[3135] 折り紙本の意味不明な解説図

投稿:  著者:  読了時間:22分(本文:約10,700文字)


《ディレクターズカットでショートバージョンを作ってほしい》

■ネタを訪ねて三万歩[81]
 折り紙本の意味不明な解説図
 海津ヨシノリ

■グラフィック薄氷大魔王[275]
 映画は短いほうがいい?
 吉井 宏

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 成安造形大学公開講座「こどもの本の作り方〜令丈ヒロ子・創作の秘密」

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 アジアCGの祭典「ASIAGRAPH2011 in Tokyo」



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■ネタを訪ねて三万歩[81]
折り紙本の意味不明な解説図

海津ヨシノリ
< http://bn.dgcr.com/archives/20111019140400.html >
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時間つぶしで何をするか? と飲み会で話題になったとき、私は折り紙と答えました。今回は、折り紙を解説する本に掲載されている、意味不明な解説図について考えてみます。

もともと折り紙は、展開図のみが刷り込まれた本を著者が謎解きしながら折り方を見つけるような流れで進化していった経緯があります。これは江戸時代に発達した和算などの発展と似ています。

和算は1627年に吉田光由によって書かれた『塵劫記』が特に有名ですが、巻末に他の数学者への挑戦として、答えをつけない問題(遺題)を出すことが一般的でした。

先に出された遺題を解き、新たな遺題を出すという連鎖(遺題継承)が始まり、和算で扱われる問題は急速に実用の必要を超え、技巧化・複雑化していきました。詰め将棋なども同様ですね。

折り紙はもともと公家社会が神儀に使うために絹織物を使った事に対し、武家社会が和紙を使った事に端を発しています。1600年に行われた関ヶ原の合戦で、事実上天下は統一され急速に平和な社会となっていく過程で和紙が庶民に広く浸透しました。そして忘れてはならないのが、日本人のどん欲な学習意欲です。

ところがこの折り紙が一癖あるわけです。現代は基本的に幼稚園などで学ぶだけのイメージが強いからかもしれませんが、市販の折り紙本の多くは、大変簡単なものばかりなのです。ですから、簡単なモノであれば説明図もそれほど難しくないので問題はありません。

問題なのは、少し難しい折り紙の本です。大人用(?)ですね。これらはほぼ絶望的に折手順が難解で、意味が分からないものが多いのが実情です。たしかに歴史的には読み手が紐解くといったルールがあり、親切丁寧な方向だけを求めてはいけないのかもしれません。

しかし、明らかにテクニカルイラストレーターと著者の怠慢としか言えないモノを掴んでしまうと、気分は限りなく黒に近いブルーになってしまいます。少なくとも私はそう感じています。実際、私もどう折っていいのか分からない本を数冊所有しています。

もちろん本のすべてのページという意味ではなく、問題の本の一部のページです。ただし、それらの一部は運が良ければYoutTubeなどで有志の方による手順ビデオが公開されていたりします。しかし、あくまでもボランティア行為であるため、すべての作品についてビデオを探し当てることは出来ません。

解説文にムービーを添付したり、購入者だけに公開されているビデオページなど色々と工夫する余地はあると思うのですが、大きな進展がないことに挫折感を覚えます。

例えば私は昭和37年(1962年)発行の折り紙本を持っていますが、説明図は大変丁寧です。巡り巡ってこの本を手にしたときの私は小学2年生でしたが、問題なく折進むことが出来ました。思えば、昔はかなり古い本でも書店で手に入ったのが今となっては懐かしいですね。

話を戻すと、この本は幼稚園児が折るような優しい折り紙本ではなく、大人向けの本でした。正確には部分的にハサミを使うので折り紙とは言えないのかも知れませんが、私自身はそれほど拘っていません。

実はこの本で折り紙にのめり込み、座りっぱなしであったために肝臓をいためて病院にいったほどでした。もちろん急性でしたので大きな問題はあリませんでしたが、しばらく折り紙禁止令が出てしまいました。

そのような幼児体験が災いしたのか(?)それ以後はそれなりに数学の幾何が好きになり、怪しげな図形や時分に関係する統計データを元にしたグラフなどを描いたりすることが多かったように記憶しています。今も幾何学的なモノを見たり読んだりするのが好きなのは、この時にスイッチが入ったからだと思います。

ということで、手持ちの折り紙本を色々調べて見ると、少々面白い事に気が付きました。もちろん、あくまでも私が所有している本に限ってのことです。そもそも趣味人である私が、折り紙に没頭しても食べていけませんので、それど多くの本を所有しているわけではありません。

おおよそ70年代後半ぐらいまでに発行された本は、それなりに図版が丁寧で分かりやすいのです。逆に90年代あたり以降から、よくわからない図版が増えてきているように感じています。80年代はグレーゾーンですね。

表現力やデザインは確実に進んでいるはずなのに、この部分が退化していることに疑問を持たざるを得ません。これは安易なデジタルデータの弊害と感じています。本来写真や映像では分かりずらい手順や説明部分を、線画にして分かりやすくすることがテクニカルイラストであったはずなのに、写真やビデオで見た方が分かりやすいというのは本末転倒ですね。

そこで私なりに出した結論としては、もっとも可能性のある見せ方は、経費を無視すれば3Dによる無駄を省いた映像だと感じています。ただしここで問題がひとつ。どの状況であってもそれは同じなのですが、3Dでなくてもテクニカルイラストを作成するイラストレーターが案件を理解していることが大前提です。

もちろん、紙と鉛筆だけで絵が描けないような人は論外です。つまり、関わっている折り紙本のすべての作例を、作者の説明なしに折り進めるほどの理解力が必要です。当然、制作には時間が掛かるでしょう。その掛かる時間を現代は捻出できないから、妙な説明図が世の中に平気な顔をして出て来てしまうのだと感じています。

予算がないから時間も掛けられない。なんだかこの悪循環のような気がしています。印刷物が激減している現代において、作り手の経費は削られっぱなしです。予算の掛かる本ほど販売期間は短く経費が掛かるのが実情なので、余計にその傾向に拍車が掛かってしまうのでしょう。

かくして、折り紙本の解説が理解できないことが、そのまま折り紙が理解できないと人、という刷り込みになっているのではないでしょうか。そして、実はこの傾向は折り紙だけではないような気がしています。

ところで現在、多摩美術大学造形表現学部デザイン学科の学生と不定期に折り紙ゼミを楽しんでいますが、実は数年前に折り紙の講義についての具体的な話が発生した事がありました。しかし、非常勤講師には担当授業数に規定があるために、残念ながら実現しませんでした。

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■今月のお気に入りミュージックと映画

[Can't smile without you]by Barry Manilow in 1978(USA)

邦題は"涙色の微笑み"で、誰もが知っている超有名な曲ですが、映画「Hellboy II: The Golden Army(ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー)」でも挿入歌として使われており、その使われ方がとってもお洒落。ストレス溜まった時の私の特効薬です。

[Red]by Robert Schwentke in 2010(アメリカ)

Redとは「Retired Extremely Dangerous(引退した超危険人物)」の事で、邦題は「RED/レッド」。とにかくフランク・モーゼズ役のブルース・ウィリスはこうでなくっちゃ的暴れ方。ただし「ダイハード4」とは違ってクールな役ですが、相変わらずスキンヘッドで無敵の主人公を演じきっているので見ている側は少々混乱するかもしれません。

しかし、スティーブンセガールなどと違ってリアル感があって安心してアクションを堪能できます。そして、ブルース・ウィリスと同世代なの妙に老けているマーヴィン・ボッグス役のジョン・マルコヴィッチのキレ具合もイイ感じ。「Old man, my ass」の決め台詞は惚れ惚れしてしまいます。

そして、なんと言ってもヴィクトリア役のヘレン・ミレンがキュートで魅力的。実年齢66歳にして、ブローニングM2重機関銃やMP5短機関銃を瞬きもせずにぶっぱなすシーンは強烈&エレガンス。良い意味でのイギリス人の気品みたいなものがしっかりオーラで出ていますね。だから余計にこの役はバッチリ。

ところで、もうひとりの共演者(設定はノーコメント)であるウィリアム・クーパー役のカール・アーバン(「ロード・オブ・ザ・リング」のエオメル役と言った方が分かりやすいかも)のキレのある演技もいいですね。

とにかくテンポがよくて、中高年主演のアクションという切り口だけでもナイスなのに、この完成度はさすがです。ちなみに、続編が計画されているそうです。続編と言わずにシリーズ化してほしいです。ところで、御年94歳のアーネスト・ボーグナインが出演していたのには、ビックリを通り越して感動してしまいました。

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■アップルストア銀座でのセッション

11月21日(月)18:30〜20:00 Apple Store Ginza
< http://www.apple.com/jp/retail/ginza/ >
Hands on a Macとしての画像処理セッション
『海津ヨシノリの画像処理テクニック講座Vol. 62』Adobe Photoshop CS5の可能性及びイラストレーション手法として、Photoshopのブラシ機能のインタククティブ性について整理してみます。なお、ハンズオンセミナーは予約制で申し込みに関してはAppleに一任しております。

【海津ヨシノリ】グラフィックデザイナー/イラストレーター/写真家/怪しいお菓子研究家
yoshinori@kaizu.com
< http://www.kaizu.com >
< http://kaizu-blog.blogspot.com >
< http://web.me.com/kaizu >

10月5日に世界中を駆け抜けたSteve Jobs氏訃報のニュース。東日本大震災に福島原発事故とともに、生涯忘れぬことの出来ない年になってしまいました。思えば2000年と2002年の「Mac World Expo Tokyo」会場で私はニアミスをしたのですが、今となっては海外のアーティストと大騒ぎしたことなどとともに、本当に懐かしい思い出です。私にとってのAppleはSteve Jobsそのもの。

そして私の歴史は、1989年にLaserWriter II NTXとMacintosh SEを購入したのが始まりだと言っても過言ではありません。その頃のデザイン業界は、コンピュータを利用することを悪しき行為と考えている方が大変多かった時代でした。

私はそれ以前にもMS-DOSやWindows 2.0なども使い続けていましたが、Appleの革新的かつフレンドリーなインターフェースと遊び心の虜になってしまったのです。あの時否定していた人達は、今どうしているのでしょう。もちろん、ソフトウェアは英語版しかなかった時代で大変でした。でも、毎日が新しい発見の連続で本当に楽しい時代でした。

その後、IllustratorやPhotoshopで遊んでいるうちに、今のような仕事の流れにシフトしたわけです。もしあの時、Macintosh SEを購入していなかったら、私の人生はかなり違った結果になっていたと思います。ニュースを知ったと同時に、そんなことが頭の中を過ぎりました。

謹んでご冥福をお祈りします。

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■グラフィック薄氷大魔王[275]
映画は短いほうがいい?

吉井 宏
< http://bn.dgcr.com/archives/20111019140300.html >
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特別に傑作な映画なら長くてもかまわないけど、たいていの映画は僕には長すぎる。平気で2時間以上だったりする。特に傑作でない普通の映画なら1時間におさめてほしい。

ディレクターズカットとか特別編とか、カットされたシーンを追加した公開時より長いバージョンの映画はいっぱいあるけど、ディレクターズカットでショートバージョンを作ってほしい。1時間程度で。「とりたてて傑作ではない」という評価が定まった映画は特に。そりゃみなさん傑作と思って作ってるでしょうけどね。短いほうがレンタルDVDでもオンデマンドでも回転がよくて、全映画アーカイブが動くようになるんじゃないかなあ。

傑作でも名作でも、初公開時よりかなり短くしたバージョンがあれば、まったく目に触れずに終わるよりは見られる機会は増えるだろうし。それは邪道だ!って人は長いままのを観ればいいんで、監督本人が熟考してカットした短いのも用意してくれたらな〜という希望。なるべくならダイジェスト版ではなく、ちゃんと一本見た気がするようにしてもらえれば。

いちおう、ちゃんとした映画では「どんな短いセリフやシーンも、映画全体の一部として機能する重要なパーツであって、そこを削除してしまったら全体が機能しなくなることさえある」ことは知ってます。

でも、公開されてる映画だって相当刈り込まれたり、都合により変更されてしまってることは、先日書いた「スター・ウォーズ」の公開前にカットされたシーンの話も同様。短くして上映回数をかせぐって理由もあったんだから。そのへんはナレーションなり字幕なりで補っていただいてですね。

昔、土曜の夜にやってた映画番組は1時間半の枠で、CMや解説の時間を除けば、たぶん正味1時間ちょっとくらいだったはずですが、コンパクトに軽く見せてくれる感じで実は好きでした。

あるいは、「1時間ジャスト」や「30分ジャスト」っていう映画の規格を新しく作って、シネコンで時間ピッタリスケジュールを組めば、一回シネコン行って数本をよりどりみどりして、あー満腹!って感じ。楽しそう。1本500円で。

普通に考えて、映画は短いほうが上映回数は増えるし、見ようかなと思ったときのタイミングも合いやすいし、いいことづくめなんだけどな。だいたい、映画が唯一の娯楽でない現代、出かけた上に2時間も拘束される娯楽なんて衰退して当然かもと思う。

ショートフィルムでもいいんだけど、興行や制作費回収のしくみが整ってないと思うので。欧米では整ってるって話もあるんですけど、どうやってるのかな? まあ短編映画ってよりは、中編あるいは長すぎない長編を希望。結局、せっかちなんですけどね。

「LOST」とか見てると「このままいつまでもこの世界が続いてくれ」とか思うけど、ドラマは1時間区切りなので、取っつきやすさと永遠を両立させてるとも言えるかも。

●iPadのDropboxで資料を直接見る

久しぶりにAirDisplayを使ってみた。資料をiPad側に表示しようと思ったんだけど、やはり普通のデュアルディスプレイ同様、いろんなことが煩雑になるだけで、まったく便利にならないなあ。やはりディスプレイは一個主義。

iPadで資料表示用にDropboxを使ってみたところ、意外に便利! Mac側で普通にJPG画像とかをDropboxフォルダに入れておけば、勝手に同期されてるのでiPadでも見れる。PDF表示はちょっと重いけど、JPG画像ならストレスなく見れる。1GBまでキャッシュがiPadにも保存されるので、最近見た資料はオフラインでも大丈夫。

iPhotoやフォルダで同期して、iPadの「写真」で閲覧するのはやってたけど、新しい画像を追加するたびに同期しなきゃいけなくて非常に面倒だった。Dropboxなら自動的に同期される。まあ、別のMacを資料閲覧に使うのと同じだけど、iPadだとタッチで操作できるから面倒じゃない。とりあえず、かなり便利ですよ。

●Lionのファイル移動が修正された、のか?

フォルダ間の移動でファイル名が重複するときの処理に「置き換えない」がなぜかなかったため非常に不便だった。10.7.2になって『「スキップ」「中止」「置き換える」』になった! 重複するファイルをスキップできるので、Lion以前のようにフォルダ統合ができるようになった。

と思いきや、「スキップ」ではなく「両方ともファイルを残す」ボタンが出ることもある。また、「中止」ボタンを押してるのにファイル移動が行われてしまうこともあったりする。どうなってるんだ? いくつかファイルのバリエーションを作ってテストしてるんだけど、挙動がイマイチわからない〜。

【吉井 宏/イラストレーター】
HP < http://www.yoshii.com >
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/ >

ジョブズの黒タートルネック+ジーンズのスタイルの由来。「ソニーのユニフォームはいいなあ→ソニーと同じく三宅一生にAppleのユニフォームを依頼→社員にブーイングされる→じゃあ僕ひとりでユニフォーム着るもん→三宅一生が黒タートルを100着も作ってくれた」だそうで、おもしろい。トレードマーク的意味の自分のユニフォームを作るのっていいかもね。僕のユニフォームってより、人の顔を覚えられないもんだから、いつも同じ格好しててくれたら識別しやすいかなと思って。

・iPhone/iPadアプリ「REAL STEELPAN」ver.2.0がリリースされました。
「長押しロール」のオン・オフ切り替えスイッチを追加しました。
「オフ」ではレスポンスが速くなるので、素早い演奏が可能になりました。
REAL STEELPAN < http://bit.ly/9aC0XV >

・「ヤンス!ガンス!」DVD発売中
amazonのDVD詳細 < http://amzn.to/bsTAcb >

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■イベント案内
成安造形大学公開講座「こどもの本の作り方〜令丈ヒロ子・創作の秘密」
< http://www.seian.ac.jp/art-info/1030/ >
< http://bn.dgcr.com/archives/20111019140200.html >
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「若おかみは小学生!」シリーズで小学生に大人気の小説家・令丈ヒロ子さんが、物語創作の秘密や、こどもの本についての考えを語ります。また、令丈さんの小説のイラストレーションを担当した二人のイラストレーター、MON氏、まつむらまきお氏を交え、文章と絵の双方から、物語づくりや本づくりの楽しさ、難しさを考えます。親子でぜひご参加ください。

令丈ヒロ子=児童文学作家。代表作「若おかみは小学生!」シリーズは15巻、210万部を突破し、いま小学生にもっとも支持されている作家の一人。成安造形大学非常勤講師。

まつむらまきお=プロフィール:イラストレーター/マンガ家。令丈氏の連載小説「おなかいっぱい毎日!」(毎日新聞)のイラストを担当。成安造形大学准教授。

MON=イラストレーター/マンガ家/コミックエッセイ作家。令丈氏の「おかし工場のひみつ!!」(集英社)のイラストを担当。成安造形大学准教授。

主催/会場:成安造形大学(滋賀県大津市木の里4-3-1 TEL/077-574-2111)
日時:11月5日(土)14:00〜15:30
受講料:無料
申し込み:10月24日までにWebでお申し込みください

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■展覧会・イベント案内
アジアCGの祭典「ASIAGRAPH2011 in Tokyo」
< http://www.asiagraph.jp/ >
< http://bn.dgcr.com/archives/20111019140100.html >
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会期:10月20日(木)〜22日(土)10:00〜17:00
会場:日本科学未来館(東京都江東区青海2-3-6 TEL/03-3570-9151)

ASIAGRAPH CGアートギャラリーでは、日本、中国、韓国、台湾、シンガポール、タイ、マレーシア、フィリピン、インドネシア、ベトナムを代表するCGクリエイター30人が招待展示参加。

CAPCOMの人気ゲームタイトルをテーマとした「ロックマンアワード」の入選発表、優秀作品を展示上映。日本おたく文化の雄、同人コミック虎の穴は「萌え」をテーマに「虎穴賞」優秀作品を展示。

ハイレベルなCG静止画、アジア10の国と地域から国際審査で選抜された60点6時間に及ぶアニメーション作品を含む、150点ものCG作品を展示上映。

古川宇宙飛行士の宇宙からのメッセージを含む以下のセッションも注目!
デジタルミュージックの巨匠、冨田勲×河口洋一郎のトークセッション
音楽プロデューサー秋元康×河口洋一郎の創賞受賞記念トークセッションも。
< http://www.asiagraph.jp/program/index.html >

10月23日(日)には、文京学院大学本郷キャンパス(東京)にて、
「CGWORLD 2011 -クリエイティブ カンファレンス-」開催(事前登録制)
詳細/申込:< http://www.borndigital.co.jp/seminar/detail.php?id=221 >

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■編集後記(10/19)

・折り紙に悪戦苦闘。というか、どうしても理解できない折り紙の解説図に悩まされている。幼稚園児がこれ折ってと差し出す折り紙の解説図で、いくらその手順でやってもその通りにならないのがある。工程の半ばで行き詰まってしまう。簡単な造形のはずなのに、これはどうしたわけだ。わたしは確かに数学はできない。高校で二回も追試を受けた。それと関係あるんだろうか。図形を認識する能力に欠陥があるのか。プラモデル作りなんか得意な方だけど。地図もちゃんと読めるぞ。本気で悩んだ(だって、幼稚園児の期待を裏切り「できない」と言うのはつらい)結果、解説図が下手だからわからないのだという自分勝手な結論に達した。海津さんによれば、意味不明な解説図はテクニカルイラストレーターと著者の怠慢だとのこと。やっぱりそうか、一安心したのであった。それでも、ネットにある解説映像などで折り紙を学ぶ精進は続けなければいかんなとは思っている。/テレビで「スター・ウォーズ ジェダイの帰還」が放映された。いままで何度も何度もブラウン管でこの映画を見たが、地デジで、しかもメガネをかけて見たら、いままでで一番鮮明に見えた。ハイビジョンモニタならもっとすごい映像なんだろうなあ。「ジェダイの復讐」の頃から、レイア姫とルーク・スカイウォーカーにどうしてこんな(容貌が)イマイチな役者を使っているんだと思っていたが、鮮明に見るとますます......。/「謎解きはディナーのあとで」ドラマを見たが、毒舌・暴言・慇懃無礼の執事役は桜井翔、あの軽薄な口元の品のなさは、絶対チガウダローとの思い。(柴田)

・ロミオとジュリエット。書く機会を失っていたが、もうすぐ千秋楽なので迷っている人がいるならぜひ。行ったのは、大阪がはじまってすぐ。役替わりは城田優、フランク莉奈、上原理生、石井一彰、中島周のチーム。日本初演の宝塚星組のは観た。雪組はチケットを取ってもらっていたのに仕事の都合で行けなかった。友人からCDは貸してもらった。フランス版(たぶん)の動画も観た。正直なところ、日本の演出家は同じ宝塚の人だし、もうロミオとジュリエットはいいやと思っていたが、誘われたので気楽な気持ちで行った。城田優に期待していたけれど、ジュリエットのこと本当に好きそうには、激情に駆られるようには見えなくて、すべてが嘘っぽく感じてしまう。フランス版は「愛」(たぶん)が複数。宝塚版は「愛」と「死」。今回のは「死」のみ。シェイクスピアにはないこれらの役によって、運命に翻弄される人々を表現している。宝塚版だと「死」は争いや混乱を生み出し、二人を死に追いやってほくそ笑む。が、それによって両家が仲直りし、「死」はこんなはずじゃなかったと敗北を感じ「愛」が勝利する。今回私が感じた「死」は死神ではなく、なんて言うんだっけ、適切な言葉ではないかもしれないけれど、無常観と慈悲。生き生きと歌い踊る役者さんたちの中で、一人異質な空気。重くて爬虫類みたいで、地上では重力を感じさせず、柵上や吊りでは、でろーんべたーんぐにょーんと重い。人間じゃないみたい。もーね、ほんとにね、文章にするのが難しいよ。聞くところによると役替わりの大貫さんのは、どんとした怖さ、支配者みたいな死らしい。中島さんのはじわじわ浸食されていくみたいな死。台詞や歌、流れがわかっているせいもあるのだが、本筋の役者さんたちそっちのけで「死」ばかり観てしまった。大貫さんのを含めた「死」アングル、ノーカット版DVDがあったら絶対買う!(hammer.mule)
< http://romeo-juliette.com/ >  ロミオとジュリエット公式
< http://csb-international.info/shu_nakashima/profile.html >
東京バレエ団の元プリンシパル