[2953] 【没後120年 ゴッホ展 こうして私はゴッホになった】を観て

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《共通の友達としてのゴッホのうわさ話をする》

■武&山根の展覧会レビュー 
 観念的すぎて、非観念的になっちゃう──
 【没後120年 ゴッホ展 こうして私はゴッホになった】を観て
 武 盾一郎&山根康弘

■グラフィック薄氷大魔王[238]
 iPhone/iPadアプリ「REAL STEELPAN」
 吉井 宏



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■武&山根の展覧会レビュー
観念的すぎて、非観念的になっちゃう──
【没後120年 ゴッホ展 こうして私はゴッホになった】を観て

武 盾一郎&山根康弘
< https://bn.dgcr.com/archives/20101110140200.html
>
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山:こんばんはー。お待たせしました。

武:ワインを少々呑んで、寝オチしてた。

山:もう呑んでたんかw

武:最近は酔っぱらうと考えるのもメンドクサクなるんですよ。

山:なんやねんそれ。

武:呑むと、興奮して、喋りたくなるじゃないですか。けどここんとこ呑むと眠くなって考えるの億劫になるんすよ。


山:それはもう年やなw 体調悪いというより体力落ちたってことやろ。

武:やばいね、本当にそうかも。昨日も串カツ甲子園で呑んでもう疲れちゃったんすよね。

山:串カツ甲子園! そんな名前やったんか、あそこ。いやー、しかし昨日は呑んだがな。呑んだ呑んだ。

武:尖閣諸島流出ビデオのニュースが大スクリーンに映し出されてたよね。

山:そう言えばそうやった。あ〜、お湯割りのおいしい季節になったなー、いただきます!

武:ああ、よかったじゃないですか。乾杯〜


山:なんやねん、よかったじゃないですか、って。で、今日はですね、久々。国立新美術館です。

武:くにたちではありません、六本木です。

山:ゴッホ展! < http://www.nact.jp/exhibition_special/2010/gogh/
>

武:ここに来てゴッホかー、ってな感じですな。

山:もちろんゴッホは知ってますけど、よくよく考えてみると、ちゃんと見たことなかったかもしれない。

武:俺もそんなに実物観てないなあ。安田火災ビルかなんかに常設してなかったっけか?

山:『ひまわり』か。そう言えば今回はひまわりなかったな。



武:そうね。ゴッホの生き方には強烈に惹かれるものを感じるんだが、観に行くのって「今更感」あるなあ、現在にアプローチする何かがゴッホの作品にあるのか? という意味でね。語り尽くされちゃってるし、多分、俺たちのチャットで、何か新しいゴッホ観が見いだせるかというとちょっと難しい感じするしね。

山:そうやな、、、特別言うことないな。じゃあ、お疲れさまでした!

武:おい!

山:はは。

武:俺たちの暮らしてる世界ってさこの「終わり」の後なんだよね。言い尽くし、語り尽くし、終わった後の世界を生きてるのさよ。「何も新しいものが見つからない」ってのこそが俺たちの世界のリアリティ。


【没後120年 ゴッホ展 こうして私はゴッホになった】


山:どないしよか。順を追って展示を見ていくってのもしょうがない気もするんで、ゴッホについて思いつくところを話してみましょか。えーと、ではまず、展示観て思ったのは、絵がうまい人ではない。

武:あはは! 模写してもそこまで固い人物になってしまうのか! みたいなね。人のことは言えないんですけど。

山:「表現主義」的というかね。あ、おもいっきり表現主義の先駆けだった。
< http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%A8%E7%8F%BE%E4%B8%BB%E7%BE%A9
>

武:愚直に模写してああなら普通絵を描くの諦めるよね。まあだから、絵がうまくてなんぞや、ということは感じるわな。


山:ん、どういう意味?

武:いやね、ゴッホは模写してて「俺、絵下手だなあ、もうやめよう」って思わなかったってことだよね。

山:すごいポジティブな人やったんかなw それすごいけど。

武:なんという愚鈍! しかも愚直で大まじめなんだぜ。

山:やっぱ周りの人はたいへんやったんやろうなあ。

武:ゴッホは、ずっと尊敬する人を模倣するんですよね。ミレーとか。

山:ゴッホの絵より断然いいんだな、他の人の絵の方が。

武:あはは! クールベ好きだわ〜。

山:ぎょーさん他の人の絵が展示されてたからな。浮世絵も展示されてたけど、やっぱ浮世絵はええなあ、とか思てまうよw

武:スーラも良かったなあ。あとベルナール!


●日本語の表記は難しい


山:Wikipediaにおもろいこと書いてる。

武:なんすか。

山:《日本におけるゴッホの表記と発音〜オランダ語の「g」は、日本語では表記不可能な発音である。日本語で表記するなら「ホッホ」がより近い》。ほっほやてwww

武:ホッホ〜

山:ほっほっほ

武:ふんがっふっふ(昔のサザエさんのエンディングより)

山:ぜんぜん関係なくなっとるがな! しかしホッホじゃなあ。

武:言いにくいしな。

山:美術雑誌「みずゑ」の古いのには確か、ゴーグって書いてた記憶がある。

武:ゴーグw

山:< http://ja.wikipedia.org/wiki/メディア:Nl-Vincent_van_Gogh.ogg
>

武:「しんちゃんとふぁっほっふ」

山:なんのこっちゃわからんなw

武:読み方はどうでもいいっちゅうの!

山:ちょっとおもしろかったんで。

●ゴッホの絵の魅力


武:ゴッホの絵の魅力をひとことで言ってしまうと、強迫観念神経症的な迫力、だよね。

山:晩年の絵はそんな感じやね。最も有名で評価されてる時期の絵。

武:個人的には晩年の素描が好きだな。鉛筆とかで描いてるの。あれが、ゴッホの絵画世界のシンプルな骨子なんだよね。

山:物を面で捉えるというより、筆触、描く、というところに重きを置いているような。一番最後に展示されてたエッチングもとても良かった。線描というのにエッチングはすごく合ってる。


武:その上から油絵の具でごたごた盛っちゃってるので、骨組みが見えなくなってしまってる、という印象を受けたなあ。

山:でも油絵でも線描的に描いてるよな。

武:ああそうかあ。晩年ね。

山:そうやね。素描に近い感じで描いてる。絵の具かてタダやないんやから、あんなにモリモリ絵の具使ってたら、大変やったろうなあ、金。

武:その盛り上げた絵の具が後のニューペインティングに繋がって行くのかあ、と。


山:「ニューペインティング」と言うかゴッホは「表現主義」やけどね。

武:「のちの新表現主義(ニューペインティング)である」ということね。そう考えるとゴッホの絵の歴史的配置点ってのは見えたりはするけど。コンテクスト。ぶっちゃけ「そんなことたあどうだっていいや」的な。

山:どうでもええんかいw


●近代自我ってなんだ?


武:今回のゴッホ展全体で観ると、どうしても「浮世絵が一番面白いだろ」ってなっちゃうな。日本人の依怙贔屓ってのがあるけど。

山:好みはそっちにあったりしてしまう。

武:そうそう。色彩、構図、モチーフ、どれをとっても浮世絵の方が良くね?

山:違うもの、として考えた方がいいんやろうけどね。

武:ああなるほどね。絵の出発点が違う、ってことか。


山:でもなんでゴッホは絵を描いてんやろなあ。

武:なんじゃそらw 理由ってこと?「近代自我」の追求とか?

山:いやあ、描いても売れへん訳やし、好きだから、とかでもないやろうし。嫌いじゃないにしても。絵を描いてね、自我に辿り着ける、と言うかなにかに到達する、って考えることできるんかな。今更こんなこと言うのもなんだが、あえて。

武:やっぱさ、ヨーロッパにしたって「近代自我」ってヤツはなんだかショッキングで新しくて不自然なものだったんじゃないのかねえ。大体さ、恋愛っちゅうヤツも「近代」の副産物でしょうよ。

山:そもそも「自我」ってなんや。


武:「自我という幻想」か。もうさ「実存」だけでいいんじゃね? 最近「他力本願」をまじめに考えるようになってから「近代自我」って要らないんじゃないか?って思うようになって来た。
< http://oshiete.goo.ne.jp/qa/1262428.html
>

山:中心をどこに置くか、ってことなんかな。

武:例えばさ「浮世絵は違うものとして考えた方がいい」って言ったじゃん、

山:ほい。

武:それと同じく日本における「自我」、日本人の個人観でもいいや。これも違うものとして考えていいのかもしれないなあと。

山:なるほど。


武:だってさ、西洋の自我って宗教からの解放ってのが大きいわけでそ、キリスト教っていう縛りの強いウルトラな宗教からの。かたや日本人の宗教観ってのはざっくりと八百万(やおよろず)なわけで。一神との対立構造として人間が居て、そこからの解放みたいには解り易くならないでしょう、日本って。それから、古くから仏教の影響もある。仏教って個人の解脱だから、西欧的自我ではない認識の仕方で「個」がある。だとしたら、日本人の「モダーン」ってなんだったんだ?? と、全然ゴッホには関係ない話をしたところで元気になって来たぞ!

山:なんでやねん!

武:どうやってゴッホに引き寄せるか?

山:まあこのさいゴッホはいいかw


武:どうもゴッホってピンとこないなあ。ゴッホの作品ってことか。ヘンリー・ダーガーの方がよっぽどピンと来るんだよね。ゴッホの「物語」は好きなんだけどね。なんだろうなあ、このもどかしさ。

山:絵のテイストもあるんかもな。

武:油絵だからか? 自分も一時、絵の具をモリモリと物質感出して喜んでたけどね、そういう過去の自分に対するちょっとした嫌悪感みたいなのが混ざって、ゴッホの絵を見てしまってるから、今更あんまし近づきたくない。みたいに感じるのかなあ。


山:ヘンリー・ダーガーは水彩、印刷物的な。浮世絵は版画、印刷物やし。ゴッホはもっと版画やってたら良かったのに、と思たりする。

武:鉛筆とかね。

山:鉛筆だと当時はどうしても価値が低いからねえ。版画ならまだ売れたんとちゃうんかな。

武:ステイタスの問題もあったのかな。油絵じゃないとダメ的な。

山:油絵でガッツリ描いてなんぼ、っちゅうのはあったやろね。今でも若干残ってたりするやろ。


●現代とオリジナリティ


武:現代だと、コミュニケーションじゃないとダメ。みたいな。

山:ダメってことはないにしても、そこに重きをおいたりするとこあるよな。

武:コミュニケーションって物質じゃないからなあ。てことは映像か?

山:パフォーマンス、ライブ性、とかな。でもそこに何かしら問題とか興味の対象があったりするから、表現手段として使ったりするわけやろ。

武:けどさあ、その時代の潮流ってさ、たかだか100年も持たないんだから意味ねえよなあ。ゴッホが100年以上持ったのは油絵だったからか? そういうところはあるんか。じゃあ、油絵の具は意味的問題があったのか?


山:油絵の具というより、それこそ「自我の追求」じゃないのw 道具の問題というより、表現された内容の問題なんかな。

武:一所懸命、過去の作品を模倣するけれど、すればするほど、ゴッホ自身のどうしようもない実存が立ち顕われて来てしまう、と。てことは、彼自身は「自我」を追求したわけではないんだ。ミレーだったりしたんだよな。

山:過去の作品の模倣、模写は、習練の意味合いが強いやろうけど。技術の習得......。

武:そうなんかなあ。ミレーになりたかったんじゃないのかなあ、違うかなあ。


山:違うんちゃう? 『種巻く人』という主題には共鳴してたんやろね。

武:でもいわゆるさ、きょうびいわれてる「オリジナリティ」ってゴッホにないじゃん。ずっと模写して、題材も既存ものを描くだけだし。言ってみれば、同人漫画とかDJのサンプリングみたいな「コピー」なわけじゃないですか。

山:ん? そう? 十分すぎるぐらいにオリジナルやと思うけどw

武:飛び抜けた画風ってないじゃん。

山:飛び抜けてるやんw 画風。

武:ねちっこく模写してるうちに、じわじわとああなっていくけど。


山:過程はどうあれ、結果としてはめちゃめちゃオリジナルやと思うけど。

武:最終的にはね。

山:オリジナルやんかw

武:いやさ、ぱっと描いた瞬間に、ふわっとその人らしいエッセンスが顕われる絵ってあるじゃん。

山:はい。あるね。

武:そういうのではないよね、ゴッホ。という意味でオリジナリティがないって思ったんす。

山:そうやな。ごりごりやってくしかない、みたいな。でも晩年のあたりの、草木をかいた素描なんかは、エッセンスみたいなものが立ち現れてるような気がする。


武:ああ、だから本当に晩年だよね、見えてくるの。例えばさ、エゴン・シーレとかいきなりじゃないですか。

山:真面目だからか、主題を描こうとすると、例えば『種巻く人』とかになるとガチガチやねんな。観念が全面に出ちゃってて、絵としては観づらい。

武:そうそう、そういうことかもしれないなあ。がっちがちの観念な人なんだろうけど、強迫観念過ぎて通り抜けちゃうんかな、晩年。観念的すぎて、非観念的になっちゃう。そこが驚愕するところなのかなあ。

山:病気になってしもたからね。

武:病気ってのもなあ。曖昧な定義だよなあ。要するに社会接続性ってことだからね。


●モンマルトルのカフェでヤ・マネとテク・ジュネの会話


山:そうねえ。もうちょっとゴッホについて、なんかないかな。

武:共通の友達としてゴッホがいたら、ということで、ゴッホのうわさ話をするのはどう?

山:うわさ話?

武:ゴッホが死んじゃうちょっと前だなあ。結構仲良しだったのよ。ゴッホの黄色い家に実は行ってたりしたの。

山:ああ、例の芸術家の共同生活ってのに誘われたやつらって設定やなw ほう。やってみようw

武:で、パリで会うのさよ。俺はテク・ジュネ(Take Jeunet)、山根はヤ・マネ(Ya Monet)

山:その名前はなんやねんw


○1888年。パリ、モンマルトル。
(BGM:オー・シャンゼリゼ/ダニエル・ビダル <
>)

Take Jeunet(武、以降T):AH、ボンジュール。久しぶりじゃん。ヤ・マネ君。

Ya Monet(山根、以降Y):おお、ひさしぶりやないか、テク・ジュネ君。ところでこのBGMはなんや。いるんかw

T:ちょっとお茶しようよ。ヤ・マネ君のおごりでw


Y:なんでやねん! こっちかて大変なんやぞ。まあしゃーない、ほんならモンマルトルのカフェ「ベッチーオ・モツ・サマンサ」に案内するわ。こないだ連れて来てもらってん。

T:おお、いいカフェだね。ん、ちょっと生肉の匂いがするね。。ママー、チンカチンカの冷ゃっこいルービー!

Y:ここはパリやぞ! なぎらはおらん!

T:で、ここんとこ、パリはどうなの? いやさ、ちょっとフランクフルトに帰ってたからね。お母さんがジャガイモ料理余ってしょうがないから食え食えって。


Y:なんや、豪勢やないかジュネ君。でも君、知らんの? いまパリは大変なことになってるんだよ。これからはもっと、自我に生きるべきなんだよ!ジュネ君! わかっているのかい! 自我の意味を!!

T:な、なんだい薮から棒に。ヤ・モネ君。

Y:ヤ・マネじゃ! ふざけてる場合ちゃうぞ! 一番大事な問題なんやぞ!

T:「自我」って、そういえば良く聴くよなあ、最近。

Y:そうやろ? 田舎にいる場合じゃないんだよ! 都市こそが「自我」を体現できる場所なんだよ、テク・ジュネ君!


T:「自我」ってのがなんだか知らないけど、パリにくれば最先端の絵が観れるからねえ。なんでも点々で絵を描いたりとか、あるらしいじゃないか。

Y:え、そんなんあるんや、、、っていうか君知ってる? 最近なんや、ゴーグ、ホッホ、、、えーとなんやったっけ名前、まあええわ、あいつなんかちょっとおかしなってるみたいやで。ロートレックとも親しくしてるってちょっと小耳に挟んだけど。そんなやつ信用できるん? なあ、ジュネ君!

T:ロートレックはドイツでも耳にしたなあ。オシャレだよね、お母さんも「素敵ねー」って言ってたよ。ああ、ゴッホかあ、久しぶりだなあ。そう言えばちょっと前に行ったなあ。アルル!


Y:そう! なんかアルルで芸術家村を想定してるらしいで。って君もう行ったことあるんかい!

T:うん。で、アルルから直接フランクフルトに帰った。そんでこのまえゴーギャンから手紙来たんよ。「ゴッホのことはもう聴かないでくれ」って。「うんざり」だってwww

Y:まじで! ゴーギャンから手紙来たの?? すごいやないか!

T:なんかあったんかね? アルルのあの黄色い家で、ゴッホとゴーギャン。

Y:なんかこれは噂やけど、あいつ、耳切りおったらしいで。。

T:ゴーギャンが?

Y:いやいや、ゴッホが。詳しくは知らんねんけど。。


T:ああ、それゴーギャンがぶち切れてゴッホの耳切ったんじゃねえの? ゴーギャンってさ、けんか強そーだしさ、ちょっと怖いじゃん。

Y:めっちゃ強いよ、ゴーギャン。会ったことないけど。でもほんまあいつおかしいで、ゴッホ。

T:二人ともめちゃくちゃいい感じだったけどなあ。ああ、でもゴッホはな、なんか思い詰めてた感じはあったなあ。

Y:やっぱ金とちゃうか?

T:つか、あいつうざいよな。ゴッホ。

Y:そう! うざいよな! 実際挨拶もまったくせーへんかったりすんねんで?こっちが行ってんのに。めんどくさいっちゅーねん。


T:絵もさあ、いい所ある気がするけど、いまいち私の好みじゃないんだよ。けどまあ、アルルに行った時は、絵を描いたり酒呑んだりでそれなりに楽しかったなあ。

Y:なんやねんそれ! ほんならおまえ行ったらええやないか!

T:いや、だって、いまあそこ強制撤去になっちゃったんでしょ?

Y:まだあるらしい。

T:へえ。つか、耳切ってどうしたんよ、血が出ただろう。

Y:そのまま封筒に入れたらしいぞ。


T:え? なにそれ、どゆこと?

Y:わからんがなw おかしーやろ?

T:封筒に入れて保管してたのか?

Y:誰かに送ったらしいで!

T:送る? 誰に? テオにか。

Y:噂ではな、女におくったらしいで。。

T:ええええ! ブリジットちゃんかいな!

Y:うん。たぶんな。。

T:うわあ、まじで。

Y:やばいやろ? いかれてるやろw


T:なんでだろうなあ? そういえば「UKIYOE」ってのがあったよな、ゴッホが興奮して教えてくれたじゃん。

Y:なにそれなにそれ。

T:なんか、東の方の絵なんだよ。トルコより遥か東の島で作ってるらしいぜ。あれの影響かねえ?

Y:まじで? どんな絵なんやろ。。

T:でね、ゴーギャンもその東の方に行く、みたいなこと言ってたよ。

Y:あいつら頭おかしいわ!

T:UKIYOE(ウキヨエ)って神を冒涜してるような絵なんだよ、これがまた。「UKIYOE脳」なんじゃね? ゴッホが耳切っちゃったのって。

Y:「UKIYOE脳」?? なんやろそれ、気になるな。。で、ジュネ君、、おまえそこ行くん?

T:うーん、興味あるけど、ちょっと怖いなあ。私はフランクフルトでのんびり絵を描くよ。

Y:俺はいくわ!

T:えええええ!

Y:お前はあかん!


T:えええええ! そ、そういえば、最近のゴッホの絵ってどうなってるの?

Y:きもいで。

T:そうなの?

Y:いや、見たことないw あれはただのアホやからそうにきまってる。

T:ゴッホって今は、サン・レミってところにいるらしいよ。サン・レミってどこ?

Y:知らんがな!

T:サン・レミ行ってみようぜ。

Y:だから僕は東に行くって言ってるやないか!

T:そうかあ、残念だなあ。マスター、モツ煮一つ〜、あとホッピー白で。

Y:だからここはパリやっちゅうねん!!

【没後120年 ゴッホ展 こうして私はゴッホになった】
< http://www.nact.jp/exhibition_special/2010/gogh/index.html
>
会場:国立新美術館(東京・六本木)
会期:2010年10月1日(金)〜12月20日(月)
開館時間:10:00〜18:00 金曜日は20時まで ※入場は閉館の30分前まで
休館日:火曜日 ※11月23日(火・祝)は開館、翌24日(水)休館
観覧料当日券:1,500円(一般)、1,200円(大学生)、800円(高校生)

【武 盾一郎(たけ じゅんいちろう)/芸術働者宣言からベーシックインカム
へ】
渾身の思いで書きました。『芸術労働者宣言』
< https://docs.google.com/document/edit?id=1A0Tf87in_GANG_WsChJRbo50u9zVYKO3Rx0ZCgJowpI&hl=ja
>
これは恋文です。『Art(ist)とベーシックインカム』
(前編)
< http://bijp.net/site01/mailnews/article/220
>
(後編)
< http://bijp.net/site01/mailnews/article/221
>
『シラフで再考「ベーシックインカム」』(デジクリ2009年6月10日)
< https://bn.dgcr.com/archives/20090610140500.html
>

take.junichiro@gmail.com
twitter < http://twitter.com/Take_J
>
Take Junichiro Art works
< http://take-junichiro.tumblr.com/
>
246 表現者会議
< http://kaigi246.exblog.jp/
>

【山根康弘(やまね やすひろ)/いまめっちゃ幸せかも。なんにもないしたくさんある】
yamane@swamp-publication.com
最近放置。twitter < http://twitter.com/swamp_jp
>
SWAMP PUBLICATION
こちらも放置。活動はしております。< http://swamp-publication.com/
>

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■グラフィック薄氷大魔王[238]
iPhone/iPadアプリ「REAL STEELPAN」

吉井 宏
< https://bn.dgcr.com/archives/20101110140100.html
>
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僕のiPhone/iPod touchアプリ「REAL STEELPAN」が10月30日にApp Storeで発売されました。楽器のアプリです。
< http://itunes.apple.com/jp/app/real-steelpan/id398902899?mt=8#
>

以下はApp Storeに書いた説明です。

『「REAL STEELPAN」はカリブ海の島国トリニダード・トバゴの楽器スティールパン(スティールドラム)をiPad / iPhone上に再現したアプリです。実物のスティールパン(Tenor Pan)をサンプリングした美しい音色をお楽しみ下さい。

指で軽く叩くと鳴ります。長押しすると両手のマレット(バチ)で連打するロール(トレモロ)奏法になります。左下のロールボタンを押しながら演奏すると、長押ししなくてもロールになります。

演奏画面は二つあります。一つは実際のスティールパンと同じ音の配列。もう一つは鍵盤楽器の白鍵・黒鍵のような配列です。スティールパンの独特な音の配列に不慣れな方はこちらを利用するといいでしょう。Enjoy panning! 』

スティールパン(Steelpan)という楽器名はなじみがないかと思います。日本では「スティールドラム」のほうが通りがいいですが、世界的にはだいたい「スティールパン」です。単に「パン」と呼ばれることもあります。パンってのは鍋のことです。詳しくはwikipediaで。
< http://ja.wikipedia.org/wiki/スティールパン
>

スティールパンは持ってました。1995年頃から振興会みたいのに出入りしたり、関連で浅草サンバカーニバルにも出たことあります(その時は購入前でパーカッションでの参加)。でも、まったく演奏できませんでした。音が大きいので集合住宅で練習は無理。音の配置を覚えるため、音をサンプリングしてFlashで演奏できるようなものを作ってみたいとは考えてましたが。

2年前、App Storeができて面白い楽器アプリが続々出てきました。その2008年の秋、「ヤンス!ガンス!」のアニメーション制作担当の(有)シンクのプログラマーがiPhoneアプリを作れると聞き、じゃあスティールパンのアプリなら比較的簡単に作れそう! と、お願いしたわけです。

すぐにアプリに必要な素材を作り始めました。グラフィックは写真を加工したものです。砧公園にスティールパンを持って行って撮影しました。11月だったのでイチョウがきれいに黄色になってて、クロームメッキに映り込んで困りました。夏の楽器なのに色がなんとなく秋っぽくなっちゃう。ずいぶん加工してなんとかしました。アイコンやスプラッシュ画面なども用意。

そして音素材。録音したスティールパンは、元々は代表的なスティールバンドExodusの楽器だそう。「By H.Guppy」と銘入り。有名なチューナー(スティールパン制作者)だそうです。知り合いで研究者の冨田晃氏を通して手に入れたスティールパンでした。でした、というのは、録音直後に売っちゃったから。さすがに惜しいとは思いましたが、本格的にモノ減らしを始めた頃で、「オレはモノには執着しないのだ!」という証明をしてみたかったんです......。

録音スタジオに楽器を持ち込み、一音ずつ叩いて録音してもらいました。Apple Soundtrackで音の編集。スティールパンの音は、叩く強さの微妙な違いや叩く場所によってばらつきが出ます。また、高音部は音階がほとんどなくてカンッって音なので、1オクターブ下の音を音程1オクターブ上げて重ねたりして音階が聞こえるように加工しました。あと、音階で鳴らしてみて音量や音質が凸凹しないように揃えました。

ロール(トレモロ)は、2秒でループさせて切れ目をわからなく編集するのが大変でした。波形表示してループに繋いでおかしくない箇所を探し、どうしても繋がらないものはあちこち移植してループを作成しました。

同時に何音も出るので和音も演奏できるのですが、同時に鳴らすと音量が飽和して音割れします。なので、2音を同時に鳴らして音が割れないレベルに調整しました。

で、そうやって仕上がった素材をプログラマーに渡し、何度かのやりとりの後、翌年2009年の春には一部を除いてほぼ完成状態。iPod touchに入れてテストなどしてたのですが、僕が忙しかったりプログラマーが忙しかったり、なんだかんだで今年の春まで止まってました。「夏の間にはリリースするぞ!」と再スタートしてもらい、ようやく10月30日にリリースできたわけです。

長いことかかりました。実は、「REAL STEELPAN」ってアプリ名、2年前に始めたときは「iSteelpan」でした。モタモタしてるうちにその名前が使われちゃったのでiPanに変更。そしたらそれも使われてしまい、最終的に「REAL STEELPAN」になったんです。名前が変わるたびにロゴや画面も作り直してたんですよ。また、当初はiPhoneとiPod touchだけだったのが、広い画面のiPadやiPhone4が追加され、それぞれに合わせたサイズの画面も用意。

もうちょっと早く出したかったのは山々ですが、とりあえずリリースできてひと安心。改良したいところもありますので、追々アップデート版を出したいと思ってます。使ってみた感想などいたけたらうれしいです。

●東急ハンズでフィギュア展示してます

夏から秋にかけて作ってたフィギュアを展示・販売してます。「東急ハンズのオリジナル年賀状を14人のアーチストが制作」という企画に参加してます。オリジナル年賀状コーナー付近で参加アーチストの展示があります。渋谷店は1Aフロア、新宿店8階、池袋店6階。他店舗でもオリジナル年賀状販売はしてますが、作品展示は3店舗のみです。展示は11月30日まで。もちろん年賀状もやってます。
< http://tv.tokyu-hands.co.jp/company/2010nenga.html
>

【吉井 宏/イラストレーター】
HP < http://www.yoshii.com
>
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/
>

ネットの世界では「(笑)」に取って代わりつつある「w」。出始めの頃は大嫌いだったんですよ、冷笑というか小馬鹿にされてる感じがして。でも、最近は「(笑)」よりいい感じかもと思うようになってきた。大げさでわざとらしい笑いじゃないところがいい。会話っぽい。特にTwitterでは「(笑)」は雰囲気に合わないことが多い。打つのラクだし、笑いの度合いがwを打つ回数でカンタンに調整可能ってところも便利。

・札幌のアーチスト、伊藤マーティさんのカスタムショーに参加しています。国内外のアーチスト35名の競演! 2010年10月23日(土)〜11月21日(日)。札幌ロフトのグラフィックコーナー。
< http://martyito.blogspot.com/2010/10/blog-post.html
>

・「ヤンス!ガンス!」DVD発売中
amazonのDVD詳細 < http://amzn.to/bsTAcb
>

・「ヤンス!ガンス!」オンエア情報
MUSIC ON! TV、TVK(テレビ神奈川)、Gyao、music.jp、Wiiシアターの間でも配信中。

・同じくMUSIC ON! TVの番組「George's Garage(GGTV)」のオープニングをヤンス!ガンス!のコラボで制作。
< http://www.m-on.jp/blog/ggtv/2010/10/101002-4.html
>

・「毎月1日は映画サービスデー」CMに「ヤンス!ガンス!」登場中

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■編集後記(11/10)

・「2010 50th ACC CM FESTIVAL」テレビCM部門で、総務大臣賞/ACCグランプリを獲得したのは「梅の花」という懐石料理チェーンの「夜は夜の梅の花/旅館みたいだね/ちょうど間」の30秒3本のシリーズだ。ということは知っていたが、どんなCMなのか見当もつかない。先日、読売新聞のTV&RADIO欄に写真入りで紹介されていたが、やっぱりわからない。ネットで探ったらあっさり出て来た。YouTubeにもあった。やっぱり一度も見たことがない。あまり広告向きとも思えない冴えない訳あり風の男女が、ムード歌謡風のデュエットを無表情に淡々と続ける。もちろん口パクで、ほとんど芝居してないし。読売はシュールで微妙に変なCMだと書いていたが、たしかに。日本のTVCMの最高峰が、世の中で話題にもなっていない(たぶん)、こんな華のない、みるからに低予算のCMでいいのか。なんか違うような気がする。ACCゴールド4位のサントリーBOSS「食後の余韻」シリーズの、北大路欣也演ずる政界重鎮が毅然としていて頼もしい。政治家はこうでなくちゃ。ああ、APECではわが国首相が全方位に卑屈な愛想笑いを振りまき、なんの成果もなく終わるのであろうな。本当に日本沈没が進行中だ。(柴田)
< http://www.umenohana.co.jp/n_top/tvcm.html
>
梅の花 テレビCMシアター
< http://www.acc-cm.or.jp/festival/10fes_result/tv.html
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「2010 50th ACC CM FESTIVAL」テレビCM部門 入賞作品リスト

・横浜のOさんからお花をいただいた。ビッグサプライズに感激。嬉しい〜! 頑張ります!/憑衣系......仮設定チャット面白かった。最初はどうかな〜と思っていたベーシックインカム制度、アリなんじゃないかと思いはじめた。世の中ボランティアでこれだけ動いているんだもんなぁ。/(笑)とw、私も!/数年前まで。PHPと聞くと出版社が浮かび、今はプログラム。HPと聞くとヒューレットパッカードだったのに、今はホームページ。/ハイブリッドPDFって知ってた? OpenOfficeで編集可能になるPDF(ODF)。OpenOfficeが広まりつつあるのかな。/ビデオ流出のテレビ放送。IEのバージョンアップ推奨メッセージがあったらしい。いまだにIE6って......。Web制作者にとって、大きなネック、IE6。/「ベルサイユのばらカルタ」。発売される情報は、数ヶ月前に友人から聞いた。元宝塚で今は指導者である紫苑ゆうさんの札読みCDつき。友人は大の紫苑ゆうさんファンで、もちろんベルばら好き。こりゃ買うしかないだろ、と言いつつ、いつ使うのだ? 受け狙いで一度遊ぶか、コレクションアイテムになって終わってしまうなぁ。友人が買ってくれるだろう、きっと(汗)。発売日ということで話題になっていたが、札が札が......受け狙いすぎる。「三十路すぎてもマドモアゼル」「文句があったらベルサイユへいらっしゃい」「フ...ランス...ばんざ...い...!」など。後者二つは誰が言ったのかわかるし、宝塚版の脳内再生もできるぞ(いろんな人バージョンがあって、誰の声で再生されるかによって年齢がわか......うっ)。/YouTubeでオープニング曲「薔薇は美しく散る」を探したが、オリジナルムービーが出てこない。ほんと名曲だと思います。馬飼野康二作曲、山上路夫作詞。/「梅の花」のCM。ドラマにとけ込む、とても良いタイミングで流れていた気がする。(hammer.mule)
< http://openoffice-docj.sourceforge.jp/wiki/Documentation/Extension_Manual/PDF_Import
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ハイブリッドPDF
< http://ja.openoffice.org/
>  OpenOffice
< http://user.services.openoffice.org/ja/forum/viewforum.php?f=28
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導入事例
< http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1003/08/news030.html
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IE6のお葬式
< http://jp.techcrunch.com/archives/20090922google-turns-internet-explorer-into-chrome-yes-seriously/
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「Webの至る所に、IE6に困らされた人たちの怨嗟の声がある。」
< http://damesoku.blog114.fc2.com/blog-entry-637.html
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【今更】IE6、7に脆弱性発見
< http://blog.livedoor.jp/funs/archives/51918714.html
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欲しくなったけど、使い道がない......
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087805824/dgcrcom-22/
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手頃な価格......
< http://blog.livedoor.jp/funs/archives/51918714.html
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「ベルサイユのばら」のカルタが本日発売! ちょっとすごいからこのスレ......
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ドイツ版のOP。全然違うんですが......
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フランス版のOP。何ですか、この明るさ。
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韓国バージョン。な、なんすかこれ。
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これどこバージョン? 曲は「薔薇は美しく散る」
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アラビア語??
< http://blog.livedoor.jp/jyoushiki43/archives/51603878.html
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奄美大島西に中国調査船 日本の排他的経済水域(EEZ)内