ネタを訪ねて三万歩[68]怪しいユーザー登録/海津ヨシノリ

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かつては「データをCD-Rに焼いてバイク便」というのが、デザイナーの納品の定番でしたが、今やデータ転送サービスに置き換わっています。

一定の関係にあるメーカーなら個別にサーバーのパスワードを発行してくれますが、スポットの仕事はデータ転送サービスがないと成り立ちません。そこで私がここ数年愛用していたのがsenduitです。とにかくシンプルで、直ぐに使えるのが気にいっていました。
< http://www.senduit.com/ >

ところが、7月あたりからsenduit自身の障害のためか? まともに使えなくなってしまい大迷惑。そこで色々と別の転送サービスを使ってみていましたが、企業が設定しているセキュリティーの関係で、一般的なデータ転送サービスが利用出来ないことを知り大混乱。

しかたなく先方が「これなら安全」と指定してきた、某転送サービスを利用することになったのですが、利用するには個人情報収集が目的としか思えない露骨なユーザー登録をクリアする必要があります。職業だけでなく、未婚か既婚か・子供の有無・年収と、あきらかに個人情報を収集しているとしか思えない情報記入を強制してきます。メールアドレスでは携帯メールアドレスまで要求するあつかましさ。しかも、すべて必修項目。

そうは言っても、仕事で先方に迷惑は掛けられないので、氏名とメールアドレス以外は丁寧なデタラメの情報を差し上げました。

1989年生まれ/北海道(最初に表示されるだけで選んでいますので深い意味はありません)とそれらしき適当な郵便番号/職業は無職(遊び人という項目がなかったので)/業種と職種はその他(オタクという項目がなかったので)/未婚/子供なし/年収300万以下(無収入が選べなかったので)/住宅形態は借家集合住宅/パソコン利用頻度は週1日以下。その他興味のあるジャンルをチェックしなくてはならず、ここも真剣に考えて適当に。

さてさて、どんなDM群が届くのか楽しみです。もっとも、DMは最初に届く一通目の情報をフィルタ登録し、あとは一網打尽で即刻ゴミ箱に直行。ユーザー登録なんて、名前とメールアドレスに郵便番号と電話番号で十分だと思いますけどね。



別にムキになっているわけではないのですが、過去にすごく嫌な思いをしているからこうなるのです。明らかにあるメーカーの個人情報を元にしたとしか思えない会社から、ひつこいDMや電話攻撃を受けたことがありました。

どうして確信を持ったかというと、登録した数日後から被害にあい始めた事と、登録時の遊び心が確固たる証拠というわけです。つまり、登録時にちょっとした記載変更遊びをしたのです。例えば普段なら「東京都弥生区縄文1-2-3」と記述すべき住所を「東京都弥生区縄文一丁目2番地3号」といった具合に登録していたわけです。それまではこの表記で届くDM類は皆無でしたから、情報源はバレバレというわけです。本当に信用できない世界ですね。

ここでネットがらみで別のイタイ話を思い出しました。オンラインアンケートです。メーカーがなんらかの個人情報をふるいに掛けて、メールで問い合わせしてくる「あれ」です。指定URLに飛ばされて、10分程度のアンケートに答えると運が良ければしょうもない景品がもらえるのですが、私は一度も運を使ったことがないわけです。最初はガチで答えようと努力するのですが、あまりにも馬鹿げた設問だらけに途中でページを閉じてしまいます。その確率90%。そもそも設問に該当する回答がないことも多いです。

だいたいこれを集計してユーザーの動向が正しくわかる? と思っていることがかなり不気味というか、頭悪すぎ。「どこで買ったのか?」「比較したメーカーは?」「適切価格であるか?」とか......正直ウザイ。仕方なくて買ってしまったソフトの場合だと「ふざけるな」と言いたくなります。最近コレが本当に多いですね。

もっとも、必要な常用ソフトであっても短いサイクルで頻繁にアップデートされては「仕方なく買うソフト」と同じ。偶数バージョンあるいは奇数バージョンしかアップデートしないと割り切っても、仕事に支障はまったく出ないと思いますよ。

さて、アンケートと同じぐらいウザイのが、突然送られてくるメーリングニュース。どこかで名刺を交換したらしい(?)ぐらいの関係(多分)なのに、突然読みたくもないメーリングニュースを送りつけられるのは、歩行タバコよりも迷惑な話です。

最初に「メーリングニュースを始めました。宜しかったらココから申し込んで下さい」という案内メールを送ってくれる常識&センスがあればいいのですが、いきなり送ってくるわけです。でも、それで速攻退会すると相手が逆切れするのは必至なので、私はそのままゴミ箱直行設定してしまいます。こんな時代だからこそ、交友関係の常識ぐらいは身につけたいものです。

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■今月のお気に入りミュージックと映画

[涙のテディ・ボーイ]by キャロル in 1974

キャロルと言えば、切れのある矢沢永吉のボーカルと甘い歌声のジョニー大倉。この2人のキャロル(キャロルは4人組)は、私にとって特別でした。特にこの「涙のテディ・ボーイ」は、矢沢永吉による作詞作曲で本人のソロナンバーで、もっとも好きな曲。ちなみにジョニー大倉のソロで好きなのは、「彼女は彼のもの」かな。

とにかく、改めて振り返ってみると、この「涙のテディ・ボーイ」の転調の小気味よさは激しく新鮮です。「雪の世界の恋だから春風が溶かしたなんて〜」ということで夏の曲ではないのですが、あの当時のようにはまってしまいました。日比谷野音の解散ライブに行かなかったことを、今でも後悔しています。もっとも、私は未だに皮ジャンとリーゼントはやったことがありませんけどね。

[Tinker Bell]by Bradley Raymond in 2008(USA)
[Tinker Bell and the Lost Treasure]by Klay Hall in 2009(USA)

ディズニーの「ティンカー・ベル」と「ティンカー・ベルと月の石」を続けてみました。正直そんなに期待していなかったのですが、完全に打ちのめされました。特に第一弾の「ティンカー・ベル」は凄い完成度です。というか、完成度が高すぎるのです。もちろん「ティンカー・ベルと月の石」だって凄くいいです。絶対にオリジナル英語版に日本語字幕で見ないとダメですね。当たり前ですが。

で、子供向けの作品ではないことに注目です。ただし、気が付けばですが。最近の某スタジオの創り出す手描きに拘った絵は綺麗だけど、原作をいじりすぎたストーリが妙に難解で、説教臭く、変な頑固さも鼻につく作品を鑑賞するよりも100倍気持ちいいです。やっぱりディズニーは凄い会社だと思います。

ちなみに、もの作り妖精のまとめ役であるポッチャリ系おばさん妖精のフェアリー・メアリー(fairyは妖精だから、妖精メアリー)がキュートです。このキャラクターはどこかシンデレラに出てくる妖精フェアリー・ゴッドマザー(fairyは妖精だから、妖精ゴッドマザー?)に通じているかもね。もうすぐ公開される次回作「Tinker Bell and the Great Fairy Rescue」も楽しみです。

ところで妖精というと、1986年に制作された「ラビリンス/魔王の迷宮」の主役である16歳当時のジェニファー・リン・コネリーを思い出してしまいます。まさに妖精的なキュートさが印象的でした。

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■アップルストア銀座のセッション 9月20日(月・祝)19時より

Hands on a Macとして画像処理セッション
『海津ヨシノリの画像処理テクニック講座Vol. 50』
リリースされたばかりのAdobe CS5のうち、Adobe Photoshop CS5、Adobe Illustrator CS5を中心に他の製品との連携処理の可能性について独自の視点で整理予定しています。奇数月のセッションは予約不要・参加無料・退席自由です。

【海津ヨシノリ】グラフィックデザイナー/イラストレーター
yoshinori@kaizu.com
< http://www.kaizu.com >(renewed)
< http://kaizu-blog.blogspot.com >
< http://web.me.com/kaizu >

○MacProの購入のタイミングを外す

新型のMacProのリリースを待っていたのですが、とうとうしびれを切らして現行品を買ってしまいました。ところが、その数日後に新機種のアナウンスが出てがっくり。こんなことなら、iPod Touchが手に入る春に購入しておけば良かったと反省。とにかく落ち込んでもしょうがないです。ちなみにスペックは2×2.26GHz Quad-Core Intel Xeon/16GBメモリ。更に別途2TBのハードディスクを4基購入して搭載。AirMac Extreme Wi-Fi Card with 802.11nをオプション選択するのを忘れたことは大後悔。ただし、サードパーティー製が恐ろしく安いことを知って後悔は収まりました。

○合宿に参加してタイムスリップ?

今月末に、多摩美術大学造形表現学部デザイン学科デジタルデザインコース4年生の合宿に参加することになりました。私が学生の頃に利用した合宿所なので、相当テンションが上がっています。なにせ建物が当時のままですから、私はタイムスリップしてしまうかもしれません。もっとも頭の中はいつもスリップしっぱなしですけど。とにかく学校は色々と面白いことがいっぱいです。

○AM仙台PM品川

8月24日は午前中に仙台でセミナーがあり、午後は品川でもセミナーという強行軍。仙台は4月にも出かけましたが、やっぱり本当にじっくりと徘徊したい街です。本当は前日に仙台入りしてじっくりと徘徊出来れば良いのですが、そうもいかないのが現実のシビアさ。でも、ここのところ色々なセミナーに教え子が参加していることが多く、セミナー後にちょっとしたミニ同窓会になることが続いているので、疲れは一気に吹き飛びます。