アナログステージ[51]気になるアノ人との密談
── べちおサマンサ ──

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読者の皆様コンニチハ、ご機嫌は潤っておりますでしょうか。ここ数回、いたってシンプルなコラムが続いてしまったので、今回は久々にチャット形式でお届けいたします。今回のチャットのご相手は、アナログ脳内界で、すでにカリスマの地位を揺るぎないものにした、中里(架空人物)さんです。

中里さんをご存知ないかたが大半だと思いますので、簡単にご紹介いたしますと、中里さんは、真剣に考察している最中や、マジメな会議のとき、仕事が窮地に陥っているところに限って、霞がかかりながら登場される、とても不思議なかたです。ワタクシも実際にお会いしたことはなく、ワタクシは中里さんってお呼びしているのですが、実名は知らないのです。

前置きが長くなってしまうので、早速、中里さんとのチャットを。



「中里さん、こんばんはーです! 今日は宜しくお願いします」
「どもども、まさかデジクリに引っ張りだされるとは夢にも思っていませんでした......。ところで、ここ何処ですか?」
「亀戸にあるホルモン焼屋さんで談話している設定です」
「まつばらさんに連れてきてもらってから嵌ってますよね」
「この店は、なんでも美味しいので、たくさん食べているつもりになってくださいね! 遠慮はいらないです、どうせ空想なので、いくら食べても、いくら飲んでもタダですから、アハハハ」
「それじゃ遠慮なく。すいませーん、生ビールを4リットルのバケツで」

「ところで、中里さんは、いつもヒトが真剣に何かに取り組んでいるときに邪魔されますよね? あれって、なんでですか?」
「ボクとしたら、『なにをそんなに頑張っているんだYO! You、手を抜いちゃいなYO! そんなにマジメにやってると身体壊すYO!』という、まぁ、俗に謂うところの、悪魔の囁きってやつですかね」

「先日も、細かい仕様変更点で、開発vs設計で朝からバトルしていたときに『そんなの出来るわけねーだろアホ、なんでそうやって夢みたいなことばっかり言ってんの? ここ会社だよ? 浦安にある夢と魔法の国じゃないんだよ?』って言え! ってワタクシに言わせようとしてましたよねw あの時はもう少しで言っちゃいそうでしたよw」
「言っちゃえばいいのに」
「いやいやいや、立場的には言えますけど、そんなこと言ったら士気が下がってしまって、纏まる話もバラバラになってしまいますよ」

「べちおさん、Twitterとかでは、ふざけたことばかり書いているのに、仕事ではマジメすぎるんですよ。疲れますよ」
「自分ではマジメだとは思っていないんですけどね。ここ最近で、中里さんが登場されて一番きつかったのが、管理職報告会のときに、『うぉー、すげーモッシュ入りてー! ヘドバンしてー! なんだよ開発工程が遅れているから設計も遅れているって、うちの部署のせいにするなよ、仕事効率が悪いんじゃないの』って、ずーっとSLAYERのRaining Bloodのイントロだけがオールリピートされて困りましたよw」

・モッシュ:ライブ会場のフロアや一部が押し競饅頭状態になっている様子。下記の紹介映像でモッシュの様子を伺うことができる
・ヘドバン:リズムに合わせて激しく頭を上下させること(正式にはヘッドバンギング)
・管理職報告会中にオールリピートされていた映像:
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「そういえば、なんでボクって中里って呼ばれているんですか?」
「ワタクシの頭なの中に潜んで棲みついているから。ワタクシの頭の中なので、脳=里って解釈でお願いします」
「なるほど。そういえば、打ち合わせ中とかに『♪いけいけGO!GO!コイケヤーポテトチーッぷす♪』って懐かしいCMを旋廻させているんですけど、あれってどうですかね」

「どーですかねって、やめてくださいよ。あれが頭の中で流れてくると、手足が生えたジャガイモが左右にダンスしてるイメージがなかなか離れなくなるんですよ。あ、中里さん、次なに飲みます? 焼酎にします? 森伊蔵を三升くらい頼みますか? どうせ飲んでいるイメージだけなんで、いくら呑んでも酔いませんしね、すみませーん、森伊蔵をストックあるだけと、シマチョウホルモン2キロくださーい。しかし、ここの店員さん可愛いですね、よく見たら、道端ジェシカじゃないですか」
「いいですねぇ、妄想だけだと何でもアリってところが素晴らしい」

「ところでべちおさん、こうやってテキスト越しにお話しするのって初めてですよね」
「普通こんなことするヒトなんていないでしょ。といっても、誰もが中里さんみたいな存在が潜んでいるはずなんですけど、理性というバリアが抑え込んでいるだけですよ」
「べちおさんは、その理性というバリアを破ったと!」
「破ったというより、『こいつ、本当にアタマ大丈夫なんか?』って思われそうだけど......。 妄想と現実の境目がなくなってしまうと危険だけど、その境界線はかなり頑丈にできているはずだけど......」
「だけど?」

「境界線、所謂、一線を越えてしまうと、脳内だけで処理されているはずのことが、無意識にリアルで行動を起こしてしまっている... ということになるとマズいですね。実は男性にはその一線を越えてしまう、簡単な要素があるんですよ」
「ほうほう、その要素とは?」
「エロですね。世の男性がすべてとは云いませんが、特にレアなフェチズムの持ち主さんは、気が付かないうちに一線を超えているケースが多いような」

「露出マニアとか?」
「うーん、デジクリに生々しく書くと、ピー音ばかりになるので、それは別のところでw といっても、ダークな面ばかりではなく、そこから発生するイメージというか、インスピレーションって、自分の力になり、フェチズムというジャンルではなく、作品として消化されたモノになっていたりとか」
「でも、それだと作品が持つ潜在パワーが薄くなってしまったりしないんですかね」

「ワタクシはデザイナーでもイラストレーターでもアーティストでもないので、作品に宿すエナジーというものは感覚的に理解はできないけれど、何かを訴えるチカラに変換できる要素だとは感じるところがある。それが類稀なるフェチズムであろうが何だろうが、きっかけとしては常に傍にいるものじゃないかなぁ......」
「自分の頭の中なので、言いたいことは分かりますけど、文章にすると難しいですね」

「そうそう。かといって、小難しい言葉やカタカナ語をたくさん並べて書いても誰も読まないだろうし、書く術を持ち合わせていないですよw まぁ、論文書いているわけじゃないしね、気楽に斜め読みができるのが一番です」

【べちおサマンサ】pipelinehot@yokohama.email.ne.jp
FAプログラマであり、ナノテク業界の技術開発屋
< http://bachio.posterous.com/
> ←小康気味
< http://twitter.com/bachiosamansa
> ←フォローしても役に立ちません

○テレビを観ることにまったく興味がないオイラも、家族がギャーギャー騒ぎ始めたので地デジ買う準備。映画観たりとかで恩恵は授かりそうだけど... なんか触手が動かないんだよなぁ/来年度に向けて組織改革するんだって/ならば、いまの役員を排除したらスッキリと纏まるんだけど。

○記憶に残っている2週間の出来事→寝室を大改造→横浜にも、気合が入った雪が降った! と思ったら翌日にはキレイに消えていた→なんとか時間を作って中川多理さんのグループ展へ。