装飾山イバラ道[78]ノンアルコールビールテイスト飲料で酔う?/武田瑛夢

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どんなお酒で何をおつまみにして飲むか、これは大人の大切な楽しみだ。揚げ物だったらビールが飲みたいし、お肉料理なら赤ワインがいい。お酒を覚えた頃は美大生だったので、お酒がなんであるかはあまり関係なく、飲んで話すということ自体の場数を増やすことが大事だった。

若い当初はお酒を飲むと説教がましくなる人や、持論を展開してけんか腰になる人、訳もなく泣く人なんかをよく目にした。どんな人も次の日には不思議といつも通りの人に戻っていたけれど、お互いに少しだけプライベートな話を口に出すことが多くなる。これがお酒でつながりが深まるってことなんだと学んでいった。



●最もビールから遠いビール

最近は家で飲むことが多い。ビール系の飲料をいろいろ試して行き着いたのが、サントリーのビールテイスト飲料「オールフリー」だ。

・ノンアルコールビールテイスト飲料 オールフリー サントリー
< http://www.suntory.co.jp/beer/allfree/ >

うちのだんなさんのプリン体対策もあって、いろいろ探し始めたビール系飲料。でもまさかノンアルコールでノンカロリーのもので良くなっちゃうなんて、想像していなかったので自分たちで驚いている。残念ながらプリン体はゼロではないらしいけれど、100mlあたり0.5mgならば素晴らしい。

・栄養成分一覧
< http://products.suntory.co.jp/beer/ingredient.html >

アルコールも入ってなくてカロリーも無いなら、それってほとんど水ということ? いろんな種別のビール系の飲み物があるけれど、栄養成分一覧を見ればこれは最もビールから遠いビールのように思う。しかし、原料には麦芽とアロマホップを使っているという。ますます不思議だ。

500mlで24缶入りのボックスをもう何箱か消費しているけれど、宣伝のうたい文句じゃないけれど、「これでいいのだ〜♪」と納得しながらおいしく飲んでいる。そもそもお酒自体が私には必要じゃなくなっているのだろうか。自分がビールに求めていたのは喉にシュワっと炭酸が効いていて、甘くない飲み物であればいいだけだったのかもしれない。

「オールフリー」はお酒じゃないので、「家で飲む」にあたらない気もするけれど、缶を開ける時の気分はビールの時と同じなんだよね。お風呂上がりにぴったりだし、もちろんおつまみも一緒に食べることもある。泡の立ち方は弱めだけれど、うちでは内側が磨りガラス状になっていてキメ細かい泡ができるビールグラスを使っているので、CMサイトと同じような綺麗な泡つきで飲んでいる。泡のあるなしで味の感じ方がだいぶ変わるので、この手のグラスはとてもおすすめだ。

そして驚くのがこれってけっこう「酔っぱらう」のだ。あくまでも個人的感想だけれど。「オールフリー」はアルコール分は0.00%なので、まったくあり得ないはずなのに。二人で飲んでいてなんとなく気がついたけれど、この酔う感じはただの気のせいでもないと思って、WEBで検索したら同じような感想を持つ人がけっこういる。

私が想像するには、たぶんビールの味覚を感じた脳が騙されちゃってホロ酔い気分になっているだけらしい。この件についてもっと研究が進んで謎を解明してほしいと思う。たまに本物のビールを飲むと「そういえば酔うってこういうことだった」と、本物の酩酊感が比べ物にならないことを思い知るけれど。こうやってどんどんお酒に弱くなっていく。

●アレだのコレだの言われるごまのお菓子

おつまみで最近好きなのが、ごまが入っていて菱形の薄べったいクラッカーのようなお菓子。よくアーモンドと一緒に袋に入っているアレのことだ。アーモンドを無視してこれをポリポリ食べていると、その歯ごたえとごまの香りと後味のほの甘い感じがなんともいい。地味だけれどコレおいしいよねと言えば、同意してくれる人も多いお菓子だと思う。

たまにスーパーでみつけると買うけれど、正式名称がわからなくて困る。私は本当はアーモンドやピーナツの入っていない、純粋にコレだけの商品を買いたいのだ。WEBのおつまみ専門店で探そうにも、名前がわからないとたどりつけない。

売っている商品の袋には「ごま&アーモンド」とか、素材しか書いていないことが多い。本気で検索してやっとみつけたのも「のりセサミ」とか「セサミクラッカー」というもの。海苔の入っていないタイプなんて「ごまセサミ」という名前だ(笑)。

・のりセサミ 200g
< http://item.rakuten.co.jp/kanayatinmi/731165/ >

このお菓子ときたら、ずいぶん長い間愛されてきたはずなのに「ごま」や「のり」以外の特性を一切名前に持たないのか。なんだかかわいそう......。「セサミハイチ」という、何かその起源のヒントになりそうな名前もあったけれど、なんで「ハイチ」なのかは、私の検索能力では結局わからなかった。

そもそも、これの名前について考えた人がほとんどいないお菓子なのかもしれない。最初の人がきちんとした名前をつけてさえいてくれたらと思うけれど、そういえばおつまみって「チーズたら」とか「エイヒレ」、「酢だこ」のようなものが多い。名前なんて、区別ができれば素材そのもので十分ということなのかな。

結局、上記リンクのお店で「のりセサミ」と「ごまセサミ」と「わさびセサミ」のセサミシリーズ3種を全部買った。後日ダンボール箱に「こわれもの注意」としっかり手書きされて届いた。同梱した「手巻き納豆」のデリケートさを気遣ってのものかもしれない。まだ「のりセサミ」しか食べていないけれど納得のおいしさ。これってどこのメーカーのもあまりハズレがないのも不思議。同じような材料でのレシピがあちこちに伝わっているのだろうか。

この夏は扇風機をかけながら「オールフリー」と「のりセサミ」で過ごす省エネモードにするつもりだ。

【武田瑛夢/たけだえいむ】eimu@eimu.com
装飾アートの総本山WEBサイト"デコラティブマウンテン"
< http://www.eimu.com/ >

ワインに良く合うお料理の話の追加で、震災前には牛のホホ肉を圧力鍋でよく煮込んだ。これで作るカレーが最高。うちの鍋サイズだと4かたまりが限界で、それは牛で言うと2頭分の頬ということみたい。ホホ肉は内臓肉の部類に入るから、ステーキ肉の何分の一という安さなのもいい。しかし今はまだそういう料理は作る気にならず、冷凍しておいた分を消費している。