[3085] 世界にひとつだけの自分達の「家」になっていく

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《ワークスペースはコックピットに》

■買物王子の家づくり[11]
 世界にひとつだけの自分達の「家」になっていく
 石原 強

■ショート・ストーリーのKUNI[99]
 ボバンバ王国
 ヤマシタクニコ



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■買物王子の家づくり[11]
ワークスペースはコックピットに

石原 強
< https://bn.dgcr.com/archives/20110714140200.html
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打ち合わせも五回を重ねて、プランも大分詰まって来ました。間取りはほぼ確定して、検討はさらに詳細な部分に進みます。一方でスケジュールも押しているので、のんびりはしていられません。年内の完成のために、工事着工の時期が間近に迫ってきます。その前に「建築確認」を受けなければ家は建てられません。

●構造計算でどんでんがえし

「建築確認」とは、これから建てる家が建築基準法などの法令や各種基準に、適合しているかどうかの審査です。建築主が申請して、確認を受ける先は役所または民間の指定確認機関です。申請から確認済証の取得までには、だいたい三週間かかるそうです。

申請には、仕様書や設計図、付近見取図などの設計図書が必要です。さらに、木造でも三階建ての住宅では、地震などに対する安全性の計算を記した「構造計算書」が必要となります。

フルヤさんからは、構造計算に関しては「ロウファットストラクチュア」という構造設計専門の事務所に依頼すると聞いていました。実績も豊富ということでおまかせします。
< http://www.lowfatstructure.com/
>

打ち合わせでは、構造上の指摘事項について説明がありました。大きく三点です。一階の壁の量が足りないために、少し増やす必要がある。一階の壁の位置が二階三階とずれているが、揃えたほうが良い。入り口の階段の位置は正面右ではなく左が良い。地震があっても安全に永く住むためには、無理な構造にするのは避けたい。デザインと構造の折り合いは重要だ。

●期待のワークスペースが半分に

一点目の壁の量に関しては、「奥行きが長いので、縦方向の壁は十分確保されている、しかしオープンな間取りにしているので、横方向に壁が必要」なのだという。

特に一階は上の階を支えるので、壁の量を増やしたほうがいいとのこと。バスルームと手洗に壁を設けない一体感のあるデザインを要望していたので、そこには壁を作りたくない。かわりに洗濯機収納を新設して壁で囲ったり、収納スペースにも壁を加えることで解決しました。

二点目の一階の壁の位置については、「二階から三階を貫く吹き抜けの壁と、一階の寝室の壁位置がずれていることが問題」。寝室にワークスペースを入れたために南側に少し移動したのです。元のとおりに2.5畳しかないワークスペースがさらに半分の1.25畳になってしまいます。

そもそも、今の家が狭いから、落ち着いて居られる場所が欲しいと、家を建てる決心をしました。それなのに息子二人の部屋より狭い、トイレと同じくらいの広さしか持てないのだと思うと、期待も萎んでしまう。

打ち合わせでいただいた図面を元に、壁の位置や配置を変えてみます。なんとか元の大きさに近いスペースをとれるかもしれない。そのかわり、洗面所は狭くなってしまう。どこかにスペースを増やせばれば、その分減る場所ができるのは当たり前です。諦めきれず、さらに幾つか別のパターンも考えてみる。どれも一長一短です。

ヒントになればと出かけた、OZONEにリフォームの特設展示を見ました。そこには、間仕切りとしてワークスペースを設けるアイデアがありました。一畳よりも狭いスペースで、外からみると窮屈そうでしたが、中に入ってみるとまるでコックピットみたい。狭いけど手が届く範囲に欲しいのものがあるのは便利だ。籠れる感じも心地よい。

うちもノートPCを使うのがメインだから、大きなスペースはいらない。これを見習えば、一畳のスペースで十分だろうと割り切った。息子が独立して三階の部屋が空けば移動すればいい。そのときは収納スペースにも転用できるだろう。

でも長男は6歳、次男は1歳、出て行くのは早くて15年後か、20年後か。絶対にニートにはさせないぞ。

●玄関への階段は右から左へ移動

三点目は階段の位置。階段部分は床抜けている状態なので、構造としては弱い部分になるのだそうです。「屋内の階段と、屋外の階段の位置が右側に揃っているのはバランスが悪い」みたいです。玄関へ上る入り口の階段は、プレゼン時からずっと右側だったので、変えることを考えてもみなかった。

フルヤさんには、1/50の模型を作成してもらっていました。階段を右側にも左側にも付け替えられるのがミソです。前から、横から、下から、いろんな角度から、実際に家の前に立って見上げる姿を想像しながら見比べました。

間取りとしては、階段が左側のほうが、玄関からダイニングさらにリビングへと連続する動線が良い。外からの見た目は、右側のほうがバランスは良い感じ。とはいえ、ちょっとした違いで、どちらも大きくかわらないように見えます。

どうしようか迷っていたところ、妻曰く「できれば玄関を明るくしたいから、左側だとトップライトが入れられるよね」。そう考えると、左側のほうが合理的に感じてきます。打ち合わせでは保留として、再度構造設計で相談してみるという。

次の打ち合わせで詳細に確認してもらった結果は、「階段の位置はどちらでも問題なく建てられそうだ。そのかわり、今度は階段の下に壁が必要だ」という。つまり、右側に階段をつけると一階倉庫の入り口の前に壁ができることになります。オカザキさんは「やっぱり右がいいかな」というけれど、使い勝手を考えると左側に軍配が上がる。

最後は「どちらでも建てられるので、あとは施主の好みで決めてください」とフルヤさんに背中を押されて、使い勝手をとって左側にすることにしました。

●外壁は周りと違う「黒」

家の外壁も重要な検討事項です。雨風を遮って室内を快適に保つ大切な役割があります。家の見栄えを左右します。施工面積も大きいだけに、どうするか決めないと見積がとれません。

当初はガルバリウム鋼板という金属の外壁を考えていました。価格も手頃で丈夫なようです。建築家の住宅ではしばしば登場します。波形に成形した金属板で、シンプルですっきりした外観になります。コンテナとか倉庫といった、無機質な工業製品っぽい印象です。もう少しざらっとした質感が欲しいと感じていました。

気になった外観として雑誌で見つけた写真を見せたて確認したところ、「カラーベスト」仕上げの家でした。屋根によく使う素材で、こちらもそれほど費用は高くないということ。いくつかのサンプルを見せてもらいました。厚いタイルのようなもので、30cm角程の大きさでも意外と重たい。

外壁の色は「黒」にしようと考えていました。道路が近いのでホコリが多そう、でも黒なら汚れも目立たないのではないかと考えました。それに同じ区画に七軒の細長い家が並ぶので、他の家とは雰囲気を変えたい。白やベージュの間なら、黒はコントラストがついて目立つだろう。

そんな風に相談したら、「そういってもらえると嬉しいんですよね。普通は外壁に明るい色を選ぶので、建てる側からはお勧めしずらいんですけど、黒はきっといいですね」と、フルヤさんもなかなか乗り気な感じです。

外観のイメージを固めるために、ほかの家を見て参考にしてみることにしました。しかし、周囲を見回しても、黒い外壁の家が見つかりません。思ったよりずっと少ない。実家のある住宅街も歩いてみましたが、黒い家は本当にわずかです。20〜30軒に一軒くらい。

それからは、歩いても、電車やバスに乗っても窓の外を眺めながら、黒い外壁の家を常に探していました。バスで出かける途中に、黒い外壁の家をみつけると途中下車してみたり。妻が近所を散歩していたら「黒いガルバリウム鋼板の家があった」というので、わざわざ見に行ってみたりしました。

チャコールグレーの左官仕上げ、墨色の板張り、焦げ茶のガルバリウムなど、素材は様々だけど、黒っぽい外壁は、無難にまとめようとすれば選ばれないので、どの家もこだわりのある、センスのいい家ばかりでした。両親に話をすると「なんだってわざわざそんな風にするの?」と言われたけど、これは譲れません。

●自分のものになっていく楽しさ

ほかにも窓の大きさ、照明の配置にスイッチの位置、エアコンの設置、コンセントやテレビなどの屋内配線、といった細かいところをひとつひとつ決めていかなければなりません。しかも柱の位置、既製品の規格サイズ、人間の手の届く範囲などによって制限を受けます。

こちらの要望によっては、図面との矛盾がでてしまいます。それで、「ここどうしましょうか?」と聞かれると、困ってしまいます。迷ってしまうというより、そこまで考えたこともなかったので、どう選べばいいのかわからないのです。そんな時は、フルヤさん、ミヤケさん、オカザキさんにアイデアをいただいて持ち帰って考えます。

これまでの経緯を見直したり、ネットや書籍で調べたり、夫婦で話し合ったり、まわりの人に話を聞いてみたりして、決めるための材料を収集します。好みのものを選ぶのではなくて、生活のどんな場面で、どんな使い方をするのか? という視点でプライオリティを決めて選ばなければなりません。何事も経験が必要だなと感じます。

試行錯誤しながら選び、決めていくのは面倒な作業です。でも、具体的な家族の生活と結びつけて考えることで、単なる「住宅」ではなく、世界にひとつだけの自分達の「家」になっていくことを実感します。たとえ、自分の居場所は「トイレ並」に狭くても「コックピット」だと思えば愛着も湧いてくるのです。

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江東区にある、LIXIL東京総合ショールームに行って来た。
< http://showroom-info.lixil.co.jp/tokyo/tokyo/index.html
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普段、ショールームですぐに飽きてしまうカケルですが、サッシの展示にあった断熱戦士「インプラスマン」のDVDに夢中でした。
< http://tostem.lixil.co.jp/newsrelease/2010/nr036.htm
>
クイズに答えてインプラスマンキーホルダーをもらって、大喜び。

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■ショート・ストーリーのKUNI[99]
ボバンバ王国

ヤマシタクニコ
< https://bn.dgcr.com/archives/20110714140100.html
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地球のどこか、美しい青い海に囲まれていながらも伝説の悪の王国といわれる国があった。その名もボバンバ王国。

「王様、チャンスです」
「なんのチャンスじゃ、総理大臣」
「日本に行きましょう」
「日本に? なんでまた」
「日本は最近大きな地震と津波に襲われました。たくさんの人が犠牲になりました」

「え、そうなのか。たいへんじゃないか」
「しかも政治が混乱のきわみで国中むちゃくちゃになっています」
「それは知らなかった。で、お見舞いに行こうというのだな」
「いえいえ」
「じゃあなんだ」

「王様。わが国は悪の王国といわれております。むかしから悪いことばかりしている極悪非道な国です。お見舞いになんかいきません。混乱に乗じて、何かよさそうなものがあればこれ幸い、自分のものにしてしまおうと。かんたんにいえば火事場泥棒です」
「何というアンモラルなことを。だめだ。絶対だめだぞ」

「だいじょうぶです、王様。つかまったりしませんから」
「そういう問題ではない。人の弱みにつけこむなんて最低じゃないか」
「でも、もともと悪の王国なんですよ」
「でもだめ」
「だめじゃない」

「ううむ...大臣を怒らすとあとあとめんどうだし、でも火事場泥棒なんてことは絶対にしたくないし...困った困った...ううむ...ううむ...とりあえず賛成したふりをして、頃合いをみてなだめるというのが大人のやり方だな。私としてはひそかに日本でボランティア活動でも...」
「王様、何をぶつぶつ言っておられます」
「ああ、なんでもないなんでもない」
「ではさっそく出発しますよ」
「そ、そうだな。わかったわかった。出かけよう」

そういうわけで、王様と総理大臣はボバンバ湾から大海原に船を出し、日本を目指した。勇ましく国歌を歌いながら。

ボバンババンボンブンボバンバババボバンボブンボンブンボバン
いつもおいらは泣かない どこまで燃えるいのち

「いつ聞いてもいい歌だなあ。ボバンバ国歌は」
「まったくでございます」
「なんだか狼少年ケンの歌と似ているような気がしないでもないが」
「気のせいです。それとも、向こうがまねしたんでしょう」
「そうかなあ」
「だいたいそんな古い歌、もう誰も知りませんよ」
「それもそうだな」

ボバンババンボンブンボバンバババボバンボブンボンブンボバン
いつも元気に雄々しく 強いおいらはくじけない
がっちりはなすなあの星 嵐はまたくる

「しかし大臣」
「はい、王様」
「私は日本の大災害について何も知らなかった。おまえはなんでもよく知っているのう」
「はははは。情報を制するものが世界を制するのですぞ。私は毎日スマホでネットをチェックしております」

「そうか。さすが大臣じゃ。それはそうと、えーと、その」
「なんでしょう、王様」
「日本がいくら混乱にあるといってもいちおう大国じゃ。わが国とは比べものにならん。なにしろオリンピックも万博も開かれた。H&Mもスターバックスもクリスピークリームドーナツもある」

「スターバックスもクリスピーなんとかも別においしくないじゃないですか。それをいうならわが国にはボバンバ丼があります」
「おお。ボバンバを載せてボバンバソースで味付けした丼。わが国の国民食と言える。まだ世界では知名度が低いが」

「ボバンバ丼はボバンバの誇りです。そうだ、混乱に乗じて火事場泥棒するだけでなく、ボバンバ丼を流行らせようではありませんか。きっと日本でもボバン、ボバンとヒットします。わが国への観光客も増えます」
「なるほど。これは確かにチャンスだな。ははは...いや、そうじゃない。あのな、大臣」
「はい」

「私が言いたいのは、日本を甘くみてはいかんのじゃないかということだ。悪いことをすれば絶対、その」
「だいじょうぶです」
「なんでだいじょうぶなのだ」
「王様。王様はご存じないでしょうが、私は毎日有名な『3ちゃんねる』というところに入り浸っております。ここでの情報によりますと、日本ではこの夏は電力が不足している、ことになっているそうです」

「ふむ。それで」
「クールビズとかいうものがはやってるそうです」
「クールビズ」
「はい。みんな涼しいかっこうをしようということです。それで、なんと、すててこがはやっているそうです。猫も杓子も女子高生も国会議員もすててこ」
「えっ。ほんとうか」

「ほんとうです。3ちゃんねるに書き込まれていたことですから間違いありません。国民みんなすててこにサンダルなのです。そんなかっこうで気合いが入ってるはずがありません。私が今こそチャンスと言った最大の根拠はそこにあります。そんなゆるゆるの国で悪の王国ボバンバ王国の総理大臣がつかまったりするはずないじゃないですか。もう盗み放題ですよ、きっと」
「なるほど、一理あるな。はははは...あ、いやその、だから」

ボバンババンボンブンボバンバババボバンボブンボンブンボバン

「大臣」
「はい、王様」
「日本はまだか」
「日本は遠いのです。隣国のビビンバ国にいくようなわけにはいきません」
「しかし、国を出てからもう30日も経ってしまったぞ」
「え、そんなに」

「おまえ、ひょっとして道に迷ったのではないか」
「ま、まさか!この船にはちゃんとナビもついて...いるんですが...おかしいなあ」
「別に何日かかってもいいんだよ。もともとあまり気乗りしてないし。でもそろそろ着替えのパンツがなくなってきた」
「王様、パンツを使い捨てしてたのですか! 洗濯せずに」
「そうだよ」

ボバンババンボンブンボバンバババボバンボブンボンブンボバン

船はUターンして王様のパンツを大量に積み込み、また出発した。
「王様」
「何じゃ、大臣」
「Uターンして戻るときにさらにコースがずれたようです」
「ふうん」
「もうどこにいるのかわからなくなりました...」
「ええっ。国を最初に出てからもうふた月はたっているぞ」

「なんとか日本に着けば火事場泥棒でがっぽがっぽと稼げると思うんですが」
「まだそんなことを言っておるのか。あきらめて早く帰ろう」
「でも、ナビがほとんど死んでます」
「それはその...えっと、早い話、われわれは漂流していると」
「そのようです」
「ああ、なんということだ。やっぱり罰が当たったんだ」
王様はめそめそ泣き出した。

そのとき漁船が通りかかった。ふらふらしている二人の船を見ると向こうから声をかけてきた。
「おーーーい。だいじょうぶかーーー」

「ううむ、何を言ってるのかよくわからないが、たぶん心配してくれてるのだろう。よし、それでは」
王様は両手で大きく「○」をつくって見せた。ほんとは限りなく「×」に近い状態だが、ついみえを張ってしまったのだ。

漁船からさらに何人かが、それを見て声をかけてきた。
「えがったえがったー」
「どごさ行ぐのが知んねが、けっぱれーーー」
「あぎらめねで、けっぱれーーー」

「何を言ってるのかまったくわからんが、われわれを励ましてくれてるみたいだ」
「そのようですね」
王様と総理大臣はなんだか元気が出てきて、漁船に向かって手を振った。

ボバンババンボンブンボバンバババボバンボブンボンブンボバン
いつも元気におおしく 強いおいらはくじけない
がっちりはなすなあの星 嵐はまたくる

【ヤマシタクニコ】koo@midtan.net
< http://midtan.net/
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< http://yamashitakuniko.posterous.com/
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■編集後記(7/14)

・あんただけには言って欲しくないし、言う資格もない。菅首相の「脱原発宣言」。読売社説は「脱原発宣言 看板だけ掲げるのは無責任だ」、日経社説は「菅首相の『脱原発依存』発言は無責任だ」とばっさり批判している。「代替電力の展望もないまま原発からの脱却ばかりを強調するのは、あまりにも非現実的だ。首相には、福島第一原発の事故に伴う国民の不安に乗じ、脱原発を唱えることで、政権延命を図る思惑もあったのではないか」(読売)、「政府・与党で十分な議論をしないまま政策の大転換を口にし、代替エネルギーに関する十分な説明もなかった。国民生活などへの影響の大きさを考えれば、首相の発言は無責任である」(日経)。一方、朝日は「脱原発─政治全体で取り組もう」、毎日は「「脱原発」表明─目指す方向は評価する」と、内閣や民主党内の論議を積み重ねたものではなく具体策も示していない言いつつ、ひとまず支持している。しかし、この宣言は首相が自ら「私自身の考えを明確にしたい」と前置きしたように、内閣でも民主党でもない、延命一途な個人の意見の言いっぱなしに過ぎず、まったく評価に値しない子供じみた話だ。産経などは完全にスルーして「首相の不適切献金 政党交付金使途にメスを」が社説だ。読売の編集手帳がいつもの通り切れ味鋭くおもしろい。「じきに家を明け渡す約束をした人がやるべきことは、屋根のふき替えや壁の塗り替えではなかろう。荷物の整理と掃除である」。/やったね、なでしこ、不快なナントカ宣言とやらを吹き飛ばす、朝一の素晴らしいニュースだ。(柴田)

・iTunes Store、App Storeの換算レートが85円に。円高なのに115円だった。Lion(新OS)は$29.99で、Appleレートなら3,500円だろうと予想し、2,600円と聞いて驚いていたぐらい。噂違わずそろそろLionが発売しそうだね。iPhoneアプリの値下げはさほど大きく感じないけれど、Mac用ソフトのお得感ったら。App Storeで買うと一元管理できて良いけれど、海外サイトから直接買った方が安いなぁと思っていたから、今後はApp Storeで買うことになりそう。iPhone、iPadアプリの大辞林が7月末までセール中で、通常2,500円が1,500円。このレート変換で一時1,100円になったけど、アップデート中表記のまま1,500円に戻ったわ。日本で値付けしたものは海外では値上げになって売れにくくなるかも。アプリの最低価格が115円から85円になり、仕方なく値上げするところも出てきそう。欲しいアプリは海外のものがほとんどなので、安く買えて助かるけれど。輸出産業は大変なのだなと今更ながら。/また暑い日が続きそう。外出時は食品を購入した時につけてもらえる、iPhoneぐらいの大きさの保冷剤を使うことも。首にハンカチで巻いて、遮光一級の日傘を併用。恥ずかしい? 言ってられませんぜ。しかし日中に15分歩いていると保冷剤は平温に。体中から汗が吹き出す。それでなくても汗かきなのだ。友人に薦められて買ったマンダムのウェットティッシュタイプのパウダーシート「シンプリティ ミント」で体を拭くと、ひやっとしていい感じ。でもこれ発売終了したみたい。(hammer.mule)
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