[3033] 著者と出版社と図書館と

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《この国をダメにしているのは身勝手な老人たちだ》

■アナログステージ[53]
 守る側と守られる側の隙間
 べちおサマンサ

■電子書籍に前向きになろうと考える出版社[06]
 著者と出版社と図書館と
 沢辺 均

■イベント案内&プレゼント
 坂本貴史「Web制作者・担当者のためのIAワークショップ(仮題)」



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■アナログステージ[53]
守る側と守られる側の隙間

べちおサマンサ
< http://bn.dgcr.com/archives/20110419140300.html >
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こんにちは、べちおでございます。まずは、東日本大震災に被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。ワタクシが愛用しているお味噌、ジョウセンの仙台味噌も、無事に生産を再開を始めたようで、着実に、ひとつずつ活気と元気が戻っていくことを願っております。

仙台味噌醤油(株)
< http://www.sendaimiso.co.jp/ >

今回の震災で、ワタクシの仕事でも影響が出まくりどころか、かなり深刻な問題が発生しており、思わぬように工程が進まなくてイライラしているアホ(役員)連中はさておき、できる範囲でできることを進めていくことが大切なはずです。焦らず、マイペースにね。

●今年もやりました 自爆☆2011

2010年の4月、自爆で右手にヒビをいれて生活困難を体験してから早一年。桜が咲き始めた4月10日に、またもや自爆による大怪我をしました。今度は右足首を17針近く縫う怪我でございます。病院へ行くか迷っていたのですが、翌日になって痛みが尋常ではなくなったので、しぶしぶとラボ近くの外科へ。

待合室で順番を待っている間に、怪我の具合を診てくれた看護師さんが、「これは酷い、いま先生に伝えてきますね」と先生へ怪我の程度を伝えてくれたお陰か、ただたんに順番が回ってきただけかは分かりませんが、すぐに診察室へ呼ばれました。

先生曰く、「ちょっとの怪我でも救急車を呼ぶヒトもいますが、これは救急車を呼ばないといけないレベルですよ、わかります? 呼んだほうがいい。ではなく、呼ばないとダメなレベルです」と想像以上にワタクシの足は大怪我していたらしい。しばらくは、おとなしく通院することに。

慣れない松葉杖生活に悶絶し、体重もガックリと落ち始めた4月13日の午前中、理療待ちの老人たちで溢れかえる待合室で、携帯電話の緊急速報(エリアメール)が一斉に鳴り響いた。

ここで問題です。先日、YAHOO!知恵袋でこんな質問がでていた。質問者の投稿内容を一部引用。

──携帯電話の地震速報のアラームはマナー違反? 老若男女の意見が聞きたいです。本日、緊急地震速報のアラームが鳴った時、電車の車内にいました。閉塞された空間の中でたくさんの携帯電話のアラームが鳴り響き、その後震度4の地震が来ました。地震が収まって安全確認している時に団塊の世代くらいのおばさんが「うるさいじゃないの!!電車の中のマナーくらい守れないの!?」と車内の乗客全員に恫喝していました。車内の顔ぶれは老若男女いろんな人々がいました。自分の携帯電話には地震速報の機能はないので鳴るはずありませんが、やはりあの機能、マナー違反なのでしょうか?──

・携帯電話の地震速報のアラームはマナー違反? 老若男女の意見が聞きたいです- Yahoo!知恵袋: < http://ow.ly/4BBUx >

なんだか、深夜にマンションで火災が発生し、すやすやと就眠している最中に非常ベルを鳴らすのはマナー違反! デリカシーがない! と言っているようなもんだけど......。感じるものは人それぞれと謂えばそれまでだけど、こうやって騒ぐヒトに限って「逃げ遅れたのは非常ベルが鳴らなかったせい」とかいいはじめるのだろう。なんだかなぁ。

話を戻して、病院の待合室で「ゆれくるコール」が一斉に鳴り響いた。それはまったく問題ないところだが、問題は、病院で携帯の電源を入れているというところだ。例え外科であろうが何科であろうが、病院内で携帯電話の電源を切るのはマナーではないだろうか。

待合室にいた老人殆どが、ゆれくるコールが鳴った瞬間に携帯電話を手にとり、「地震だ、地震だ」「また地震か」と騒ぎ立てているのだ。「騒ぐところはそこじゃないだろ! なんで病院で携帯の電源入れてんの? あなたたちの年代だったら、ペースメーカを入れているヒトが診察にきているかもって思わないの? なにかおかしくない?」と怒鳴りたくなる衝動を抑えているところに、地震がきた。

そこまで頭が回らないのか気が利かないのかは分からないが、地震がきた後の老人たちの会話を聞いていると、そこにいた老人すべてではないが、『うちらは周りに守ってもらって当たり前』のような会話をしていた。なかには『東北だけ揺れていればいいのに、こんなに毎日毎日、こっちまで揺れていたら敵わんわぁ』と投げ捨てるように言い放った。

思わず、「ハァ? あんたなに言ってるの? こっちも東北と同じような被害に遭っていて、震災と関係ないところのヒトが、あんたと同じようなことを言っているのを聞いたらどんな感じする? なにいってんの?」と喰いかかりそうになるものの、病院でケンカするわけにもいかないので、おとなしく座って順番を待つ。

歳を重ねるごとに体に自由がきかなくなり、思ったように行動ができない、思考も若いころに比べたら格段に落ちている、それは誰もが分かっていることだし、自分もいずれはそうなっていくのが摂理だが、自分さえ良ければそれでいいというワガママな感覚は、歳を重ねても失ってはいけないはず。

「若いもんがしっかりしないから、この国はダメになってきている」ような話もたくさん聞いたりするが、その前に、若いもんにすべて頼ろう、なんとかするのは若いもんの仕事的な意識は間違っている。

診察が終わって、お会計を待っている間、受付の方が「震災の影響で、一回で湿布を一人5枚までしかお出しすることができないんです、なくなったらまた来院してください」と老婆に伝えていた。湿布を受け取り、お会計を済ませた老婆が帰り際に言い放った一言。

「なんでこっちまで迷惑かけられなきゃいけないんだろうね」

この国をダメにしているのは、自分さえ良ければいいと思い、自分を守るのは周りの役目と決めつける、そういう意識を持った老人たちではないだろうか。

●イベントのお知らせ──ぜひ来てね!

Twitterでお知り合いになった、イラストレーターのROCOさんが、「311アロハチャリティプロジェクト」という震災チャリティに参加されており、様々な活動をされているので、微力ながらワタクシもお知らせのお手伝いを。

・ROCO's Tropical Graphics:
< http://rocoz.jp/ >

・311アロハチャリティプロジェクト「Laulima」
< http://aloha311.com/ >

ハワイアンイベント「ラブハワイコレクション」が4月23日(土)と24日(日)に、横浜大桟橋して開催されるようです。ワタクシも松葉杖つきながら、フラフラと行ってきます。

●展示会のお知らせ

一昨年はまったく内容が薄っぺらく、ちっとも面白くなかったうえに、各ブースのネーちゃんの不愉快指数だけは絶好調だったので、昨年は行かなかったのですが、今年は「スマートフォン&モバイル EXPO」が初開催されるので、足を運んでみようと予定しております。

・第14回 組込みシステム 開発技術展【ESEC】
会期:2011年5月11日(水)〜13日(金)10:00〜18:00(最終日は17:00まで)
会場:東京ビッグサイト

同時開催:
第20回 ソフトウェア 開発環境展
第16回 データウェアハウス&CRM EXPO
第13回 データストレージEXPO
第8回 情報セキュリティ EXPO【春】
第6回 RFIDソリューショEXPO
第5回 ダイレクト マーケティング EXPO
第5回 Web&モバイル マーケティング EXPO【春】
第3回 グリーンIT&省エネ ソリューション EXPO
第2回 クラウド コンピューティング EXPO【春】
第1回 スマートフォン&モバイル EXPO

【べちおサマンサ】pipelinehot@yokohama.email.ne.jp
FAプログラマであり、ナノテク業界の技術開発屋
< http://bachio.posterous.com/ > ←小康気味
< http://twitter.com/bachiosamansa > ←フォローしても役に立ちません

○松葉杖ダイエット効果が素晴らしい/家人は呆れてます/怪我した原因は、酔っ払って家の階段から転げ落ち、キッチンのガラス張りのドアへ足から直行/自称酔っ払いのみなさん、怪我だけは本当に気をつけてくださいね、おまわりさんに連れていかれないでねw

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■電子書籍に前向きになろうと考える出版社[06]
著者と出版社と図書館と

沢辺 均
< http://bn.dgcr.com/archives/20110419140200.html >
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は〜、隔週の原稿はやっぱり結構しんどいな。柴田編集長のお誘いには「毎週でも隔週でも月一でも、なんでもどうぞ」と返信してた。こういう機会でもなければ、なかなか書かないから、いい機会にしようなぞと思っていたのだが、自分の無能の自覚がたりなかったようだ。

作家の樋口毅宏さんが、今年2月25日に新潮社から発行した『雑司ヶ谷R.I.P.』の巻末に、公共図書館での貸出しを半年間猶予するよう【公立図書館のみなさまへ この本は、著作者の希望により2011年8月25日まで、貸し出しを猶予していただくようお願い申し上げます。】という文章を載せた。読売新聞の翌日の報道では定価1,600円書刷り6,000部だそうだ。印税は96万円、樋口さんはこの執筆に一年かけたらしい。

図書館で発行直後からどんどん貸すので本が売れない──という認識人なんだな? 樋口さん。

「図書館で発行直後からどんどん貸すので本が売れない」という著作者は、どんどんこう書き込むのがいいと思う。そして、実際に他の著作と比べて、その方が売れるなら、あらためて図書館での貸出しのルールを考え直さなければならないと思う。

実際にこの樋口さんの著作を、発行時に買わないようにしたのか、買ったとしても貸し出さないようにしたのか、それとも買うところは買って著者の意思にかかわらずに貸し出しているのか、図書館の状況を僕はまったく知らない。だから、今回、これで書店での販売が、樋口さんのほかの著作と比べて売れるか売れないか試すことができるのかわからない。残念。

この一文は著作権法・図書館法の上で効力をもつようには思えない。逆に、図書館がこれに従ってみても、著作権法・図書館法を逸脱するとも考えられない。だから、図書館は樋口さん(と、もしそれに続く著者がいればその著者たち)の意思を一旦受け入れてみて、図書館が貸すから本が売れないのかどうか積極的に試すのがいいと思う。

試してみて、その結果からまた今後の良いルールを生み出していくというサイクルをもつのがいい。「売れない」「むしろ売れる」とかいった信念の対立はいい加減にやめて、実証的な検討をするべきだ。

この話とは別に、ここ何年ものあいだ図書館でよく「○○図書館のリクエストベスト10、この本をお持ちなら図書館に寄贈してください」といった張り紙やチラシを良く見かける。ベスト10には当然、本屋でもよく売れているベストセラーが並んでいる。この寄贈要請はいただけない。

図書館は書物を商売(いや、サービス?)のネタにしているわけだ。そのネタをつくる出版業という産業を、いかにして振興させるのかというのは図書館の大切な課題だと思う。そもそも、ベストセラーを大量に貸し出す無料貸本屋に堕してしまっていいのか? 一部の住民にすぎないヘビーユーザーが、佐伯泰英の文庫を何冊も一度に借りて行く、ことだけを追求するのが図書館サービスの中心ではない。

もちろん、娯楽向きの本を貸し出して、文字・活字に親しむ人を増やすことは大切だが、それって図書館の機能の一部分じゃないか。。米屋はうまい米をつくる百姓を大切にする、酒屋がいい酒をつくる酒蔵を大切にするのとおなじように、図書館は本の産業を大切にすべきだ。ましてそれは、税金で運営されている公共図書館なのだから。

これは商道徳としてそうなのだと思う。商道徳として、図書館で貸し出す本はちゃんと買いましょう、と思うのだ(さらに、その本は大量注文顧客だということで、10%を越える値引きをさせているのも、どうかと思う)だから、リクエストベスト10を寄贈してください、といったチラシや張り紙を見るたびに腹がたつ。

つくってヨシ、売ってヨシ、買ってヨシ、だろう。

◇気仙沼へ、日本図書館協会〈HELP-TOSHOKAN(被災地読書支援隊)〉にいってきます。
僕としては取材してこうと思ってるのだけど、応援作業優先で行ってきます。4月21日(木)から24日(日)まで。参加準備記からポット出版サイトに書き始めました。てか記録だな。よろしければご覧ください。
・日本図書館協会〈HELP-TOSHOKAN(被災地読書支援隊)〉参加準備記 01
< http://www.pot.co.jp/diary/20110415_221236493923292.html >

【沢辺 均/ポット出版代表】twittreは @sawabekin
< http://www.pot.co.jp/ >(問合せフォームあります)
ポット出版(出版業)とスタジオ・ポット(デザイン/編集制作請負)をやってます。版元ドットコム(書籍データ発信の出版社団体)の一員。
NPOげんきな図書館(公共図書館運営受託)に参加。
おやじバンドでギター(年とってから始めた)。
日本語書籍の全文検索一部表示のジャパニーズ・ブックダムが当面の目標。

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■イベント案内&プレゼント
坂本貴史「Web制作者・担当者のためのIAワークショップ(仮題)」
< http://www.wgn.co.jp/store/blog/item-1091.html >
< http://bn.dgcr.com/archives/20110419140100.html >
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書籍「IAシンキング Web制作者・担当者のためのIA思考術」の発売を記念し、東京・名古屋・大阪でワークショップスタイルのセミナーイベントを開催。

本書籍は、著者のインフォメーションアーキテクトとしてのお仕事や執筆・セミナー講師で培われた豊富な実績をもとに、演習スタイルの内容やケーススタディで構成。セミナーイベントでも、可能な限り、書籍のスタイルを踏襲して実践的な内容を提供予定。

デジハリ大阪校での3時間拡大版では、より講師とのワークを通じたコミュニケーションを重視した内容で実施します。情報や課題の整理や再構築など、Webサイト制作に関連した情報アーキテクチャのスキル習得に関心を持っている方は是非! 抽選による書籍プレゼントもあり。

日時:2011年5月14日(土)17:00〜18:00
会場:Apple Store, Ginza 3Fシアタールーム(東京都中央区銀座3-5-12 サヱグサビル本館)
< http://www.apple.com/jp/retail/ginza/map/ >
参加費:無料(事前登録制)
特典:抽選による書籍プレゼント

日時:2011年5月21日(土)19:00〜20:00
会場:Apple Store, Nagoya Sakae(愛知県名古屋市中区栄3-17-15 エフエックスビル)
< http://www.apple.com/jp/retail/nagoyasakae/map/ >
参加費:無料(事前登録制)
特典:抽選による書籍プレゼント

日時:2011年5月22日(日)18:00〜19:00
会場:Apple Store, Shinsaibashi(大阪市中央区西心斎橋1-5-5 アーバンBLD心斎橋)
< http://www.apple.com/jp/retail/shinsaibashi/map/ >
参加費:無料(事前登録制)
特典:抽選による書籍プレゼント

日時:2011年5月22日(日)11:30〜14:30
会場:デジタルハリウッド大阪校 地下セミナールーム(大阪市北区西天満6-5-17 デジタルエイトビル 地下1F)
< http://blog.dhw.co.jp/osaka/ >
参加費:1,500円(事前登録制)
特典:抽選による書籍プレゼント、特別価格販売。

申込方法などはサイト参照のこと。
< http://www.wgn.co.jp/store/blog/item-1091.html >

●本誌をワークスコーポレーションよりデジクリ読者3名様にプレゼント。
応募フォームをつかってください。締切は4月22日(金)14時。
当選者(都道府県、姓)はサイト上に4月下旬掲載予定です。
< http://www.dgcr.com/present/list.html >

・アマゾンで見る
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4862671063/dgcrcom-22/ >

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■編集後記(4/19)

・わたしの仕事部屋にあるアナログテレビが、先日ようやく地デジに対応した。近所にある大型商業施設に家電量販店が入り、開店セールが行われていたので覗きに行ったら、地デジチューナーもいくつか置いてあった。型番と価格をメモして帰り、ネットで評価と相場を調べる。最近の買い物はいつもその方法をとっていて、炊飯器もDVDプレーヤーも満足できるものを手に入れた。で、一番安くて評価もまずまずのチューナー「BUFFALO DTV-S110」を買って来た。セットアップはわずか5分。初期設定も簡単。従来よりは確かにきれいな地デジ放送が映った。チャンネル数も増えた。4,000円未満の機器をつなぐだけで、古いポータブルテレビが甦った。一時は大型の液晶テレビが欲しくてたまらなかったが、じっさいテレビはあまり見なくなったから、壊れるまではアナログでいいや。残るはあと一台、居間の中型アナログテレビだが、これには簡易チューナーでは機能不足だ。妻が今でもVHSを活用し、裏番組(主にクイズや紀行)録画をしておいて、あとでゆっくり楽しむスタイルが定着しているので、地デジチューナーに録画機能がついている必要がある。BUFFALOにいい機種があるので今週末には導入予定だ。昨年のエコポイント特需で、大型液晶テレビはたくさん売れたようだが、数千円出せばいままでのテレビがすぐ地デジ化できますというメッセージはあまり聞かなかった。そして膨大な量の使えるテレビが廃棄処分された。嗚呼もったいない。ここ一か月ほどは、バカ映画やマンガをレンタルして楽しむ気持ちの余裕がなかったけど、そろそろ元に戻そうかと思っている。以前のようなノーテンキになりたい。(柴田)
< http://buffalo.jp/product/multimedia/chideji/tv-tuner/dtv-s110/ >
BUFFALO DTV-S110

・べちおさん(驚)! 17針は救急車ですっ!/知恵袋のは地震速報のアラームと、単に知らなかっただけのような。iPhoneの「ゆれくるコール」は、緊急地震速報と同じ音が鳴るからマナー違反とは言われないだろうな。/HELP-TOSHOKAN素晴らしい。/事務所に来ていらしたお客さんから電話があって、忘れ物があるから戻ってきたがビル内に入れないとのこと。直前にはサイレンの音がしていて、火事かなぁとメンバーの一人が言っていたが、まさかうちのビル? とりあえずお客さんに忘れ物を渡すべく、みんなでビル1Fに降りてみる。ビル前の道路には、緊急ランプがまわる消防車が二台と、消防署員さんらが数人。一人は酸素ボンベ背負って、ガスマスクみたいなのを首からぶら下げていた。出てきたばかりのビル入り口に、立ち入り禁止の黄色いテープが、ぴーっぺた、ぴーっぺた、と貼られていく。無線での会話を盗み聞きするが、どうもはっきりしない。うちの事務所のフロアは問題はないとのことで、皆は戻ろうとしたが、私は気になって仕方がない。安全とわかったので戻ればいいし、時間のロスにもなるから戻ればいいのに、あとで「あれ何やってんやろ......」と思って引きずりそうなので、消防署員さんに直接聞いたら、あるフロアの炊事場で倒れている人がいて、その人は既に救急車で運ばれたが、ガス漏れや有害物質などがないか確認するために念のため来られたのだそうだ。間もなく安全がわかって、立ち入り禁止は解除。何事もなくて良かった。/聞きたい病は結構いろんなところで発病する。なのに仕事関連は何でも自分で解決しようとしがち。まぁそのおかげで、類似事例が出た時に対処しやすかったりするのだが、一晩寝たら思いつくようなことでも、テンパってる時って全然出てこなくて時間ロスが大きい。発想自体があさっての方向に行ってたりする。昨日は秋葉氏に勇気を出してきいてみたら、あっさり解決。ありがたや〜。(hammer.mule)