全国を走り回っているが、講師やコンサルティングはまだまだ承るのでよろしくです。

Twitter (個人用)< http://twitter.com/shigezo >
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■クリエイター手抜きプロジェクト[246]Adobe Illustrator CS3/CS4/CS5編
選択した画像をオリジナルのサイズに戻す

古籏一浩
< http://bn.dgcr.com/archives/20100712140400.html >
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今回は、配置された選択した画像をオリジナルのサイズに戻すスクリプトと、縦横のどちらか一方の幅に合わせて縦横比を調整するスクリプトです。

使い方は簡単で、オリジナルのサイズに戻したい画像、縦横比を調整したい画像を選択(複数選択できます)し、スクリプトを実行します。

Illustrator CS3/CS4には、配置された画像のオリジナルのサイズが保持されているプロパティがないようです(CS5は未確認)。そこで、新規にドキュメントを作成し、いったん画像を配置し、その画像の幅を読み出して再設定するという面倒なことをしています。

なんだかIllustratorのスクリプト機能は、まだまだ機能不足のような気がします。ちなみに、AfterEffectsでは簡単にオリジナルのサイズに戻したり、縦横どちらかの縦横比に合わせてサイズを変更できます。

■オリジナルのサイズに戻す
function setOriginalSize(){
var selObj = activeDocument.selection;
for (var i=0; i<selObj.length; i++){
if (selObj[i].file){
var filename = selObj[i].file;
var docObj = documents.add();
var pItem = docObj.placedItems.add();
pItem.file = filename;
var w = pItem.width;
var h = pItem.height;
docObj.close(SaveOptions.DONOTSAVECHANGES);
selObj[i].width = w;
selObj[i].height = h;
}
}
}
setOriginalSize();


■縦横比を横に合わせる
function setOriginalSizeW(){
var selObj = activeDocument.selection;
for (var i=0; i<selObj.length; i++){
if (selObj[i].file){
var filename = selObj[i].file;
var docObj = documents.add();
var pItem = docObj.placedItems.add();
pItem.file = filename;
var srcW = pItem.width;
var srcH = pItem.height;
docObj.close(SaveOptions.DONOTSAVECHANGES);
var w = selObj[i].width;
var aspect = w / srcW;
selObj[i].height = srcH * aspect;
}
}
}
setOriginalSizeW();

縦横比を縦に合わせたい場合には、上記のスクリプトを以下のように変更してください。

var w = selObj[i].width;
var aspect = w / srcW;
selObj[i].height = srcH * aspect;



var h = selObj[i].height;
var aspect = h / srcH;
selObj[i].width = srcW * aspect;



【古籏一浩】openspc@po.shiojiri.ne.jp
< http://www.openspc2.org/ >

iPadはネタ切れ。というよりも次々と新製品が出てくるのでネタになる期間が短い。紫陽花の映像をたくさん撮影してきました。種類別に撮影したんですが、軽く70以上ある様子。というか、紫陽花の種類っていったいどのくらいあるんでしょう?

・HTML5 VideoでiPadがデジタルサイネージに!(毎度おなじみ「アスキー」の連載)
< http://ascii.jp/elem/000/000/534/534533/ >

・「Software Design」7月号(電子書籍のフォーマット(EPUB)に関して記事
を書きました)
< http://gihyo.jp/magazine/SD >

・ハイビジョン映像素材(60p素材で紫陽花をたくさん追加)
< http://footage2.openspc2.org/HDTV/footage/HD/60p/ >

・Adobe Illustrator CS3+JavaScript 自動化サンプル集 発売中
< http://www.openspc2.org/book/PDF/Adobe_Illustrator_CS3_JavaScript_Book/ >

・電子書籍作成用ページ
< http://www.openspc2.org/eBook/index.html >

・1980年代からのmzユーザーに送るtiny XEVIOUS for 700の制作昔話
PDF、EPUB、AZW(Kindle)、プレーンテキスト、i文庫HD用テキスト、InDesignファイル含む
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■日々これ徒然なり[05]
今週の一枚〜佐野元春「VISITORS」

えむ
< http://bn.dgcr.com/archives/20100712140300.html >
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◎今週の一枚〜佐野元春「VISITORS」(1984年:エピックソニー)
佐野元春4枚目のオリジナルアルバム。1984年5月21日発売。

佐野元春のアルバムから取り上げる最初の一枚として、僕が最も気に入っている「VISITORS」を選びました。僕の人生で二番目に買ったCDでもあります。

「VISITORS」が発表されたのはCDの登場(1982年10月)から2年足らずの時期です。世の中はまだまだLPが主流でした。CDの出ないアルバムもたくさんありましたし、CDが出た場合でもLPより数ヶ月遅れになるのが普通。けれども、このアルバムは珍しいことにCDも同時発売です。フィリップスと共にCDを開発したソニーの力の入れようが分かります。

また、当時のCDはLPより高価で、このアルバムも2,800円のLPに対し、CDは3,500円もしました。今、この価格なら「初回限定パッケージでDVD付き」といったところですね。

まだ中学生だった僕にとってはLP一枚買うのもかなり勇気が要りましたし、LPより何百円も高いCDは尚更です。でも「何度聴いてもすり切れず、いつまでも買ったままの音で聴ける」ことに数百円の価値とありがたみを感じていました。あの頃のことを思うと、今やCDが1,000円で買えるとは、なんといい時代になったものかとつくづく感じます。

さて、話をアルバムの内容へ進めましょう。当時の日本の音楽全般がどのようなものだったか知るために、「VISITORS」と同じ時期に発表された楽曲から、いくつか適当に挙げてみます。

〈ロック、ポップス系〉
松任谷由実のアルバム「NO SIDE」
矢沢永吉のアルバム「E'」
オフコース「君が、嘘を、ついた」
竹内まりや「もう一度」
大滝詠一のアルバム「EACH TIME」
アルフィー「星空のディスタンス」
サザンオールスターズ「ミス・ブランニュー・デイ」
チャゲ&飛鳥「MOON LIGHT BLUES」
坂本龍一のアルバム「音楽図鑑」
安全地帯のアルバム「安全地帯II」

〈歌謡曲、アイドル系〉
松田聖子「時間の国のアリス」
中森明菜「サザン・ウインド」
小泉今日子「渚のはいから人魚」
近藤真彦「ケジメなさい」
吉川晃司「モニカ」
郷ひろみ「2億4千万の瞳」

「VISITORS」では、ファンクやヒップホップといった最先端のブラックミュージックの要素が全面的に採り入れられています。その先進性は他に類を見ないものでした。上記の例では、比較対象のサンプルが必要十分と言いきれないものの、当時を代表するどの曲にも、ファンクなどの要素を聴き取ることはできません。かなり異色のアルバムだったと言えるでしょう。

「アンジェリーナ」や「サムデイ」といった、それまでの曲とのあまりの違いに、ファンの中には拒否反応を示した人もいたようです。実は僕も、3曲目の「WILD ON THE STREET」だけは長い間好きになれずにいました。少々無理を感じるたとえですが、「アイル・ビー・ゼア」や「ベンのテーマ」のマイケル・ジャクソンを好きな人が、「スリラー」や「今夜はビート・イット」を「聴いていられない」と感じるようなものかもしれません。

とは言っても、「VISITORS」に収録されている8曲すべてが、同じように先進的だったわけではありません。アルバムの先行シングルとして4月に発売された「TONIGHT」や、これと同時発売の12インチシングル(Special Extended Club Mix)を初めて聴いた時には、新しさを感じはしましたが、衝撃を受けるほどではありませんでした。「TONIGHT」は、それまでの元春サウンドの延長線上にあったからです。

ところが、次にシングルカットされた「コンプリケイション・シェイクダウン」を聴いてびっくりしました。「魂消た」と言っていいほどです。リズムに乗せて、たたみかけるように発せられる歌詞にはメロディーがありません。つまりラップです。

1984年の日本で、ラップ音楽を実践しているミュージシャンはまだいなかったはずです。坂本龍一が「Steppin' Into Asia」でタイ語のラップを採り入れるのは翌1985年のことですし。僕は「VISITORS」のサウンドに驚くと同時に、その斬新さとカッコ良さにすっかり魅了させられました。以来ずっと、飽きずに何度も聴いています。

「VISITORS」は、今年デビュー30周年を迎えている元春の歴史において、最も衝撃的なアルバムだったと言っていいでしょう。発売から26年を経た今でも、全く古くささを感じません。今の10代、20代の人たちが聴いたら、どんな印象を受けるのか、大変興味があるところです。

もしもこれから「VISITORS」を聴いてみるなら、2005年発売の紙ジャケ盤をお薦めします。限定盤ながら、新品、中古ともに入手可能です。現時点での最新リマスタリング盤で、このアルバムの迫力を感じてほしいと思います。また、資料的な価値を求めるなら、2004年発売の「20th Anniversary Edition」が最適です。12インチシングル・バージョン3曲が収録されており、ブックレットも丁寧な作りで充実しています。

Amazon.co.jp: VISITORS 20th Anniversary Edition(初回限定盤 DVD付)
< http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0001924BI/dgcrcom-22/ >

Amazon.co.jp: VISITORS(完全生産限定盤 紙ジャケット仕様)
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【えむ】 emuyama@gmail.com
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■イベント案内
「アニとーく」アニメーション上映&アーティストトークイベント
< http://tcc.nifty.com/cs/catalog/tcc_schedule/catalog_100611203021_1.htm >
< http://bn.dgcr.com/archives/20100712140200.html >
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東京カルチャーカルチャー主催によるライブイベント「クリエイターズナイト」では、次世代を担うクリエイターの皆さんに出演いただき、社会に向けて広く彼等の作品や活動を紹介しています。今回のクリエイターズナイトは「アニとーく」と題して、アニメーションを特集します。

ASIAGRAPH CG ArtGalleryも本企画に参加し、受賞作家や海外アニメーションフェスティバルで注目されている作家たちによる、2日間の作品上映会とトークショーを開催します。

日時:7月14日(水)〜15日(木)17:30〜22:00(作品上映約1時間半、後半トークショー約1時間)
会場:東京カルチャーカルチャー(東京都江東区青海1丁目パレットタウン Zepp Tokyo2F)
料金:前売り1,500円、当日2,000円(1日分)飲食代別途必要
主催:東京カルチャーカルチャー
企画協力:ASIAGRAPH CG ArtGallery、文化庁メディア芸術祭実行委員会、OKYO ANIMA! 実行委員会
協賛:チュッパチャプス、コーリン色鉛筆
協力:ベルギー観光局ワロン・ブリュッセル

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■展覧会案内/いしかわこうじ「こどもとえほん」展
< http://www.kojiishikawa.com/new/2010/20100530.html >
< http://bn.dgcr.com/archives/20100712140100.html >
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会期:7月12日(月)〜7月19日(月)12:00〜19:00 無休
会場:K.S.ギャラリー原宿(東京都渋谷区千駄ヶ谷3-62-1 TEL.03-3470-7337)

僕が絵本を描く時に大切にしているのは、「自分の中にある子供の感覚を増幅して表現する」ということです。最近、僕が子供の頃に描いた絵を見なおす機会がありまして、自分の絵本作品と意外な共通点があることに驚きました。子供の頃に考えたこと、楽しんだこと、描いたことが、現在の創作の貴重な鉱脈になっているのだと思います。今回の個展では、絵本の原画(デジタル版画)約20点に加えて、僕が子供時代に描いた絵も合わせて展示します。

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■編集後記(7/12)

・おごれる人も久しからず、唯春の夜の夢のごとし。たけき者も遂にはほろびぬ、偏に風の前の塵に同じ。わずか10か月で民主党が自滅した。慣例を無視し数にものを言わせる強引な国会運営がいつまでつづくものか。「民主党の最大の敗因は、菅首相の消費税問題への対応だ」という読売社説だが、タイトルの「バラマキと迷走に厳しい審判」のほうが正解だろう。「鳩山前政権の度重なる失政が影を落とし、消費増税での菅首相の説明不足や発言の揺れが大きく響いた」というのが朝日社説。消費税10%を掲げた自民党を有権者は勝たせたのだし、そもそも出口調査では消費税はテーマにさえなっていない。菅首相はクドクドと消費税が悪かったと言い訳を続けているが(今後クドカンでどう、もういるか)、民意が民主党にブレーキをかけたということである。野党時代のねじれ国会でやりたい放題だったが、今後はすべてブーメランのように民主党に返ってくる。さっさと解散総選挙してまともな国に立て直すべきだ。ところで、白戸次郎も当選していた。当確の報にわく事務所では片手でバンザイという珍妙な光景。木村多江様の姿が見えない。どうなってるんだ。「ホタルノヒカリ2」とやらに出ているらしいので水曜日にチェックだ。(柴田)
< http://mb.softbank.jp/mb/campaign/3G/ >  白戸次郎当選
< http://www.ntv.co.jp/himono2/ >  ホタルノヒカリ2

・菅さんや枝野さんのせいというより......。/日曜日、宝塚歌劇「ロジェ」「ロックオン」を観てきた。ロジェは、幼少時に親と妹を殺された主人公が、24年かけて犯人を探し出し復讐を遂げようとするよくある話。正塚先生のハードボイルドなお芝居は、観る側としては抑揚が少なくてしんどい。時々眠くなる時もある。その流れはどうよ? と突っ込みたくなるような場面もある。が、台詞や間や微妙な空気が好き。「うん」でなく「んー」というさりげない返事の仕方とか。今回、主人公ロジェを演じた水様はもちろん、レアの愛原実花(トップ娘役)の演技が良かった。以下少しネタバレ。バーでの二人の会話や間とか、踊りを踊りそうで踊らないところ、断り方とか、恩人が倒れた時にロジェが一人にして欲しいときつく言うのに、レアが、よくわからないけれどこういう時に一人でいるのはよくない、今後無視されてもいいから、と寄り添うところや、善かれと思った方をするしかない(先のも含め正しい台詞忘れた)と言う時の芯の強さとか。レアのおさえた演技が凄く良くて、さすがはつかこうへいの娘さんやで、子供の頃からお芝居たくさん観ているんやろなぁ、宝塚が好きで、夜行バスに乗って観に来てたとか聞くと、根っからやなぁと思ったりした。一人でいるのはよくないというあたりから、涙がぼろぼろ出てきた。いったん涙は引っ込んだのに、幕が下りて客席が明るくなってから、友人に感想を言おうとお芝居のことを考えると、何故かまた涙が出てきて止まらない。映画館ならスタッフロール、お芝居ならエンディングの間に調整して、明るくなったら戻れるのに、それができない。そんなに感動する話じゃないよね? と自問自答するし、入り込むような人物もいない。友人にも不思議がられる。今朝、つかこうへい氏が土曜日の朝に亡くなられたというニュースを聞いた。娘が袴で大階段を下りるまであと二ヶ月だったのよ。(hammer.mule)
< http://kageki.hankyu.co.jp/revue/ >  ロジェ
< http://kageki.hankyu.co.jp/revue/correlation/177.html >
人物相関図
< http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/100123/tnr1001231825007-n1.htm >
退団会見