おかだの光画部トーク[51]最新デジカメ2011春版 その1 写真好き、カメラ好きにとってはたまらない FUJIFILM FinePix X100/おかだよういち

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光画部トークでは、今までにNo.19とNo.40&42で、その年の秋に発売になる気になる最新デジカメを紹介しました。

そのサイクルでいうと半年早いですが、今回は先週横浜で開催されたカメラと写真映像の情報発信イベント「CP+(CAMERA & PHOTO IMAGING SHOW)」に合わせて新製品が色々発表されたので、わたしが気になるデジカメをいくつかピックアップしてご紹介します。
< http://www.cpplus.jp/ > CP+



●FUJIFILM FinePix X100
2011年3月5日発売予定
定価:オープンプライス(128,000円@ヨドバシドットコム)
< http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/x/finepix_x100/ >
< http://www.finepix-x100.com/ja >
< http://www.yodobashi.com/ec/product/100000001001334000/index.html >

コンパクトデジカメの部類に入れるとちょっと大きいですが、ミラーレス一眼よりは小さいサイズ。昔からのカメラファンを惹きつける、これぞカメラという少しレトロな印象さえするレンジファインダー風の外観ですが、中身は最新技術と高スペックが詰まっています。

最近のコンパクトデジカメは、背面の影響モニターで被写体を確認してシャッターを切るのが普通です。でもこれ、写真を撮ってる感がなかなか湧かない気がしませんか?

わたしは液晶だとなんだか撮影に集中できないし、屋外の明るい場所だと液晶が暗くて見えにくいなどもあり、ファインダーを覗いて撮影する方が好きです(携帯やiPhoneを含め、最初に手にしたカメラにファインダーが付いていないという世代とは、きっと感じ方が違うのかもしれませんね)。

このX100は他のデジカメ同様、背面に液晶モニターが付いていますが、ちゃんとファインダーも付いています。しかも、光学ファインダーと電子ビューファインダーを切り替えて使える「ハイブリッドビューファインダー」が搭載されています。

レンズは23mm F2の固定式単焦点。高倍率のズームレンズが全盛の中、明るさとコンパクト化を両立させたレンズ。F2と明るいので、開放で被写体にぐっと寄れば背景が大きくボケて望遠っぽく、逆に引いてパンフォーカスで撮れば23mmの広角なので広い範囲が撮れる。ズームに頼らず、自分が動いて構図を決めるスタイルなので、写真が上達するカメラだと思います。

レンズ内にはNDフィルターも内蔵されているので、陽射しが強く明るすぎる場所でも、3段分(1/8)の光量にすれば絞りを開けたり、シャッタースピードを遅くしたりもできます。

そしてなにより、センサーのサイズが他のコンパクトデジカメとは格段に違うAPS-CサイズのCMOS。デジタル一眼レフ普及機と同じサイズなので、それだけでコンパクトデジカメとはクオリティーが全然違います。

< http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/x/finepix_x100/sample_images/ >
こちらのサンプル画像、女の子の顔を等倍で見てみると、髪の毛やまつ毛細部までの再現と、鼻から頬にかけての肌の階調のなめらかさがとても美しいです。

最近の多くのカメラにある、トイカメラ風とかミニチュア風とかお遊び的な画像処理とは違ったアプローチの、さすがフジフィルムという画像処理機能がフィルムシミュレーションモード。

PROVIA、Velvia、ASTIAというポジフィルムの、色と階調を使い分けることができます。どぎついくらい鮮やかに仕上げたいからVelviaとか、ポートレイトの撮影なので自然でなめらかな肌の再現でASTIAなど、かつて撮影する被写体に合わせてフィルムを選んでいた頃の感覚がよみがえりますね。

モノクロ撮影でも、かつてモノクロフィルムをカメラに入れて、被写体に合わせたコントラストの調整のために、レンズには黄色や赤などのフィルターを付けたのと同様の感覚でモノクロ撮影ができるようです。

これらフィルムで沢山写真を撮った経験のある、昔からの写真家が楽しめる機能がたっぷりな上に、デジカメならではの機能もあります。例えば、カメラを動かしながら撮影した複数枚の写真から、一枚の大きなパノラマ写真にしてくれる機能やHD動画撮影機能など。

13万円程度とコンパクトデジカメの3〜4倍の値段は、デジタル一眼レフの入門機がレンズ付きで購入できる金額なので、すべての人にオススメできるカメラではありませんが、写真好き、カメラ好きにとってはたまらないカメラで、今回出るの多くの新製品の中で、わたしの物欲をダントツに刺激するFinePix X100でした。

あと何機種かご紹介したい気になるカメラがあるので、次回に続きます。

【おかだよういち/WEB&DTP デザイナー+フォトグラファー】
< http://s-style-arts.com/ > < mailto:okada@s-style-arts.com >
< twitter:http://twitter.com/okada41 >

今回のCP+、来場者は前年比2割増の49,368名で大盛況だったそうです。来年は同じくパシフィコ横浜で、2012年2月9日〜2月12日ということです。是非一度取材に行ってみたいと思います。