エンドユーザー大変記[03]自作PCから見るPC世界/ジョニー・タカ

投稿:  著者:  読了時間:7分(本文:約3,200文字)


みなさんは、「自分の思い通りになるパソコンを作りたい!」と思われたことがあるでしょうか。特に、デジクリの筆者や読者のみなさんには、Macユーザーの方が多いようなので「自分のMacを思い通りにキャスタマイズ出来たら...」と思われることがあるでしょう。

私も、非常に取り回しがしやすい(その代わり放熱処理は弱い)PowerMacG4のケースに、G5が乗ったロジックボードを載せて、Velocity Engineを最高に発揮するGPUを搭載したグラフィックボードを付けて、メモリはもちろんフルにする...という妄想を、Macで作業しているときに常に抱いたものです。その究極が、これかもしれません。
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でも、Intelベースに変わってもBTOでしかキャスタマイズできず、ある意味押しつけられたMacで作業することに耐えられず、自分なりにいじってしまうことが結構あるのではないかと思います。

私は初めて買ったPowerMacG4-400MHzに、購入してからメモリを最大限積み、デフォルトで載せてあるグラフィックボード(ATI RAGE128)の描画が遅いと感じるや、秋葉原中を探し回ってRADEON8500 Mac Editionに載せ換え、ハードディスクもシーク速度が速い上、熱を帯びないHDDを増設したりしまして、お金はかかりましたが使いやすくしたものです(しかしここまで手を入れた後、電源ユニット自体がいかれるとは思わなかった...)。



一方、Windowsの世界では自作PCが既に展開されていました。当初はエンジニア対象で、やはり敷居も値段もそれなりにするものでしたが、ネットの発達によって情報が充実し、世の中がIT化に急速に傾くと円高も相まって敷居が低くなっていきました。私も、2003年頃、スキルアップのために自作にトライしてみようという気になり、ショップが充実してきた秋葉原に何度も赴き、自分の肌でそれを感じたものです。

IT革命と言われる時代。誰もが時代の主導権を握れる。皆心の内にそう秘めて、野心をくすぶらせながら、秋葉原のパーツショップに足繁く通う光景がそこにありました。

しかし、一つの時代が終わった象徴と言うべき出来事が去年起こりました。秋葉原で有名なパーツショップ、T-ZONEが倒産し、競合のライバルであるサードウェーブ(ドスパラを運営)に買収されたのです。

私はあまり使わなかったのですが、T-ZONEは店舗を複数所有していて、とにかく小回りの効いた商売をしてました。ただ、去年閉店した渋谷HMV内にも店舗を展開していた時は、「ニーズは?」と感じてしまいました。
< http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1011/29/news102.html >

この後の関連記事では「自作の時代は終わった」と嘆く声が多いようです。でも、私なりに見れば、売る側にもいろいろ問題があったのではないか? と当時から感じてました。

まずは、自作PC熱が最も高かった頃にオープンした「価格.com」。今ではパソコン関連だけではなく、葬式費用の比較まで出来るような比較サイトになりました。開設当時は現在のように協力店がデータを送信する形ではなく、調査員が店を回って価格を調査してました。

これを妨害する店が現れたり、ネット通販の場合、先払いで注文したのに商品が届かない、あるいは倒産した、違う商品が届いた、初期不良でメーカー側が情報を挙げている場合でも交換に応じなかったこともあり、トラブルが頻発していました。

そして、その頃に起こった事件がこれです。
< http://virus.sakuracre.com/chap3/3-6.html >

価格.comのサイトにトロイの木馬を仕込まれ、結果的に巨額の損失を出してしまった事件です。その背景についてはここで触れませんが、結局些細なことが大事になった顛末で、警察もサイバー犯罪に本腰を入れるきっかけになった事件です。この教訓を元にガイドラインが作成されました。
< http://kakaku.com/help/kiyaku_keisai.htm > (ガイドライン)
< http://kakaku.com/help/shopping_notice.htm > (ネット通販での注意点)

当時は、掲載元がこんな態度でいいのかという反論が多かったのですが、よく考えれば、現在普通にリテラシーとして浸透していることです。

話を戻して、当時の秋葉原の空気を肌で感じた身として見れば、とにかく狭い店の中に商品が詰め込まれていて、どんなユーザーにも対応する"アキバ流"の商売が、このあたりから曲がり角に来ていたことを感じます。

その後、店舗やメーカーが自然淘汰され、必然的に質が高くなってきました。ただ、技術的な進歩が進むにつれ、高度なスキルも必然的に要求されるため、その部分だけは置き去りにされてしまいました。

そして、パーツ自体の低価格化が進み、大量にパーツを仕入れCTO販売するショップブランドPCと、家電メーカー故の強みを生かした多岐な機能を持ったPCの二極化が進み、現在に至ります。

ある意味"選択と自由"なのかもしれません。私は、自作をするべきなのか、コスト重視ならショップブランドPCにするか、まだ決めかねています。本音はPowerMacG5が欲しいんですけどね。

【ジョニー・タカ】johnnytaka32@gmail.com http://twitter.com/johnnytaka

1976年横浜・関内生まれ。上州と越後の風を受けて育ち、来世でもFUNKを踊り続けるフリーランサー。主戦場はmixi。時々ツイッター。
私のライフワークである"コンピレーション"を展開しています。
< http://pub.ne.jp/cafe_de_johnny/ >
(近日ブログを移転予定。今の場所ではやりにくくて仕方ないです)

・やっと代替のPCが届きました。企業向けPCのリファービッシュ品なのでスペック的にはかなり貧弱と言わざるを得ませんが、しばらくはこれで乗り切るつもりです。しかし、Xperiaも含めるとプログラムベースではなくweb/クラウドベースになっているのを感じています。ただその分、システムリソースやPC自体のパワーがかなり必要になっているのは逆行している感があるのですが...。

・いつまでCRT(EIZO T561)を使っておるのだ、と知人に笑われましたが、先立つものがないし、買い換えたら現在のモニタをリサイクルに出さないといけないのですが、当然下取りをしてくれるところなどなく、逆に代金を取られる始末。本当に資源循環社会?

・エビコレ+版『アマガミ』の発売日が2月も終わりになるのに決まらないのでいささか不安です。そして日本におけるXBOX360の命運を完全に握る『THE IDOLM@STER2』がいよいよ発売です。紆余曲折を経た末にたどる道は?

しかし3年前に本体の画像系がいかれてしまったので買い換えたいですが、モデルチェンジしても故障率が下がらないようです。NGPの発表でソニーがAndroidを使ってゲーム機のクラウドを構築するのに対して、マイクロソフトはどういうおつもりでこのハードを作ったのかが疑問に感じます。

・注文以外は一切話しかけられない所や、いるだけやギミックでチャージが釣り上がっていくメイド喫茶がある一方で、私が気に入っているのが"会話を重視する"メイド喫茶です。タバコも吸えるし。誕生日にはお祝いをしてくれるようなので、同じ誕生日のべちおさんやGrowhairさんをお連れしたら面白いと思いました。