買物王子の家づくり[15]家の仕様決定にラストスパート/石原 強

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工事が目にみえて進行しています。最初は基礎工事です。毎週末に現場に足を運びます。平日は仕事なので工事中の様子を見に行けないのが残念。どこまで工程が進んだかな、どんな風になっているのかなと、いつもソワソワします。

●家の基礎ができた

一般的に住宅の基礎は「布基礎」と「べた基礎」があります。構造は自分で選ぶものではないのでプロにお任せです。我が家は「べた基礎」、建物の下の全面を鉄筋コンクリート盤にした構造です。基礎全体で建物を支えるため、不同沈下に対する耐久性や耐震性に優れているそうです。

まずは更地の状態。
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ひと月前に地盤改良が終わっています。これから工事がスタートです。既に工事が進んでいる隣家を見ながら、我家が立ち上がっていく姿を想像すると、否が応でも期待が膨らみます。



捨てコンが終わった状態。
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盛り上がったところが部屋、周りの凹んだ部分が壁になります。なんとなく間取がイメージできるようになりました。

鉄筋組みが終わった状態。
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ここで、構造設計のヨコヤマさんが配筋の確認、続いて住宅瑕疵保険の検査が行われました。フルヤさんから、どちらも問題なかったとの連絡がありました。台風の後だったので、ところどころに水が溜まってます。

コンクリート打設が終わった状態。
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コンクリートはポンプ車で流し込んだということ。きれいに平らに仕上がっています。見に行った日は雨の後で、コンクリートは濡れていました。工程ごとに雨が降るので大丈夫なのかな? と思ったけど、作業をした後であれば問題ない、急に乾燥するよりも、かえって良いのだということです。

立ち上がりのコンクリート打設が終わった状態。
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こちらは一輪車を使って、手作業でコンクリートを流し込んだということです。10月にしては気温も高かったので、職人さんたちは汗だくで作業をしていたそうです。あとは養生して型枠を外して仕上げれば基礎が完成です。

●家の仕上げを決める

家の仕様決定もラストスパートです。壁、床、窓などの色や質感といった仕上げの部材を決めていきます。目に見える部分、触れる部分だから特に重要です。休日の午後、フルヤさんの事務所で打ち合わせです。

外壁は「黒」と決めていましたが、サイディング材はメーカーによって、色やデザインが少しずつ違います。すっきりした見た目にしたいので、カタログを見ながらシンプルなストライプ状のものを選びます。これを縦に張る予定です。

色は、とにかく「ブラック」と表記のあるものを選び、サンプルを並べて見ました。みんな同じように見えます。でも外だと印象も異なるということで、日中の現場で確認することになりました。

外に出て陽の光の下で見てみると、ブルーグレーやチャコールグレーに見えるもの、濃いグレーと黒で2色に塗り分けられているものなど、同じ黒といっても少しずつ違います。比べてみて、一番黒く見えるものを選びました。

もう少し大きなサンプルで決定したいので、メーカーに問い合わせてみると、そのサンプルの商品は廃番になっているということです。せっかく選んだのに残念。同じ色の別商品で、再度サンプルを取り寄せて確認することにしました。

外壁にあわせて、玄関に上がるスチール階段も黒、踏み板はメッシュ状にして雨でも滑らないようにしたい。玄関まわりも黒の塗装仕上げにします。玄関は少し暗いけど、家の中は白く明るい空間に切り替わる。そうすると部屋がより広く明るく見えるという視覚効果を期待しています。

玄関の扉は、造作で考えていました。でもオオハラさんからは「動きのスムーズさは既製品が勝る」というアドバイスで既製品も検討します。我が家は玄関扉が正面から見えないこともあり、デザインを少し我慢して使い勝手を優先することにしまた。

外壁の黒にあわせて扉も黒にしたい。しかし黒い扉というのは少ない。カタログで見つけた「YKK AP < http://www.ykkap.co.jp/ >」の引き戸「コンコード」から選ぶことにしました。品川にあるショールームに出かけて確認します。すると黒は廃盤になっていました。

普通のドアなら黒が選べるので、フルヤさんに特注できるか確認してもらったところ、工務店経由で確認するとのことでした。建材や設備は、直接取引がある人が問い合わせすると、回答が異なることが多いのです。

サッシは「トステム < http://tostem.lixil.co.jp/corporate/ >」の「デュオPG」です。窓枠の色も決めます。外壁にあわせると黒だし、屋内にあわせると白かシルバーになります。決めかねていると、フルヤさんが過去の仕事の写真を見せてくれました。サッシが違うと印象もがらっとかわる。迷ったけど外壁にあわせて黒にしました。

屋内の壁紙は、赤坂アークヒルズにある「サンゲツ < http://www.sangetsu.co.jp/ >」のショールームで確認します。大きなパネルに張られた壁紙がずらりと並んでいます。自然な色がとマットな質感が欲しいので、珪藻土とか漆喰塗装が施された自然素材の壁紙を候補としてサンプルをもらってきました。

屋内床のタイルも探します。一階の洗面所の床がタイル仕様です。室内で使うならあまり大判は割れる可能性もあるので、30mm角程度が良いとアドバイスを受けて選びます。洗面所は清潔感のある白を選びたい。同じ白でも、光沢ありとマットなもの、少し生成りっぽい白から純白まで、さらに柄のありなしなど、様々な種類があります。

タイルは冬がちょっと寒そうだなと思っていたら、INAXには「サーモタイル」という冷たさを和らげるタイルがあります。タイルに空気を含んだ断熱層があって、足の裏から床に熱が逃げない仕組みになのだそうです。普通のタイルを並べて手をあててみると、少しだけど冷たさがやわらぐ感じがしました。

二階のトイレは、フローリングに塗装仕上げにしようと思っていました。しかし「フローリングの隙間が嫌、掃除ができない!」という妻の猛反対により、一階と同じタイル張りに変更しました。

そのほかにも照明器具の場所、階段の形状、屋内扉や造作家具の仕様などを確認して、図面への反映と再見積を依頼しました。あとは現場で確認しながら最終調整をしていくことになります。

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9月は台風もあってスケジュールに影響しないかヒヤヒヤしました。幸い作業日は晴れていたので問題なし。今月中には上棟を迎えられそうです。
家づくりって、こんなに決めることが多いとは思いませんでした。だけど、決めることが減ってくると、ホッとするやら、さびしいやら複雑。