デジタルちゃいろ[01]深夜1時台の妄想
── browneyes ──

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こんにちは、ちゃいろ こと browneyesです。

Web系制作者としても、しゃしんか(否:写真家)としても邪道なまでにAppleへの愛が薄いワタクシですが、風邪でまる一日寝込んで目覚めてみれば、丁度4Sかはたまた5か、SBかはたまたauか、というキーノート開始の少し前。こういう時はお祭り気分でほいほい流れにのっかります。

ここ数年のお定まりの通りに、Twitterのタイムラインを拠点に現地情報を日本語で実況してくれるUstreamを聞きつつ、ふらりふらりと流れるリンクをクリックしたりしなかったりしていると、(その他媒体もリアルタイム〜後日談的にこぞって記事にはしているので既にご存じの方も多いと思いますが)

□アーッ! アップルストア銀座店のWebサイトに「iPhone 4S」の案内が!
 (ギズモード・ジャパン)
 < http://www.gizmodo.jp/2011/10/webiphone_4s.html
>

この時点でまだまだキーノートのスピーチ開始1時間前。要はフライングリークを日本のApple直営店がしてしまったというお話なんですが、内容のびっくりもさることながら、記事タイトルの秀逸さに妙に感心しながら、銀座店サイトを実際眺めに行って「あら、まぁ!」なんて思いつつ、すかさずTwitter検索で「4S ginza」なんてキーワードを入れてみたら、日本語・英語にとどまらず、アラビア語、スペイン語、ハングル、その他判別のつかない各国語でそのリーク情報はすっかり話題になっておりました。

いえいえ、この記事はApple Japanやっちまったねー(ニヤニヤ)、が書きたい訳じゃなくて、ああいう場に出くわすと、多少は野次馬気分もあるものの仕事柄、現場のその時の状況を妄想してしまい、勝手ながらかなり心臓に悪い感じにもなるわけです。......が故に、速攻Twitter検索での伝播状況とかも併せて追っかけつつ、ほら直ったか、まだ直らないか、と老婆心でF5キーも何度も押してしまうわけです。



実のところは銀座だけではなく、その他の国内直営店数店舗でもフライング掲載が暫くあったらしいという話もあり、他店舗は比較的早めにフライング掲載コンテンツを取り下げられたのに(とある店舗は、銀座が渦中の最中に、台湾人のガジェット好きな男の子に教えてもらいましたが既に取り下げられていました)、銀座に限っては発覚して以降、記事にされ、ソーシャルネットワークで世界中に拡散していく中、やっと修正されたのがキーノート開始の25分前くらいだったので、コンテンツを下ろすのに随分時間がかかった感じですね。

その辺からも、店舗規模でウェブコンテンツの更新・修正の裁量権みたいなのに違いもあるのかしら、そもそも各国直営店のサイト運営はどうなってるのかしら、プロダクトの公開非公開の確認ルートは結構厳しそうよね、そういえばこういうイベントと全世界のサイトの連携って普段はどうやってるのかしら、とかとか様々な背景が気になってしまいます。

以前、とある職場で自社イベントを開催した際、動画の限定配信や配布資料のウェブ掲載など、当日の状況見つつ細々としたサイト上のチューニングなど行っているのを、別案件の作業をしながら横目で眺めていた日がありました。

無事、現場的にも社内作業的にも大きなトラブルもなく終了してましたが、イベントノウハウがないながらに行う自社イベントとしては決して小さくない規模ということもあり、プロジェクトへの関与有無問わず社内にいる人たちも一日中気にはしていたのですが、予想以上に社内からは現場の様子は見えず、現場の状況を最も伝えてくれたのは、スタッフと参加したお客さんたちが流すハッシュタグ入りの実況Tweetでした。

ワタシの具体的に知ってるイベント×ウェブ、ってその程度なんですけど、それだけでも充分に妄想は膨らませられるので、それが毎度毎度全世界が注目する天下のAppleだったらそりゃもう......ね。

自分目線からだと、イベント会場...は置いといて、直営店サイトの運営してる現場の人たちは、当のイベントの逐次情報や周辺情報──現地で開場した、とか、スピーチ始まった、とか、あのメディアでこんなコト言ってる、とかとか──なんて、一般人が見てるほど知る余裕はないんだろうなぁ、きっと。イベントによって、全世界単位でサイトの更新も左右されたりする割に。

逆に知り得たとしても、そもそもイベント見ながら目分量で担当者の一存でほいほい修正・更新出来るとも思えないし、実は数店舗で同じコトが起きてた、という状況からも、社内で公開指定時間は存在してて、そのあたりに対USなのか対国内なのかわかりませんが齟齬があって、現場は指示通りに更新して大騒ぎ、みたいな感じなのかしら。オーストラリア以外は夏時間終了まであと数週間ありそうだし、どこでどう間違ったんでしょうかね。

......なあんて散々妄想膨らませてみたけどApple本社の壮大なネタだった、とかだったらどうしよう......。

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単にキーノートで起きたことを通じて、ウェブの末端現場についての妄想が書きたかっただけなんですが、ここまで書いた丁度その頃、Jobs死去のニュースが世界中を駆け巡りはじめました。誰かが代わることの出来ない凄い人がまた一人、しかも短い生涯を閉じてしまったか、という、ここ2〜3年繰り返し感じることの多い残念さみたいなものをまた覚えています。

彼の死に伴って、元Appleの開発者の方がJobsが戻ってからの恐怖、もとい、畏怖政治へ180度方向転換するApple社内の様子などを綴っているブログ記事も拝見しましたが、Jobsほど本気で大真面目に遊んでいた人はないのかもしれませんね、人事や経営まるごと含め。彼は、彼が管理職従業員に「そのグループの独裁者になれ」と言ったとおり、Appleの見事な独裁者であり続けた希有な人だったんだと賞賛を込めて思います。全体をきっちり自分と同じ方向に向けさせられないと彼自身が納得できる製品なんて作ってけないですからね。

お悔やみ申しあげます。

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■今月のどこかの国の音楽

□Ashok - Gola Gola
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ニコニコ動画界隈で数年かけてじわじわと信者獲得してるニオイのする、印度のミュージカルシーンと言ったらやっぱこれでしょう。(大いに偏見ありです)

印度映画ではありますが、北印度はヒンディ語圏の所謂Bollywoodではありません。印度では言語によって映画産業も細分化されており、タミル映画(Kollywood)やマラヤラム映画(Mollywood)などなど。で、これはテルグ映画(Tollywood)、Ashokという2006年の映画のミュージカルシーンです。

踊ってるのはワタシの超ご贔屓のJr. NTRというテルグ映画のやや若手(これでもまだ30前)人気俳優です。

最近はもっとスレンダーでとてつもないイケメンで、更にもっと若い俳優も続々登場してますが、古典舞踊もしっかり身につけていてブレなし無理なしでキレキレダンスのイマドキのテルグ映画俳優と言ったら、この人を置いて他にいないと思ってます(というかワタシが単にデブ専という噂もありますが...)。

ワタシ、南亜細亜をはじめ中東やら何やらちょっと変わった国の土着寄りな音楽が大好物なので、毎回こんな感じでひっそりちゃっかりご紹介させてもらおうかと思ってます。

【browneyes】 dc@browneyes.in
日常スナップ撮り続けてます。
アパレル屋→本屋→キャスティング屋→ウェブ屋(←いまここ)しつつなんでも屋。
立ち寄り先一覧 < http://start.io/browneyes
>

本文中ご挨拶もなしで書き始めてしまいましたが、改めまして。はじめまして。ちゃいろことbrowneyesです。上述のとおり、これまでの人生自体がなんでも屋風味ですが、「あなたのお住まいインターネットの中でしょ?」とか言われてしまうコトもあるワタシが、その時その時出くわした何かについてポツポツと書かせていただくことになりました。よろしくお願いします。

週末、友人とやっている動画インタビュープロジェクトで、音声さん係としてガンマイク振り回してきました。純粋に楽しかったけど、オトの世界も突き詰めると奥が深いらしいです。腕だけじゃなくて背筋も筋肉痛になりました。こういう大人ならではな本気遊びがここ最近、オンラインで知り合った大きな子供たちと、ちょくちょくあって充実。ビバインターネッツです。