[3073] マンネリ化を解消して新しい業界に飛び立とう

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《TIBF(東京国際ブックフェア)でお会いしましょう》

■アナログステージ[57]
 マンネリ化を解消して新しい業界に飛び立とう
 べちおサマンサ

■電子書籍に前向きになろうと考える出版社[09]
 テキストデータを準備するというカベ
 沢辺 均

■展覧会案内
 2011 ADC展



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■アナログステージ[57]
マンネリ化を解消して新しい業界に飛び立とう

べちおサマンサ
< https://bn.dgcr.com/archives/20110628140300.html
>
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コンニチハ、2011年6月28日の午後14時です。べちおです。変わらず時間に追われた毎日です。ちょっとではなく、かなり仕事が嫌になってきております。滅多にない「現実逃避」をする直前というか、ギリギリの毎日を送っております。お金と時間のご利用は計画的に。といったところです。

決算月でもある今月、それと同時に人間(従業員)の決算月でもあるのですが、今回...というより、毎回なのですが、個人的なネガティブキャンペーンを打ち出しておりまして、もしかすると、管理職から普通の技術者に降格させてもらえるような匂いがプンプンしております。

もともと人の上に立って、「あれやれ、これやれ。こーしろ、あーしろ」と指示を出すタイプの人間ではないので、今回を機に、役職から外れたらラッキー! といったところです。いや、開発やモノづくりに没頭できる環境ができればそれでいいんですけどね、はい。

デジクリでも何回か書いたことがあるのですが、タッチパネル(グラフィックパネル)の需要が、いよいよヒートアップしてきた勢いがあります。マンインターフェイスがアナログからデジタルに移行してきているのは善し悪しはあれど、「情報の管理」といったところで大いにプラスになってくるはずです。

同時に、タッチパネル自体のスペックが大幅に向上したことから、産業技術色が強かったところに、CGデザイナーさんやイラストレーターさんなどのクリエイター関係のかたたちも、製造業といった新しい業界に参入できるチャンスが、本格的に到来してきたはずです。

すでにタッチパネル系のグラフィックなどを手がけているクリエイターさんもいらっしゃるかと思いますが、まったくもってセンスがない「こっち側(製造業)」の人間が、やっつけ仕事でデザインしたものと比べると、やはり、「そっち系(クリエイター)」のかたがデザインしたものは映えます。

電車の券売機や、居酒屋のオーダー端末としてジワジワと浸透してきているタッチパネルですが、その表示デザイン殆どがアナログからの延長で、面白みがないものばかり。かといって、操作性を無視した奇抜な内容にすればいいというものでもない。やはり、ユーザ(お客)さんが、「なにを必要とするか」を念頭に置かなければいけないのは間違いないけど、工業デザイナーさんとは別なポジションを確立できるんじゃないかと、勝手に予想しております。

実際にウチの会社でも、いままでセンスのかけらもない人間がデザインして、「別に機能として満足していればいい」とリリースしていたものが、そっち系のデザイナーさんが作ったものを採用し始めてからは、泥水で濁ったようなデザインが透明になり、垢抜けた。これば間違いない。

タッチパネルの画面作成は、特別難しいものは何もなく、作成ソフト自体が、Dreamweaverのような感覚に仕上がってきているので、WEB屋さんならすぐに食いつける。流れで書くと、表示画面作る→操作ボタンを配置する→そのボタンにアドレスを割り振る。これだけ。

実際はPLC(Programmable Logic Controller)との通信が基本になるけど、それはこっち系のお仕事になるので、覚える必要は殆どなし。クリエイターさんは「顔」を作る、「体」はこっちが作る。この関係が上手くいくと素晴らしいものが出来上がる。とても単純明快。

ウチだけに限らず、大手メーカさんもタッチパネルのデザイナーを採用し始めていたりするので、WEB屋さんはひと儲けできるチャンス。枯渇状態にある産業系展示会も、タッチパネルなどのディスプレイ関連は頻繁に開催されているので、一度足を運んで内容を知るのもいいかもです。

ちょっと気が早いけれど、来年の春に大規模な展示会が開催されるようなので、先取り情報。

国際タッチパネル技術展:リード社
< http://www.tpjapan.jp/
>

先日開催されたディスプレイ系の展示会リポート。

ディスプレイ技術の革新で発展するデジタルサイネージ:IT MONOist
< http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1106/27/news009.html
>

新しい業界に足をいれて儲けるなら今がチャンスです。ほんと。

【べちおサマンサ】pipelinehot@yokohama.email.ne.jp
FAプログラマであり、ナノテク業界の技術開発屋
< http://bachio.posterous.com/
> ←停滞ちう
< http://twitter.com/bachiosamansa
> ←フォローしても役に立ちません

○ある話の流れから、なにを思ったのか、カミさんが「デジクリの執筆者さんで、まともな人っていないの?」と訊かれた。よくよく話しを聞いてみると、どうやら、デジクリに執筆しているかたは、普段からヒゲを三つ編にしてブルマを穿いてセーラー服を着ていたり、泥酔してパトカーに連れていかれたりと、そんなイメージをもっているようだ/中でも「あんたと同種族」とカテゴライズされてしまっている、SWAMPの山根さんは気の毒。っても、ヤマーネとオイラは似た者同士かも/余りにもデジクリ執筆者の方たちに申し訳ないので、みなさんはまともな人たちと力説/今年もやってきました決算。こちら(技術チーム)はあまり関係ないけど、新たな方向を位置づけるところなので、みんなしてドキドキしていたり。

○記憶に残っている2週間の出来事→上方から某さん来京→宴席→翌日、絶対に二日酔いなれない状況だったので、珍しく控えめで呑んだり→そろそろ夏がやってくるので、ひきこもる準備開始→「いい加減テレビ買え!」って怒られてる毎日

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■電子書籍に前向きになろうと考える出版社[09]
テキストデータを準備するというカベ

沢辺 均
< https://bn.dgcr.com/archives/20110628140200.html
>
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電子書籍をどうつくるのか、自分のアタマのためにも、あらためて整理してみます。

まず、電子書籍のデータをどういう内容するのかってことから。
・画像で見せる
・画像でみせるけどテキストデータを持っている
・タグテキストをつかってビュアーで見せる
という三つの見せ方から整理してみることにしました。

これ以外には、ボーンデジタルの電子書籍があります。

今後、デジタルならではの「書籍」のありようがさまざま構想されていく(かも)のだろうけど、それならつくり方は自由なので、紙の本から電子書籍へと移行しつつある現在のつくり方から、いったんハズしておきます。

もちろん、みなさんご存知のように、はじめからデジタルでつくるワケだから、テキスト以外にも画像も動画も音も、3Gとかいろんなデジタル技術が使えるでしょう。そうしたことに関心がある方ならすでにどんどん取組んでるでしょうから、そのうち定番が生まれるかもしれません。

村上龍さんの電子書籍には、音楽や、動画、それから過去の手書き原稿という画像などが使われているそうですから、それも「将来」のボーンデジタルの電子書籍に入るのだと思います。

さて、画像と、画像+テキストと、タグテキストと整理するのは、テキストデータをどうやって得るのか? ということが、現在の電子書籍が直面しているもっとも大きな課題だと思っているからです。

もちろん、携帯小説のようにもとからデジタルデータで「完成」されているなら、いかようにもできるのです。問題は、完成されたテキストデータがきちん保存できていないという状況にあって、電子書籍を進めるうえでの困難があるのです。

では、テキストをどのように準備するのか?
選択肢は三つでしょう。
・紙の印刷のためにつくった校了データから書き出す
・スキャンした画像からOCRで読み取る
・テキストなし

現在の出版現場を眺めればこのうちの、始めの「紙の印刷のためにつくった校了データから書き出す」が当然イチバンいい。

だけれども、これは現在以降つくる本には適用できても、既刊本にはなかなか適用できないと思っています。Mac OS9時代につくったものは、例えデータがあったとしても、今の環境で開くのはむずかしい。難しいというのは手間がかかり、それはコストの増大になっちゃうんですもんね。

だから基本的な整理としては、
・既刊本→スキャンした画像からOCRで読み取る→誌面をみるのは画像、検索用にテキストもついてる
・これからだす新刊→紙の印刷のためにつくった校了データから書き出す→誌面も、検索もテキスト、だからタグテキスト
という流れだと思うのです。

もちろん例外はあります。既刊本のデータが存在していれば、そこからテキストを準備できる可能性がある。逆に、新刊からタグテキストにするには、それはそれで手間とコストがかかるわけだから、組版ソフトから書き出した画像(PDF)にすることも選択肢ではある。この場合は、PDFに貼付けたテキストはほぼ間違いないものを利用できる。

ということで、ボクはこのデジクリで「[04]イッキに数10万の既刊本をPDFにして販売したらいいのに」と書いたように、既刊本はスキャン+OCR(校正はしない)、新刊はタグテキスト、と思っているのです。

で、この先に、
・著作権処理と著作権使用料の著者への配分のルールと仕組み
・出版社がこうしたことに乗るためにはどんな条件が必要か
・図書館にこうした電子書籍を利用してもらうためのルール
・紙の本のデータをめぐって準備しておかなければならないこと
などということが構想されなけりゃ進まない、と思ってます。

このあたりは、そのうちまた書きたいなと思っています。

◇TIBF(東京国際ブックフェア)でお会いしましょう。
リードという主催会社は、社長がビジネスフェアはこうしろああしろって偉そうにいうのがキライなんだけど、とりあえずパネラーになってるので、よければお会いしましょう。

○ボイジャーブースイベント「電子出版・成功の法則」
 7月7日(木)12:00〜12:50
 ボイジャーの鎌田純子さんと公開おしゃべり。
 電子書籍を広げるために今、何が必要か? みたいな話です。
 < http://www.voyager.co.jp/news/info_tibf/tibf2011.html
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○本の学校 第4分科会「電子図書館の現状と出版産業のこれから」
 7月9日(土)14:30〜16:00 東京ビッグサイト会議棟
 コーディネーター:湯浅俊彦(立命館大学)
 パネリスト:沢辺均(ポット出版)、金子哲弥(図書館流通センター)
 < http://www.hon-no-gakkou.com/content/gyoukai/tokyo2011/
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◇オイラの6月18日ライブの写真をご笑覧あれ
FaceBookファンページ「LIVE勝手にしやがれ」
< http://www.facebook.com/kattenishiyagare
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【沢辺 均/ポット出版代表】twitterは @sawabekin
< http://www.pot.co.jp/
>(問合せフォームあります)
ポット出版(出版業)とスタジオ・ポット(デザイン/編集制作請負)をやってます。版元ドットコム(書籍データ発信の出版社団体)の一員。NPOげんきな図書館(公共図書館運営受託)に参加。おやじバンドでギター(年とってから始めた)。日本語書籍の全文検索一部表示のジャパニーズ・ブックダムが当面の目標。

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■展覧会案内
2011 ADC展
2011 Tokyo Art Directors Club Exhibition
< http://rcc.recruit.co.jp/g8/exhibition/g8_exh_201107/g8_exh_201107.html
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< https://bn.dgcr.com/archives/20110628140100.html
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2011年7月4日(月)〜7月28日(木)11:00〜19:00 日祝休
会場:クリエイションギャラリーG8(東京都中央区銀座8-4-17 リクルートGINZA8ビル 1F 03-6835-2260)
会場:ギンザ・グラフィック・ギャラリー(東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル1F TEL 03-3571-5206)

ADC展は当ギャラリー恒例の企画で、広告・デザイン界で注目されているイベントのひとつです。ADC(東京アートディレクターズクラブ)は1952年に結成、現在、トップクラスのアートディレクター76名により構成されています。

この全会員が審査員となって行われる年次公募展がADC展で、ここで選出されるADC賞は、日本の広告やグラフィックデザインの先端の動向を反映する権威ある賞として、内外の注目を集めています。

今年度も、2010年5月から2011年4月までの一年間に国内で発表、使用、掲載された約8,500点の応募があり、ADC会員の4日間にわたる厳正な審査により、受賞作品と年鑑収録作品が選出されました。ここで選び抜かれた受賞作品、優秀作品を、11月末の『ADC年鑑』(美術出版社刊)刊行に先駆け、クリエイションギャラリーG8[一般(非会員)作品]とギンザ・グラフィック・ギャラリー[会員作品]の両会場でご紹介いたします。(サイトより)

◇第228回クリエイティブサロン
「九州新幹線 祝!九州縦断ウェーブ」のCM制作スタッフ
日時:7月26日(火)19:10〜20:40
出演予定:
正親篤(アートディレクター)
田中嗣久(フィルムディレクター)
古川裕也(クリエイティブディレクター)
東畑幸多(プランナー)
磯島拓矢(コピーライター)
参加費:無料 要予約(TEL.03-6835-2260)
会場:クリエイションギャラリーG8

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■編集後記(6/28)

・菅首相の公約はひとつだけ実現している。音は同じだが字は違う。「最小不幸社会」が「宰相不幸社会」となった。これで充分歴史に残るが、更に「ペテン師」が加わり、首相の代名詞になった。今日のサンデー毎日では「菅直人という宿痾」ときた。いままで菅首相を擁護していた、朝日、毎日両新聞もとうとう見放した。もはや取り巻き以外に味方はいない裸の王様だ。朝日は6/23の社説で妙な提案をしている。「『首相おろし』で与野党が協調できるのならば、首相が意欲を示す政策課題に取り組み、さっさと片づけてしまう」「成立を引き延ばして首相を追い込む戦術を改め、成立させる」、こうすれば首相の外堀も埋められ、首相は続投の大義名分を失う、というもの。日刊ゲンダイは6/24に、信任決議案の否決という奥の手があると書く。憲法第69条には〈内閣は、衆議院で不信任の決議案を可決し、又は信任の決議案を否決したときは、10日以内に衆議院が解散されない限り、総辞職をしなければならない〉とある。不信任決議案は1国会に1回しか出せないという妙な慣例があるからもう使えないが、今度は「菅首相でいいのか」という質問だから、与党議員でも答えやすい。誰もが菅がいいとは思っていないはずだから、常識的には否決となる。裏返すと不信任決議案の賛成である。朝日もゲンダイも、すべての国会議員が大胆に発想を変えたらどうかと言っているのだ(たった一人の精神病的な男をやめさせるために)。妙手かも。しかし相手は狡猾を絵に描いたような男。危険な賭けになる。今夕、民主党両院議員総会が開かれるが、自分の職を守ることしか考えない腰抜け議員どもは、またしてもペテン師にしてやられるだろう。日本の混乱と不幸が続く限り延命できるとほくそ笑む首相って......。(柴田)

・ニンテンドー3DSのすれ違い通信は、持ち歩く癖、毎日開く癖がつく。王様は助けてしまったし、パネルも集まったしで楽しみが減りつつあったところに、「いつの間にテレビ」が追加された。家人が本当に「いつの間にこんなコンテンツが増えたんだ」と口にした。その中の「マジック教室3D」を再生していたので、ひょいと覗くと、ナポレオンズがマジックを解説していた。早速試してみた。スーパー備え付けの小さな透明の袋に水を入れ、鉛筆を突き刺しても水がこぼれないというもの。鉛筆を、ゆっくり水平に刺すのがコツらしい。失敗を見越してシンクの上でやってみたら、とても簡単に出来てしまって拍子抜け。これで甥らに大きな顔が出来るな、と鼻息粗くしていたが、よくよく考えてみると表面張力があるからだよなと、普通のことのように思えてきた。/どうしたんだホリエモン! 「ホリエモン ラストグラビア」で検索してみてください......。(hammer.mule)
< http://www.nintendo.co.jp/3ds/eshop/jerj/index.html
>
いつの間にテレビ
< https://bn.dgcr.com/archives/2011/06/28/images/IMG_1285 >
ふきんがうつってる......
< http://www.tohoku-epco.co.jp/new_naze/koubou/natsuyasumi/water/04.html
>
やり方
< http://itunes.apple.com/jp/app/gaga-eyes/id392823104?mt=8
>
Gaga Eyes。ガガとどう繋がっているのかわからなかったよ
< http://mdpr.jp/021143043
>  なるほど
< http://blog.livedoor.jp/goldennews/archives/51641006.html
>
めっちゃ見たい