おかだの光画部トーク[45]写真閲覧アプリでインスピレーションをゲット! その1
── おかだよういち ──

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先日新しいMacBook Airが発売されて以来、ちまたの注目はすっかりiPadからAirに移ってしまったようです。やはり、MacでPhotoshopなどの本格的なアプリケーションを使って仕事ができるのは魅力的です。

しかし、iPadもまだまだAirとは違った魅力があります。シンプルで直感的な操作で、パラパラ雑誌をめくるように次々と出てくる素敵な写真を眺めていると、感性が刺激されてインスピレーションが湧いてきます。

それがリビングのソファででも、公園のベンチででも、お洒落なカフェでラテを飲みながらでも、鞄から出してそのまますぐに使える。ノートパソコンのように開く動作すらないのですから、思考を遮られることがなく、アイデアを産み出すツールとしてはとても優れていると思います。

あらゆる場面で何かアイデアを出さなければいけない時、パソコンや画用紙の前で腕組んで唸りながら頭をひねっていても、多くの場合何も思いつきません。そんな時にどうするかというと、FRISKを一粒口に入れるとか、自転車で街を走ってみるとか、いっそのこと気になってる映画を観に行くとか、マッサージに行くとか、人によってトリガーとなる行動はさまざまですが、自分以外の人が撮影した素敵な写真をiPadで次々と眺めるというのも、なかなか効果のある解決策じゃないでしょうか。今回はそんなアプリ(しかも無料!)を何個か紹介します。



Explore Flickr(無料)
< http://itunes.apple.com/jp/app/id372457895
>

この連載のサンプル写真置き場でも利用しているのでもうお馴染みのFlickrですが、Webのインターフェイスは決して使いやすいものではありません。このアプリはFlickrのExploreページ
< http://www.flickr.com/explore/
>
に出てくる写真を閲覧するアプリです。

起動すると画面一面にサムネイルが敷き詰められます。
< http://flic.kr/p/8PTp3K
>

このモザイク状のサムネイルは、眺めてるだけでも脳が活性化する感じがします。サムネイル画像は、一定時間ごとにくるっと回転して新しい画像に入れ替わります。気になった写真は、サムネイルを指で触れると高解像度の写真が読み込まれます。
< http://flic.kr/p/8PTpha
>

左上の歯車アイコンに触れると、iPadにダウンロード出来たり、実際のFlickrのページを見ることも出来ます。
「View Photo on Flickr」をタップすると、Safariが起動するのではなく、今見ている写真がくるんと回転して、アプリ内でFlickrのページにとびます。続けて見る場合、いちいちSafariとアプリを行き来しなくていいので思考が中断されませんね。
< http://flic.kr/p/8PTppr
>

また、作者が写真のダウンロードを許可していない作品の場合は、保存できないようになっています。
< http://flic.kr/p/8PTpyx
>

このアプリはiPhone、iPad両方に対応していますので、iPhoneの人も画面が小さいバージョンで使えます。

LIFE for iPad(無料)
< http://itunes.apple.com/jp/app/id399415330
>

アメリカTime社の、歴史ある有名な雑誌「LIFE」(< http://www.life.com/
>)のiPadアプリです。LIFEは写真を中心とする雑誌で、戦場写真やスポーツ、政治、生活などありとあらゆるドキュメンタリーフォトで誌面が構成されています。その誌面を飾った、ショッキングな写真からユーモア溢れるものまで色々な写真がiPadで閲覧できます。
< http://flic.kr/p/8PY7wN
>

起動すると、世界地図上にピンが立った画面が表示されます。ピンをタップするか右上のBrowse Locationsをタップして場所を選択すると、その場所に関連する写真のサムネイルが表示されます。
< http://flic.kr/p/8PY7J5
>

試しにJapanを見てみましょう。
< http://flic.kr/p/8PV24v
>

日本の風景やライフスタイルや歴史史跡などの美しい写真が表示されます。
< http://flic.kr/p/8PV29t
>

LIFEのフォトジャーナリストが撮った写真なので、我々日本人とはまた違った視点で世界を見ているのが感じられて興味深いですし、そこから学ぶことも多くあります。

気になった写真はFacebookやTwitterで共有できますし、メールに添付することもできます。これぞLIFE誌という感じの、見事なシャッターチャンスを捉えた写真などは、アマチュア写真家が撮る写真とはまた違った凄みが伝わってきますよ。
< http://flic.kr/p/8PY87S
>

The Guardian Eyewitness(無料)
< http://itunes.apple.com/us/app/id363993651
>

こちらは英国guardian.co.ukに、フォトジャーナリストから送られてくる世界のさまざまなニュース写真を閲覧できるアプリです。これもLIFE同様、素人ではなかなか撮影不可能な写真が満載なのでとても勉強になります。
< http://flic.kr/p/8PZjod
>

ロゴからもわかる通り、Canonがサポートしているようなので写真のクオリティも本気で高いです。
< http://flic.kr/p/8PWdPx
>

起動スプラッシュ画面が終わると、いきなり画面いっぱいにもの凄いクオリティの写真が表示され圧倒されます。右上の三角アイコンでスライドショーモードになり、自動でゆっくり次の写真に移っていきます。四角のアイコンはサムネイルが表示され選んだ写真に一気にとびます。このアプリも、気に入った写真をTwitterやFacebookで共有できます。

いかがでしょうか。インスピレーションが湧いてきましたか? MacBook Airでは得られない体験ですよね。まだまだiPadにも魅力たっぷりです。次回も引き続き、あといくつかおすすめのアプリをご紹介します。

【おかだよういち/WEB&DTP デザイナー+フォトグラファー】
< http://s-style-arts.info/
> < mailto:okada@s-style-arts.com >
< twitter:http://twitter.com/okada41
>

先週、濱村デスクらの会社、かぷっとの設立パーティにて、買ったばかりのCX4をMKチャットのまつむらさんに5分程度試し撮りされました。"マッ波"の影響が懸念されましたが、今のところ無事でちゃんと起動し撮影できています。