アナログステージ[61]重くて遅いGoogle+?
── べちおサマンサ ──

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コンニチハ。残暑が厳しいざんしょ。と、まったく面白くもなんともない古典洒落を披露したところで、今回は、2016年8月に開催される、リオデジャネイロオリンピックのお話。

かれこれ10年前ころに、プログラマ仲間で、電子機器やPCIバス、アプリケーションソフト開発を一斉に引き受け、ハードウェア、ソフトウェア両方を楽しむ、組み込み・制御系の専門集団「CARAMEL-MAMA」というチームを組んでいたことがありました。

このときのメンバーの一人が、リオデジャネイロ現地で、公共機関などインフラ系のソフトウェアを組んでおり、先日、一時帰国しておりました。日焼けして、すっかりブラジル人っぽくなった彼の、現地での作業環境や、長期間、生活してみて思う、リオデジャネイロ(ブラジル)の姿などを書く......「予定」でした。

帰国早々に、呑みながら聞いた話はとても面白く、「これはデジクリのネタになる」と、ニヤニヤしながら今回の当番で綴る「予定」でした。先週の土曜日に、もう少し詳しく書けるよう話を聞こうと、彼と一席設けたのですが、その彼がつかまらない。電話しても繋がらない。

もしかすると、待ち合わせ場所に来るかもしれない......と、その場所に行ったものの、所定の時刻になっても来る気配がない。電話してもまだ繋がらない。「うぉぃ、バックれかYO!」って頭をポリポリ掻いているとき思い出した。

そうだ。ヤツは、自分が面白いと思ったことを優先させるんだった、先に約束があろうが、後から面白いことがでてくれば、そっちに気を持っていかれる。電話が繋がらないのも、携帯電話の電源を切っているのではなく、ただたんに充電していないだけだ。

仕方ないので、ほかの仲間と軽く飲みにいって帰宅したら、「あー、ごめんごめん、今日呑む約束してたよねー、悪いねー、川崎に遊びにいってた、アッハハハー」と電話がかかってきた。いや、いいんです、分かってますから。誰も怒ってないし、相変わらずだなぁ......って、みんな感心してましたから。

ということで、今回は、別の話に切り替えることにするのです。Twitterで「次回のデジクリは面白いヨ!」って呟いちゃったし、途中まで原稿書きかけていたのに、もう。ばか。バカバカ。



●「+1」までが遠くて押せない

リリースしてから約1ヵ月で、登録ユーザーが2500万人を超えと云われている、Google+(ググれタス)。リリース直後は、Googleに覚える快適さがあったのですが、日が増すにつれて、ページが開かなくなる。ついにはページを読み込むまえにエラーが出てしまったり、右上にある「お知らせ」表示も出なくなる。

短時間のうちだけ、サーバ負荷が増えてエラーが返ってきているのなら問題ないけど、慢性的にエラーが返ってきてページが表示されないのは問題外、というよりも、Googleらしくない怠慢。ワタクシの環境だけかな... と思っていたが、Twitterのタイムラインに「G+、まったく表示されないんですけど」といったTweetが頻繁に流れてくるようになった。

ここ最近では普通に開くようになってはいるが、「お知らせ」の表示を反映させる時間が異常に長い。勝手な予想だが、故意に、ページ滞在時間を伸ばしているようにも受け止められる。まさか、Googleほどの会社が、表示に時間が掛かってしまうようなソースを組むとは到底思えないし。

一般の商用WEBサイトなどであれば、閲覧ユーザの滞在時間は気になるところで、アクセス解析のサービスでも、ユーザ滞在時間を集計できるものがある。WEB屋さんなら当たり前に知っていることだが、滞在時間をみることで、ユーザの興味を惹いたかどうかの判別ができる、貴重な情報源。

検索して飛び込んできた浮遊客が、10秒以内にページから離れてしまったら、そこのWEBサイトに触手が動かなかったことになる。また、検索キーワードと絡めて、売りにしているモノが、適正にキーワードで引っ掛かってきているかを知る術にもなる。

しかし、Googleで上記のような、ユーザの滞在時間を気にする必要はないはずだし(統計的なもので集計するのは別として)、あと数ヶ月経ったころに、「うちはすべてにおいて、ほかSNSを突き放した!」ってアピールする材料にしようとしているのでは? と勘繰ってしまう。

インターフェイスも簡潔だし、サークルに見られるような細かい配慮もでき、馴染めば個人アーカイブとしても便利そうなGoogle+だが、登録ユーザの8割が休眠しているというニュースが配信され、やっぱりな...と相づちを打った。

ユーザの心を掴める一番大切な時期に、表示の遅さや、頻繁にでてくるエラーばかりを出されていたら、そりゃ、開かなくなる。あれだけ騒いでデジクリに取り上げたワタクシも、一日に一回覗くか覗かないかまでに。だって、重いんだもん。

「早くて快適なサービス」って看板が根付いてしまっているだけに、「重くて遅いGoogle」とならないうちに、なんとかしてほしいものです。も、もしかして、更新リリースすることに飽きちゃったってことはないですよね???

●タマから見ると、こんな風に写るんだよ

9月4日、「デジアナ逆十字固め...」の上原ゼンジさんが参加されていた、デザイン・フェスタ・ギャラリーの「ARTALK2」へ足を運んできました。挨拶もそこそこ、ゼンジさんは、ワタクシの首からぶら下げているD90を見ると、「NIKONだったらレンズ(宙玉)交換して撮ってみる?」と宙玉レンズを貸してくださった。

ニコニコでD90+宙玉レンズで遊び撮りをしてみるものの、難しい。殆どがボケてしまう。ISOを3200にし、撮りながらホワイトバランスを調整していくと、やっと頭の中のイメージに近いものが撮れるようになるが、ピントはまだまだ甘い。

春頃の飲み会で、ゼンジさんから、iPhone用の宙玉レンズをお借りして撮って遊んだことがあったが、iPhoneと違って難しい。あのときは酔っ払っていたから上手く撮れたのか...とも思ったが、iPhoneだからか。と独り納得。D90+宙玉レンズで遊んだ様子はこちら。

・宙玉レンズで遊んでみた─ANALOG STAGE ANNNEX
< http://bachio.posterous.com/-designfesta-gallery
>

二枚しか掲載していないが、別にもったいぶっているわけでも、アップするのが面倒だったからでもなく、50枚近く撮っている中で、二枚しかまともに写ってなかったのです。

しばらく遊んたところで、ゼンジさんの作品をじっくり観賞。さすが宙玉の生み親、どれも巧い。中でもイラストのような、レントゲンのような、「太陽画シリーズ」と呼んでいた写真には驚かされた。初めみたとき、「なんでイラスト混じってるんだろ」と思ったのだが、ゼンジさんから撮影方法を詳しく教えていただき、さらにビックリ。

撮影方法、レンズ、手段に制限はない。と、深く感嘆したと同時に、ワタクシの悪戯魂に火がつき、ちょっとD90を使ってくだらないことをやってみようと企んでおります。ゼンジさんの作品はこちらからどうぞ。「太陽画」シリーズも掲載されております。

・上原ゼンジ写真実験室ブログ
< http://zenji.jugem.jp/
>

作品を眺めている横で、机の上に置かれているものが目に入る。宙玉レンズだ。しかも販売しているじゃないか。そそくさと購入。レンズの作り方を書いてある説明書もいただき、頭の中は、材料は何を使って、どういう構成で作るかですぐに満タンになる。

鞄に入れておいても問題ないような頑丈さが欲しいので、材料はアルミで作ることに。既存レンズの上から簡易に脱着できるように、機械工作やっている仕事仲間に、旋盤でネジ山を切ってもらい、レンズフードも取付けられるように、レンズ側にはタップを切ってもらう予定。

仕様が細かくなりそうだけど、宙玉レンズの面白さは実証済みなので、試作してみる価値は十分。素材のままだと色気がないので、表面塗装だけしてみようかな。製作始めたら、過程をBLOGのほうにアーカイブしていくつもりです。

はやく出張ラッシュが終わらないかな。

【べちおサマンサ】pipelinehot@yokohama.email.ne.jp
FAプログラマであり、ナノテク業界の技術開発屋
< http://bachio.posterous.com/
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○最近感じるのは、SNSのコンテンツ拡大っぷりがすごくて、既存者は別として、これから始める(始めた)ヒトに、本来の趣旨が見え難くなってしまうのではないかと/「飽き」はどうしても避けれないものだが、既存のコンテンツを少し手を加えるだけで生まれ変わるものもたくさんある/初めから、もうこれ以上は手を加えるところがありません!というような、完成されたものは希少。育てていくのもまた、クリエイターとして楽しみがあるんじゃないかなぁ

○記憶に残っている2週間の出来事→本文中にも書いたように、上原ゼンジさんの展示を観にいく。その足で、代々木公園で開催されていた、ブラジルフェスティバルへ。夏に有楽町で開催されていた、ラテンフェスティバルにも、三軒茶屋で開催されていたラテンフェスティバルにも行けなかったので、思いっきり楽しんできました→イベント中盤、歩道でゲリラ演奏を始めたグループがいたのですが、これがまた最高にグルービー! 15分くらい演奏をしていたところで、警備員の登場で中断。まぁ、無許可だったようなので、当然といえば当然な措置なんですけど、うーん、もっと観ていたかった......。残念。