[2981] 2010年おかだ的5大ニュース

投稿:  著者:  読了時間:26分(本文:約12,700文字)


《考えただけで身の毛がよだちます》

■気になるデザイン[53]
 『KAGEROU』の罠にはまってる!?
 津田淳子

■装飾山イバラ道[68]
 高専ロボコンとロボット多様性
 武田瑛夢

■おかだの光画部トーク[48]
 2010年おかだ的5大ニュース
 おかだよういち

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■気になるデザイン[53]
『KAGEROU』の罠にはまってる!?

津田淳子
< http://bn.dgcr.com/archives/20101221140300.html >
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今年ももうほとんど終わりに近い時期になりました。年々、時が経つのが早くなってる気がするんですが、冬季オリンピックが今年だったなぁとか、ひとつひとつ思い出してみると、「えっ、あれからまだ一年経ってないの?」というがします。

今年も「気になる」デザインや印刷加工関連の話はたくさんありましたが、私が担当する今年最後のテキストなので、一番気になる分野「ブックデザイン」のお話などさせていただこうかと。年末になって今、一番の話題作といえば『KAGEROU』ですよね。発売前から重版40数万部、発売すぐにまた大量増刷で68万部とか、すごい数字が目に飛び込んできます。

ポプラ社大賞をとってから、話題沸騰だったこの小説が、どんなブックデザインになるのかずっと気になっていた私は、発売日の今月15日、お昼休みに近所の書店に行ってきました。

入口はいってすぐの平台にドーンと平積みされた『KAGEROU』。まずはペラペラっと見てみようと思ったら......シュリンクがかかってて見られませんでした。トホホ。話題作なので立ち読みされたら......ということなのか、はたまたこの本は通常の委託販売ではなく責任販売だから、売れないと儲けがでないだけじゃなく損するからなのか......(どうして責任販売だと...ということは検索すれば出ると思うので、興味があれば調べてみてくださいな)。まあ、確かなのは、同じく(?)シュリンク仲間である『デザインのひきだし』のように、たくさんの付録が落ちないように、汚れないように、ということではあるまい。

ブックデザインが気になってはいたものの、絶対買う! とまでは意気込んでいなかったので、なんとなーく買う気が失せて、そのときは買わずに出てきてしまったものの、でもどうしてああいう装丁なのか(白いカバーの真ん中に、十字がスカイブルーメタリックで箔押しされている)、どんな本文組みなのか、読んだときどんな印象を受けるのか......、うーむやっぱり気になるなと、後日買ってしまいました。

資材的な話をすると(あ、これはあくまで私の推測なので、間違ってる可能性もあります)、カバー、表紙、見返しはヴァンヌーボ、本文はb7トラネクストで、全体的に白い! カバーはPP貼りがなく、ニス引きのみなので、けっこう汚れやすそう(うーん、シュリンク必要なのはこのため? そんなわけないか)。

本文用紙は初見ではわからず。嵩高な微塗工紙? と思い、OKプラナスシリーズとかいろいろ見本帳と見比べてみて、うーん、b7トラネクストっぽい、という結論に。文芸の書籍にb7トラネクストが使われるって、結構珍しい気がします。そこにゆったり組まれた本文書体はイワタ明朝オールド、でしょうかね。

読む前にあたりを付けたのはこんなところ。本文組みがゆったりしているせいか、かなりスラーッと読めました。はい。でも、本文用紙としてはちょっと白過ぎるも。もう少し、本文の墨とのコントラストが低い感じの方が、個人的には読みやすいなぁ。そうだ、書いてしまうと未読の人に悪いので詳しくは書きませんが、読んでいると、途中でしかけがひとつありましたよ。

そして、発売日にネットニュースなどでも話題になっていましたが、ラストの本文に誤植訂正シールが。人物名を間違えたのでシールで訂正ということなのですが、訂正シールってどうしても剥がしたくなるのが人のサガ(笑)。当然、私は剥がしてみましたが、剥がしたとたんに、「これもある意味、『しかけ』なのでは?」と思ってしまいました。いや、ホントに。それにしても数十万部シール貼りとは、考えただけで身の毛がよだちます......。

とまあ、あまりにも話題になると、そこから敬遠してしまいがちなのですが、今回は流行に乗って買ってみて、造本については意外に楽しめました。読み返すこともない気がするので古書店に売ろうかとも思ったのですが、......最後の訂正シール剥がしちゃったから売れない。はっ! これももしかして、そういう「しかけ(罠)」なのかっ!?

【つだ・じゅんこ】tsuda@graphicsha.co.jp  twitter: @tsudajunko

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デザインのひきだし・制作日記 < http://dhikidashi.exblog.jp/ >

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■装飾山イバラ道[68]
高専ロボコンとロボット多様性

武田瑛夢
< http://bn.dgcr.com/archives/20101221140200.html >
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毎年何かと忙しくなってくる12月。年の瀬になるとそういえばと思い出して、つい見てしまうのがNHKの「高専ロボコン」だ。ロボコンはだいぶ前に映画にもなってブームがあった。今はそのブームも落ち着いていると思うけれど、やっぱりおもしろい。

「高専ロボコン」は、全国の57校62キャンパスの高等専門学校が参加するロボットコンテストで、毎年11月頃になるとNHKで夜中に全国8地区の地区予選の様子が放映され始める。回数が多いので全部は見られないけれど、半分くらいをぼちぼち録画して楽しみに見ていた。既に全国大会が終わり、撮り貯めていた録画を全て見終わったところだ。

最後の全国大会は1時間に収まるように一部ダイジェストにして編集されたものだったので、全試合版を12月25日(土)にBS2で放送するようだ。これも録画して今年のロボコンの見納めとしようと思う。

・高専ロボコン全国大会 全試合版 12月25日(土)13:30〜14:59 BS2
< http://www.nhk.or.jp/robocon-blog/4000/66776.html >

●いろいろなロボコン

ロボコンとしては、高専以外にもいろいろな種類がある。国内の大学生を対象にしたもや、ABU(アジア)、IDC(世界)の大学生対象のもの。ABUのエジプトのカイロでの大会もテレビで見てみたけれど、アジア各国の本気ぶりはそれはもうすごくて驚いてしまった。学校や地域がロボコンに力を入れ、出場選手を出した一家は町のヒーローのように注目されていた。

・ロボコントップページ
< http://www.official-robocon.com/top.html >

やっぱり私にとってテレビで見ていておもしろいのは、日本の高専生のロボコンだ。メカの技術以外にも、外装に地域のキャラクターを取り入れたりしていて楽しい。若いからフレッシュというのももちろんだけれど、発想の幅が広くて予想もしない見た目や動きのロボットがたくさん見られるからだ。

高等専門学校は5年間で卒業ということで、じっくりと専門の技術を身につけることができる。そして生徒の一部にはその5年間のほとんど全てをロボコンのために費やす人がいる。4年生や5年生ともなると、野球の甲子園のように最後の年に懸ける強い想いがみなぎっているのがわかる。就職活動もあるだろうから、5年生まで目一杯ロボコンに打ち込めるともかぎらないので、先輩たちはノウハウを後輩に代々引き継いでいく。

大会では、毎年のテーマに沿ったルールを満たしているかどうかを厳格に審査される。まずは公平に勝負をするためのしくみがきっちりとあり、審判団も各所で随時チェックしている。しかし試合を見ていると、それぞれの戦い方がこちらの意表をつく。王道の戦い方以外もいろいろあるのがわかるのだ。

●今年のテーマは「激走!ロボ力車」

今年の高専ロボコンのテーマは「激走!ロボ力車」。ロボリキシャは人力車の人の部分をロボットにさせましょうという意味だ。まずリモコン操作で動く2足歩行のロボットが乗り物のところまで一体で進んで行き、台車のような乗り物と連結させてから、乗り込んでいる人ごとゴールまで運ぶというもの。ゴールの前には高い位置にカギ穴があり、乗り物からカギを引っ掛けてから通過しなければならない。2校づつ対戦して勝ち上がっていく。制限時間は3分間だ。

このレースでは乗り物連結エリアと、カギの2カ所のチェックポイントが大きく勝敗を決める。いかに素早くロボットと乗り物を連結させてロボ力車を動かし、カギを引っ掛けてゴールさせるかを考えなければならない。

スタートの合図とともに、赤のコースと青のコースの左右に2校が分かれて、2足歩行ロボットが走り出す。ガシガシと力強く歩くロボットや、コロコロ頼りなく転がるようなロボットなどさまざまだ。中には動きの大きさの割にちっとも前に進まないヤツや、直進だけしかできず方向転換の必要があるとリトライするしかないロボットなどもいる。

試合中に途中で止まってしまったり、どうにもならなくなった時の措置として、リトライを申請すればジャッジの許可した位置まで戻ってからやり直しが認められる。レースが始まるまで、どんな戦いになるかまったく予想がつかない。だからおもしろくて、ついつい見入ってしまうのだ。

●ロボット多様性

今年は生物多様性のイベントがたくさんあった年だ。そして、高専ロボコンにも「ロボット多様性」を感じさせる輝きがあると思った。それぞれのロボットは決して完全ではないけれど、進化途中のバリエーションとしての斬新さにあふれているのだ。

なぜロボットに幅が生まれるのかを考えると、「勝つ」ための出場であるはずなのに、個々の学校が何を「勝ち」とするのかを独自に決めているように見える。厳密に決まっているルールは守りながらも、向かっている目的がそれぞれ違うように思えるのだ。

例えば、今年は「ゴールまで先についた方が勝つ」というレース形式での審査だ。赤のコースと青のコースに分かれて、対戦して早くゴールした学校が勝ち抜けていく。勝ち進まなければ次はない。それならば、一番大事なのはスピードのように思われる。しかし本番を見ると、まるでスピードを求めていないかのように見えるロボットがたくさん出ていた。初めて見ると、それがとても意外で謎だと思うだろう。

前半の2足歩行のロボットゾーンでは、スタートが合図されてもゆっくりと2本足でバランスを取りながら進むものや、水車のような大型のボディ全体を振り子のように回転させて移動するロボットなど。楽しいけれど、勝負となると見ているこっちの方がハラハラと焦ってしまう。

後半の人間を運ぶ「ロボ力車」が進むところでも、一人乗りで条件を満たすのになぜか3人も生徒が乗って進むものもある。重量的に損するように思える。このように、早くゴールするためには明らかにマイナスになるような発想を、そのまま実現しようとしている。

なぜ必要以上の人数を乗せるのかとのインタビュアーの問いに、高専生は「このロボットの良さはパワーがあるところだからです」というようなことを答える。自分たちが生んだロボットの良さを最大限アピールするためには、戦いの駒を進めることには欲はないかのように見える。

●「勝ち」の方法はひとつではない

その場の一本の戦いだけに目を向けていないのは、理由がありそうだ。地区予選の優勝校は全国大会に出場できるのが確定するけれど、それ以外に審査員の推薦によって全国大会に出られる学校がいくつかあるのだ。戦いの内容を見て、光る部分があれば望みがある。地区大会で準優勝の学校は出場できないのに、初戦敗退の学校が推薦で全国大会出場に選ばれることもあるわけだ。

とにかくスピードで絶対的な王道の「勝ち」を狙うか、ロボットの機構や動き、デザインの発想で他との違いを見せるつけるか。ユニークさを大いに認めている大会だから、自分たちの戦い方を自分たちで決められるようだ。

高専ロボコン最終戦の国技館で行われる全国大会では、優勝校が一校と、ロボコン大賞が一校選ばれる。ロボコン大賞は勝敗ではなく、戦いを通してロボットの技術やチームワークなどを総合的に評価されるのでとても栄誉な賞だ。

試合を見ていると、ロボットの作りにこだわる以上に、リモコン操作のリハーサルを繰り返して調整を重ねたところが良い結果を出していた。しかし、ロボットたちは小さなネジやガムテームなどを駆使して形を保っているので、練習のしすぎで故障することもあるし、試合中に壊れることも! せっかく勝ち進んでも壊れてしまえば戦えないので、支度部屋では次の試合までに急いで修理するのだ。

このことは、スポーツのアスリートが大会まで身体を鍛えつつケアするのと同じだと思った。デリケートなロボットの微妙な調整、本番のアクシデントへの瞬時の対応が結果を左右する。

地区予選ではスタートの合図が鳴っているのに、ピクリとも動かないロボットもあって、かわいそうで胸が痛む。勝たなくてもいいから、せめてなんとか本番の3分間で予定通り動きますようにと祈ってしまう。

最後の全国大会では、さすがにみなメンテナンスを完璧にしていて、素晴らしい戦いだった。地区大会で見た見覚えのあるロボットが、少しバージョンアップして登場するのを見るのもけなげで楽しかった。お疲れさまでした。また後輩へ技術を伝えて、来年の戦いをがんばってほしいと思う。

【武田瑛夢/たけだえいむ】eimu@eimu.com
装飾アートの総本山WEBサイト"デコラティブマウンテン"
< http://www.eimu.com/ >

だんなさんがドコモのSamsung Galaxy Tabを買った。Youtubeの画面が大きくてうらやましい。コーギー犬が海に飛び込んでお腹を打つ動画がかわいくて、何度も見てしまう。
・Corgi Flop
< >

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■おかだの光画部トーク[48]
2010年おかだ的5大ニュース

おかだよういち
< http://bn.dgcr.com/archives/20101221140100.html >
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2010年も残すところあと10日。わたしの体内時計というか感覚は、まだ10月でもいいくらいで、年末という気がしないので困りものなのですが、世間もすっかり年末モードになってきたところで、2010年の出来事を光画部トーク的にふりかえってみようと思います。

MKチャット対談で笠居さんとまつむらさん二人で「マツカサ的今年の10大ニュース」ですからこちらは一人で「おかだ的5大ニュース」にします。

第5位●Twitter
< http://twitter.com/ >
今年はとにかくあちこちでTwitterという言葉をよく聞きました。テレビやラジオでタレントや芸人さん、キャスターの人達もTwitter使うようになり、番組で話題にしたり番組自体がTwitterと連動する企画だったりで、インターネット関連の仕事をしている人だけでなく、一般の人が普通に使うインフラになった年だったように思います。

Twitter上でCM出演が決まったり、有名人のツイートが翌日ワイドショーで取り上げられたり、実在しないはずのアニメキャラと会話したり、海外でテロリストに拉致されたジャーナリストの安否を本人のツイートで確認したりなど、とにかく特別むずかしいことをすることなく、自分の端末にどんどん一次情報がやってきます。

新聞やニュース番組で流れる情報は、既に何10時間も前にもっと詳しくリアルタイムで知っているわけで、情報の経路が大きく変化したのではないでしょうか。友人の夕食情報から国家を揺るがす重大ニュースまで、同じタイムライン上にどんどん流れてくるわけですから、情報を受取る時の取捨選択、情報をツイートする時の空気の読み方と、個々のリテラシーが重要なソーシャルメディアです。

第4位●radiko
< http://radiko.jp/ >

パソコンやスマートフォンで、今やってるラジオが聴けるサービス(まだ関東圏で関東の放送、関西圏で関西の放送のみで、他の地域では残念ながら提供されていません)。

電波ではなくインターネットを使って配信しているので、若干のタイムラグがありますがほぼリアルタイム。なにより放送しているスタジオのすぐ隣で聴いているかのような高音質なので、AM放送がCDになった感じです。

わたしは小学生の頃からラジオが大好きで、早朝から夜中までずっとMBS1179毎日放送ラジオを聴いていましたから、radikoの開始で日々の生活がとても快適になりました。

今までは室内で雑音がひどかったので、窓際にラジオを置いて聴こえにくくなる度に微妙に位置を調整したりしてたのが嘘のようです。また、パソコンでそのまま高音質な録音をするのも簡単。今まで小さな携帯ラジオを持って外出していたのも、iPhoneで済むようになりました。

そして、地域に密着したラジオがTwitterでリスナーと情報交換しながら放送するようになってきたので、定時の交通情報や天気情報よりも、よりリアルタイムで生の情報を届けるという進化した放送が始まっています。

第3位●iPad
< http://www.apple.com/jp/ipad/ >

10月に新しいMacBook Airが発売されたので、注目はそちらに移ってしまった感は否めませんが、それでもiPadは一般ニュースでも2010年の大きな話題になりました。

iPadをきっかけに、電子書籍にも注目が集まりました。電子出版元年と言われるように、国内外を問わず出版社や新聞社、作家が実験的にコンテンツを提供するようになりました。その他、通信会社やアップル以外のメーカーも業界の枠を超えて、合同で新しい会社を立ち上げたり電子書籍端末を発売しました。

それだけiPadは世間に影響を与えたのですが、わたし的にはiPadを買ってからはよほどの作業でない限り、重いノートPCを持って外出することがなくなりました。先日iOS4.2にアップグレードしてからは更に快適になり、原稿を書いたり資料をまとめたりなど、仕事でも使えるようになっています。

第2位●iPhone4
< http://www.apple.com/jp/iphone/ >

2年間使ったiPhone 3Gを機種変更してiPhone4に。田舎のメリットが活きて、並ばずに予約して発売日にゲットできました。さすがに2年間フルに使い切った3Gは、ホームボタンもバカになっていてなかなか反応しないし、落としたこともないのに背面はコネクタ部分からひびがあるなど年季が入っていました。

新しいiPhone4は、なによりカメラが良くなった。日々のスナップはiPhone4だけで充分で、望遠で遠くの被写体を撮りたいとか、もの凄く寄ったマクロで撮りたいなど特別なことでもない限り、コンパクトデジカメも要らなくなりました。3Gではしょぼい性能のカメラを逆手に取って、色んなフィルタが使えるようなカメラアプリをインストールしてトイカメラとして使っていましたが、iPhone4はデフォルトのカメラアプリが今のところ一番です。

うちの家&仕事部屋では電波が殆ど入いらなかったので、2年間iPhoneでは通話の用途で使うことがなかったのですが、先日ソフトバンクから送られてきたフェムトセル < http://mb.softbank.jp/mb/special/network/home_antenna_ft/ >を設置し、晴れて電波表示全開になりiPhoneでも電話として使えるようになりました。

第1位●はやぶさ

そして2010年、今年一番感動し涙したのは「はやぶさ」帰還という出来事でした。これは、先に挙げた事柄がすべて関係してきます。何年か前なら、このはやぶさのニュースもテレビや新聞で、ただ事実を知るだけだったのかもしれません。でも、今年は違いました。6月13日、いつものようにGoogleにアクセスするとロゴがはやぶさになっていました。
< http://s-style-arts.tumblr.com/post/690793263/google-co-jp-hayabusa10-hp-gif >

ロゴをクリックすると、はやぶさについての検索結果が出てきて、深夜地球に戻って来ることを知り、USTREAMでオーストラリアから生中継される映像を観ながらTwitterで多くの人と感動を共有し涙しました。

その感動のツイートの内容をいつもradikoで聴いている早朝の番組のパーソナリティ「朝からてんコモリ!」< http://www.mbs1179.com/ko/ >の子守さんに放送で取り上げて頂いて、番組のリスナーにも感動の輪が広がりました。USTREAMで現地からの中継を観ながら、JAXAのはやぶさスタッフによるTwitterアカウントをフォローして逐時状況確認していたのですが、
< http://twilog.org/Hayabusa_JAXA/date-100613 >
大気圏に突入して燃え尽きた時の、「みんな、ただいま!!」というツイートと、それに対する多くの人の「おかえり!」や「お疲れさま。」のリプライの嵐は今思い出しても泣けてきます。
< >

大気圏に突入する前に、JAXAのスタッフが「最後に地球の姿を見せてあげよう」と、はやぶさに地球の写真を撮らせたのがこの画像です。
< http://twitpic.com/1wh78q >
それらの出来事を擬人化してマンガにした人もいました。
< http://drawr.net/show.php?id=1478887 >
そしてJAXAのはやぶさ関係者からのメッセージ「約束」という記事を読んで号泣してしまいました。
< http://hayabusa.jaxa.jp/message/message_042.html >
今思い出しながら書いててもちょっとうるうるきてしまいます。

最後にちょっとだけ光画部トークっぽい話。朝日新聞のカメラマン、東山さんが現地のオーストラリア、ウーメラ砂漠でとても美しくも切ない、はやぶさが満天の夜空に燃え尽きた写真を撮られていました。
< http://www.asahi.com/science/gallery/100614_hayabusa/111_starryhayabusa.html >

ご本人のブログに大きく掲載されていましたので、そちらもあわせてご紹介しておきます。
< http://www.itaime.com/itaime/2010/06/post-5273.html >

この写真は朝日新聞フォトアーカイブでプリントを注文できるそうです。料金はキャビネ版で1,050円〜全紙10,500円。
< http://photoarchives.asahi.com/items/expand/?expand=P100615000049 >

ただ、通常は新聞紙面に掲載されたイメージでプリントが仕上がってくるのでかなりコントラストが高く、作者のサイトにあるものとはずいぶん印象が違ってしまうので、作者の注意書きにあるようにプリントを注文する際に「jpgの生データそのままで、コントラストをつけないように」とオーダーすると良いとのことです。はやぶさ&天文ファンの方は大きく伸ばした写真をフレームに入れて飾ってみてはいかがでしょうか。いつでも感動が蘇ります。

ということで、涙あり感動ありで2010年もいろんな出来事がありましたが、皆さんはどんな年だったでしょうか。来年もカメラのこと、撮影のこと、アプリのこと、その他いろいろなガジェットのことなど楽しい話題がいっぱいあるといいのになぁと願いながら、今年最後の回を締めたいと思います。2010年光画部トークを読んでくださってありがとうございました。良いお年を!

【おかだよういち/WEB&DTP デザイナー+フォトグラファー】
< http://s-style-arts.com/ > < mailto:okada@s-style-arts.com >
< twitter:http://twitter.com/okada41 >

大阪中之島のリーガロイヤルホテルの前あたりに巨大なアヒルちゃんが浮いています。じっと見てると自然と笑顔になって幸せな気持ちになりますよ。
< http://flic.kr/p/91XsHL >
< http://flic.kr/p/91UkUH >
< http://flic.kr/p/91UkuM >

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■編集後記(12/21)

・浅葉克己/著・安生和之/文「浅葉克己のトンパ伝心」を読む(講談社、2002)。不思議な本である。魔法の文字、トンパ文字が180あまり収容されている。トンパ文字とは、中国雲南省麗江の少数民族ナシ族に伝わる象形文字である。1200から1300種類あるという文字だが、読み書き出来るのはトンパと呼ばれるトンパ経の司祭だけである。すぐれて絵画的なこの文字の画数や書き順はどうなっているのかというと、正しい形がないのだそうだ。この文字を知ったのは、トンパの伝道者・浅葉克己の積極的な活動からだ。彼は本場から持ち帰ったトンパ文字の精神を生かして、筆文字にハードエッジを入れたデザイントンパ文字を創作した。銀座のgggで展覧会を開いたのを覚えている。多分この本に掲載されているのは、そのデザイントンパ文字なのであろう。すばらしく豊かな表現力だ。解説がなかったら意味がわからないものが多いが、見ているだけで楽しくなる。思わず筆ペンで真似して書いてみる。この本は、ただのトンパ文字カタログではない。詩のような短い文章をトンパ文字で綴っている。これが実に快い。2011の年賀状にビジュアルには、霊的な力があるとも言われるトンパ文字を使うことにした。(柴田)
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062109565/dgcrcom-22/ >
→アマゾンで見る(レビュー2件)

・擬人化のマンガを読んでうるうる。帰還の時にもうるうる。/スパムメールフィルタが優秀なので、Gmailを経由するようにしている。いつも届くはずのメールが届かず、調べてみると外部メールを丸二日受信していなかった。アカウントに3つ別のアドレスを集約させていて、それらは届いていたから、トラブルとは思っていなかった。手動受信させたが、200通受信したところでお休みしてしまう。再度の手動受信にトライしようとしたが、「メールを今すぐ確認する」リンクが出てこない。5分後に受信しはじめたが、それも200通受信したところで休憩。次は10分経っても受信しようとしない。元メールアドレスのサーバが提供するWebメールで確認して事なきを得たが(メーラーで受信設定する時間不要。ログインするだけなので早い)、スパムが多すぎて肝心のメールを探すのに一苦労。Gmailの休憩が延々と続くように思えて、焦って調べてみると、Labsに「POPアカウントの更新」というものが。受信トレイの「更新」をクリックすると、POPアカウントを取得してくれる。エラーメッセージが出ることもあるが、受信作業には入ってくれるよ。今後は外部受信させるより転送かけた方がいいのかなぁなんて思ったり。返信は受信アドレスからにしたいしなぁ。あと、GmailはWebブラウザから触るようにした方が便利なんだけど、表示をカスタマイズ(って書体や文字サイズだけど)したMail.app使っちゃうんだよなぁ。Gmailの表示カスタマイズ方法調べてみようっと。(hammer.mule)
< http://creazy.net/2009/12/gmail_fonts_manager.html >
これを使うのが早いのか?
< http://d.hatena.ne.jp/tanemori/20080422/GreaseKit >
GreaseKitで使えるスクリプト
< http://slashdot.jp/it/article.pl?sid=08/05/14/058204 >
転送は駄目なのか......
< http://blog.goo.ne.jp/u1low_cheap/e/3f869af3187cdc4118d16963d11b5b6c >
自動受信は5分や10分おきだったのに今や3時間おきとかザラ......