Otaku ワールドへようこそ![130]北海道の廃墟で人形撮影
── GrowHair ──

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去年のほぼ同時期に引き続き、今年も銀座のGallery 156で人形と写真のグループ展を催すことにしている。「臘月祭010」。12月13日(月)〜23日(木・祝)なので、もう目前まで迫ってきている。9人の人形作家さんの作品を撮りおろすことにしているわけだが、作品がそんなに早い段階で完成しているはずもなく、必然的に、短い期間でばたばたばたばたっと撮りまくることになる。

人形大好きな私にとっては、この上なく幸せなことに違いなく、多少大変でも、そんなに苦になっていない。今、風邪でもひいて動けなくなったらすべてがオシャカだぞ、という緊張感の下に、けっこうタイトなスケジュールを蚕が桑の葉を食うような勢いでむしゃむしゃこなしている。

展示全体のコンセプトとして「発狂して変死した写真家の部屋がそのまま廃墟になりました」を掲げているので、写真もまた、「廃」な味を求めて、廃墟っぽいロケ地を選んで撮っている。

参加者の一人である青木萌さんは、北海道在住。非常にいい感じの場所を見つけておいてくれたので、私はわくわくしながら北海道へ。11月20日(土)7:00羽田発のフライトで千歳に飛び、2日間たっぷり撮ってきた。
< http://picasaweb.google.com/Kebayashi/uMajOJ#
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●ヒグマはまだ冬眠してないらしい

青木萌さんの人形は、以前に一度だけ撮らせてもらっている。'09年2月7日(土)に、水仙の咲く三浦半島の先っちょで。そのときは、たしか、入籍したばっかりで、新婚ほやほやといえばそうなんだけど、まだ一緒に暮らさないうちに、旦那さんが転勤で、一足お先に北海道へ引っ越していたのだった。

人形制作が続けられるかどうか分からないと言っていたけど、ご理解のある優しい旦那さんのようで、今回めでたく新作を引っさげてグループ展に参加していただける運びとなったわけだ。撮影では、宿泊地の新札幌から車で1時間ほどのところにあるロケ地の廃墟まで2往復、旦那さんに運転していただいた。週末の丸々2日間、時間を取っていただいて、すごくお世話になり、お礼の言いようもないくらい。

ロケ地の近くまで、かつて鉄道が走っていたが、今は廃線。小さな川をまたぐ鉄橋が、錆びていい味を出している。終点の駅には、国鉄カラーの肌色のディーゼルカーなど、数本の列車が停まっているが、上半分に青いビニールシートがかけられている。廃線跡は、線路がすでに外されている箇所もあり、これらの列車に出口はない。

網走刑務所のような、観光地化された土地を想像していたが、ぜんぜん違った。観光客がどこにいるんだ、って感じ。季節によってはいるのかもしれないけど。駅より先は、バスの便すらなく、歩くと40分かかるという。集落が終わるとあとは大自然しかなく、小さな川に沿って道がついてるだけ。ところどころに雪が残る。

廃墟は、突如として現れた。赤レンガ造りの工場跡。屋根に積もった雪が溶けて、周辺からけっこうな勢いで水がぽたぽたと滴り続けている。道はぬかるんで、ぐっちゃぐちゃ。付近には我々の車以外なく、誰もいないのは明らかだが、割と新しい足跡がいくつかついている。

工場近辺の土は、油で練られたように、にっちゃにっちゃした感触で、もし服に付着したら、真っ黒になって、ぜったいに落ちないのではないかという感じ。しかし、状況によっては這いつくばって撮らざるを得ないこともあり、胸に腹に足に水が浸透してきてひゃっこい。我輩の辞書に「後先」という言葉はない。帰りの車では、足の下には段ボールを敷き、ケツの下には布を敷いた。泥人間。

翌日は、工場跡からそんなに遠くないところにある変電所跡へ。ここもカッコイイ。この日は快晴で、北海道とは思えないくらいの暖かさだった。北海道でこれだったら、東京はさぞかし暑いことだろう、うっかりセミなんか出てきちゃってたりして、なんて冗談を言っていた。

車が4〜5台停めてあるので、付近に人がいることが分かるが、人の姿は見当たらない。変電所に至る登り道の入り口に看板が掲げてある。「熊出没注意!!」。その下に、真新しいボードが貼り付けられていて「11月19日、クマの足跡が発見されました」と。ひょえ〜、前々日じゃん。昨日見た足跡は、たしかちゃんと靴の形してたよな? クマの野郎、こう暖かいもんで、まだ冬眠しとらんな?

変電所跡の前まで来ると、横に鎖が渡してあり、「立入禁止」の札が下げてある。中をうかがっていると、人が出てきた。こういうときは悪びれず、すかさず「こんにちはー!」と先制攻撃。地元のおじさんだった。ここは自分んち、みたいな振る舞いで、中に自転車を停めて、食えるもんが生えてないか、拾えるもんが落ちてないか、物色していたらしい。人形の写真を撮りに来た旨を言うと、「写真ぐらい撮ったっていいじゃんね」と言い、鎖を外してくれた。

クマよけのつもりで、「マリみて」の主題歌「pastel pure」などを高らかに歌いつつ撮っていると、後ろに人の気配。というか、至近距離に近づかれるまで気がつかなかったよ。クマじゃなくて、よかったけど、ちと恥ずかしい。5〜6人いる。案内している人は、正真正銘、変電所を管理するおじさんだった。ヤバい。

けど、この時点では、青木さんが先に話をしてくれていた。どうぞどうぞ、帰るときに鎖を元に戻しておいてくれればいいですから、ということだった。うん、これでちゃんと撮影許可もとれたぞ、と。ちと、順番が違うけど。

この場所、隔週木曜に書いている齋藤浩さんが喜びそうなとこだなぁ、と頭をよぎった。地元の人からすれば、ひとつの大きな産業が消滅して今こうなっているのは大打撃だったに違いなく、カッコイイなどと言っていては不謹慎極まりないのだろうけど、でも、カッコイイものはカッコイイ。

木々の間から低く差し込んでくる太陽光が、またいい。普通は、真昼間の光は真上に近いところから差す、いわゆる「ピーカン」ってやつで、はっきりくっきり影がついてカチカチな写真になっちゃうのでよくないとしたものだが、そこはやはり冬の北海道だ、一日中、低い角度からやわらかい陽が差している。

ここは、いい。廃墟は、まだまだある。廃線跡も撮れなかったし、また来たい。

●再びあの鬼門をくぐる

北海道での撮影の2日後の11月23日(火・祝)は、また人形撮影。土谷寛枇さんの。前回は、パラボリカ・ビスでの展示向けに、ある大学のキャンパスで撮ったのだった。で、その大学とは、私が約30年前に入試に落ちたところだったりしたわけだ。ちょっとしたトラウマで、近づくのも嫌だったが、まあそんなところに用事ができることは一生あるまいと思っていたところへ、意外な攻撃だった。

登校拒否児が無理やり学校へ連れていかれそうになると、具合が悪くなってしまうのと似たような感じで、吐き気と目眩をこらえての撮影であった(←ちょっと誇張)。今回は違うとこにしようよー、という提案もむなしく却下され、ありがたくもまた同じ場所へ。と言っても、2度目ともなると、けっこう慣れた。まあ平気。

ヨーロッパ建築みたく天井がアーチ状になった通路に人形を自立させ、私は10メートルばかり離れたところに這いつくばり、180mmの望遠レンズを構える。こうすると被写界深度の浅い写真が撮れる。つまり、被写体の前後がきれいにぼやけ、被写体だけがふわっと浮かびあがるような、カッコイイ写真になるのだ。

カッコイイ写真を撮っている姿がかならずしもカッコよくないという難点はある。とくに、秀才が通うというイメージのあるこの大学で、バカやってると、コントラストが引き立つかもしれない。まあ、結局入れてもらえたのが、バカ田大学の隣りのあの大学なんだから、仕方あんめぇ。

この日は朝まで雨が降ってたもんで、腹に水が浸みてきて、つめてぇ、つめてぇ。それと、いつの間にか草の実がセーターとジーンズにびっしり。払ったぐらいじゃ落ちなくて、一個一個引っ張って取らないとならない。

ここ30年ぐらいは掃除してないだろうとみえた前回の撮影場所は、半年経っても同じだった。資材が放置され、ガラス片が散らばり、鉄管の切り口が芸術的にさびている。ここは、私が呪いをかけておいたところなので、永久に時間が止まって、そのままなのだ。

●サバゲ場で武装した人たちを撮る

その翌日、11月24日(水)は、会社を休んで撮影に。被写体は、人物。縁があって、自主制作映画の収録場面に立ち会って、役者さんたちを撮らせてもらえる機会に恵まれたのだ。ロケ地は東京郊外にあるサバゲ場「I.B.F.八王子」。

秋葉原にあるメイド居酒屋「ひよこ家」でアメフラシ氏と知り合ったのは、'05年4月22日(金)のことだった。彼はサバゲチームを率いており、私もちょこっと体験させてもらったのは、同じ年の6月11日(土)のことだった。そのとき、I.B.F.に行っている。新宿から車に乗せてもらい、八王子の北の山のほうへ少し入っていった、のどかな集落の山際にある。昔、鋼材かなんかの工場だったようで、巨大な鉄の箱のような建物の内部がベニヤで仕切られて迷路のようになっている。

アメフラシ氏は、その後、池袋の乙女喫茶「Cougar」のてんちょさんになっている。しかも、自主制作映画で役者をしている。それまでは、役者経験はまったくなかったが、お知り合いの監督さんから頼まれて役者さんたちに銃の持ち方を指導しているうちに、役者として出てみてはどうかと声がかかったそうである。鳥海修佑さんという本名で出ている。

今年の7月24日(土)、9月23日(木・祝)、10月30日(土)にアメフラシ氏が仲間を集めてCougarでパーティを催しており、私はいずれも、セーラー服を着てニセ乙女になって参加している。そこで、映画関係の方々と知り合って、収録シーンを撮らせてもらえる話になったのである。

やはり新宿から車に乗せてもらう。「ガールフレンドハザード」と題するその映画はドタバタ系のコメディだった。サバゲで起きがちな、あるいは、絶対にありえないナンセンスなシーンがいっぱい散りばめられている。仲間に狙いをつけて銃を構えている敵に気がついて、思わずフライパンでカーン! とか。

なんか、うじうじ悩みつづけてもどうにかなるものでもない過去のことを引きずって気分が沈みがちなときって、すんごく馬鹿馬鹿しい笑いで上書きして過去に流してすっきりしたかったりするよね? そんなときにいい処方箋になりそう。シリアスなテーマをもった真面目な映画に比べると、コメディって軽くみられがちなのは仕方がないとしても、閉塞感で淀んだ空気にさわやかな一陣の風を招き入れるように、「これでもどーぞ♪」と差し出して、みんなに元気になってほしいと願う、暖かみが感じられる。
< http://picasaweb.google.com/Kebayashi/kJuBJB#
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●Cougarで日伊オタク会談

その翌日、11月24日(水)は、イタリアから来た友人Priscillaさんと乙女喫茶Cougarへ。'03年8月3日(日)に、原宿の「橋」で声をかけて撮らせてもらったイタリア人のコスプレイヤーがBarbaraさん(コス名はYuzuさん)。そのBarbaraさんが翌々年の夏コミで再び日本に来たとき、友達として紹介してくれたのがPriscillaさん(コス名はGrenadinさん)。コミケの翌日、'05年8月15日(月)には、都内の日本庭園でコス撮影させてもらっている(今は、そういうのは許可が下りなくなっている)。

その後、中野のメイドバー「エデン」に行っている。そのとき、アメフラシさんが、カウボーイ姿で来てくれた。つまり、Priscillaさんとアメフラシさんは、以前に会っているのである。なので、再会していただくのも楽しかろうと、Cougarへお連れした、というわけである。映画収録の翌日であるにもかかわらず、遅い時間まで店を開けていていただいた。また、脚本を担当していた中尾鼎さんも来てくださった。鼎さんは、前回、私のヒゲの三つ編み用にリボンを下さって、デザフェスでも活用させてもらった。ありがとうございます。

コミケでもないこの時期にPriscillaさんが来たのは、日本の秋の風景が見たかったからとのこと。2週間の休みを取ってきており、この日は、帰国の日が近づいていた。すでに、富士山、伊豆、鎌倉、日光と回って秋を満喫してきたとのこと。

観光はそれとして、旅先で知り合いに会って話ができるというのは、よほど楽しかったとみえて、終始よくしゃべっていた。内容は、たわいもないことで、もし私のようなおっさんがイタリアで女子高生の格好して歩いたらどうなるか、のような問いに、警察に捕まりはしないまでも、病院に強制収容されるくらいのことはあるかもね、という答えだった。

その辺、Barbaraさんからメールでもらった答えと微妙にズレてて面白かった。Priscillaさんは、スイスやフランスとの国境に近い山間の小さな町Aostaに住んでおり、Barbaraさんはミラノとヴェネツィアの中間にある大きな町Bresciaに住んでいる。その違いか。

あと、「恥ずかしいセリフ禁止!」のARIAのこととか。ヴェネツィアをイメージした町を舞台とした、水先案内人の漫画だ。それは当然のごとくご存知だったが、残念ながら、「テルマエロマエ」のことはご存知なかった。古代ローマ時代のイタリア人と現代の日本人とに共通する風呂好きを軸にして描かれた時空間超越漫画で、非常に面白いんだけど。イタリア人の感想を聞いてみたかったなぁ。

●動画撮影

11月27日(土)は、東京近郊の廃線跡へ、動画を撮りに行った。CANONのEOS 5D MarkIIには、フルハイビジョンでの動画撮影機能がある。これも、銀座での展示用である。窓から見える外の景色という想定で。紙面の都合で、詳しい話は、またいつか。

●ラブホテルはスタジオに鞍替えするといいよ

数の上ではリア充が先細りで、代わりにオタクが勢力を強めているのが今の時代なのだろうか。ラブホテルの一部の部屋を、コスプレなどの写真撮影用スタジオに転用して時間貸しする商売が好調のようだ。

川崎にある「ホテル迎賓館」の405号室「ヨーロピアンメゾネット」を人形撮影に使ったのは、去年の11月28日(日)のことである。「臘月祭」の追い込み時期で、女性の人形作家さん5人が連れてきてくれた人形6体を私が撮影した。昭和バブルの遺物ともいうべきゴージャスなボールルームのような内装だが、年月を経て、多少薄汚れてきたかな、という感じの部屋だった。撮影にはまったく問題なし。

「ハーレム状態」などと冗談を言いながら、実際にはそんな仲でもなんでもないことに多少の気まずい空気が漂わなくもなかったが、そんなことをいちいち気にしていられないほど、ばたばたした慌しい撮影だった。その後もまた利用しようとすると、予約がいっぱいであきらめざるを得ないことがあった。どうやら人気が出ているっぽい。
< http://studiohotel.jp/geihinkan/
>

「ホテル迎賓館」に隣接して「ホテル新川」があり、こっちは和風のラブホテルである。もともとのフロントは今は使われてなく、新川に行く人も迎賓館のフロントで受付をして鍵をもらったら、1階の通路を通って新川に行く仕組みになっている。その新川の5階にある4部屋すべてが、今年の7月7日から撮影スタジオとして新装オープンしている。
< http://hacostudio-kawasaki.com/
>

そのうち2部屋は、廃墟風。部屋の改装工事を中途半端なところでうっちゃらかしてある感じに内装を作り込んである。コンクリートの壁や柱が不定形に削り取られて、ごつごつしてたり。パネルを取り外したコンセントの穴の中に電気コードがぷらんぷらんしてたり。タイル張りの浴室の壁がひざぐらいの高さまで残っていたり。さびたドラム缶がなぜか置いてあったり。なかなかいい感じだ。

このところ、ロケ地の希望として廃墟と言ってくる人が多いのだが、リアル廃墟で都心からそんなに遠くなくて撮影可能なところって見つけるのがけっこう大変なのだ。こういうスタジオがあるのは、非常にありがたい。新川の4階もなんか工事してるみたいで、ひょっとしたら、そこもスタジオになるのかも、とちょっと期待。川崎もそんなに遠くないからいいんだけど、新宿や渋谷や池袋などにもできたりするといいかなー、なんて。

11月28日(日)は、新川の5階の白い廃墟の部屋「LIME」で人形撮影。6:30pmから撮影開始の予定で6:00pmに川崎駅で待ち合わせたのだが、私が大遅刻。山手線が原宿駅で30分にわたって止まっていたのだ。線路に人が立ち入ったとかで山手線全線で運転を見合わせている間に、別のところで非常用コックで勝手にドアを開けて電車から線路に降りちゃった人がいたとかで。

予約がキャンセルされてはいけないからと、美登利さんとguttinoさんが先に行き、私が川崎駅に着いたときは、青木綾子さんだけが待っていた。後から来た八裕(やひろ)沙(まさご)さんが、さらに後から来た橘明さんを迎えに行ったので、結局、6人が3組のカップルとして入ってきたことになる。それほど人通りのある道ではないので、誰から見られているわけでもないのだが、離れて歩いているカップルがさっとラブホテルに入る瞬間が、ちょっと気まずい。かといって、手なんかつないだら、もっと気まずい。というか荷物がいっぱいで、つなぐ手なんかないけど。

撮影は順調。......でもなく、いろいろあって、9:30pmまでの予定を11:30pmまで延長して行われた。帰りの電車がちゃんとあったからよかったけど、なかったら、橘さんと男男カップルでお泊りになっちゃうところだった。

◆臘月祭010─ドヲル&フォト エキシビション
会期:2010年12月13日(月)〜12月23日(木・祝)11:00〜19:00 会期中無休
会場:Gallery 156(東京都中央区銀座1-5-6 福神ビルB1F)
< www.kino19.com >
< http://www2s.biglobe.ne.jp/%7Emidoti/GrowHairDM01 >
< http://www2s.biglobe.ne.jp/%7Emidoti/GrowHairDM02 >

過去形の人形写真家の部屋

人形を愛し撮影し続けた孤独な写真家。その部屋は人知れず廃墟に変わり、人形たちが残された。陽が射しても部屋には何一つ動く気配も無く、風もそよがない。彼の生きた痕跡だけが、その存在を映し出している。

【GrowHair】GrowHair@yahoo.co.jp
カメコ。雑誌「夜想」の12月10日発行号を買ってきた。ハンス・ベルメールの特集号。人形好きな人たちの間でかなり熱く話題になっている。ベルメールは球体関節人形の創始者で、今の人形作家で影響を受けていない人はいないだろうと言われている。特集はスーパードルフィーの話題にも及び、ボークスの重田英行代表のインタビュー記事が掲載されている。さらに、「ローゼンメイデン」の作者である PEACH-PITさん(お二人)のインタビュー記事も。新たな読者層開拓を狙ってないかい? 編集者である今野祐一氏は、浅草橋の画廊「パラボリカ・ビス」の主でもあり、「夜想」とリンクした企画展を開いている。'11年1月14日〜2月7日は「錬金術の夢想世界」と題する人形作品の展示が予定されていて、出品するのは、清水真理さん、三浦悦子さん、木村龍さん、林美登利さん、ほか。