かさい: まいどー、笠居です。ご無沙汰しております。関東以北の方々、大変な日々が続いておりますが、がんばってください。
まきお: ひさしぶりのデジクリですね、まつむらです。亡くなられた方々のご冥福を祈ります。被災された方々へ、謹んでお見舞を申し上げます。
かさい: もう一か月経ったんですね。。。どう言っていいかわからないですが
まきお: いやほんとに、ここまで大きな災害になろうとは。関西にいてもまだ、気持ちがざわつく感じ。関東方面はいまだに余震も続いているようで、日本中がなんとも不安な状態。
かさい: この週末から週明けにかけて、東京にいたんですけど、ほぼ毎日地震ありました。もう慣れてしまったと、東京の友人は言っておりましたが......。
まきお: もともと、東京地震多いからね。東京に住んでたころは、ぼくも慣れてた。慣れちゃうってのが、コワイ話だけど。
かさい: それより、品川駅が暗くてね。半分くらい電灯が点いてない。昼間は案内板の行灯も灯を落としてるみたい。
まきお: ほほー
かさい: 飲み屋の看板も電気付けてないところも多くて、やってんのかやってないのかわからんかったり。
まきお: 東京から京都に来た人が、京都も同じくらい暗いって言ってましたが(^_^;
かさい: 京都も節電してんのか?
まきお: いや、通常で暗いですよ、京都(^_^; 節電もしてたけどね。
かさい: よーわからんがw でもまあ、関西で節電しても被災地への助けにはならんらしいので、それよりはきちんと営業して、経済回すほうがエエわな。
まきお: そりゃそうです。被災地助けるには、無事だったところが働くしかないで。経済のこともあるんだけど、今回、原発事故ってのがインパクトが大きいじゃないですか
かさい: 大きいですね。地震も津波も被害すごかったけど、今現在もこれからも、って恐怖があるよね。>放射能汚染
まきお: そう。日本全国、何10という原発があって、いわばそのどれもが、同じような制御できない状態になる可能性がある。
かさい: んー、軽々しくは言えないけど、可能性、ということなら0%ではないわな。
まきお: 自然現象でなく、応用技術である以上、どんな技術でも絶対安全なんてこたぁ、ないわな。まさか今回ほど酷いことになるとは、だれも思っていなかったけど。
かさい: ただ、原発が止まるとどうなるのか、ってのを、殆どの人は考えたことがなかったと思うんだけど、こうなると、なしでは日本回らん、というのも事実だと。
まきお: で、ですね、「デジタルクリエイター」じゃないですか、このメルマガは。
かさい: あぁ、デジタルってのは電気絶対必要だわな。
まきお: 原発はリスクがある、ってことを今回思い知ったわけだけど、じゃあ、原発反対、原発止めろ、ってことをすると、仕事もできない、って事実をわたしらデジタルクリエイターは突きつけられたって感じたわけ。
まきお: ひさしぶりのデジクリですね、まつむらです。亡くなられた方々のご冥福を祈ります。被災された方々へ、謹んでお見舞を申し上げます。
かさい: もう一か月経ったんですね。。。どう言っていいかわからないですが
まきお: いやほんとに、ここまで大きな災害になろうとは。関西にいてもまだ、気持ちがざわつく感じ。関東方面はいまだに余震も続いているようで、日本中がなんとも不安な状態。
かさい: この週末から週明けにかけて、東京にいたんですけど、ほぼ毎日地震ありました。もう慣れてしまったと、東京の友人は言っておりましたが......。
まきお: もともと、東京地震多いからね。東京に住んでたころは、ぼくも慣れてた。慣れちゃうってのが、コワイ話だけど。
かさい: それより、品川駅が暗くてね。半分くらい電灯が点いてない。昼間は案内板の行灯も灯を落としてるみたい。
まきお: ほほー
かさい: 飲み屋の看板も電気付けてないところも多くて、やってんのかやってないのかわからんかったり。
まきお: 東京から京都に来た人が、京都も同じくらい暗いって言ってましたが(^_^;
かさい: 京都も節電してんのか?
まきお: いや、通常で暗いですよ、京都(^_^; 節電もしてたけどね。
かさい: よーわからんがw でもまあ、関西で節電しても被災地への助けにはならんらしいので、それよりはきちんと営業して、経済回すほうがエエわな。
まきお: そりゃそうです。被災地助けるには、無事だったところが働くしかないで。経済のこともあるんだけど、今回、原発事故ってのがインパクトが大きいじゃないですか
かさい: 大きいですね。地震も津波も被害すごかったけど、今現在もこれからも、って恐怖があるよね。>放射能汚染
まきお: そう。日本全国、何10という原発があって、いわばそのどれもが、同じような制御できない状態になる可能性がある。
かさい: んー、軽々しくは言えないけど、可能性、ということなら0%ではないわな。
まきお: 自然現象でなく、応用技術である以上、どんな技術でも絶対安全なんてこたぁ、ないわな。まさか今回ほど酷いことになるとは、だれも思っていなかったけど。
かさい: ただ、原発が止まるとどうなるのか、ってのを、殆どの人は考えたことがなかったと思うんだけど、こうなると、なしでは日本回らん、というのも事実だと。
まきお: で、ですね、「デジタルクリエイター」じゃないですか、このメルマガは。
かさい: あぁ、デジタルってのは電気絶対必要だわな。
まきお: 原発はリスクがある、ってことを今回思い知ったわけだけど、じゃあ、原発反対、原発止めろ、ってことをすると、仕事もできない、って事実をわたしらデジタルクリエイターは突きつけられたって感じたわけ。
かさい: ですわな。電気使わないと仕事できないし、生活もできない。それはわしらに限らず、すべての日本人が当てはまることだけどな。
まきお: いやぁ、デジタルクリエイターは、一般以上に意識もつべきだと思うんですよ。どんな仕事でも電気は必要だけど、わたしらは小さいけど電気つかって生産してるって意味で、製造業と同じ。電気に依存している。
かさい: まぁ、率先してそういう意識を持つことはやぶさかではない。
まきお: 自分自身に、どうするんだおまえ!? って突きつけられたこの命題を抜きに、デジクリ再開できないなぁと思ってね。
かさい: ふむ。で、どうすりゃいいか考えてみようってか
まきお: うん。そんな答えが簡単に出るわけではないのはわかっているが、考えることは必要だ。
かさい: しかし答えを出すのはかなり難しそうだけどな。とりあえず、なぜ原発が必要なのか、てな、根本的なトコからいってみるかい?
まきお: そうですな。火力、水力、風力、太陽電池など、いくつかある発電技術のなかで、原子力はコスト、安定度でメリットがある、とされてきた。特に石油資源がない日本では、火力にたよるわけにいかず、風力、太陽、水は天候に左右される。ってことで、原子力が推進されてきたわけですな。
かさい: 他に選択肢がなかったとも言えるわけよね。だから後付で、「安定・安全」をアピールしてたわけだけど。
まきお: ここで問題視すべきは、原子力しかない=原子力だけでいい、としてしまったことだと思うんよ。
かさい: だけでいいとは思ってなかっただろうけど、中心に据えようとはしてただろうな。
まきお: くわしいことも、何が本当なのかも専門家でないからわかんないけど、もうちょっとやり方があったんじゃないかとは思う。風力など他の発電も増やすなり、電力供給の上限を普段から設けるなり。他にないから原発を安全に使います、ってのはそもそも、理屈がメチャクチャだし、実際、コスト的なメリットは今回の事故でふっとんでしまった。
かさい: 確かにめちゃくちゃだよな。想定外の大津波であったとはいえ、そもそも原発は壊れない、事故起こらない、を前提に運用してるようなもんだからな。
まきお: うん。でも、人間の生活、文明ってのはそういうリスクを無視して成り立っているのも事実でね。たとえば、日本では、一年間に五千人くらいの人が交通事故で亡くなってる。にもかかわらず、自動車反対!って声は聞こえてこない。みんな、自動車のせいで、何人も亡くなっているのを知りながら、その利便性を手放せない。
かさい: 原発も同じってことか。
まきお: アメリカは銃をなんで規制しないんだ? あいつらアタマおかしいんじゃないか? って日本に住んでると思うけど、これも同じなんだよね、多分。
かさい: 自動車もそうだけど、原発も、こういったリスクは、使う人の利便性だけだけじゃなくて、それを生み出す側の経済とも抱き合わせだからなぁ。原発の場合は、誘致したその土地の生活そのものにも密着してるし。
まきお: 今回思い知らされたのが、そこだよね。ああ、なんて世界は複雑にからみあってるんだと、地震が津波災害を引き起こし、原発事故が電力不足と放射能の危険を引き起こす。そのため、復旧も思うようにいかない。もちろん、クルマと比べて原子力ってのは拡散する分、タチが悪いんだけど、本質的に小数のリスクに目をつぶり、利便をとる、いわば社会はロシアンルーレットを容認してる、という点では、同じだなぁと。
かさい: 止まると死んでしまうからな。カンペーちゃんのギャグじゃないけど。走り続けるためにはエネルギーが必要で、多少の危険があっても目をつぶってきたっちゅーわけだ。ただ、全面的にそれを批判するわけじゃないのよ。自分もというか全員が当事者の一人だし。
まきお: そうそう。わたしも目をつぶってきたところがある。でね、今回輪番停電も回避されつつ、「なんだ原発なくても節電すればなんとかなるんじゃない?」みたいな風潮もあるんですが、大きな問題を見逃してると思うんですよ。
かさい: ほう?
まきお: 休んでた火力発電所を復活させたりしてるんだけど、電気以上に、石油がもうない、多分。
かさい: 化石燃料は、あと何10年かしかもたないらしいからな。
まきお: 実際、40年なのか、200年なのか、諸説あるけど、でも、1000年はもたないだろう。
かさい: なんとかして、化石燃料以外のものから電気を作らないといけないわけだ。
まきお: 今、世界中でどれだけの自動車がガソリンで動いているのかわからんが、コレ全部、電気になったら、どんだけ電気必要?
かさい: 電気自動車作ったって電気がないと動かないもんな。エコとか言ってたけど、電気どうやって作んの? とはいつも思ってた。
まきお: 原子力だよねぇ? 夜間使っていない、無駄になってる電気で充電なんて言うけど、総量で言えば、今以上に発電量が必要になるんじゃない? その手が原子力しかない、としたら、これはヤバイ。
かさい: やばいね。でも夜間使ってない無駄になってる電気ってのは、ちょっとおかしいね。何らかの方法で、いまでも昼間に回してるはずだから、確実に今以上に電気が必要になるだろな。
まきお: 電気って貯めておくのが難しいからねぇ。夜間に規格化された電池をスタンドが充電、昼間、クルマの電池と交換ってな仕組みがいいとは思うんだけど、それでも、こんだけの自動車が電気に置き換わると、逃げ場がなくなる。
かさい: 現状は、揚水発電とかで夜間原子力で作った電気を、いったん水の位置エネルギーに変えて貯めておく方法が取られてるはずだけど。
まきお: うん。でも貯水量が上限だからね。
かさい: 水素電池ってまだまだ実用化先なのかね。
まきお: 触媒がねぇ、高価だと聞いた>水素電池。最近読んで面白かった「マグネシウム文明論」という本があってね。
< http://www.amazon.co.jp/dp/4569775616/
>
かさい: マグネシウムってーとよく燃えるやつだね。むかしフラッシュ球に入ってた。
まきお: そそ、プリントゴッコとか。この本によると、マグネシウムってのは海水から精錬して作ることができる。その精錬は太陽光から抽出したレーザーで行う。つまり、無料の太陽光で、無尽蔵の海水からマグネシウムを取りだし、燃料として使う。使ったあとのマグネシウムは、再びレーザーでリサイクルできるという、夢のような話。
かさい: んー、若干眉唾っぽい話しではあるが(^_^;
まきお: iPhoneアプリでも売ってるので、読んでみ〜。生きる希望はわいてくるよ。この本では、石油などの代替エネルギーとして採算がとれるとなってる。
かさい: 本当なら、はやく実現して欲しいもんだねー。
まきお: これにせよ、海流発電や、風力発電の改良やら、研究している学者さんはたくさんいてるんだよ。
かさい: それは知ってるが、待ってられない状況になってることが明らかになっちゃったからねえ。
まきお: なぜ、研究が進まないかってーと、研究開発費がないからだよね。今、目の前にある原発にはお金を使うが、ものになるかどうかわからん代替エネルギーの開発には予算が少ない。
かさい: とは言っても、今原発なくすわけにはいかんからなぁ。代替技術開発に金回すから、原発止めろってのは無理だし。
まきお: うん。でもそうやってもう、何10年も目をつぶってきたのが、今回の始末だよね。でさぁ、思うんだけど、できると思うんだよ。
かさい: なにが。
まきお: 向こう10年間で、原発への依存度を半分に削減する、とか。決めちゃうの。
かさい: で? どうすんの? その間に代替技術開発する?
まきお: うん。だってさぁ、炭酸ガス排出量にせよ、フロン禁止にせよ、アポロ号にせよ、地デジ移行にせよ、今まで人類は何度もそういう、無茶と思われるコトを決めて、それなりの結果出してきてるよね。できそうならやろう、ではいつまでたってもできないけど、決めちゃって本気だして、本気で考えてお金かければ、出来るんじゃないかと。
かさい: 今ある原発をなくすわけだ。
まきお: 半減ですよ。10年かけて半減。できそうじゃない?
かさい: んー、無理じゃないかな
まきお: できるよー。
かさい: 原発のある地域、たとえば敦賀とか、そういう同じ場所に原発の代わりに、代替技術使った発電所作るのならなんとかなるかも。でもそれができるとは限らないでしょう?
まきお: 限らないよ。でも、それも含めて、やる方法を考えるんだよ。できることを待っているんじゃ、間に合わないでしょう? 間に合わせる状況を作る必要があるんじゃないかってことよ。
かさい: 言ってることはわかるし、そうするべきなんだろうとも思うけど、原発(に限らず発電所)があるところに落ちてる交付金なんかのお金がなくなるってことになると、地域経済立ち行かなくなるんじゃないのかなあ。
< http://ja.wikipedia.org/wiki/電源三法
>
まきお: そういえば、笠居さん伊丹市民、飛行場のとなりに住んでるけど、空港廃止には賛成? 反対? 以前から一度聞いておきたいと思ってた(笑)。
かさい: 基本的には反対。
まきお: 存続派なのね
かさい: そうだねえ。関空だけってのはありえないでしょ。不便すぎる。
まきお: あんた、便利すぎるから(笑)まぁ、話がそれたが、たしかに色んな問題があるのはわかってる。でも、だからそういう問題も含めて、みんなで必死に考えて、やっていかないとなんともならんのではないかね、この問題は。東京だけでも、日本だけでもない、世界の問題でしょう。
かさい: 分ってるけどね、これまでのままじゃ無理だよね、覚悟決めないとね。
まきお: うん。電気使わない覚悟があるか? ってことでもあるよね。
かさい: 覚悟っつってもまったく使わないってのはねぇ(^_^;
まきお: 無理ですよー。うちで電気つかわないとしても、流通にせよ、服にせよ、紙にせよ、電気がなかったら作れない。
かさい: だよねえ。
まきお: だから、10年で半減。無茶だけど決めちゃう。必死で考える。考えられない人は考える人を援助する。わたしら、なんの力も知恵もないけどさぁ、とりあえず、そういう覚悟して、そういうコトを言い続けることはできるんじゃないかと。
かさい: んむ、ジレンマは山ほどあるけど、そういう事を言い続けることはできるかな。
まきお: 単純に原発反対じゃなくてさ、前向きに縮小、転換できる仕組みを作ろう! というのが現実的じゃないかと。あ、あとさぁ、原発とまったく同じようなモンがもういっこ、あるんだよ。
かさい: 何だ?
まきお: 止まると困る、洩れると困る、代わりがない、さてなんだ?
かさい: おしっこ?
まきお: アホ(^_^;) Googleさんでしょ!
かさい: おしっこも止まっても漏れても困るだろーw
まきお: あんたが困るだけでしょ(^_^; あたしゃ困らん(^_^;
かさい: えええええええええ
まきお: さすが尿道結石体験者の発想(笑)
かさい: 尿管結石です。まーたしかにGoogleはこまる。
まきお: Google依存がコワイってのは、デジクリでも何度も言ってきたけど、ホンマ、今回の事故で、こっちもなんか考えねばと。
かさい: だってべんりなんだもーん。
まきお: はたして、原子力とGoogleという万能の神を手放すことができるのか。
かさい: わからんー。
まきお: 思考停止が一番いかんよ。ないアタマでも、考え続けることが必要!
かさい: ないアタマって、失礼な!(^_^;
【まつむらまきお/まんが家、イラストレーター・成安造形大学准教授】
< twitter:http://www.twitter.com/makio_matsumura
>
< http://www.makion.net/
> < mailto:makio@makion.net >
フランスのイラストコミュニティ、cfsl.netのtsunamiプロジェクト。
単純な応援や同情に止まらない、感情をゆさぶるイラストの数々。必見。
< http://cfsl.net/tsunami/
>
【笠居トシヒロ/WEBデザイナー、デジハリ大学院客員教授、京都嵯峨芸術大学講師】
< http://www.mad-c.com/
> < kasai@mad-c.com >
ほんとにほんとに些少な額ですが、Flash-JPにプールしてあった広告収入を、日本赤十字経由で被災地への義援金とさせていただきました。みなさんがんばってください。