[2910] FileMaker Goで業務を変えよう!

投稿:  著者:


《お作法をしっかり身につけることがまずは出発点だ》

■アンビエントメディアの夜明け[06]
 先駆的アンビエントメディアEye-Fi、chumby
 川井拓也

■クリエイター手抜きプロジェクト[250]3D映像編
 TM750+3Dコンバージョンレンズで撮影
 古籏一浩

■子だくさんIT社長のFileMaker日記[24]
 FileMaker Goで業務を変えよう!
 茂田カツノリ

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■アンビエントメディアの夜明け[06]
先駆的アンビエントメディアEye-Fi、chumby

川井拓也
< https://bn.dgcr.com/archives/20100906140300.html
>
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操作していないのに動作している。しかもインテリジェントに。

「アンビエントメディア」とはまだあまり聞きなれない言葉と思いますが、今回は日常的に使っているアンビエントメディアについてご紹介しましょう。

Eye-FiというSDカードを知っていますか? オレンジ色のにくいやつ(懐かしい表現です)で、どんなデジカメでも無線LANデジカメにしてしまうという、ユニークな発想の商品です。
< http://www.eyefi.co.jp/
>

Eye-Fiを使い始めて2年になりますが、デジカメからSDカードをほとんどとりはずさなくなりました。仕組みは簡単、あらかじめEye-Fiにアクセスポイントとアップロード先を登録しておけば、写真が転送されるというもの。

たとえば、外でいろいろ写真を撮って自宅に帰り電源を入れておけば、自分のMacBookの写真フォルダとフリッカーに自動でアップされているという感じです。それがいつ動作しているかを意識しなくても働いてくれるわけです。

転送先は自由に選べ、プライベート設定ができたり、指定した写真だけをクラウドサービスに上げることもできます。

このように、アンビエントに動作するデバイスは、デジカメの写真データのバックアップの意味を大きく変えてくれました。写真は撮った直後から転送され、自分のパソコンとクラウド上の2カ所に納まるわけです。万が一デジカメを落としたりしても、データは転送済みなので安心です。

海外旅行でカバンを盗まれたりしたときに、一番悔やまれるのは現金やパスポートではなく、デジカメの中の写真だと聞いたことがあります。Eye-Fiはその製品の特徴がアンビエントすぎて説明にしにくいのですが、一度使うとその機能に惚れこむ人も多いのです。

chumbyという、ずんぐりとしたスタイルのガジェットはご存じでしょうか? iPhoneを横にしたような画面を、枕のようなクッションが取り囲み、画面はタッチディスプレイで、パソコンのウィジェットのようなものが表示されています。Flash Lightが動いているのですが、時計やカレンダー、ニュースリーダーなど様々なものがリリースされています。
< http://www.chumby.jp/
>

このフォーマット自体が、iPhoneアプリやアンドロイドアプリのようなマーケットを形成するまでに至っていないことが残念なのですが、ベッドサイドのOSを狙うというコンセプト自体はおもしろいと思います。

デジタルガジェットは大きくわけて、外出中のスマートフォン、自宅に戻ってからの大型テレビ(AppleTVやGoogle TVなど来年は熾烈な戦争になるでしょう)、ベッドルームに行ってからの3種類に分けられるでしょう。

ベッドルームは自分のスマートフォンを使うなどもありえるので、chumbyはそこと競合するのですが、昼間にさんざん使っているスマートフォンをここまで持ち込むのも野暮な感じもしますから、アンビエントに動作するガジェットも受け入れられる可能性があります。

ホテルなどに泊まると、ベッドサイドに時計とラジオが埋め込まれており、バスルームに行くとその音量ボタンだけがついていて、さっきまで聞いていたラジオがそのまま聞けます。あのように空間をコンテンツでシームレスにつなげていく考え方は、アンビエントメディアではとても大切です。

パソコンからスマートフォン、テレビは現状それぞれのアプリケーションで分断されていますが、今後はもっとシームレスにつながりアンビエントに動作するようになって欲しいと思います。

iPadは電子書籍フォーマットとして注目を浴びていますが、そのサイズや機能からアンビエントメディアとして大きな可能性を秘めていると思います。

仕事ではパソコン、移動中はスマートフォンを使っていると、iPadの出番が減りがちですが、仕事中にパソコン横にたてかけたiPadをパーソナルサイネージとして株価やニュースをチェックしたり、週末のエンターテインメント情報をチェックするのは便利です。

しかし、iPadでいちいち検索などの操作をして情報を引き出すのでは、パソコンでやったほうが早いということになります。自分が日ごろ使っているパソコンやスマートフォンでの入力を、自動で検索キーワードの候補にしたりする機能があれば、iPadはもっとアンビエントなガジェットになっていくでしょう。

そんなわけで、このデジクリでも紹介していたiPad向けのアンビエントなアプリを、来月号の「ベストギア」では見開きで特集予定! ぜひご覧ください。
< http://www.bestgear.jp/
>

・Ust本第三弾!「できるポケット+ USTREAM インターネット動画中継ハンドブック」
< http://amzn.to/aWs3aP
>

【川井拓也 / Takuya Kawai】
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< http://www.3331.jp/
>
mail:kawai@himanainu.jp twitter @himanainu_kawai

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■クリエイター手抜きプロジェクト[250]3D映像編
TM750+3Dコンバージョンレンズで撮影

古籏一浩
< https://bn.dgcr.com/archives/20100906140200.html
>
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今回は3D映像ネタです。というのも、家庭用ビデオカメラで3D映像が撮影できる機種と、3Dコンバージョンレンズが発売されたからです。カメラはパナソニックのHDC-TM750とHDC-TM650で、この2機種に3D撮影するための3Dコンバージョンレンズを装着します。3Dコンバージョンレンズがなければ、普通のビデオカメラと変わりません。

・TM750
< http://panasonic.jp/dvc/tm750/3d.html
>

・TM650
< http://panasonic.jp/dvc/tm650/3d.html
>

パナソニックは、家庭用でなく業務用の3Dカメラも出しています。が、こちらは220万という桁違いな金額。

AG-3DA1
< http://pro-av.panasonic.net/jp/3d/ag-3da1/index.html
>

3D映像が撮影できるカメラとしては、一年以上前に富士フイルムでも出していました。デジカメですが、3D動画も撮影できます。

・FinePix REAL 3D W1
< http://fujifilm.jp/personal/3d/camera/finepixreal3dw1/
>

・FinePix REAL 3D W3
< http://fujifilm.jp/personal/3d/camera/finepix_real3dw3/
>

FinePix REAL 3D W1は以前購入したので、今回はTM750+3Dコンバージョンレンズの組み合わせで撮影してみました。実際に撮影した映像を、以下のページに用意してあります。

・パナソニックTM750 3D映像サンプル
< http://www.openspc2.org/HDTV/Panasonic/TM750/3D/index.html
>

TM750+3Dコンバージョンレンズで撮影できる3D映像は、「Side By Side(サイドバイサイド)」方式です。これは一枚の映像フレームの中に、左目用と右目用の映像を収録するというのものです。Side By Side方式だと、画像の横の解像度が半分になってしまう(1/2に縮めているため)ので画質は悪くなるはずですが、TM750+3Dコンバージョンレンズで撮影した映像はけっこうきれいに見えます。

実際に撮影してみると、画角などが狭くなっているのと、対象物との距離関係がかなり難しいという感じです。単純に風景を撮影しても3D(立体)に見えません。わりと近いところに何か(花や葉っぱなど)がないと、立体感がありません。

例えば、以下のURLにある映像ではコスモスが手前に飛び出すように見えるように撮影したものです。

< http://www.openspc2.org/HDTV/Panasonic/TM750/3D/movie/0001.mov
>

カメラをかなり近づけないと、このように飛び出して見せることができません。TM750+3Dコンバージョンレンズは、この飛び出すかひっこめるかの距離が固定されている(基準面〈コンバージェンスポイント〉が固定されている)ので、自分でカメラを持って位置決めをしないといけません。

飛び出すように見せるには、実際にはかなり近づいて撮影しないとならずけっこう難しいので、手前に飛び出さない奥行き感がある場面の方が撮影しやすい感じはあります。

しかし、TM750+3Dレンズキットでは2つのレンズ間が狭いため、少し離れてしまうと立体感がなくなってしまいます。また、ガードレールや橋の欄干のように連続したものでないと、撮影したものがペラペラな感じになってしまいます。ここらへんは、いろいろ調整が可能なFinePix REAL 3D W1、w3の方が扱いやすく感じます。

TM750+3Dレンズキットで撮影したものと、FinePix REAL 3D W1で撮影した動画を見比べてみると、TM750の方は違和感のない見やすい3Dです。目に負担がかからない、きつくない3Dといったところです。FinePix REAL 3D W1は調整ができますが、デフォルト状態で撮影すると、かなり奥まで立体感がある映像になります。その代わり、目にはちょっときつい感じがあります(調整すれば違いますが)。

3D映像は、撮影してもそれを見る環境が必要になります。でも、Side By Side方式であれば、撮影した映像を小さくして裸眼立体視の平行法で見ることができます(無理矢理ですが)。ここらへんも、まあ撮影すれば3D液晶で見ることができるFinePix REAL 3Dの方がよいかもしれません。

ということで続きは次回。
(3Dカメラはまだ、研究中&テスト中なので今回は、ここまで)


【古籏一浩】openspc@po.shiojiri.ne.jp
< http://www.openspc2.org/
>

毎日暑いので(部屋の温度は33〜35度くらい)、かき氷が必須。一日6〜8個くらい食べてしまいます。でも、夜はもう鈴虫がないているので、秋の雰囲気はあります。9月16日に「Google API Expertが解説するHTML5ガイドブック」が発売されます。HTML5に興味のある方は是非どうぞ。

・Google API Expertが解説するHTML5ガイドブック
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・全国新作花火競技大会(諏訪湖新作花火大会)
< http://www.openspc2.org/seminar/hanabi/20100904/
>

・ハイビジョン映像素材(縦方向)
< http://118.22.25.23/HDTV/footage/HD/60p_vertical/
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・ハイビジョン映像素材
< http://118.22.25.23/HDTV/footage/HD/60p/
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・Adobe Illustrator CS3 + JavaScript 自動化サンプル集 発売中
< http://www.openspc2.org/book/PDF/Adobe_Illustrator_CS3_JavaScript_Book/
>

・電子書籍作成用ページ
< http://www.openspc2.org/eBook/index.html
>

毎度おなじみASCII.jpの連載。ここ数回は電子書籍データの作り方です。

・今すぐ始める電子書籍制作入門─第1回
Kindle/iPad対応! 電子書籍の作り方」
< http://ascii.jp/elem/000/000/543/543785/
>
・今すぐ始める電子書籍制作入門─第2回
EPUB/MOBI/PDFで作るiPad&Kindle写真集
< http://ascii.jp/elem/000/000/545/545856/
>
・今すぐ始める電子書籍制作入門─第3回
チュートリアルで学ぶ電子書籍制作の4つの方法
< http://ascii.jp/elem/000/000/548/548935/
>
・今すぐ始める電子書籍制作入門─第4回
EPUB+SVGで縦組みの電子書籍に挑戦
< http://ascii.jp/elem/000/000/550/550721/
>

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■子だくさんIT社長のFileMaker日記[24]
FileMaker Goで業務を変えよう!

茂田カツノリ
< https://bn.dgcr.com/archives/20100906140100.html
>
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なんか、9月になったというのに信じられないくらい暑いっすね。カリフォルニアが100年に一度という涼しい夏だったぶん、対岸の日本が暑くなったに違いない、と信じてる茂田です。

●iOS搭載製品の大躍進はもう止まらない

先週iPod touchの新型が発表された。iPodという名が付けられている以上は、製品カテゴリとしては音楽プレーヤーなわけだが、実際には静止画デジカメ+HD対応ビデオカメラ+Wi-Fiで、Web閲覧+メール+ゲームなど様々なアプリの実行が可能という、手のひらに乗る高性能パソコンと考えたほうが正しい。それが20,900円っていうのは驚異的だ。

ソファでくつろいでWeb閲覧したり、という目的にはiPadが最適だが、iPod touchでも十分使える。画面は小さいが解像度が異常に高いから細かい文字も読みやすい。

またFaceTimeによるTV電話も、こればっかりは使ってみないと価値がわからないかもしれない、というくらい素晴らしい出来だ。これ専用にiPod touch買う価値あるくらいだ。従来から販売されているiPhone 4も、もちろんiPadも、生活の中におけるパソコンという物の存在感を大きく変えた。

これらはすべて共通のOSを採用している。それが、ちょっと前まで「iPhone OS」と呼ばれ、今年に呼び方を変えた「iOS」というもの。iOSを搭載したiPad/iPhone/iPod touchの3つの製品は、いままでIT化が手つかずになってしまった領域にこそ、活用してほしいものだ。いやまあ凄い製品ですよ、本当に。

●iOSアプリ開発の新機軸、それがFileMaker Go

iOSマシンのいいところは、自前でいろいろソフトを開発できること。

最初のiPhoneが発売されたのは2007年1月。このときはGSM方式のみ対応であったため、日本では電話として使うことができなかった。市場の囲い込みとかいう意味不明な戦略で、あえてGSMを採用しなかったのでこんなことになってしまった。僕はもちろん発売開始直後に入手し、主にアメリカ用電話として使っていた。

このとき、実はアップル以外がアプリを作る道は閉ざされていた。Safariで閲覧するWebアプリとして作ってください、ということになっていたのだ。この方針が変わったのはiPhone 3Gが発売されたときで、開発キット「iPhone SDK」は無償配布され、開発したソフトを配布・販売する仕組みを提供する「App Store」(アップストア)も用意された。

ということで、iOSでアプリを作るには以下の2つの方法がある。

1)Webアプリとして開発する

アプリ利用時はインターネットに接続されていることが必須となり、また動作もWebブラウザの制約を受ける。HTML5に対応しているため、パソコン用Webアプリよりは自由度が高い。

2)iOS SDKで開発する

iOS SDKを使い、Objective-Cにより開発する。これは「ネイティブアプリ」と呼ばれる。iOSでできることはなんでもできるが、開発にはある程度の知識や技術、そして労力を要する。

もし、ある企業が自社の業務に特化した専用のアプリを作りたいとなった場合、1)だとネット接続時にしか使えないし、2)はコストも時間もかかるし、日常の変更要望に即時的に対応することが難しい。

そんな状況の中、iOSアプリ開発における第三の手段が登場した。それが「FileMaker Go」だ。

3)FileMaker Goで開発する

MacまたはWindows上のFileMakerにてデータベースを開発し、それをiOSデバイスに転送してFileMaker Goにて利用する。FileMaker Goとしての制約はあるが、高性能のデータベースエンジンが内蔵されているなど、業務アプリ開発に有利な条件が揃っている。

FileMaker Goは、iOSデバイスの内部にデータを蓄積することも、あるいはサーバ側にデータを保存することも可能。両者の同期という仕組みはFileMaker Goそのものにはないが、開発側の工夫により十分実現可能だ。

いままでマイクロソフト系のツールばかり使っていたエンジニアだと、iOSやFileMaker Goといった世界はとてもなじみが薄い。だからITの専門家であっても「FileMaker Goで何ができるか? 何ができないのか? 何が有利で何が不利なのか?」という点はわからないと思う。そんなときは、私がコンサルしますのでお声がけくださいませ(宣伝♪)。

●いい業務システムを作るには

FileMaker Go自体にはデータベース開発の機能はなく、あくまでデータベースを動かすためのプレイヤーソフトという役割だ。だから、開発そのものはMacまたはWindowsで行うこととなる。そしてiOSデバイスで使う以上、iOS用ユーザインタフェースのお約束事も理解しておくことが必要。指で押せない小さなボタン領域など作っては困るから。

データベース開発技術の習得は、他のどんなツールよりも容易と断言できるが、それでもしっかりとした学習は必要。見よう見まねでもある程度のものは作れてしまうのだが、その気持ちだと進歩に時間がかかるから、それよりは一度しっかり網羅的に学んでおくことを強くお勧めする。

FileMakerは、かつてMacに存在した「HyperCard」というソフトにも似た、業務アプリを手早く開発するための仕組みだ。RAD(Rapid Application Development:素早いアプリ開発)ツールという分類がわかりやすいだろう。

ただ、FileMakerがバージョン2.1といった時代には、どちらかというと個人向けデータベースという立ち位置であったので、いまでもそういうものだと誤解している人が多い。実際には、2004年のバージョン7登場以降、数百人規模の業務システムにも使えるのだが。

また開発者側も、しっかりIT系の基礎やデータモデリングを学んできた人と、なんとなく作れてしまうからというのの延長線上でプロになってしまった人とに明確にわかれてしまうのも事実。プロに依頼するなら最低限、FileMaker認定デベロッパ資格を取得している人であることは必須だが、これも業務の理解力やデータモデリングの力量についての指標にはならないので、取得していれば大丈夫とも言い切れない。あくまで必要条件と考えておこう。

どこかに開発依頼するなら、自社の業務状態を伝えてみてポイントをさくっと理解してもらえるか、FileMaker以外のIT系の知識は十分か、そもそもある程度教養のある人か、といったあたりも気にした方がよい。要は自分に取って相談相手としてふさわしいか、ということだから。

ということで、FileMaker GoではiOSデバイスで動作する業務アプリケーションを短期間で構築できる。そして、構築についてはプロのプログラマーでなくても十分に可能。ただしFileMakerでデータベースを組む上での、お作法的なものだけは覚えておかねばならない。このお作法は、具体的にはリレーションキーをどう生成するか、リレーションシップグラフをどう組むべきかといったあたりで、ここ間違ってるとデータベースが成長すればするほど困ることになるから、早い段階でしっかりとしたトレーニングを受けておくことをおすすめする。

また、FileMakerにおいては、残念ながら間違った教え方をしている人もいたりするので、気をつけてほしい。お作法というものをしっかり重視することが、まずは出発点だ。

ということで、FileMaker Goは大きな業務改革が実現できる可能性を持っているから。ぜひ積極的に活用してほしい。

【しげた・かつのり】FileMaker公認トレーナー/FileMaker11認定デベロッパー。システム開発およびコンサルティングが主な仕事だが、企画やIT系ライターもやってるので最近は「ITジャーナリスト」の肩書きも加えることにしている。株式会社レクレアル代表取締役。FileMaker Goでのアンケートシステムや営業日報入力ツールなどの問い合わせ、そしてもちろんFileMakerのコンサルティングご要望など、ぜひともお待ちしております。

Twitter (個人用)< http://twitter.com/shigezo
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■編集後記(9/6)

・リンボウ先生の完全現代語訳「謹訳源氏物語」1、2巻を軽快なスピードで読む(祥伝社、2010)。源氏物語なのにすらすら読める。驚くほどの読みやすさだ。そのうえものすごく面白い。今まで何人もの現代語訳源氏物語に挑戦し、そのたびにあっさり撃退されてきたが、今度こそ、今度こそ完全に読み切るであろう。だって、古典の現代語訳じゃなくて、現代語の小説なんだから。しかも格調が高く、原典にも忠実で、根拠のない恣意的な解釈や省略が一切ないという。なぜここまで読みやすいかというと、原文でネックとなる、難解な和歌と敬語の使い方というふたつの問題を、林望は作家と古典解釈者というふたつの立場から、みごとに解きほぐし、現代人でもわかるように再構築してくれたからだ。「原文の品格を損なわずに、どうやって分かりやすく読みやすく訳すか。古典の知識や引き歌、掛詞(かけことば)などの説明を、訳文の中にいかにうまく溶かし込むか。苦心惨憺しています」。その結果、欄外や巻末の注釈がなくなった。まさに画期的な源氏物語ではないか。「千年前の日本人が残してくれた古典を、母語で読める。これほど素晴らしいことはない。日本が曲がりなりにも、独立国家としてやってきたからこそです。こういうものを読めば、若い人たちに、この国の季節とか風土に対する愛情を持ってもらえるでしょう。日の丸・君が代とか靖国神社ではなく、それが本当の愛国心だと思っています」(東京新聞インタビュー)。つづく。(柴田)
< http://www.shodensha.co.jp/genji/
>
祥伝社「謹訳源氏物語」サイト 9月30日まで第1巻中の「桐壺」無料公開中
< http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/doyou/CK2010031302000202.html
>
年輪重ね書ける機微 源氏物語の現代語訳に挑む 林望さん(作家)
(東京新聞 2010.3.13)
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・HTML5本気になる〜。/iPhoneの待ち受けアプリ「Wired Frame」はiOS4では動かない。バッテリーが、という話もありつつ、これ使えてたら便利だったろうなぁと。時間や天気、ニュース記事(RSS)が流れたり、TwitterやFlickrとの連携があったり。「Wall Calendar」はGoogleカレンダーの情報から壁紙を作るアプリ。毎回カメラロールに保存して、壁紙に指定して、という手間がかかっちゃうので悩むところ。好きな画像でカレンダー入り壁紙が作れる「Quick Calendar」は使わなくなっちゃったし。WindowsMobile機のToday画面がいじれるのは良かったな〜。AndroidならFlash待ち受けできるんだよなぁ。iPhoneやiPadでそのあたりができるようになればいいのになぁ。(hammer.mule)
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> Wired Frame lite
< http://itunes.apple.com/jp/app/id310123916
> Wall Calendar
< http://itunes.apple.com/jp/app/id302897215
> Quick Calendar
< http://itokoichi2.cocolog-nifty.com/photos/today/
>
あなたのToday見せてください/W-ZERO3 Todayコンテスト
< http://www.apple.com/jp/iphone/software-update/
> iOS 4.1はあさって
< http://www.apple.com/ipad/software-update/
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iOS 4.2は秋。iPadがマルチタスク化