[2934] 東京ドームいっぱいの段ボール箱

投稿:  著者:  読了時間:23分(本文:約11,200文字)


《20年で52万倍ってことですよ!》

■MKチャット対談
 東京ドームいっぱいの段ボール箱
 笠居トシヒロ&まつむらまきお

■グラフィック薄氷大魔王[235]
 フィギュア作業してるときの心理
 吉井 宏



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■MKチャット対談
東京ドームいっぱいの段ボール箱

笠居トシヒロ&まつむらまきお
< http://bn.dgcr.com/archives/20101013140200.html >
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かさい: まいどー、笠居です。なかなかスッキリ涼しくはなりませんねえ。今日も日中はじんわり暑かったー

まきお: どもども、まつむらですー。昨日は大学祭で、外で呑んでたら、寒かったぁ〜

かさい: 滋賀は人外魔境だからの

まきお: いやいや(笑)リゾート地ですから〜


かさい: あーそうそう。Android予約しちゃいましたよ。

まきお: おお、予約

かさい: 日本のキャリアからも、何種類か発表になりましたけど、やっぱ SIMフリー端末を、という事で、英国のネットショップで予約しました

まきお: はじめからそうしときゃ、前回あんだけ言わなくてよかったのに......

かさい: はじめからそうしてたら、前回のネタなかっただろーがw


まきお: こーゆーの、海外から輸入した場合、故障とかの時どうなるの?

かさい: メーカー直じゃない?

まきお: 日本法人あるの?

かさい: あるみたいだよ。まぁ大丈夫だろ。キミみたいにしょっちゅう壊れたりしないからw

まきお: iPhone初期交換したって言ってなかったっけ??(^_^;

かさい: キミが触ったからさw しかし、最近のスマートフォンのスペック見てると液晶解像度800×400、CPUクロック1Ghz、内蔵ストレージはギガバイト単位って、初期のMacなんか目じゃないくらいのスペックだよなあ。こんなのが手のひらに載る時代が来るとは、あの頃思ってもみなかったなあ


まきお: そうそう、今度大学の企画展で、古い作品と最近の作品を出してくれって言われまして
< http://www.seian.ac.jp/topics/1010051318.html >
    で、20年くらい前の初めて買ったMac「IIcx」でやった仕事を掘り出してたんですがIIcx、640ピクセル×480ピクセル、クロックが16Mhzだったんですよ

かさい: 16Mhz! すげえな。そんなので仕事してたんだ! って、オレもだけどw

まきお: だよ(笑)いや、画面サイズがさぁ、iPhoneはIIcxよりずっと広大ってイメージはあったんだけど。で、改めて調べてみると、当時のRAM...って最近言わないなぁ、メインメモリが5MB。最大8MB

かさい: そうだったなあ。オレの(勤めてた会社の)は、8MBだったよ


まきお: わたしもその後、8MBに増設しましたが、買った時は5MB。今のiMacがメモリ4GBだから、えーと...820倍になってる

かさい: 8MBだとしても512倍か

まきお: クロックはですね、これが計算しにくいな(^_^;  出ました。単純にクロック数だと192倍ですが、デュアルコアなので2倍...にしていい?(笑)

かさい: コア数だけでは比べられないけどなぁ(笑)まぁ複雑な計算できないからそれでいっときましょか

まきお: じゃあ中とって300倍くらいの処理速度かな?(笑)

かさい: ホントはもっともっと高いと思うけど、まあいいでしょw


まきお: 面積がえーと、今使ってる27インチiMacが2560×1440で3,686,400ピクセル。ピクセル数はちょうど12倍

かさい: 12倍か、モニタ筐体のサイズからすると、めちゃデカくなった感じではなかったけど、解像度が上がってるからそのくらいなのね

まきお: 他のが数百倍だから、たいしてって感じですが、6畳一間と72畳の大宴会場と考えるとわかりやすい(笑)モニタのインチだと当時のが14インチかな。

かさい: 13インチだったんじゃなかったかな? IIcx標準は

まきお: てことは面積は4倍ですな。解像度は3倍あがってるのか。200dpiもあるんだねぇ、今の画面解像度。ツブが見えないのは老眼のせいではなかった(笑)


かさい: (笑)HDDは、どのくらい積んでた?

まきお: HDDは外付けの80MB

かさい: iMac標準は、1TBか。13,107倍だな

まきお: なんと1万3000倍! 今、1TBのバルクっていくらくらい?

かさい: えーと、8,000円くらい?

まきお: 計算面倒なので1万にしといてくれ(^_^;

かさい: ちゃうわ、バルクやったら5,000円以下であるわ。これとか
< http://kakaku.com/item/K0000014807/ >


まきお: そんな安いんか(^_^; 当時の80MBHDがだいたい20万くらいだったのねじゃあその価格差を考慮、つまり今20万でHD買うと40TB分買える。20年で52万倍ってことですよ!

かさい: すげーなw

まきお: いやもう、52万倍ってさぁ、発酵とか細胞分裂とかの世界だよ(^_^;

かさい: ウィルスの増殖並みだなw

まきお: ちょっと想像を絶するサイズなので、わかりやすいように東京ドームの容積で考えてみよう

かさい: 東京ドームの容積が分からんわw

まきお: 東京ドーム、124万立方メートルなんです。これを52万で割ると、2.4立方メートル。だいたい、1辺1.3メートルの立方体、でかめの段ボール箱くらいです


かさい: えー、一辺1.3メートルのダンボールて、中身はアーロンチェアくらいあるぞ(^_^; 小ぶりの冷蔵庫くらいにたとえた方がいいんじゃないか?

まきお: ホテルの冷蔵庫だと小さくない? まぁ冷蔵庫でもタンスでも、東京ドームと比べれば、たいした違いではないのだが(笑)

かさい: まぁそのくらい違うという事でw

まきお: で、19年間で段ボール箱が東京ドームになるっていう状況をより具体的に考えてみた

かさい: ふむ? 毎年何個増殖するかとか?


まきお: そう。1年で2万7000倍になってる。1日あたり75倍、1時間で3倍になるわけだ。今、この部屋にある段ボール箱が1時間に3倍になっていくんだぞ。えらいこった。身動きとれなくなるぞ。布団ひけないぞ

かさい: それおかしい。2年目には7億3千万倍になるぞ

まきお: あれ、そうなるか?

かさい: 2万7千倍を2乗するとそうなる。ルートで計算せんとアカンのとちゃうか? わからんけど

まきお: なんで二乗するねん(^_^; もっと単純


かさい: だって、1年で2万7000倍になるんやろ? それが次の年には、そのまた2万7000倍になると...

まきお: 倍ではない。段ボール箱が今、20分に1個づつ増えていくのだよ

かさい: 1年で2万7千倍、てキミが言うたんやんかw

まきお: 1が単位だからそうなるのだ。2年だと×2だよ

かさい: 複利計算ちゃうねんな(^_^; まぁええわ。とにかく、1時間に3個ずつ増えていく、でええのか?

まきお: でええねん。えらいこった

かさい: えらいこったな。


まきお: そんなにミカンは食べられないぞ

かさい: いつの間にミカン箱になった(^_^;

まきお: いや、段ボール箱といえば中身はやっぱりミカンかと(笑)

かさい: 今の時期だと梨がエエな

まきお: 20世紀がええな。ただ問題は、イレモノはでかくなってるが、はたしてミカンの生産量が追いついておるのか? 20年前、段ボール一箱でやりくりしとったのに、いきなり東京ドームになって、中になにがはいっとるねん(^_^;

かさい: ミカンもデカくなっとんねん

まきお: 東京ドーム大のミカンか。大変やな、剥くの


かさい: 何でか知らんけど、どんどんデカくなる

まきお: 剥かずに食べれる、イチゴかなんかにしよう

かさい: 話が見えんようになってきてるがw 使う人間のほうはそんなにスペックアップしてないから、そない生産性は上がってないって話だな

まきお: なんだ話を戻すのか(笑)

かさい: そのまま、果物の話に突入するつもりだったのかw

まきお: うん(笑)いやまぁ、IIcxの頃はビデオも音楽も写真もデジタル化されてなかったわけで、それらがでかいってのはまぁ理解するとしてですよ

かさい: (笑)まぁ、デカいデータがそのまま扱えるようになってきたというのもひとつだな


まきお: でも、逆に考えるとさ、19年前に東京ドームくらいのサイズだった収納空間が、今、段ボール箱サイズってことでしょう? なのになぜ、わたしの部屋は19年前広さが変わらず、より散らかっているのだ?

かさい: 昔は片付いてたような事を言うなぁ

まきお: 言うよぉ。証拠残ってないし(笑)

かさい: 昔は散らかってても、どこに何があるか覚えてた、ってだけじゃないの? 記憶力の減退とともに、より散らかってるように見えてるだけとか(笑)

まきお: それもあるが(笑)でですね、東京ドームって多分、国会図書館よりも体積あるよね

かさい: どっちも行った事ないから知らんがw そうなんかな


まきお: フロアと棚はないけど、体積ならあるだろう。そう考えると、まだまだHDは生活に貢献していないのではないかと! 本とか書類とか、場所とるものが全然データ化されとらんぞ! フィギアもプラモもされとらん! 入れちゃえる広大な場所があるのに、なぜ入らない〜

かさい: 10年以上前からペーパーレスとか言ってるのになあ。でも、フィギアとプラモがデータになったらおもんないやろw

まきお: ものすごく解像度が高い、3Dだったら模型はそれでいいかも

かさい: まぁ、オレはそこはどっちゃでもええけどw


まきお: フィギアはまあええ(笑)問題は本と書類だ。これほんと、全部データにしてHDに入ってる「べき」であって、なんで未だに入っていないのだ? CDはたしかに棚一竿分くらいがiTunesに入ってるので、生活に貢献してるなぁとは思うのだが

かさい: いま、入れようとしてるとこではあるけどなあ>本

まきお: ScanSnap?

かさい: それは自炊(自分でスキャンして電子書籍化する)ってヤツでしょ? じゃなくて、iBooksとかKindleとかそっち方面の話じゃないの?

まきお: ああ、業界全体の話ね。そうなんですよ。で、実は自炊も考えてみた。マンガはね、自炊向きなんだよね。でも文章の本は自炊ではダメだよなぁと。雑誌も


かさい: そもそも、CDをiTunesにいれるのとはちがって、えらく面倒だもんな>自炊

まきお: 紙ジャムるとやっかいだし。でも、マンガはさぁ、フォーマットが二種類しかないから自炊も楽だし、自炊電子書籍も満足度高いんだよ

かさい: どゆこと? 二種類って

まきお: 1ページに納まっているか、見開きかのどっちか

かさい: あー

まきお: レイアウト的には二種類で済むでしょう? 文字のサイズもだいたい同じだし。なので、見開きで見るって問題をおいとけば、デジタル化はしやすい。充分な解像度で画像として読み込めばいい。絵や物語がインデックスとして機能するから、検索とかなくてもあまり困らない。これに対して小説とか雑誌だと、文字が小さくなりすぎたり、目次が欲しかったり、レイアウトもいろいろで、情報として煩雑

かさい: まぁなあ。やっぱ、雑誌はちゃんとデジタル用のフォーマット考えた方がいいよな


まきお: 先日、電子書籍ってのをiPhoneで買ってみたんですよ

かさい: ほうほう、なに買ったの?

まきお: 「MM9」ってSF小説。で、これがね、非常に読みやすかったの。書籍より絶対読みやすい

かさい: ふーん、なんで?

まきお: 老眼でも読みやすい(笑)つまり、文字が大きくできるわけですよ

かさい: オレも時々iPhoneで青空文庫読んでるけど、たしかに文字は読みやす
    いな

まきお: ページあたりの文字量も少ないので、目で追うのも楽。でさ、じゃあ昔読んだ小説、自炊して読むかってーと、それダメなんだよね。画像データだとレイアウト変えられないから

かさい: ふむふむ


まきお: 小説って、1ページあたりのレイアウトってあまり重要でないのな。雑誌とかは面で見せるけど、文字のみの小説は1画面あたりの文字数が変化しても問題ない。逆に言えばiPhoneなどのデバイスとレイアウトが合致してないと、ものすごく読みにくい

かさい: だね。表示してる文字数は少ないけど、読むのには全然問題ない。どのあたりまで読んだかってのがわかりにくいのが玉に瑕だけど>電子書籍

まきお: 自炊だと、読めるサイズのディスプレイでないと、何度もスクロールさせないと読めないわけで、えらい難儀

かさい: なるほどな。手塚治虫マガジンとかもiPhoneだと読みにくいわ


まきお: マンガはまだ、1ページあたりのコマ数だけ追えばいいからマシ。でも小説だと行数分、上いったり下いったりって、1ページ読むだけでヘトヘト

かさい: でも読まないんだったら、HDの肥やしになってるだけじゃん。それなら、ばらす前にBookOffにでも売った方がマシじゃね?

まきお: そこが微妙なところで(笑)読みたいから置いてあるんだけど、文庫読むのはツライ(笑)でもね、そう考えると出版界って、なんでもっとどんどん、電子書籍出さないんだろうと。小説の

かさい: なんででしょうねえ


まきお: だってさぁ、たとえば映画なんて、ビデオ出して、レーザーディスク出して、DVD出して、ブルレイでまた出して。ブレードランナーとか毎回買ってるぞ(^_^;

かさい: 逆に、何でそんな買うの?(笑)

まきお: だって見れなくなるんだもん(^_^;

かさい: そう考えたら、本は紙のままなら燃えるか腐るかするまでは、ずっと読めるなあ

まきお: プラットフォームがシンプルだからねぇ。でも笠居さん、たとえば筒井康隆とか小松左京の電子ブック3〜400円だったら買っちゃうよね?昔読んだやつでも


かさい: んー、それは微妙だな。250円なら買う。文庫の半額くらいにすべき

まきお: 50円けちるなよ(^_^; ぼくなら400円でも買うな。文庫600円として。それで、いつか読むかもしれない為に置いてある本を処分できるなら安いもんだ

かさい: まぁ、1冊のボリュームにもよるけどね。筒井さんとか星さんの作品ならショートショート1編40円とかもありかな。ディアゴスティーニじゃないけど、自分好みの短編集作れたらいいな

まきお: 今、電子出版って、なんかしらんがマンガばっかなんだよ。小説だすべき。それも20年前くらいのを中心にさ。絶対売れるって

かさい: オレもそう思う。そこまで遡らなくても、文庫を出すタイミングで電子書籍も出せばいいと思うんだよな。買うけどな、出たら。そのタイミングで出るなら、文庫と同額でもいい


まきお: 昔の作品の方が商売としては堅実だと思うよ。マンガはさぁ、電子書籍版を買うメリットが見えないんだよ。なぜなら持ってるものなり、ブックオフで買ったものを自炊したものと、電子書籍として販売されているもののクオリティがなにも変わらないでしょう? でも小説は自炊版はiPhoneでは読めない。iPadわざわざ持ち歩くほど読みたいわけでもない。だから電子書籍絶対売れるよ

かさい: 出して欲しいなあ。フォーマット決まったらすぐ端末買うけどなぁ。まぁiPhoneなり、Androidなりで読めればそれが一番だけどね

まきお: そこなのよね、フォーマット、こわいんだよね。昔買ったり、自分の仕事の、Mac用のCD-ROMコンテンツ、今見ることができない。MacOS9用のDirectorプロジェクタを、今のMacOSで再生できないから


かさい: だよな。CDにしてもDVDにしても、いつ再生環境がなくなるかわかんないもんね。すでにVHSは、再生環境ない人の方が多いだろう。そういう意味では、さっきも言ったけど、紙って強いよ

まきお: インタラクティブ系は致命的だよ。移植もお金がかかる。でも小説ならマスターはテキストデータだからね。いろんなプラットフォーム、フォーマットで、映像みたいにガンガン出しなおしたって、あんまり手間もかからんだろう。というか、かえってその方がコピー防止や買い換え需要があっていいんじゃなかろうか


かさい: 基本、HTMLとかと考え方は同じだもんな。ブラウザみたいに端末もコンテンツのフォーマットにあわせて進化すりゃいいんだよ。ていうかサッサと決めて日本語の電子書籍出してくれ

まきお: 決めなくていいから出せばいいのよ。iPhoneだと今、独自アプリが4〜5種類はあるよね。もう、それでいいから出しなはれ。でないと東京ドームが埋まらん(^_^; 部屋がミカンでイッパイになる(笑)

かさい: オレは梨のほうが(ry


【笠居 トシヒロ/WEBデザイナー、デジハリ大学院客員教授、京都嵯峨芸術大学講師】
< http://www.mad-c.com/ > < kasai@mad-c.com >
ようやく良い季候になってきましたよね。朝起きると気持ちの良い風が吹いてるので、自転車乗ってどこか行きたいんだけど、急ぎの仕事が詰まってることを思い出すと、気持ちが萎えてしまう今日この頃。

【まつむら まきお/まんが家、イラストレーター・成安造形大学准教授】
< http://www.makion.net/ > < mailto:makio@makion.net >
家で本を探しても出てこなくて、大学の研究室にあるかな、と探してもやっぱなくて、結局家にあった、というパターンが多い。10年後にはきっと、東京ドームサイズのDropBoxみたいな世界になっているんだろう。そしたら南の島に移住しようと思う(笑)

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■グラフィック薄氷大魔王[235]
フィギュア作業してるときの心理

吉井 宏
< http://bn.dgcr.com/archives/20101013140100.html >
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新作の中型フィギュア2点。7月から延々作業を続けてます。特に9月後半からは、たまたま仕事が忙しくないこともあって、ほとんどフィギュアにかかりきり。プラス、旧作フィギュア一点を増産として新たに塗装してます。制作の様子は逐一Twitterに実況中継してますのでTwilogでどうぞ↓
< http://twilog.org/tweets.cgi?id=hiroshiyoshii&word=T%26N。 >
< http://twilog.org/tweets.cgi?id=hiroshiyoshii&word=Pu-Chan。 >

そりゃあもう大変な作業ですし、長期間にわたって部屋の半分が工場のグチャグチャ状態。正直言って、さすがにもうウンザリしてますけど、いちおうイベント用の仕事絡みなので、途中で放り出すわけにもいかない。「早く完成させて仕事場をすっきりキレイに片付けたい!」が非常に大きなモチベーションになってる始末。一分一秒でも無駄にせず作業すれば、それだけ早く終われるぞ!って必死になるという。

今回は3種類×12個を複製・塗装。なるべく効率を上げるべく、同類の作業をまとめて流れ作業的になるように心がけてるのですが、それでも、デジタル作業にくらべると、ホントにバカみたいに時間がかかる。計算してみると、塗装だけでも一個あたり7〜8時間もかかってる。データ作成、出力、原型作成、複製、の時間も合計すると、何時間かかってるかなんて、こわくて計算できない〜。

昨年6月に引越したとき、立体制作の道具や塗料などを含めてほとんど処分したのです。あの判断は確かに正解だったな。こんな時間食いの遊びはやめてしまおう、もしフィギュアを作りたかったらプロに依頼しよう、って思ったのです。今回だって、時間を他のことに使ってたら、どんだけいろんなことができたか、っていう。とは言っても、また道具を処分したところで、また作りたくなるにちがいないってことで、たぶん処分しませんけど。

あと、フィギュア作業やってるとデジタル作業はラクだなあと思うし、デジタルやってるとアナログはストレートでラクだなあと思う。CG作業やってると、フォーマットの互換性とかマップを直すとか細かいハードルがいっぱいあって超面倒。現物そのまんまな世界のフィギュア作業が逆にラクに感じたりする。

でも、アナログの極みのフィギュア作業って、基本デジタルの僕には「補完」になってると思う。手で作る実感が少ないデジタル作業を、フィギュア作業で補完してる。両方ないとバランスがくずれるのかもしれない。とはいえ、気分的に同じ部屋での共存はむずかしいなあ。フィギュアや立体制作を続けるのなら、やはり別に作業場がほしい。

ところで、ここ一週間くらい、朝8時から夜12時までの16時間は食事等以外はフィギュア制作に完全集中モード。普通のパソコン仕事のときにはBGMさえジャマなので無音でやってますが、フィギュア作業のほとんどはBGM聴いてても大丈夫。たまってたポッドキャストをまとめ聴きしてます。こういう機会でもないことには、ちゃんとポッドキャストを聴けないので都合がいい。

っていうか、音が鳴ってない状態で黙々と長時間作業してると、いろんなことが頭をよぎる。ほとんどはくだらないことだし、深く考えられないので何かの企画を考えようってのはムリ。困るのは、普段はまったく忘れてるイヤな思い出、恥ずかしい思い出の数々が次から次へ頭に浮かんできてしまうこと。ぜったい書けないおぞましい思い出に「ヒー」とか「ギャッ」とか声を上げてしまうほど。なので、何か音を聞いてないと気が滅入る。

たぶん来週の原稿を書く頃には主な作業は終わってるはず。ガンバル!

【吉井 宏/イラストレーター】
HP < http://www.yoshii.com >
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/ >

以前、YMOをマンボとかチャチャチャのラテンスタイルで演奏するセニョール・ココナッツ(アトム・ハート)の「プレイズYMO」を聴いて大喜びしてました。元々ラテンの曲をYMOがカバーした、と言っても信じられるくらいの違和感のなさ! で、知らなかったけど、その後クラフトワーク版もやってたってことで、「El Baile Aleman(翻訳してみたら「ドイツのダンス」だって)」さっそく購入。

これがまたスバラシイ! Showroom Dummiesは特に違和感なさすぎ。The Man MachineやNeon Lightsもイイ。Autobahnがこんなかわいくなるなんて! 冒頭のワーゲンビートルの音が本家よりもポンコツなのがおかしい! 中盤の通り過ぎるクルマの音の描写を楽器で忠実に表現してるのが気合い入っててスゴイ!全編、ニヤニヤニコニコして聴いてました(Trans Europe Expressだけはイマイチかも)。

なんで突然、セニョール・ココナッツかというと、Twitterで知った「アニメンティーヌ」。バカボンやサザエさんの歌をフランス語でボサノヴァ調で歌ってる。先入観なしで初めて聴いたら「一休さん」だとは誰も思わん。この違和感のなさはアレだ! って思い出したんです。

・イベント「3DCG CAMP」の無料セミナーに出ます
「ヤンス!ガンス!」メイキングワークフローセミナー
10月16日(土)15:20〜16:05
(以前アップルストア銀座でやったものとほぼ同内容です)
< http://www.3dcgawards.com/camp/free_seminar/meatordie/index.html >

・札幌のアーチスト、伊藤マーティさんのカスタムショーに参加します。国内外のアーチスト35名の競演! 2010年10月23日(土)〜11月21日(日)。札幌ロフトのグラフィックコーナー。
< http://martyito.blogspot.com/2010/10/blog-post.html >
カスタム・ローラの写真がもう発表されてます。
< http://martyito.blogspot.com/2010/10/blog-post_4821.html >

・「ヤンス!ガンス! MEAT OR DIE」DVD発売決定、アマゾンで予約可!
< http://amzn.to/cH9BqG >

・「ヤンス!ガンス!」オンエア情報
MUSIC ON! TV、TVK(テレビ神奈川)、music.jp、Wiiシアターの間でも配信中。

・同じくMUSIC ON! TVの番組「George's Garage(GGTV)」のオープニングをヤンス!ガンス!のコラボで制作。
< http://www.m-on.jp/blog/ggtv/2010/10/101002-4.html >

・「毎月1日は映画サービスデー」CMに「ヤンス!ガンス!」登場中

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■編集後記(10/13)

・度々書いているのだが。文章が書けない。文字が書けない。若い頃、まだ原稿用紙に鉛筆の時代は、テーマさえあればうまいヘタは別にして、文章はすらすら書けたし、つけペンを用いてけっこう味のある文字を書けた。ここ20数年でワープロOASYSを4台使い倒し、Macintoshは現在6台目になる。いつの頃からか、モニタに向かい、キーボードを使わないと、まったく文章が書けなくなった。紙と鉛筆ではなにも文章が浮かんで来ない。寝ながら考えようとベッドに入るが、断片的に思い浮かぶことはあっても、とうてい文章にはならない。文字のほうもひどいもので、簡単な宛名書きでさえ絶望的、ついに年賀状もフォントを使うようになった。なぜ字がヘタになったのか。パソコン一辺倒で、手書きが減ったからだと思うが、それにしてもかつて持っていた、文字をすらすら正確に書く能力を失うまでに至ったのはどういうことだ。ある文字を書こうという思いに、書く速度がついていかなくなったのか。ゆっくり丁寧に書けばなんとかなるが、往年の感覚にはまだほど遠い。なんのことはない、ケータイ依存症をあざける自分も立派なパソコン依存症であった。それも重度の。手書きのほうはリハビリ可能だが、文章を書くほうの依存症は治るまい。(柴田)

・CSS Nite in Osaka(CNiO/くにお)の懇親会で、Androidの会の皆さんの力説によって、可愛い可愛いiPhoneやiPadから浮気したくなった。AndroidとGoogle TVが気になるよ。/誘われて会社設立に参加。メンバーは私を含め5人。皆、実力者だしパワフルなので、頑張って食らいつこうと思う。社名は「合同会社かぷっと(CAPUT LLC)」。「Creative And Planning Unique Team」の略。合同会社にしたのは、人的リソースが主なので、出資額で発言力が変わることのないようにとの考えから。事務所は大阪中央区。谷町六丁目すぐ。事業内容は「クリエイティブ系セミナーやワークショップの企画・運営」「各種コンテンツの企画・制作・出版」「Web系商品やサービスの企画・開発」「クリエイターのコミュニティづくりやマッチング」。興味をお持ちの方はぜひオープニングパーティにいらしてくださいまし。いろんな方が集まります。ぜひぜひ! 案内状を出さないといけないのだが、まだ用意できていないワタクシ......汗。(hammer.mule)
< http://www.cap-ut.co.jp/ >  かぷっとサイト